会社で6月人事異動の内示が発表されて、心がざわつく…。
●ボクの立場は変わらないんだけど…サラリーマンって一体ドコ目指してる職業なんだろうって思って不安になる。別に出世だ役職だ肩書だなんて特に望んでないんだけど、じゃあそのまま足踏みするのもね。こうして年齢を重ねた時にどうなってるんだろう…先が見えないな。
●頼もしい後輩がいなくなる…イタタタ。居場所が微妙になってた先輩がスッといなくなる。一方で昔仕事したシッカリ者の仲間がくる。さて、どうなることやら。


●この前の日曜日は気持ち良く晴れてたので、我が家のヒガシヘルマンリクガメ、グラタンくんのガラスケージを庭で洗ってあげた。古いウッドチップを全部取り替えて、ガラスも磨いてあげた。その間のグラタンは日光浴。暖かくなってきたから、今後は度々外に出してあげるよ。
●と思ったら、ワイフがケージの扉にあたる部分のガラスをパリンと割りよった。現在、厚紙がソコにあてがわれてる。これが邪魔で、グラタンが見えないんだけど。どうすんのよ。


「母の日まして、オメデトウございます!」とヒヨコ、昼食にガパオライスを作ってくれた。レトルトだけど。目玉焼き、パパのは半熟でヨロシクって注文したら、確かにきっちり半熟にしてくれた。


さて、来週をもって閉店となることをお伝えした YELLOW POP 下北沢店。
早速、ここでバカ買いしてしまいました。13595円、32枚ってトコ。単価425円くらいか。

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●ダンスホールレゲエから、ヒップホップソウル、70年代ロック/ポップス、コンテンポラリーゴスペル、ギターポップ、オルタナ〜エモ、プログレ、アイドルにアニソンまで買いました…。
アホみたいな買い物が始まる瞬間って、脳みそからアドレナリンが分泌されるのですわ。レコ屋入って、最初の一枚が見つかるまではナニも感じないし、買わずにサヨウナラもできる。でも一枚でも欲しい盤が見つかるといきなりアドレナリンがブワって出るのがわかる。もう一枚もう一枚とグングンテンションが高まり棚を全部チェックしたくなってしまう。最終的に、いくらお金を払うのかわかんなくなったままレジカウンターに持って行き、あ予想より安くてよかった、とか思う。「買い物依存症」の人のその瞬間の気持ちは、なんとなくわかるような気がする…。

●お店のレジに「35年間のご愛顧ありがとうございました」と書いてあった。35年間…。
●ご主人に、ちょっとだけお話ししました。「閉店ってとっても残念です。もう下北沢に帰ってくることないんですかね。川口のお店だけになっちゃうんですかね?川口よりこちらの方が古いんですよね」ご主人「ええ。こっちが元々のお店で。もう川口は別のお店になってるんですよ」ボク「やっぱ、ネット販売のほうがよかったりとかですか?」このお店も自分のサイトでEコマースしてるしAmazonにも出してるっぽい。「いやいや。もうこのお店を一人で回していくのが大変になってきて。だから一旦リセットするんです。今は先のコトなにも考えてません。けど、いずれ下北沢か、この近所で、またお店ができたらいいですね」そっかー。ご主人たった一人で回してたんだ…買い物してると音源に関心が集中してしまうので気づかないけど、お店の人は確かにいつも同じだったわ。ごくろうさまでした。


