近年最高にメンタルヘルスがピンチになってます。
●で、お医者さんとアレコレ相談して、上司とも相談して、緊急措置として「速やかな代休消化&残業禁止の制限勤務、今ボクが抱えているタスクを何人かに分散」を命じられたのでありました。産業医チームがここまで介入するのはすごく久しぶり。2007〜2009年の傷病休職から復帰、2010年に制限勤務解除とほぼ回復認定という扱いを受けてきて以来、四年ぶりの事態であります。

結果的に、突然お休みをもらうこととなって、オウチで静かにしております。
●クリニックの主治医が書いた診断書は、
 「疲労蓄積状態/業務に伴う疲労が蓄積しており、業務への集中が困難な状態です。就労環境の配慮が必要であると診断します。以下余白」
「疲労蓄積状態」ってなんだよ?って話ですが、ボクとしては「うつ病再発」って書かれたら大騒ぎになってまた出勤停止とか人事異動とか大変なコトになってしまう気がするので絶対に書かないで欲しいとお願いした次第で。実際まだそこまでヒドいトコロまで行ってるワケではないというのも正直な医者としての見立て、無難な表現にしておいたというニュアンス。ただこのまま行くと8年前の二の舞になりますよ、二枚目の診断書はそう書くコトになりますよ、との話。
●これをウチの会社の産業医さんに持ってったら、早速ボクの勤務管理システムから就労記録が半年分くらい即座に引っこ抜かれて、長時間勤務にマーカー付きでプリントアウトされてきた。「あーだいぶ働いちゃってるねえ。ココとココとココは徹夜勤務だねえ。ココも4連続で12時間以上勤務だねえ」はーそうですかー入力しろ!って言われるからいつもあわてて入力してるだけから、実際自分がどんだけ働いてるか客観視したことなかった…。
●結論として、疲れてるんだから今すぐ休みなさい、疲れてるんだから残業やめなさい、とのお沙汰だ。幸い、業務内容について手を突っ込まれる場面には至らなかった。あくまで労働時間をコントロールしろだから、プロジェクトから脱退しろという話にはなってない。できれば、ボクが自分で作ったプロジェクトからは離れたくない。

でも、目下の自覚症状は解決したい。
●睡眠が二時間以上持続しない状態を改善して疲労回復ルーチンを固めたい、安定剤を増量しても解決しない軽いパニック発生を避けたい。めまいと耳鳴りはあっても、今回は手の震え・アゴの震え、激しい頭痛や緊張性筋肉痛は起こってないのでコレは安心。ただ、下北沢の街を散歩するだけで虚脱してしまうのは、体力が削がれているためだと思う。



で代休消化で突然の6連休。
●別に旅行とか行くつもりはないよ…そんな余裕も体力もないし。いや基本的に下北沢の街から出るつもりもない。十分に寝て、朝はキチンと起きて、ちょっとだけ散歩してカフェで休憩して。土曜日はヨガ教室に行って。後は読書して音楽聴いて。そんな過ごし方をしようと思う。誰にも会わない。その方がリラックスできる。駅前のユニクロで下着と靴下買おうかな。部屋の片付けでもしたら気分転換になるかも。チルアウト。

●さしあたり、iPhone のOSバージョンアップをしてみた。iOS8。どんなもんだかワカランけど。
facebook は意味なく大阪弁モードにしてみた。「いいね」「ええやん」になった。「コメント」「つっこみ」になった。




●静かに音楽を聴く。

SIGUR ROS「VALTARI」

SIGUR ROS「VALTARI」2012年
●ご存知、北極圏寸前の北国アイスランドを代表するバンド。もうアイスランドといえば BJORKSIGUR ROS かってほどですね。この前大学生くんとメシ食べた時にアイスランド旅行の話になって。ボクは BJORK キッカケで2000年にあの国へ行って、当地のレコ屋でなんも知らないまま SIGUR ROS の出世作「AGAETIS BYRJUN」を買ったのですわ。で、帰国後、彼らはあれよあれよと日本でもブレイク。大学生くんは、そんな SIGUR ROS の国が見たくて旅行で一か月滞在したとな。惚れたアーティストに世代差があれど、BJORK にしろ SIGUR ROS にしろ、どんなインスピレーションであんなユニークな音楽が出来上がるのか、その秘密を知りたいと思う気持ちが意気投合。実際、地の果てみたいな光景が広がるアイスランドはまさしくインスピレーションの豊かな源泉のような場所でした。
●で、このアルバム。2009年の世界ツアーを終えてなんだかピークが一区切りついてしまったバンドは、子供の誕生とかソロ活動などで一旦バラけて活動休止状態になる。ボーカルでありバンドの頭脳である JON POR BIRGISSON はソロ名義 JONSI を名乗ってソロアルバムを発表。彼がゲイだと知ったのもこの頃。そんなんが落ち着いてユルユルと始まったのがこのアルバム制作だとな。だからこのアルバム、なんか奇妙な弛緩状態でとりとめがないというか、ツカミドコロがないというか。日本盤ライナーノーツにはメンバー自身が「なぜこのアルバムを作り始めたのか、全く覚えていない。ナニをやろうとしていたのかも分からない」と吐露してるんだからタマラナイ。ポストロックやエレクトロニカといった文脈からも逸脱した、ビートらしいものもない、メロディらしいものもない、音の「雲」のような不定形さがワケワカラナイというのが、この盤を入手した瞬間の率直な感想だった。
●ただし。身も心も消耗した今のボクには、そのとりとめのなさが、実は救いとして響く。朝日に光り輝く海面が決して留まることなくさざ波立つように、シンセの寄せては返すような揺らめきと、神々しいエコーに包まれたボーカル/コーラスの凛とした佇まいが、ボクの神経を優しく撫でるようだ。ジャムセッションから編み出された楽曲というが、微妙なアレンジの細かい積み重ねに整えられてユッタリとカタルシス溢れるピークへ聴く者の耳を連れて行ってくれる。まさにチルアウト。落ち着きある時間があって初めて理解できたかな。

