10月スタートのプロジェクトは、なんとか離陸した…。
●準備期間が圧倒的に足りなかったからホントに肝冷やしたけど、チームのみんなが頑張ってくれたから、ぎりぎりカタチになったというか。そのチームを作るトコロからがまずギリギリで死にそうだったんだけど。
●ただ、今はローンチしただけで、転がして加速させるのはこれからの仕事。チームの動きを効率化して、さらに高いパフォーマンスを引っ張り出すにはどうしたらいいか?…でもとりあえず今週は安全運行だけをひとまず目指す。まだ欲張らない。

ボクの健康もギリギリだ。
●ガチガチのプレッシャーからはちょっと回避されたけど、労働時間は伸びてる…休日出勤しまくりだし、朝五時までアレコレやってる時もある。クスリも増える。休職時代からお世話になってた産業医のセンセイも9月末でいなくなっちゃったしなあ…。カラダをかばう工夫をしないとね。



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最近は、動画配信サービス Hulu のおかげで海外ドラマを見まくってる。
「シャーロック」は、BBC制作の21世紀版シャーロックホームズ。ワトソンくんが、アフガン帰りのトラウマに悩む軍医って設定に唸る。めちゃクールだわ。ボクの中でここのワトソンくんは、NOEL GALLAGHER とイメージがカブル。ん?ワトソンくんはイケメンすぎる?
「アウトランダー」は従軍看護婦の女性が18世紀スコットランドにタイムスリップしてイングランドの弾圧に反抗するレジスタンスに加わる話。BBCドラマは重厚でシビレルね。
「スーツ」はニューヨークの敏腕&傲慢弁護士と、規格外新入り若造の相棒関係が楽しい。すげえアメリカンな価値観。訴訟社会と資本主義。
「アンダー・ザ・ドーム」は超常現象パニックものだな。透明のドームに閉じ込められた町の人々。秩序を保つのは法律でもなく暴力でもなく。ギリギリの倫理が作用している。これもアメリカの遺伝子か。西部開拓時代はこうした独立自営のコミュニティがアメリカを支えてたのだから。
「CSI:科学捜査班」「CSI:マイアミ」「CSI:NY」。ラスベガス、マイアミ、ニューヨーク、それぞれの街の個性がよく出てて。ただ、どこの科学捜査班もチーフの存在が地味。
「ジ・イベンツ」、宇宙人侵略モノみたいだけど、最初の一話じゃスケールがデカ過ぎて。大統領への旅客機突入テロとか大陰謀もこんだけ風呂敷広げると意味不明。
「ロイヤルペインズ」は、セレブ別荘地のセレブ専門医になってしまった主人公が、大金持ちたちに翻弄されながら大活躍。これはユーモラスで軽妙で痛快だね。このハンプトンというセレブ地帯はニューヨークのそばにあるのかな?
「ブレイキング・バッド」、第一話の冒頭からブリーフ一丁のオッサンが死体を乗せたキャンピングカーで爆走してて笑った。マジメ1本だった化学教師がブチ切れて麻薬の密造に手を染める話。セレブ話もアメリカだけど、プアホワイトもアメリカの現実。カードの請求とか高い医療費とか湯沸かし器が壊れて使えないとか。セツナイ。
「クライアント・リスト」ジェニファー・ラブ・ヒューイット主演。夫に失踪された主婦が生計を立てるために、マッサージ店でナイショの「特別サービス」でお金儲け。だいぶヤバい設定だけど、結果、彼女に心を開く男性の人生を前向きにしてあげちゃうお話。アメリカって性風俗もカラリと爽やかに描くのね。
「ミストレス〜愛人たちの秘密」はイギリス産だから、所帯染みたリアリズム満載。4人の女性の爛れた恋愛生活(不倫とか不倫とか不倫とか、あとレズビアンも)をドロドロ描いてます。「セックス&ザ・シティ」だったらオシャレでサワヤカなのかもしれないけど、コレはゲンナリするほどのリアリズムなので、却って「ワイフを大事にしなくっちゃダメだ」と思い知らされた。
「リスナー 心を読む青い瞳」はカナダ産ドラマでアメリカとは一味違う仕上がり。サイコメトラー風の超能力で事件を解決。ちなみに、イスラエル産ドラマでもオモシロいヤツがあるらしい。
●とにかく貪るように見てる。ひたすら、つまみ食いをしまくってる。



