●最近は、近所の下北沢駅前への散歩は、モロッコで買ったバブーシュを履いて歩いてる。

IMG_3062.jpg

バブーシュは、モロッコの伝統的な履物で、ちょうどスリッパみたいなモノ。
●かかとの部分がなくてつま先を引っ掛けて履く。動物の革で出来てて実に丈夫そう。屋内屋外で履物を区別しないモロッコの人たちは、このバブーシュをつっかけて家の中も外も歩く。女性用だとカラフルな刺繍が施されててキレイだけど、男性だと硬派でシンプルなデザインになる。この白のバブーシュはサイドの縁取りがブルーでカッコいい!と思って買った…100ディルハム強〜1500円くらいだったかな。
●で、こいつをペタペタつっかけながら下北沢の街を歩くと、とても気持ちがいい。裸足がスカスカしててイイ感じ。これで駅前のスーパーにワイフに頼まれたオツカイに行ったり、ヴィレッジバンガードに行ったりしてる。コイツで自転車乗るのはちょっと危ない…ソールが硬くてツルツルなので、ベダルが滑って踏めない。そこだけ不便。


●バブーシュ履いて散歩してたら、ショックな事実を発見。

IMG_0999.jpg

老舗レコード屋さん、YELLOW POP 下北沢店が閉店!おおおお。
●5月17日に閉店だってさ。セールやってるよー。悲しいよー。レコファン下北沢店がなくなった時も激しくショックだったけど、今回もショックだわ。YELLOW POP のもう一つのお店は川口だから、事実上もうサヨウナラだよ。会計カウンターのすぐ下にある特価コーナーに、手堅い名盤が激安で置いてあったりして、よくチェックしてた。THE BAND「MUSIC FROM BIG PINK」とかが300円だったりしてイイ買い物させてもらった。この前は、アイドル系のシングルが一枚50円の叩き売り状態でゴッソリ買ったよ。下北沢からまた個性的なレコ屋がなくなる…トホホ。
●とはいえ、アナログメインの構成になってるこの在庫は、最近のボクの買い物とはちょっとズレてた…。CDを iTune に取り込んでハードディスクに収めてしまう方法を積極採用してるので、簡単にデータ化できないアナログの買い物は極力減らしてたんだ。
そんなボクの感じた感情は「悔しさ」だったよ。そのお店でたくさん買い物していないのに、お店が商売を閉じるとなったらいきなり残念がる、ってのは客の身勝手だよね。もっとたくさん買い物して、お店を盛り立ててあげるべきだった。それができないくせに、なにがトホホだ。一番悲しいのはお店の人たちだ。個性的な店が立ち並ぶ個性的な街は、客がちゃんとお金を落として維持していくものだ。それができないで、わがまま言うべきではない。…でも、本音で言えばつらいなあ。このままだとディスクユニオンだけになっちゃうぞ…。


下北沢は、ただでさえ再開発問題でユサユサしている街だ。この先、この街がどんな形に変貌していくかわからない。
●この前の統一地方選では、保坂展人区長が再選した。保坂区長は下北沢再開発の方向転換を期待されて2011年に当選した人物だが、ハッキリ言ってこの再開発問題ではかばかしい成果は上がってない。実はとっても不満だ。しかし対立候補は自民公明公認&舛添都知事が応援という人物で、都の既定路線をそのまま飲み込むだけに思えたので、コッチには投票できなかった。
保坂さん、もうちょっと根性見せてくれよ。ムダな道路建築止めてくれよ。工事も土地収用もガンガンに進んでるよ。周辺の東北沢駅&世田谷代田駅の工程は、もうラストスパートに入り始めてるよ。

下北沢は個性的な街でユニークなお店がいっぱいある。多様性の街だ。
しかし、生存競争も非常に激しい。普通の商店街というと大昔からの地縁だけで生き残ってるお店のイメージが強いが、老舗がただ老舗という理由だけでヌクヌク生き残れるほど下北沢は甘くない。中途半端なラーメン屋は一年もたずに潰れる。ノマドヒヨコがお世話になった学習塾も撤退しちゃった。実は弱肉強食の新陳代謝が劇的に活発なのだ。入れ替わりの流動性はマジハンパない。その代わり若いアイディアと熱意で新しいお店が出店してくる。
●この躍動感あふれる独自の生態系システムを適切な調和を持って維持し、できればもう少しマイルドに(マジで激しすぎるので)してもらえるようなデザインが欲しい。…下北沢カレーフェスティバルを主催した30歳代のプロデューサーが区議に立候補してたんだけど、彼は落選しちゃった。行政に甘えないで、一住民としても何かに関わるべきなのかもね。


