●英語を聞くのだよ。

基礎英語2

●中学一年生の息子ノマドは、NHKラジオで「基礎英語1」ってヤツを毎日聴いてる。
●まー真面目に聞いちゃいないんだけど、もう習慣ってヤツで、我が家では必ず夜9時になるとNHKラジオのアプリ「らじるらじる」をスマホやタブレットで鳴らしたり、PCでネットラジオを鳴らすコトになってる。
●これがイイ勉強になるんだわ。ボクや娘のヒヨコが、ゴハンを食べながら英語の例文を声出して復唱しちゃってる。「ヒーイズヴェリストレンジフォーミー。アイキャンツアンダスタンヒム」「おーホワイドントアンダスタンヒム?」とかいっちゃって。ジングルまで覚えちゃうよ。「できるよできるよキャンドゥー!」ボク、英語できないから、中学生からやり直したい。そして、このまま喋れるようになりたいよー。

ただ、NHKラジオって冷静に見てみるとスゴイ番組やってんですよ。
「基礎英語1」の直前にやってる「カルチャーラジオ」って番組がマニアックすぎて爆笑。「ヘボンさんと日本の変化」というお題。ヘボンさんってヘボン式ローマ字ヘボンさんですよ。しかもヘボンって日本向けに変えた名前で本名ヘップバーン。明治時代に日本に来た教育者ですけど、その人の日本生活、という死ぬほどマニアックな内容を、死ぬほど淡々としたトーンでどっかの大学のセンセイ?がぶつぶつ語ってるだけ。この前は、偉そうなオッサンが勢いよく喋ってると思ったら「故・渡辺淳一センセイ昭和58年のインタビューをお送りしました」と最後にアナウンサーの女性が暗くシメる。チョイスが渋い!ナゼこの話題を今?!というネタを的確に繰り出す。
●さらに、今日気付いたのは、普段のNHKラジオ第2のウラ、NHKラジオ第1ではみうらじゅんさんの番組が。そんで渋いサントラ、恐怖映画の恐怖シーンのBGMばっか流しててヒップ過ぎる。でナゼかゲストが、一部ではカルト的有名人、千葉のヘビメタおじさん JAGUAR で、しかも「好きな映画はパイレーツオブカリビアンとタイタニックです」とサントラ番組としては薄すぎるコメントを吐いてマジオモシロ過ぎ。いやーNHKの人ってどんなつもりでこんな番組仕事してんだろう?スゲエ楽しい職場じゃないか?


そんなラジオを聞いてたら、ヒヨコが模試の結果報告。
「あーそうそう、模試の結果がねーなんか知らないけどA判定だったのー」
●マジ?!ちょっとソレすぐ報告するトコロだろ、ソッコー見せなさい、え!おまえ偏差値66じゃねえかよ。この前47だったのにナニコレ?「えーなんかよかったっぽい」おおお、ボクが教えたグラフ問題ですごく点数とってる…おまえこの前までグラフ問題全滅だったのに。効果てきめん過ぎるだろ!こいつ天然だから、勉強の吸い込み方も抵抗ゼロでそのまま飲み込んじゃうんだよなー。ある意味怖い。でもコレで油断するなよ。天然だからすぐ忘れるのも真実だからな。
●下の写真は、冷蔵庫のニンジンから生えてきた緑の芽。ヒヨコが「ニンさん」と名付けて育ててる。

ニンさん


仕事のぼやき。10月からスタートしたプロジェクトが不吉すぎる。
●久しく安定していたボクの自律神経失調症とうつ病がぶり返し、残業禁止の制限勤務になる。女性スタッフが扁桃腺を腫らして2週間休む。別の女性は由来不明のアレルギーでアナフィラキシーショックを起こして顔がパンパンに腫れ上がる。ボクの隣のデスクに座ってるHくんは立ちくらみで足をド派手にクジき一ヶ月以上松葉杖。そんで、今朝はボクが頼りにしてる先輩Aさんのお父さんが亡くなって忌引き一週間。表面的には普通に回ってるように見えるけど、現場はいつも大騒ぎ。なんでだろう。どっかでお祓いに行くべきだろうか。せめて、神社にお参りにいきたいかも。
●ボクは宗教に関心がないようでいて、実は寺社仏閣で手を合わせたりすることに気持ち良さを感じてる。病気を抱えてヨガを始めてから、自分の意思ではどうにもならない世界の領域の大きさ、しかも自分の身体すらどうにもならないという現実に、今更ながらアホみたいに面食らってしまった場面があって。それから、そのどうにもならない世界の存在を意識する段取りとして、寺社仏閣を触媒のように使っている。どうにもなりませんから、どうにかなりますように。どうにもなりませんから、どうにかなりますように。背筋を伸ばし、手を打ち、深呼吸し、お辞儀をする。すっきりする。