●で、その収穫を少々紹介。

FOXYBROWN「MY KIND OF GIRL」

FOXY BROWN「MY KIND OF GIRL」1990年
アメリカの00年代に同名の女性ラッパーがいるけど、全然の別人。80年代終盤〜90年代初頭、アメリカで一瞬ダンスホールレゲエに光が当たった時期、その流れで注目された女性シンガーらしい。1990年周辺は、SHABBA RANKSSUPERCAT がメジャー契約を果たしたり、ニューヨークのラジオがヒップホップの起源に近いダンスホールレゲエたちをプレイしたりしてた時期。……裏返すと、アメリカ人はレゲエには実に淡白で。一時の流行り物として、時々思い出したかのように持ち上げてくる。
●お店で手に取った時は UK 産のラヴァーズロックだと思ったんだけど、ワシントンDCのインディレーベル、RAS RECORDS というところからリリースされてたアメリカ産。でも品の良い爽やかなトラックは、ダンスホール特有のエグさが薄くて聴きやすい。彼女の声は、どちらかというと朴訥としてて、特別な美しさとかを感じさせるタイプじゃない…レンジが狭くて、変声期の男の子がややハスキーに歌ってるみたいなユニセックス感覚。でもそれが奥ゆかしさにもなってるね。
●彼女にはもう一枚このアイテム以前にアルバムがあって。そこで TRACY CHAPMAN のカバーをしてたらしい。それがこのプチブレイクにつながったという。だって、この盤は日本クラウンからの日本盤だからね。できればもう一枚のアルバムも聴きたいなあ。アメリカのAmazonにはありそうだけどねー送料高いからねー。
●ちなみに、今回の買い物で一番単価が高かったのがコレ。980円ね。1400円の30%OFFだから。検索したら、Amazonで中古1円+送料で売ってた。でもこんなアイテム、お店での出会いなくしては絶対買えない。ボクは重症なAmazonユーザーでイギリスやアメリカにも注文するしその利点も重々承知してるつもりだけど、実店舗にしかありえない偶然の買い物の価値は、やっぱり検索導入のネット通販には置き換えられない。

JUDY MOWATT「LOVE IS OVERDUE」

JUDY MOWATT「LOVE IS OVERDUE」1986年
●女性レゲエをもう一枚。FOXY BROWN がにわかに注目されたシンデレラガールだったのに対して、この JUDY MOWATT はジャマイカ叩き上げ、70年代からのベテランさんですね。BOB MARLEY のバンドメイト BUNNY WALIER に見出されて BOB MARLEY & THE WAILERS「BURNIN'」1973年や BUNNY の傑作ソロ「BLACKHEART MAN」1976年にコーラスとして参加。この頃から BOB BUNNY は決別するんだけど、彼女は BOB のバンドに残ってコーラスグループ I THREES のメンバーに。I THREES には BOB の奥さん RITA MARLEY MARICIA GRIFFITHS が在籍。BOB の死後はそれぞれがソロキャリアを確立していくことに。
●で、これもどちらかというとアメリカ趣味なテイストになってるアルバムでした。ベースはジャマイカ収録だけど、数曲が名門スタジオ SIGMA SOUND STUDIO @フィラデルフィアで録音されてます。半分くらいがスマートな80年代R&Bという趣で、レゲエ色は薄い。でも彼女の声は美しい張りのあるもので、そこだけでも十分気持ちいい。もちろんしっかりレゲエしてる曲の気持ちよさはもっと格別なモンですわ。
●ミュージシャンのクレジットを見ると…ドラムはほどんど SLY DUMBER だな。ベースの相棒 ROBBIE SHAKESPEAR は一曲だけで PAUL HAMILTON という人が頑張ってる。腰の強さは見事な仕上がり。コーラスは、PAM HALL。ラヴァーズロックのシンガーとしてその後ソロで活躍して JANET KAY と比べられるようになった人だね。レーベルは SHANACHIE というところ。よくわかんないけどレゲエ分野で時々出会う連中。
●脱線しますけど、I THREES ってグループの名前、気になる。レゲエの頻出フレーズに「 I AND I ARE…」みたいな言い回しを意識してるんだと思う。「I AND I」って結局は「WE」と同じ。だけど、レゲエ世界観の中じゃ、同志や仲間としての「オレとオマエ」はみんな「I AND I」として自意識が溶け合ってるという感覚があるみたい。I THREES もキャリアある女性シンガー三人一体のハーモニーに価値がある。それは西洋思想の自我主体とは違う思想から発生してるんだろうな。