音楽。魔王の復活。APHEX TWIN。

APHEX TWIN「SYRO」

APHEX TWIN「SYRO」2014年
90年代のテクノシーンを圧倒し続けた孤高の鬼才APHEX TWIN こと RICHARD D. JAMES13年ものブランクを経て復活。ニューアルバムをリリース。事件だわ、90年代育ちのボクとしては事件だわ。
●イングランド南西部のド田舎コーンウォールで、80年代末からたった一人音楽制作をしていた奇人変人であったRICHARD が90年代の新型ダンスカルチャー・レイブ旋風吹き荒れるシーンに突然変異として世に登場したのは1992年。BPM160のハイスピードでフロアを焼き尽くすキラーシングル「DIGERIDOO」は TB-303 から弾き出される音塊がまるで沸き立つ泡が煮えたぎるように聴こえる独特の質感を持つ新種で、四ツ打ちビートで構成されてたテクノ〜ハウスの文脈を大きく逸脱〜更新した上で死ぬほどフロアで高機能だった。若き天才の登場に誰もがオドロキ、そしてこの謎に包まれたテクノの英雄を畏怖した。
●彼は、APHEX TWIN だけでなく様々な名義を駆使して次々と新作を発表。AFX、POLIGON WINDOW、COUSTIC WINDOW、その他アレコレ…。そしてその度に作風をどんどん更新。強力なアシッドチューンを進化させたかと思うと、澄み切ったアンビエント音響が心をヒンヤリと落ち着かせてくれる。一方では、ドス黒く重く遅いダブ音響で周囲を圧殺、ドラムンベースの台頭を受ければさらに凶悪なドリルンベースを開発する。純真無垢で牧歌的な優しさを見せる時もあれば、露悪的なほどに陰惨で乱暴なビートを炸裂させることもある。90年代の彼からは全く目が離せなかった。まさにテクノの魔法使いだった。いや、魔王だった!
●それが、2001年のアルバム「DRUKQS」から沈黙。別名義のリリースはあったみたいだけど、さすがにチェックしてなかった。コーンウォールで隠居生活してんのかなーと思ってたし、登場も突然だったから退場も突然でも全然不思議じゃないと思ってたからね。彼のレーベル REPHLEX はちょいちょい機能してたから死んではいないんだろうと思ってたけど。

●で、00年代が過ぎ去り。

さて、楽しみにしてたこの新作。……今の若い人ならどう聴くだろう?
●13年ぶりの再会を楽しむボクの感覚では、PAUL MCCARTNEYERIC CLAPTON の来日公演を楽しんでしまうオヤジの同窓会的関心に偏ってしまう。だから、かつての APHEX TWIN を知らない今のダンスクレイズの中で彼がドロップした新作がどんな聴かれ方をするのか、まず想像してみる。
実は、今回の「SYRO」はすごく素直なダンストラックだ。タダの四ツ打ちによりかかるようなシンプルさは相変わらずナイけど、奇妙キテレツで飛び道具みたいなギミックはない。RICHARD のことだからこの休眠期の中で作り溜めてたトラックを出してるだろうから、今のシーンを意識して作り込んでるとは思えない。丁寧で実直に組立てられたブレイクビーツは、腹に落ちる低音の重さも、アシッド風のネバツくベースラインも、耳を心地よく震わすリバーブの精緻さもシッカリと作り込まれていて、結果的に美しい。ただ饒舌というほどの手数はないし(今の人にはスカスカに聴こえるかも)、近年世間で注目を集めていたダブステップUKファンキーや、ピッキピキのエレクトロ〜ロッキンな EDM の痕跡も全く聴こえない。00年代エレクトロニカの最前衛だった連中、例えば AUTECHRE が駆使するようなクリック/グリッジなノイズ嵐もない。RICHARD相変わらず孤高で、自分の信じる音響だけを追求している。だから、若い人がコレを評価しなくてもしょうがないかも知れない。