幸村誠「ヴィンランドサガ」15

幸村誠「ヴィンランドサガ」15巻
●話はそれますが、11世紀北海地域を舞台にしたこのマンガ、主人公トルフィンが、イギリスのノルマンコンクェストで蛮行を繰り返すヴァイキング生活そしてデンマークの農奴生活を経て、やっと故郷のアイスランドに帰ってきました。中世アイスランドってマジで地の果てでしょう。ここからさらに地の果てグリーンランドを超え伝説の土地ヴィンランド(=アメリカ大陸)を目指すのかなと思いきや、なんとバルト海〜ロシア/ノヴゴロド経由ビサンチン帝国行きの冒険を目指すことになっちゃった。中世ヨーロッパでは荒唐無稽にも思えるこの冒険道程は「ヴァリャーグからギリシャへの道」と呼ばれた実在の通商ルートでこの時代のヴァイキング系民族が切り拓いたものらしい。それにしたって大分大変そうな、逆サイド東方の地の果て旅行。

THIS DESTROY YOU「YOUNG MOUNTAIN EP」

THIS WILL DESTROY YOU「YOUNG MOUNTAIN EP」2006年
●こちらはアメリカはテキサスのインスト・ポストロックバンド。このバンドにとっては最初の音源らしい。ツインギターとベース&ドラムの四人編成だけど、ボーカルはいない。シットリとした静寂とギターが大きく弾けるシューゲイザーの爆音感覚が往復して、スロウな楽曲をドラマチックに盛り上げていく。ピーク時のスリリングな盛り上がりとカタルシスはロックとして十分な迫力。

MOGWAI「MR BEAST」

MOGWAI「MR. BEAST」2006年
MOGWAI はスコットランド・グラスゴーのポストロックバンド。ボクがこのバンドを知ったのも SIGUR ROS を知ったアイスランド旅行と同じタイミングだった。彼らのファーストアルバム「MOGWAI YOUNG TEAM」の有名な「富士銀行の看板」ジャケ(日本盤だと黒く塗りつぶされてます)を、へんな写真使うバンドだなと思って手に取ったのでありますアイスランドのレコ屋で。彼らもインスト基調で静寂と爆音を往復する作風だが、ややその音楽には邪気と悪意の気配が。ノイズの切り込み方に暴力的なモンを感じます。けどキャリアも積んで5枚目のアルバム、最初の印象に比べると、繊細で落ち着きが出てきてるかも。日本語のポエトリーリーディングもある。

VAN DER GRAAF GENERATOR「FIRST GENERATION (SCENES FROM 1969-1971)」

VAN DER GRAAF GENERATOR「FIRST GENERATION (SCENES FROM 1969-1971)」1969〜1971年
●ここで唐突に60年代末〜70年代初頭のプログレッシブロックにワープ。このゴツい名前のバンドはマンチェスター出身。バンドの初期(全盛期?)である2〜4枚目の内容をまとめたベスト盤。1972年には一度解散、1975〜1978年に一度復活するもまた解散。2000年代に入って再結成してる。
オルガンシンセとピアノ、それと大仰で扇情的なボーカル、トリッキーなサックスが10分前後の長尺でグイグイと迫り上げていく感じが、やや不気味で奇妙な緊張を孕んでいる。とにかく曲が長い…最長23分の曲があるよ…組曲風の実にプログレチックな構成。ベスト盤っぽくない選曲だよね。エレキギターで KING CRIMSON ROBERT FRIPP が神経質なプレイを一部で披露。サックスプレイヤー DAVID JACKSON はジャズプレイヤー ROLAND KIRK の影響を受けてサックス二本をイッペンにくわえて演奏する奇人。



アレクサンドル・デュマ「三銃士」は楽しく読了しまして。いやいや意外なほどオモシロかった。
●そんで今は塩野七生「ローマ亡き後の地中海世界 海賊、そして海軍」を読んでいる。「ローマ人の物語」「十字軍物語」「海の都の物語」まで読んだので、コレを読めば、塩野さんの古代〜中世ヨーロッパ史はおおまかに網羅したことになるだろう。そしたら今度はこの人のルネサンス史シリーズに着手しよう。最新作「皇帝フリードリヒ二世の生涯」から行けばイイかな?その次は「わが友マキアヴェッリ フィレンツェ存亡」か。

塩野七生「ローマ亡き後の地中海世界 海賊、そして海軍」

(塩野七生「ローマ亡き後の地中海世界 海賊、そして海軍」)

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