●あ、息子ノマドが「テラフォーマーズ」買ってきて読んでるぞ。
●悪趣味なマンガの趣味が遺伝して実によい。ヒヨコは「海月姫」読んでるしね。


なぜか、今日はパンクだ。

THE DAMNED「MACHINE GUN ETIQUETTE」

THE DAMNED「MACHINE GUN ETIQUETTE」1979年
ロンドンパンクど真ん中の伝説的バンドの三枚目。THE DAMNED はファースト「DAMNED, DAMNED, DAMNED(邦題:地獄に堕ちた野郎ども)」を大昔に聴いてそのままホッタラカシだった…。乱暴なパンクだったなー的な印象だけで、そんなに強い関心を持てなかった。ただ、ボクのサブカル先輩Wさんが彼らのサードアルバム「MACHINE GUN ETIQUETTE」こそ最高の名譜だと常々語っていたのが気になっていて。で、今週ディスクユニオンにて400円で見つけちゃったのね。
●そしたら、よかった。すんごくよかった。あれ?THE DAMNED ってこんなバンドだったっけ、ってくらいファーストと印象が違う。 実は二枚目と三枚目の間に解散&再集結&メンバーチェンジがあったそうで。これが、ただひたすらに乱暴なパンクと違って、ワイルドさとキャッチーさを絶妙にブレンドさせたサジ加減で実にカッコイイ。オルガン/キーボードがファンキーだったり、イントロにピアノを導入したり、イギリス風のヴォードヴィル感覚まで混ぜ込んでいる。シンガロングするフロアのレスポンスが見えるようなビッグなメロディもある。しかし結果としてパンクでは無視できない殺気と怒気、皮肉と悪フザケはどうしようもなく濃厚。表題曲「MACHINE GUN ETIQUETTE」とびきりハイスピードで明白にハードコアだ。ぐしゃぐしゃなドラムや凶暴なギターが破壊衝動を掻き立てる。最高だ。

GENERATION X「GENERATION X」

GENERATION X「GENERATION X」1978年
軽い!軽くてペラペラだ!トゲトゲしさもそんなになくってキャッチーだ。レコーディングの仕方に由来しているのか、ベースやキックが薄くて重心が高い。ギターには殺気の前に陽気さがあって、聞くのが楽だ。パンクを聴くのに必要な覚悟、音に封じ込められた怒気や殺気を受け止める覚悟が必要ない。
●後にソロシンガーとして活躍する BILLY IDOL が所属したUKパンクバンドのファースト。人気番組「TOP OF THE POPS」に最初に出演したパンクバンドらしい。この楽しさと楽チンさは、一つ前の世代の、BAYCITY ROLLERS と同質のバブルガム感覚だと思った。メロディーもキャッチーだしね。シングル「READY STEADY GO」とかとってもイイ感じ。
●ボーカル BILLY IDOL はアメリカでソロになったけど、他のメンバーは SIGUE SIGUE SPUTNIK を立ち上げたり、THE CULTTHE ALARM に加入したりと、へーってバンドでそれぞれ活躍したらしい。知らなかったなー。