APHEX TWIN、旧譜再訪。90年代の文脈から「SYRO」を眺めると。

APHEX TWIN「SELECTED AMBIENT WORKS」

APHEX TWIN「SELECTED AMBIENT WORKS」1985-1992年
APHEX TWIN「SELECTED AMBIENT WORKS VOLUME 2」1994年
●前述のアシッドチューン「DIGERIDOO」や別名義 AFX「ANALOGUE BUBBLEBATH」などのシングルでダンスフロアをキリキリ舞いにさせた APHEX TWIN のアルバムがどんなことになることやら…と期待に胸膨らませて聴いてみたら、果てしなく澄み切ったアンビエントミュージックでした。これは当時血気盛んなハタチ前後のボク&友人たちには明らかに不完全燃焼で、スゲエ空振り感を感じたものでした「VOLUME 1」の方がまだ基礎的なビートが残ってるけど、「VOLUME 2」となると二枚組という大ボリュームながらほとんどビートなし、マジで空気感だけ。実は当時においてこの二枚はマトモに聴いてなかったのでした。
●ただ「SYRO」の、ある意味で毒気の抜けた素直なダンスミュージックは、この90年代の可憐さで勝負するアプローチに通じるものがあると認識。そう思うと一気に価値が上がる。特に「VOLUME 1」の方はそのエコー/リバーブ感覚とビートの共存ぶりが似通っているかも。ああ、20年以上も経ってやっと初期魔王のキャリアを理解するコトができた。
●90年代のアンビエントは、THE KLF「CHILL OUT」1990年のミュージックコンクレート的アプローチ、もうちょっとツッコめば、半ばダダイズムめいた悪趣味な冗談だけでコンセプトが成り立ってるサウンドコラージュと、THE ORB A.K.A. ALEX PATERSON のハイテクヒッピー的神秘主義世界観〜レイブカルチャーの新型ドラッグ・エクスタシーからのクールダウン機能みたいな文脈がメインだった。BRIAN ENO が提唱した純粋な環境音楽のコンセプトからは既にズレていた。APHEX TWIN はさらにソレを超えてきた。彼が繰り出したアンビエント観は思想的バイアスはほどんど抜き、コンテキスト無視の真空の中でただひたすら純粋音響として鳴り響いていて、が故により一層理解が困難だった。寄りすがる機能や思想が見当たらないというのに、なぜか耳が離せないのだ。圧倒的に美しいのに、意味不明由来不明で不気味だった。インテリジェントなテクノのアプローチがこの後の90年代に数々行われることになるが、とにかく APHEX TWIN だけは誰も理解できない領域に躊躇なく進んでしまう。そこに人々は天才を見るのだが、ついて行けない人も大勢いたはずだ。

APHEX TWIN「I CARE BECAUSE YOU DO」

APHEX TWIN「...I CARE BECAUSE YOU DO」1995年
●この頃から、RICHARD露悪的趣味が頭をもたげてくる。このポートレートで十分その気配が伝わる。そもそもで抱えている自らの不気味さを自覚的にイメージとして利用してくる。魔法使いが邪悪な魔王になろうとしてくる時代だ。当時のボクやその仲間たちは、テクノの魔王の降臨に震えたね。先行シングル「VENTOLIN」の悪意マル出しな音響造形は吐き気がするほど…ファックスの受信音を基調にゴツゴツとしたビートをゆっくりゆっくり牛歩のように転がしていく悪夢。トリップホップの登場と、UKダブの進化をチラリ横目で見ながら、スローテンポのグルーヴにどれだけの毒を盛り込めるか実験しているかのようだ。ただ、極上の毒は極上の美しさも備えている。その後登場するドリルンベースのアプローチもこの段階で垣間見えてもいる。この翌年に SQUAREPUSHER が彼と同じレーベル WARP から登場。RICHARD とこの新人がドリルンベースという音楽を深化させていく。

