かつて一緒に仕事した後輩2人が、転職して名古屋に行くという。
●だから、ささやかな送別会を新橋の沖縄料理屋で催した。
●彼ら二人はボクとの仕事を通じて出会い、そしてその後、結婚した。その時は嬉しかったね。
●初めて彼らに会ったのは、彼らが社会に出た瞬間の時で、まるで子どものようだった。ボクも当時は30歳を過ぎたばかり。今は彼らがその頃のボクと同じ年齢になってる。ガンバリ屋さんの女の子と、実直で思いやり深い男。久しぶりに会って、しっかりした大人になってて、なんだか嬉しかったな。

名古屋に遊びに行きたくなる。思えば名古屋に暮らす妹夫婦の家も、実は一回も訪ねたことがないな。名古屋のレコード屋も久しぶりに巡ってみたいし。


アイスバナナかじってる。
●今年のイグノーベル賞、日本人研究者の人が「バナナの皮はやっぱりスベル」って研究で受賞したみたいね。実は長男ノマドも夏休みの自由研究で「バナナの皮がスベル」をレポートしてたのよ。キッカケはマリオカードのバナナ攻撃だったみたいだけどね。バネバカリと滑車で、アスファルトやコンクリートなど地面の違いで摩擦力の違いを計測するアプローチ。マンホールの上でバナナの皮をずるずる引っ張る様子はだいぶ変人っぽかった。ボクがいま食ってるバナナはその実験材料の一部。意外とホットティーと相性がイイ。

●そんなノマドが「ボカロで音楽作りたいからPCが欲しい」と言い出した。
●さあ、どうしようかな。



ボクは、70年代フォークに浸ってる。

AMERICA「AMERICAS GREATEST HITS - HISTORY」

AMERICA「AMERICA'S GREATEST HITS - HISTORY」1971〜1975年
●今日も日曜日というのに休日出勤で、難航するプロジェクトの立上げプレッシャーにヘコヘコしてた一日だった…で、深入りを避けて夕方に帰宅、圧倒的な睡魔に襲われて夜まで爆睡。で、何の気なしに iTune で音楽を鳴らしたら、コイツが再生されて。それが、少々疲れてるボクの神経にコトノホカフィットした。
「A HORSE WITH NO NAME」という地味なフォークソングを1972年に当てた一発屋。ボク個人としては、高校生の頃に聴いてたヒット曲オムニバスにひっそり収録されてて耳馴染みはちょっとある程度。どちらかというと、バンド名が AMERICA という直球すぎるスタンスにインパクトがあって。日本のバンドで「日本」って名乗るヤツいるかな?でも熱狂的愛国者とかそういう文脈はこの地味なフォークトリオには全くない様子。
●気まぐれでワリと最近買った彼らのベスト盤は、通して聴くと地味ながら繊細で優しいハーモニーと奥ゆかしいアコースティックアレンジがしんみりと秋の夜に優しい。同時代でいえば CROSBY, STILLS & NASH とかのフォークロックに近いと当時は評価されてたみたい。でも実は STEPHEN STELLS は独自のアーシーなファンクネスを備えていたりとハラにイチモツ隠し持つタイプなので、こちらの AMERICA の方がずっと素直でシンプルだ。今はそのシンプルさが救いになる。生活や仕事がコンガラガルと、シンプルな音楽の方がシックリくるんだ。

●このトリオ、マチガイなくアメリカ人なんだけど、実は思春期をイギリスで過ごしてる。親の仕事が駐英米軍関係で、ロンドンで出会いバンドを組んだとな。活動もロンドンで開始。イギリス人の中にいたからこそ、アメリカ人であるアイデンティティを打ち出したかったから、バンド名を AMERICA にしたんだろう。イギリスとアメリカ、おなじ英語圏でありながら異質の文化を持つ2つの国の間で、その微妙なギャップを美味く折衷したサウンドは、地味なようで実はユニークなのかもしれない。独特の湿り気は英国気分で、それでいてアメリカらしく軽く乾いたさすらいの気分も漂っている。
「A HORSE WITH NO NAME」/邦題「名前のない馬」は、現代社会を離れ大自然を諦観を以て眺める様子が美しい。どこか下火になろうとしてたヒッピー革命の黄昏を優しく歌うトーンが広く世間に受けたのかも。ヨーロッパのヒッピー先進国だったオランダで最初にヒット。逆流するカタチでイギリスでもチャート急上昇、そんで全米チャート一位まで駆け上る。そこで初めてバンドはアメリカに渡る。完全に逆輸入だわ。

「VENTURA HIGHWAY」は彼らが西海岸に移住してからの曲。ロスの北側を走るこの道をドライブしたらどれだけ気持ちイイだろう。1974年以降、彼らは THE BEATLES との仕事も有名な GEORGE MARTIN をプロデューサーに招き、80年代まで一緒に仕事する。それでもどこか世間から離れてしまいそうな儚さは付きまとう。生活や仕事が厳しい時、気持ちだけでもフワリと世間から離れてみる。そこでもう一度、自分の位置をキチンと見定める。それが大事。優しい歌を聴きながら、そんなことを考える。


●動画。
●「A HORSE WITH NO NAME/名前のない馬」




 旅のはじめのころは、生命のすべてを眺めてたんだ。
 草木や鳥たち、岩山、砂、丘。そして全てがつながっていた。
 最初に出会ったのはブンブン飛ぶハエだったな。そして雲一つない空。
 気温は高くて大地は乾いてた。でも空は音楽で満ちていた。

 名前のない馬にのって、砂漠を越えて行く。雨がふらないのは気持ちがいい。
 砂漠では、自分の名前を覚えておくとイイ。
 ここにはキミに苦しみを課すものなどいないからね。
 
 二日経って、砂漠の太陽でボクの肌は赤く灼けてきた。
 三日経っても、砂漠は楽しかったが、ボクは川底の跡を見つけたんだ。
 豊かに溢れる川の話を聞いていたのに、それが死んでいたのを知って、
 ボクはとても悲しくなった。

 九日経って、ボクは馬を放してやった。
 砂漠は、いつしか海に変わっていたから。
 草木や鳥たち、岩山、砂、丘。そして全てがつながっていた。
 海は砂漠のようなものだ。その水面下に生命を湛えている。
 その表面だけではまったくわからないようにしてね。
 都市の下にも、大地に作られた魂が横たわっている。
 でも人々はそれに愛を与えたりはしないんだ。

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