JANET KAY「LOVE SONGS」

JANET KAY「LOVE SONGS」1993年
●さて、MINNIE RIPERTON のカバー「LOVING YOU」のヒットで知られるラヴァーズロックの王女JANET KAY のアルバムだ。ただこれは、彼女本来の出自であるUK産レゲエ/ラヴァーズロックのスタイルと全然関係ないソウルバラードのアルバムとして作られてた…。やや、これはなんだか肩透かし。「LOVING YOU」を手がけたプロデューサー LLOYD CHARMERS が手がけてますよ、と言うけど、やっぱ違うよね…。普通にメロウなR&Bでございます。
●で、基本的にカバーばかりの選曲。中でも珍しいのは VANGELIS「CHARIOTS OF FIRE」(映画「炎のランナー」主題歌)。だってこれサントラ楽曲だから歌詞ないじゃん。それでもなんとなくの歌詞をつけて優雅に歌ってます。それだけっちゃそれだけだけど。「LOVING YOU」も収録されてるけど、ヒットしたバージョンじゃなくてこれもR&Bに録り直し。綺麗なハイトーンボーカルの可憐さはしっかり楽しめるからそこは安心。
●ここはやっぱりシッカリと、80年代風のラヴァーズロックが聴きたい!ジャマイカ産レゲエやアメリカ産とも違う、UKならではのダブ洗練美の延長に結実した、恋人たちのためのBGM、ラヴァーズロック。それを歌う JANET KAY が聴きたい!…ということで次の盤に行く。

JANET KAY「SILLY GAMES」

JANET KAY「SILLY GAMES」1979年
JANET KAY 最初のアルバムだ。JANET KAY「LOVING YOU」のヒット時1990年前後に出てきた人と思ったら大間違い。1977年までそのキャリアはさかのぼる。シンガーとして活動を始めたのはまだ十代の頃。ロンドンのレゲエシーンにもまれつつ、名プロデューサー DENNIS BOVELL によってこのファーストアルバムが制作される。この表題曲「SILLY GAMES」はイギリスでヒットして彼女はブレイク。その後80〜90年代を通じて息の長い活動を続けるコトになる。
●改めて説明すると、彼女が歌う音楽・ラヴァーズロックは、ロンドン産のレゲエのスタイル。一種の洗練美を帯びている。ジャマイカ産とはちと違うのも事実。ライトなダブとゴツいリズムはレゲエとしての立派な幹を担保していて、それでいて典雅な可憐さが同居している。地味なようでその個性は実に美味。土臭いレゲエの暑苦しさが脱臭されてて味気ないという見方ゆえに、従来の古典レゲエファンからはスルーされ気味だった歴史的経緯も…だから、音源としての流通量は少なくて、なかなかいいものに巡り会えないジャンルでもある。この盤での JANET のハイトーンで可憐なボーカルはこの段階ですでに健在。まさしく聴きどころの中心。
●ちなみに、ボクが今回買ったのは1992年の再発CDなので、オリジナルとはジャケもだいぶ違うみたいだし、追加トラックも入ってる。本来は「CAPRICORN WOMAN」というタイトルで、「SILLY GAMES」はこの盤からのヒットシングルを表に出した改題ということらしい。
●この盤をはじめ、ニッチな音源を日本盤をせっせと出してたのが JIMCO JAPAN ってレーベル。インディなのに、海外のマニアックなレゲエやパンク、プログレなどをせっせと紹介してた根性ある人たちだったな。90年代後半には生き残ってなかったような気がするけど…個人的にはだいぶお世話になった。

JC LODGE「BEST OF JC LODGE」

J.C. LODGE「BEST OF J.C. LODGE」1993年
今回の漁盤で初めて知ったジャマイカのシンガー。JANET KAY と同じように80年代を通して活動してきた女性で、清らかなハイトーンボイスが特徴的。これは今回の一番の成果だったかも。これもお店で巡り合わなかったらずっと価値のわからないアーティストだったろうな。基本は SLY DUMBERROBBIE SHAKESPEAR ら鉄板のリズム隊に囲まれてリリースを積み重ねてきたとのこと。ただし、このベスト盤は、次世代90年代のプロデューサー STEELY & CLEVIE によるコンピュータライズド(レゲエ用語でいうところの打ち込み)のダンスホールトラックとして再録された内容になってる。
STEELY & CLEVIE の音楽は確かに大好きだし、様式にとらわれないダンスホールの躍動感と彼女の可憐なボーカルはうまくマッチしていてドラマチックにもなってる。楽しい!ただ、その一方で、本来のアレンジ、SLY & ROBBIE による80年代録音も聴いてみたいな。これもちょっとづつ探していこう。まだまだ世の中には聴かないといけない音源が一杯ある。

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