●理由はわかんないんだけど、ボクの全身にボツボツのじんましんが出来てて、痒くてしょうがない。
●軟膏を病院でもらったんだけど、もう全身に塗りたいと思うくらいだ。


娘ヒヨコがフェルトで作った王蟲。
●怒ってないので、目が青い。

娘ヒヨコがフェルトで作った王蟲。

●週末の休日、娘ヒヨコは朝から一人吉祥寺ユザワヤに行って材料をお買い物。サクサクと1日で作ってしまった。器用だね…でも、なんで王蟲なの?「だって王蟲かわいいじゃん!」その感覚、共有しづらい…。実際、ヒヨコは LINE で自分の友人にこの写真送ったら「きもっ!」ってリアクションされたらしい。別にそんなコトでくじけるタマでもないですが。


レ・ミゼラブル (2012年の映画)

一方、息子ノマド、英語の教材が「レ・ミゼラブル」だという。
●中学二年生で、タフな教材だよね…。難しいに決まってる。だって「主人公のミゼラブルさんってどんな人?」とか言ってるくらいだもん。やっぱりノマド意味わかってない。ということで Hulu で映画「レ・ミゼラブル」を家族で見た。これが、ミュージカル映画大好きのヒヨコに見事ヒット!
●主人公ジャン・バルジャンは、ヒュー・ジャックマン。つまり、ウルバリン。ヒヨコ「えー!この人ウルバリンなの!首太すぎ!ウルバリン歌うまかったんだね〜」小悪党のテナルディエ夫人ヘレン・ボナム・カーター、つまりハリーポッターの悪い魔女ベラトリクス・レストレンジで、アリスハートの女王。ここらへんもヒヨコにヒット!
●で、YouTubeとかで劇団四季バージョンの動画とか見ながら、ウタ歌ってる。革命の歌とか。


有名なバラード「I DREAMED A DREAM」を聴こう。

華原朋美「DREAM - SELF COVER BEST -」

華原朋美「DREAM - SELF COVER BEST -」2013年
「LES MISEBABLES」のサントラも持っていて、それも聴いてるんだけど、敢えて華原朋美バージョンを。アン・ハサウェイ演じる悲劇のヒロイン・ファンティーヌがどん底まで落ちぶれて、売春婦にまで身をやつしてしまった。その時に歌い上げる絶望の歌「I DREAMED A DREAM」。このファンティーヌって女性にはマジで徹底的に救いがない。華原朋美もそのキャリア全体がだいぶヨゴレだが、この絶望の歌を凛々しく歌うことで復活を果たそうとしている。過去のスキャンダルもトラブルも、浄化するような歌唱。
●芸名を二回も変えてたグラビアアイドル時代、そこから小室哲哉による公私共々でのフックアップで一流シンガーに。しかしプライベートの関係が破綻すると、体調不良で入退院を繰り返すようになる。メンタル崩壊〜安定剤への依存症などという噂も。結果、2007〜2012年の年末まで完全活動停止そこからの復活がこのシングル「I DREAMED A DREAM」であり、このセルフカバーアルバムだ。いつのまにか年齢も40歳に。それでも、彼女は生きて行く。その覚悟をこのアルバムに聴く。
●このアルバム、小室哲哉時代のヒット曲を中心にした選曲になっている。「I BELIEVE」「I'M PROUD」などなどだ。小室哲哉詞曲提供楽曲って、常に彼独自の陰鬱なマイナーコードと、どこかペシミスティックな歌詞の印象がつきまとっている…あの時代のダンスビートを、今回再収録のストリングスアレンジなどで表情を変えていても、それは拭い去れない。バブル崩壊を遅れて受け止めた音楽業界が、一番爛れていた90年代後半…それが、小室&華原の短い蜜月の時代とカブっている。この爛熟した退廃が儚く脆いモノだというコトを、小室自身が察知していたのかもしれない。


●話題、変わっちゃうけど。
小室哲哉にフォーカスを当ててみよう。

実は、TM NETWORK 30周年ツアーに行ってました。
「TM NETWORK 30th 1984~ QUIT30」@東京国際フォーラム/2014年12月10日