NICK CAVE AND THE BAD SEEDS「FROM HER TO ETERNITY」

NICK CAVE AND THE BAD SEEDS「FROM HER TO ETERNITY」1984年
これぞ覚悟のいるパンク。ハイスピードでキャッチーなテンポ感もない、楽しくて覚えやすいメロディもない。ドロドロしてバタバタするモッタリしたビートに、死ぬほど耳障りなギターがノイズだけを放り出して、トドメに NICK CAVE が悪魔の演説みたいな呪文を叫び続けている。怒気怒気怒気、殺気殺気殺気、悪意悪意悪意。真っ黒けっけ。ストレートなパンクじゃない、様式も時期もポストパンクだし、世界観は見事にゴスでもある。
NICK CAVE はオーストラリア・メルボルン出身の男。THE BIRTHDAY PARTY というパンクバンドを率いてロンドンにやってきた。そこからバンドを再編して THE BAD SEEDS を結成。エレクトロレーベルであったはずの MUTE と契約して出したのがこのファーストアルバム。ギタリストにはドイツのノイズ帝王 EINSTUEZENDE NEUBAUTEN の中心人物 BLIXA BARGELD がいたりして、メチャメチャ怖いっす。その BLIXA の影響か、翌1985年には拠点を西ベルリンに移しちゃったりもする。
●このアルバムの聴きどころは表題曲でもある「FROM HER TO ETERNITY」ヴィム・ヴェンダーズ監督の映画「ベルリン・天使の歌」1987年で、NICK CAVE AND THE BAD SEEDS この曲を演奏するライブシーンが登場するのだ。これが怖い怖い!モノクロ映画のこの作品の中でも一際闇の濃い陰惨なシーンとして、学生時代レンタルビデオで見た記憶が未だにトラウマチックな思い出として刷り込まれている。ボクの持ってるCDは90年代の再発なので、映画版のよりノイズ濃度の高いバージョンが収録されててすごく嬉しい。
●ただ、闇を深く深く潜っていくことで見えてくる仄かな薄明かりってモノがあるもので。暗黒に塗り固められた音楽世界の中で、ピアノと共に歌う NICK の方向が一瞬優しく聴こえる瞬間もある。不思議なんだけどね。

黒猫チェルシー「黒猫チェルシー」

黒猫チェルシー「黒猫チェルシー」2009年
●一気に時代をワープして、2009年の日本のバンドもの。でも、これを初めてタワーレコードで視聴した時は、てっきり80年代パンクの知られざる再発音源と勘違いしてしまったスターリンとかそういう時代の音源とね。おどろおどろしいボーカルとヤケクソな歌詞、ザリザリギターサウンドにオーザッパなシンセ使いの無造作なバランス、ボクの80年代パンクのイメージとそっくりだった…ジャケも INU「メシ食うな」っぽいじゃん。でも正解は、当時神戸の現役高校生だった連中のファーストアルバムで。これで二十歳前かよ!なんじゃこの悪趣味ぶりは!曲のタイトルが「地下室のテレビジョン中継」とか「嘘とドイツ兵」とか
「ノーニューヨーカー」とか…80年代風悪趣味。
●その直後、ボーカル渡辺大知は映画「色即ぜねれいしょん」で主演抜擢。これまたバンドイメージを恐ろしく裏切るほどビックリのイノセントっぷり炸裂で。思春期バリバリの無邪気すぎる童貞くんを好演。映画で共演してた銀杏BOYZ・峯田和伸の出現時とイメージがダブった…「恐るべき子供たち」的な。今でも「日経電子版」CM天然若手ゆとり社員・田中を演じる様子はイノセントそのもの。でも一方で、「モーターズ」という作品で映画監督を務め、今年のぴあフィルムフェスティバルで表彰されてるらしい、と最近下北沢で見つけたフリーペーパーで知った。どんどん活動の幅を広げてる。すごいなあ。


●動画関係は、続きへ。

●THE DAMNED「MACHINE GUN ETIQUETTE」
●いつの時代のライブかわかんない。




●GENERATION X「READY STEADY GO」
●これが例の「TOP OF THE POPS」出演の映像なのかな?




●NICK CAVE AND THE BAD SEEDS「FROM HER TO ETERNITY」
●1989年のライブらしい。鬼気迫る演奏。でも「ベルリン・天使の歌」がやっぱ最高だと思う。




●黒猫チェルシー「廃人のロックンロール」
●紹介したアルバムには入ってない曲。ITMS のフリーダウンロード「今週のシングル」で聴いたっけ。




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