ニューヨークという街を愛する詩人の歌。

BILLY JOEL「TURNSTILES」

BILLY JOEL「TURNSTILES」1976年
●ボクが「下北沢」という街、そして故郷としての「東京」という街に、大きな愛着があるように、このシンガーソングライターにとってはニューヨークという街が大切なようだ。ブロンクス生まれ、ロングアイランド育ち、高校を中退してミュージシャンの道へ。そしてキャリアが順調に育っている頃の作品。ここに名曲「NEW YORK STATE OF MIND」が収録されてる。休みには都会を離れて、マイアミやハリウッド、ロッキー山脈にも行ったけど、結局心の中ではニューヨークが一番恋しい。そんな気持ちをピアノに乗せて歌い上げる。
●ボクは引越しを何回か繰り返してるので、固定の故郷というものがない。住んで10年を超えた下北沢でも結局ヨソ者だ…ボクにとっては一番長く住み続けてる土地なんだけどね。学生の頃は地方から上京してきた友人たちが少し羨ましいと思ってもいた…故郷があるってどんな感じだろうねと。でも、結局ボクの心は東京に深く染み付いてる。一番気持ちが自由になれる街。BILLY JOEL にとってのニューヨークのようにね。
●ジャケットは、ニューヨークの地下鉄改札で撮影されてる。そして歌詞に登場する多彩な都会人たちが BILLY を囲んでる。ボクも地下鉄通勤。そんでこのCDを下北沢ディスクユニオンで買ってる。270円くらいだったよ。

BILLY JOEL「52ND STREET」

BILLY JOEL「52ND STREET」1978年
●1977年、アルバム「THE STRANGER」で大ブレイク。常に宙ぶらりんの自我を抱えてペルソナを使い分ける「ストレンジャー」とは都会人らしい立ち振舞いだ。これを辣腕プロデューサー PHIL RAMONE と組んで、当時最先端のポップ感覚とクールなモダニズムを盛り込んで、彼はトップスターに。
●そして間をおかず繰り出したのがこのアルバム。ん?「52番街」って、この前本を読んでた時に出てきたな…なんだっけ?あ!CHARLIE PARKER を頼りにセントルイスからニューヨークに上京してきた最初の年(1944年)の MILES DAVIS52番街のクラブで夜な夜な演奏生活をしてたって書いてあったよ。だから BILLY JOEL はトランペット持ってるのか!アルバムの最後の曲「52ND STREET」はフラフラほろ酔い加減のジャジーなナンバーで、乱痴気騒ぎのビバッパーの様子を描いているようだ。タイムズスクエアが46番街、MOMAが53番街、ヘップバーンの映画にでてくるティファニーが57番街。52番街といえば、もうニューヨーク/マンハッタンのど真ん中だね。
●このアルバムには「HONESTY」のような名バラード、「MY LIFE」&「BIG SHOT」といった躍動感あふれるポップスが収録されてる。PAUL MCCARTNEY をこの前たっぷり聴いちゃったから、王道のポップスが聴きたくなっちゃったんだよ。あ、これも270円だった。

BILLY JOEL「GREATEST HITS VOLUME 3」

BILLY JOEL「GREATEST HITS VOLUME 3」1983〜1997年
●これは新橋 TSUTAYA のレンタル落ちで300円だった。彼のキャリアの後半戦を網羅するベスト盤。しかも彼はこれ以降はクラシックアルバムを一枚出したきりで、コンサートはすれどアルバム作品は全く出さなくなる。半分隠居生活に入ってしまうのだ。
●これを買った動機は、1989年のシングル「WE DON'T START THE FIRE」が聴きたかったからだ。当時高校一年生だったボクのリアルタイム BILLY JOEL 体験がこの曲。すでに当時でだいぶベテランぶっこいてた彼が、ストレートなロックナンバーを鳴らしてたのが印象深くて。1989年はベルリンの壁解体の年で、アメリカ対ソ連による冷戦終結の世界史的激変モードが止まらない時期。その中で、この歌は戦後東西対立時代のアイコンをひたすら列挙しまくる内容。マッカーシー、ニクソン、スターリン、フルシチョフ、スエズ紛争、周恩来、スプートニク、ドゴール、カストロ、マルコムX、ケネディ、ホーチミンなどなど。このアルバムには「LENINGRAD(レニングラード)」って曲も収録されてる。
●さらに言えば、1987年に彼はソ連へコンサートに赴きその様子をライブアルバムとしてリリースしてる。西側の音楽を禁じたソ連で初めてラジオ放送されたロックが彼のこのコンサートだ。今の若い人に、あの冷戦のプレッシャーって想像つくのかな。世界を終わらせる最後の戦争が始まるのを待ってるような閉塞感。そんな時代の呼吸がつまってる。
●その他にも佳曲がいっぱい。「THE RIVER OF DREAMS」もお気に入りの曲だった。ドゥーワップテイストの極上ポップスだよ。



●なんかイイ動画あるかな?

●「NEW YORK STATE OF MIND」。タバコを吸うピアノマン。




●「WE DON'T START THE FIRE」。




●「THE RIVER OF DREAMS」。

スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://unimogroove.blog4.fc2.com/tb.php/1758-c6dabc7d