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華原が心身ともにボロボロになって世間から離れていた00年代後半は、小室哲哉にとっても厳しい時期となっていた。彼がプロデュースを担った「小室ファミリー」と言われた一群のアーティストたちとの活動も90年代終わりで一区切りがついて、ふと気づくと globe のみの活動だけに縮小…。そして自らの楽曲の著作権をめぐる巨額詐欺事件で逮捕&起訴。2009年に懲役3年、執行猶予5年が確定。エイベックス代表の松浦勝人氏が負債6億5000万円を肩代わりすることに。
そんな荒波を越えて、TM NETWORK の活動が活発化する。TMN と改称していたバンドが1994年に「終了」、そこから本格化したプロデューサー業〜90年代「小室ブーム」だったが、大きく遠回りして最初のバンドに彼は帰ってきた。2012年の震災復興コンサートから活動を本格化。そして去年バンドデビュー30周年を去年迎えることとなる。

●コンサートの内容は…実はスゴかった。
●80年代の TM NWTWORK を知るボクとしては、確かに彼らの楽曲がベストのように羅列されて演奏されることがそのまま嬉しいのだけれども、一方で、すべての楽曲が2014年水準にアップデートされて最新の EDM 仕様に改変されていることにより一層の衝撃を感じる。「SELF CONTROL」の2014年仕様は本当にマッシブな四つ打ち EDM で高揚感でアタマが真っ白になるくらい。自分を常に最先端の表現に推し上げていく小室哲哉という人物のストイックさは、敬意を払うべき美徳だと思う。デビュー時は英国ニューロマンティクスに直結するエレポップから出発しながらも、彼はユーロビート、ドラムンベース、トランスなどなど、常に最先端のダンスミュージックを翻案してジェイポップに組み込んできた男だ。そして今でもその進化を止めようとしない。
●巨大なLEDモニターや4Kカメラで撮影されたという映像を織り交ぜて、物語られるのは、彼らのコンセプトアルバム「CAROL」の世界観の延長の世界。アルバム発表時の設定ではローティーンの少女だった CAROL は今や成熟したアラフォー女性に成長。そして彼女のナレーションによって、TM NETWORK の三人に課せられたSF的使命がフワリと説明されていく…そこまで熱心な TM ファンではないボクには意味があまりわからなかったんだけどね…。シアトリカルな演出をカッチリ決めているのが彼らの流儀なのか。

●ギタリスト・木根尚登がデビュー30年にしてテレビでカミングアウトした「当時はエレキギター弾けなかったので、GET WILD はエアギターでした」告白は、マジで笑撃の事実だったので、このライブでも彼のギター演奏はどんなもんかと注目してしまった。ステージ上は3人だけのパフォーマンスだったのだけど、やっぱりバックヤードにはサポートのリードギタリストがいて、木根さんだけではバンド演奏は自足できないんだと思い知った…これ、TM ファンの中では当たり前すぎて別にどうでもイイことなのかな。中盤、彼のソロ弾き語りコーナーがあったのだけど、ギター演奏だけに集中すれば成立しても、ボーカルを交えると途端に演奏が粗末に…。

TMN「TIME CAPSULE - ALL THE SINGLES」

TMN「TIME CAPSULE - ALL THE SINGLES」1984〜1996年
●コンサートの後で、TM NETWORK の音楽を聴き直したいと思って買ったシングルベスト盤2枚組。デビュー1984年から、TMNへの改称、1994年の「終了」、そしてボーナストラックという大型ボリューム。
●ボクにとって(一般のリスナーの人にとっても同じだと思う)一番芯を喰ってた時代は、1987年の「SELF CONTROL」「GET WILD」、1988年の「RESISTANCE」、「BEYOND THE TIME 〜メビウスの宇宙を越えて〜」( アニメ映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」主題歌)、「SEVEN DAYS WAR」(映画「ぼくらの七日間戦争」浜崎あゆみが2010年にカバー)、「COME ON EVERYBODY」かなあ。
●今聴き直すと、TM NETWORK はSF的ギミックに塗り固められたシンセポップのようなイメージがあったけど、実は肉感的なファンクネスがふんだんに盛り込まれていて、ダンスミュージックとして高機能であるためにはどんな手段でも取り込む貪欲さがある。この時期のシングル「KISS YOU 〜世界は宇宙と恋におちる〜」の粘つくファンクテイストはその代表格だと思う。しかも、「GET WILD」「KISS YOU」「COME ON EVERYBODY」は1989年には別バージョンとしてシングルを切り直すまでのことをして更新感を出している。NILE RODGERS をはじめ海外プロデューサーまで召喚、しかもコッチでは当時注目のニュースタイル・ハウスミュージックの感覚を押し出してる…ちょうど「リミックス」という手法が一般的になる時代だね。すごいな。


