●更新のスピードが落ちちゃって、なんだか後ろめたいです。
●とにかく忙しい…。しかもその難易度や挑戦は全然周囲に理解されてない。むしろ社外の人が応援してくれるという始末。「いつもみてますよ!がんばってくださいね!」なんだかわからんけど、きっと将来のボクに価値がある、そう信じて前を向くしかない。


今週末は、息子ノマド、合気道の大会があったとのこと。
●最近、リビングのゴロ寝からスタンディングポジションまでの身のこなしにキレが出てきやがったノマド。稽古をサボるほどの度胸もないので夏休みもセッセと練習してるみたい。
●ご存知の通り、合気道は、試合という概念がない。勝負も勝敗もない。気を合わせ、相手の攻撃を無力化するステップを修練する。つまり専守防衛。攻撃手段の訓練は重んじられてない。「試合」という言葉は使われず「演武」という言葉が使われる。大会でもその「演武」を披露する。そこでボクはノマドに質問した。決まったパートナーと演武するにあたって「最初にオレはこう仕掛けるからこう捌いてくれ」みたいな打合せをしてるのか?そうすればこの「演武」は、ある意味決められた段取りをなぞる「演舞」になる。
●しかし、ノマドに言わせればそんな打合せはないとのこと。今回の演武では持ち時間が90秒間なのでそこにドレだけ内容を詰めるか程度しか考えてないとな。ふーん、90秒ね…意外と短いね。そこにどれだけ技を入れ込むの。「オレが受けを8回、取りを8回を目指す」え?90秒に16回技を出し合うの?技一つに5~6秒じゃねえか!できるの?「いやー頑張る」…結果、この演武で見事目標の16回(とカウントするのかも知らないが)は達成されてノマドは満足げに帰ってきた。
●合気道で決まっているフォーマットは、「取り」という立場の人間が最初の攻撃を繰り出す。「受け」という立場の人間がその攻撃を合気道の技術で捌く。基本これだけ。攻撃した「取り」は「受け」によって見事に吹っ飛ばされる。高齢の達人が屈強な弟子を投げ飛ばす様子が不思議にも思うのだが、実はこれしか決まりごとはない。段取りは決まっていない。「演武」は「演舞」ではないのだ。
●演武者ノマドを「受け」とすれば、ノマドは相方である「取り」がどんな攻撃をしてくるのか知らない。ただ攻撃がなされた瞬間にその攻撃にふさわしい処理を選択してこの「取り」を投げ飛ばす。攻守交代してノマドが「取り」になれば、相方である「受け」が自分の攻撃をどのように処理するかわからない。ただし処理された瞬間にはその反撃のダメージを最小限にするための挙動を選ばなくてはならない。この攻守のコミュニケーションをなんと5秒のペースで繰り返すのだ。達人になれば攻守のバリエーションも増えるだろうが、5級になったばかりのノマドも出来る範囲でその場判断の対応を反射的に繰り出す。その意味で「演武」は真剣勝負。
●ただ、この相手の動きによる選ぶべき挙動は、結構システマチックらしく「4×4×2×…の組み合わせの中から選びとればイイんだ」的な言い方で、ノマドに説明された…ノマド理系思考だからな…文系のボクにはよくわからんかった。ただこのロジカルなシステムがノマドには相性が良いようで楽しいらしい。普段無口なノマドが饒舌に技の名前を並べ立て、この技に左右前後の場合分けがあって…なんて一気にニコニコ説明するなんて珍しいことで…オマエ格闘家か!って突っ込んじゃった。ともかく、取り〜受けの流れから次の取り〜受けの挙動へのつながりも含めてテンポを作って、「90秒に16回」の目標達成はなされたという。あ、これは「合気道」、訓練されたもの同志の「気の合わせ方」が前提になってる。素人相手ではこうは成立しない。
●もちろんこれはスポーツ、武道であるので、理屈だけでは成り立たない。5秒単位でぶん投げられるって、ジェットコースターのペースの比じゃないですよ。それを安全に受け身をとって即座に体勢復帰〜姿勢維持へと移るには体幹を成す筋肉の力が必要で。特別な筋トレはしてないみたいだけど、日々の稽古の結果、ノマドの腹筋は今6つに割れてる。ワリとスゲエ。