APHEX TWIN「RICHARD D JAMES ALBUM」

APHEX TWIN「RICHARD D. JAMES ALBUM」1996年
●またまた露悪的なジャケだ。ただし、ここで鳴っている音楽は、涙が出るほど清らかで美しい。今までのアンビエント作品が抽象絵画の美しさとするならば、ここの美しさは子供の純真さを映し取るかのような無邪気さを、鮮やかなスケッチとして描き出しているようなモノだ。どこか牧歌的で、静かで豊かな自然を前にしているような温もりを感じる。電気工作で遊んでいる子供の姿も見える。ドラムンベースからの収穫を発展させたビート使いも斬新だったし、ビート使いの輪郭が明確がゆえに曲の構造が把握しやすくなってポップに聴こえた。結果、個人的には彼のアルバムの中で一番愛聴した。「SYRO」のテイストはこのアルバムにも濃厚かもしれない。アルバム一曲目「4」「FINGERBIB」「TO CURE A WEAKLING CHILD」、シングル曲「GIRL/BOY」などなどの無垢を存分に味わおう。

APHEX TWIN「COME TO DADDY」

APHEX TWIN「COME TO DADDY」1997年
●ここでは凶悪な RICHARD が帰ってくる。悪魔の顔の RICHARD だ。ドラムンベースを自分の中で翻案したのが「RICHARD D. JAMES ALBUM」なら、このシングルは THE PRODIGYTHE CHEMICAL BROTHERSビッグビートに呼応したスタイルだと解釈している。しかしそのハードロッキンぶりは百凡のアーティストを蹴散らすテンションまでに昇華しており、CHRIS CUNNINGHAM 制作のビデオ含め徹底して悪夢的。I WANT YOUR SOUL, I WILL EAT YOUR SOUL ! 悪魔の咆哮。

APHEX TWIN「WINDOWLICKER」

APHEX TWIN「WINDOWLICKER」1999年
●自分のイメージを弄んできた RICHARD、今度は巨乳のお姉さんと自分を合体させた。正直、このアタリの悪趣味をリアルタイムのボクは大爆笑しながら楽しんでいた。盟友となった CHRIS CUNNINGHAM のビデオも最高。不安な浮遊感と RICHARD 本人による奇妙なハナウタが電気に痙攣しながら踊っている。このスタイルは、RICHARD のキャリアの中でもチト特殊だし、近隣ジャンルも見当たらない。このワン&オンリーの気分は必聴だろう。

APHEX TWIN「DRUKQS」

APHEX TWIN「DRUKQS」2001年
これは…リリース当時はツカミドコロがなくて困った…。一曲目からいきなりプリペアドピアノをビンビンとつま弾いてるだけで…テクノじゃないじゃん。音響の解釈が拡大霧散して、音が鳴ればなんでもよいトコロまで到達しちゃったのねーこれじゃ現代音楽だよ。2枚組のボリュームでありながら、こうしたアコースティックテイストの濃度がグッと高まってしまうと、もうどうしたらいいかワカラナクなった…。もしかしたら本人もわかんなくなってた?露悪的な自己イメージの倒錯的な遊戯にも飽きて、いざ自分の音楽の純粋領域に立ち戻ったら、そこはテクノじゃなくて、バロックテイストさえ漂うピアノ楽曲の小品の世界だったとな。ここで正直ボクは彼の音楽から脱落した。

●ただ、今思い出せば、2001年第二回「ELECTROGLIDE」@幕張メッセで見た APHEX TWIN のパフォーマンスでプレイされてた、変拍子も炸裂するハードなドリルンベースもアルバム「DRUKQS」にはふんだんに盛り込まれてたのね、と今になって認識した。2001年もボクにとっては仕事がハードな時期で、10月に巨大プロジェクトを抱えながら、9.11にワールドトレードセンターをブチ倒すテロがあり、更には第一子ノマドの誕生もあった。そこまでくぐり抜けた12月当たりに友達Sくんと遊びに行った「ELECTROGLIDE」。たぶん、積極的な意味でわざわざ遊びに行った最後のフェスかもしれない。そこでの狙いはもちろん APHEX TWIN で、他のDJには全く興味がなかった。
●彼のステージには、小さな VAIO が一台置いているだけであとは何もナシ。いつになったら始まるのかなーと、その VAIO を調整しているかのローディーの様子をボケーッと見てた…ら、ソイツが RICHARD D. JAMES 本人だった!ただPCをいじるだけなのでパフォーマンスが始まってると思わなかった…けど、BGMと捉えていた音楽がどんどんマッドになってきて、ヤバい、コイツはヤバい、コレが本人の狂気なのか!と途中で納得したのだった。正直、どこに拍を合わせりゃイイのかよくワカランほどのカオスっぷりで踊りにくいったらありゃしない。その無軌道っぷりも合わせてコイツはやっぱり天才だと認識した。そんな思い出が蘇る。