TM フォロワーとして出発しながら、日本のハードロックを代表するに至った B'Z。

BZ「BAD COMMUNICATION」

B'Z「BAD COMMUNICATION」1989年
●1985〜1989年まで TM NETWORK のツアーサポートギタリストを務めていた松本孝弘と、ビーイング社長・長戸大幸が秘蔵っ子としてデビューを準備させていたボーカリスト・稲葉浩志が1988年に結成したユニット。デビュー当初はなかなか評価されずにいたが、このミニアルバムがブレイクのキッカケとなる。
●この曲有名だけど、改めて聴いてみると今の B'Z のイメージとは全然違う音楽になってて興味深い。ギターの役割が小さくて、完全にシーケンサー主体のダンサブルなエレポップになっているのだ。その意味で完全に TM NETWORK のフォロワー音楽に聴こえる。研ぎ澄ました針金のようにしなる稲葉のボーカルは今と変わらないけど、音楽的頭脳であるはずの松本のギターが全然目立たない。木根尚登が演奏できなかった「GET WILD」のリードギターパートをしっかりと担っていても、その後に軸となる王道ハードロックの路線はまだ隠していたというわけか。

BZ「BZ THE BEST PLEASURE」

B'Z「B'Z THE BEST PLEASURE」1988〜1998年
デビュー10周年の節目でリリースされたベストアルバム。ジャケはゴールド一色とエンボス加工のアルバムタイトルだけ、とギラギラな一徹ぶり。この10年で TM NETWORK 的シンセポップから、B'Z 本来のハードロック志向へ脱皮/進化していく様子が見えてくる。
「太陽の KOMACHI ANGEL」1990年や「LADY NAVIGATION」1991年のダンサブルビートは完全に「BAD COMMUNICATION」の路線。一方で着実にハードなギター濃度を上げているのも事実。「ZERO」1992年、「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」「裸足の女神」1993年には完全にハードロック化が完了。音楽市場のマーケティングの中で、どこまでハードロックが受け入れられるのか、手堅く確かめながらスタイルを構築していく様子と捉えればいいのか。「LOVE PHANTOM」1995年では、高速エレクトロニックビートをベースにしつつも、大胆なほどのテクニカルギタープレイが炸裂しまくっている。

BZ「BZ THE BEST PLEASURE II」

B'Z「B'Z THE BEST PLEASURE II」1998〜2005年
ベストアルバム二枚目ハードロック路線が完全に定着して、貫禄すら漂うに至った成熟期。稲葉の伸びのあるハイトーンボーカルのボルテージには、AEROSMITH STEVEN TAYLOR すら連想してしまう。ロックバラードもしっかり決める。この時代の代表曲としては「今夜月の見える丘に」2000年、「ULTRA SOUL」2001年、「野生のENERGY」2003年などなど枚挙にいとまがない…。どれも高性能なハードロックだと思う。
●しかし、一般のリスナーが B'Z の音楽をどう捉えているかは、これまたちと微妙だ。ある日職場でデスクの女性(30歳代半ば)と話をしてた…普段から音楽とは無縁の彼女はハードロックがどんな音楽かイメージがわかないという。「エックスとかはヘビメタなんですよね?」と彼女。うん、多分そうだと思う。「サザンはロックですかね?」うん、それもそうだと思う。「じゃあハードロックはなんなんですか?」それは B'Z だと思うんだけど。「えー!B'Z がハードロックなんですか?」えー!ソコそんなに驚くトコロ?!「B'Z はジェイポップじゃないんですか?」へーそう捉えてるの?まージェイポップの仲間に入っちゃってもいいかもだけど…。でも、あんなに見事なギターやシャウターなボーカルはハードロックだと思うんだけどなー。世間の一般的なイメージは、彼らの音楽の様式になんら興味はないのね。それこそボクがびっくりした事実だよ。