1997年、第一回フジロックのセカンドステージのトリも APHEX TWIN だった。
●悪名高い「嵐のフジロック」だ。直前までが電気グルーヴのパフォーマンスで、富士山のキグルミを着たさんが「フジサン!フジサン!高いぞ高いぞフジサン!」って歌ってたのを覚えている。雨は降りっ放しで、カッパに身を包みながらダンス。APHEX TWIN のスタンパイが始まると、なぜかダンボールで出来た家がステージ中央に登場。小さな窓の中には誰かがいるらしい。で、そのままパフォーマンスが始まる。ステージには誰もいないのに…いや、あのダンボールハウスの中で寝そべりながら機材をイジくってるのが RICHARD なのか?誰か客の中から声が飛ぶ。「GET OUT FROM THE HOUSE !」すると中から「NO ! I LIKE MY HOUSE」。これ唯一のMC。 そのうち、少々酔っぱらった白人スタッフや、APHEX TWIN のマスコットになってた不気味なクマちゃんキグルミがステージに登場してクレイジーに踊りまくる。フロアのテンションも上がる。終盤はクラシックの「DIGERIDOO」まで炸裂して昇天。音が止まって、雨でシナシナしてきたダンボールハウスの中から、痩せた白人の男がささっと出てきてステージ袖に姿を消す。あれが魔王か…あの経験も不思議なものだった…。
●一方メインステージはトリの RED HOT CHILLI PEPPERS「GIVE IT AWAY」を演奏中。しかし台風と雨に晒されたステージがなんだがアチコチ壊れ始めてて、バンドもそんな悪条件で本領発揮が出来ない感じ。加えてナゼか腕を骨折して首から包帯で吊ってる ANTHONY が痛々しい。もうダメだ、帰ろうと決断して阿鼻叫喚の大混雑の中、東京まで辿り着いたのが午前5時。2日目が中止になったと聞いたのはその後だったかな。あのフジロック、5人死んでるとかへんな都市伝説もあるけど、フェス慣れしてない軽装の子たちがボロボロのヒドい目に遭ったのはマチガイナイ。あそこから考えると今のフェス文化は立派なもんだ。


●なんだか、ヨコミチに逸れたけど…。
APHEX TWIN はシーンにこのまま返り咲くのか?また長く沈黙するのか?彼がブレイクして時代の寵児になったのは20歳代前半。そして今の彼は43歳(ボクより2歳年長)。どこか素直になった彼の新しい音楽「SYRO」は、長いキャリアをほぼ一人で戦ってきたこの男にとっての一種の成熟なのかもしれない。ボクには同世代という共感もある。そしてお互い人生はまだ長い。アンビエントの抽象世界を若くして彷徨い、ダンスシーンを掻き回して様々な新種を生み出した多産な20〜30代を超えて、それでも価値ある音楽が作れるのか?その天賦の才はどうやって成熟していくのか。今の若いファンが彼を無視しても、ボクは彼の今後を見ていきたいと思った。




●動画。
●APHEX TWIN「MINIPOPS 67 [120.2][SOURCE FIELD MIX]」FROM「SYRO」。
●素直になった新作ブレイクビーツ。カッコイイと思ってくれるかな…。




●APHEX TWIN「DIGERIDOO」1992年のシングル。アシッド!




●APHEX TWIN「VENTOLIN」1995年。悪夢のダブ。




●APHEX TWIN「4」1996年。甘美な優しさが温かい。




●APHEX TWIN「COME TO DADDY」1997年。凶悪ホラー。可哀想なおばあさん。




●APHEX TWIN「WINDOWLICKER」1999年。前フリ異常に長いので我慢して。3分20秒までスキップして良し。




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