BZ「ACTION」
B'Z「ACTION」2007年
●ていうか、ボクが B'Z に対してムキになるキッカケがひとつありまして。B'Zってシングル/アルバムの売上枚数とか、総出荷枚数とか、日本大衆音楽史の中で圧倒的な一位の記録を持っていて、しかも今尚それを更新中だというじゃないですか。しかし!ボクの周囲には、B'Z のシングルを毎度毎度楽しみに買ってるというリスナーはちっともいない。AKB48 EXILE は熱心なファンがいる。サザンミスチルもいる。でも、B'Z はいない。一体だれがどこで聴いているんだ?不思議だ!!
●と、ある食事の席で偉そうに語ってしまったら、お得意の一人が「えーと、オレ一応 B'Z のシングル全部買ってるんだけど…」と言いだして。「レコード会社にでっち上げられた記録かのように言いたいみたいだけど、ファンはいるんですよ、目立たないだけで」。……あら〜。ボクやっちゃいましたね。めっちゃ恥ずかしい…。B'Z のファンはサイレントマジョリティみたいで、ことさら自己主張しないだけなのね…。
●おまけに、この段階で、ボクは B'Z の音楽をちゃんと聴いたこともなくて。もう死ぬほどバツが悪かった。これではダメだ!B'Z にも B'Z のファンにも失礼なことを言ってしまった。反省だ!…ということで、速攻で今日紹介しているベスト二枚と初期作品と、その時最新のアルバムだったこの「ACTION」というアルバムを買ったというわけ。
●で、これらのCDを買ってから8年近くが経って、やっとこのブログで B'Z を語るトコロまで来た。まだ自分がいいリスナーであるとは思ってないけど、稲葉+松本というデュオが愚直なまでに地道な研鑽を日々続けて高い水準の歌唱/演奏を維持している様子は十分に理解できた。完全に職人だ。頑固一徹なほどに。手を抜かない。

●それと、派手なシングルとは質の違うアルバムのラインナップを丁寧に聴くと、けっこう所帯染みたリリックが登場してくるのも、この「ACTION」で知ることができた。「浮世のスピードについてけないので一夜漬けで知ったかぶりしてます」「12時過ぎてひとりでムリヤリ見る話題作 場面がダラダラ流れてこれ以上飲み込めません」「あれこれと目移りばかりで人生定まんない 売れてるバンド片っ端から聴いてマネしてみた…田舎に帰るキッカケをどこかに探してる毎日」……くたびれた様子を皮肉と自虐を交えて描き、そんなネガティヴを前向きに変えるメッセージがこの後に続く。こんなリリックに馴染みのよさを感じてしまった。特別ユニークに聞こえないかもしれないが、普遍性はある感覚。そしてそれがハッキリと耳に届くようにミックスされてる構造…安易なハードロックだとナニ歌ってるかワカンないこと多いのにね。そこが B'Z を特別にしているところなのかも。
●あまりキレがいいとは言えないブギーロック「HOMETOWN BOY'S MARCH」のリリックが一番沁みたかな。

 通りを歩けば誰かに出会う コンビニ 交差点 バス停
 別にどうってことない毎日
 もうすぐおまえは出てゆくんだよ
 ここにゃない 夢かなんか かなえに行くんだろう
 僕らはいつでも この街にいるから
 胸を張って はじめの一歩踏み出せよ
 
 用もなく集合 隙間だらけの会話でも気になんない
 ヒマつぶし でも悪くない時間
 わかるよ オマエは逃げ出すんんじゃない
 うしろめたいことなんて 何一つないからね
 僕らが泣き笑い 育てられたのは
 誰にも 恥じることない場所なんだよ

●故郷を旅立つ仲間に贈る言葉…。故郷なんて持ってないボクにも響くよ。

SF的空想世界から、大都会の退廃にのめり込んだ小室哲也のダンスミュージックと。
地に足ついたクラフトマンシップに基づいた B'Z の肉弾プレイと、実直な生活への視線。
●これが二者の差なのかな。イイワルイの判断ではないんだけどね。



●これは、完全に蛇足ね。

SOFT BALLET「EARTH BORN」

SOFT BALLET「EARTH BORN」1989年
TM NETWORK がリミックス盤「GET WILD 89」をリリースしたり、B'Z「BAD COMMUNICATION」をリリースしてた頃、バンドブームヴィジュアル系の中から登場していたエレポップアプローチのユニット。YMO が拠点にしていたレーベル ALFA からリリースされたデビューアルバム。醸すオーラは、ゴスと、インダストリアル/エレクトリック・ボディ・ミュージックの結合。感覚的には根っこは DEPECHE MODE と同じ。職場の同様Sくんが当時を振り返って、このバンドの名前を出したので、思わず買ってしまった…。当時は全然興味なかったけどね。エレポップ/シンセポップって、本当いろいろなアプローチがあるね。



●動画も続きにつけとくよ。

●小室哲也のシンセフェテシズムが炸裂。
●TM NETWORK「QUIT 30 HUGE DATA 〜 GET WILD 2014」。
●10分ほど経過しないと「GET WILD」っぽさのカケラもでてこない。




●TM NETWORK「TETSUYA KOMURO SYNTHESIZER PERFORMANCE 2015 -HUGE DATA」




●B'Z「BAD COMMUNICATION」。ダンサブルなエレポップビート。




●華原朋美「I DRAMED A DREAM」





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