●今回の大会では、会場中央に、合気道「道主」植芝守央氏がいたそうで。つまり合気道で一番偉い人ですよ。ゴッドですよ。たまたまの配置でノマドはその「道主」が座る席の目の前で演武をすることになったそうな。世間知らずのノマドでも、このゴッドの目の前の演武は結構ビビる経験だそうな。今回はなかったが、大会によっては「道主」の演武も見ることができる…65歳が若者三人をブンブンにぶん投げまくる様子が。その代わり、いずれは「道主」を世襲するであろう彼の三男・植芝充央の模範演武が代わりにあったそうな。ボクも一度この人物の演武をみた…三人を相手にしてぶん投げまくってるんだけど、ただ人数ってだけじゃなく「相手が武器携行」まで想定するのよね。木刀や木製の短刀もガツガツ処理するのよ。すげえ。
それと、もう一点の大事なお楽しみが。男子校であるノマドの学校では、こうした大会が、ほぼ唯一の他校女子の交流の接点になるのですよ。最後に参加団体全体が入り混じっての稽古の場面があって、各々が自由に相手を選んで組む。ここで女子競技者と組めると、部の中でヒーローになれるわけですよ。以前の大会をみたボクから見ても、道衣に袴という出で立ちの女の子はかなりテンション上がりますよ。そのへん女子対応力の未熟なノマドは全然ダメな上に、我が合気道部はノマド級に全員ヘタレなのでいつも空振り全滅。なのに、今回はたった一人女子と手合わせした先輩がいたようで。「先輩!どんな感じでしたか?」とみんなから質問責めだったそうな。
つまりは、息子ノマド中学二年生、青春スタートしてます。


字が読めるって、中学生のうちに養うべき技術。
娘ヒヨコは最近、よく本を読むようになった。「ハリーポッター」原作を全部読んで、ホグワーツ魔法学校の先生の名前をフルネームで言えるようになってる。アルバス・ダンブルドアとかわかる?それと、宮部みゆき作品を10冊ほど?深作欣二監督最末期の作品となった映画「バトルロワイアル」の原作本も読んだそうな。中一女子が中学生の殺し合いを読むってどーよって話だけど、不健全なコンテンツは全部ボクの本棚から出てきてるからしゃーない。「デスノート」の原作マンガも読んでたな。今放送されてるドラマよりも面白いらしい。あのクソ理屈っぽいマンガをゆっくり読んでる。
長男ノマドは?ラノベ読みまくり。クラスの誰よりもラノベに詳しくなってるらしい。ボクから見てラノベってどうなの?という気持ちがないではないが、中二のノマドがラノベを読むのを妨げるつもりはない。コドモたちの読書奨励政策として、ボクは「レシートさえきちんと持って来れば全部精算してやる、本ならば無限に買っていい」と公言している以上、どんな本だろうと拒むのはルール違反だ。ラノベでも文字を読む習慣を今備えないと、こいつらは文字文化に永久にキャッチアップできない。そちらの方が大きな損失だ。あ、でも本音では予想以上の金額になってチトびびってるけど。こんなに遠慮なく本買ってくると思わなかった。毎週のように新宿の紀伊国屋に立ち寄ってるらしい…。

●あと、もう一点付け加えれば、親のボクが「なんじゃこりゃ?」と思うサブカルチャーにノマドが突っ込んでいくのは、健全なことだ。ボクが中学/高校時代にハマっていったサブカルチャーに対して、ボクの両親は完全に理解不能だったはずだ。それが父親になった自分の身に今ふりかかってるってわけね。だからボクの息子が、ボクの理解をブッチ切る領域に突っ込むのはむしろ頼もしい。そっからマジで面白い場所まで自分を連れて行け。




●パラパラと、最近聴いてる音楽を。

THE PRESIDENTS OF UNITED STATES OF AMERICA

THE PRESIDENTS OF UNITED STATES OF AMERICA「THE PRESIDENTS OF UNITED STATES OF AMERICA」1995年
シアトルグランジ〜オルタナティヴロック。やや後発のルードなトリオ。リアルタイムでは職場の同僚が聴いてて、わりと凡庸な音楽だよなーなんて思ってた。先日コイツが100円で売られてた時、その同僚の顔を久しぶりに思い出してレジに持って行ったわけです。
年齢も同じ、社会人になったばかりでよくわからないことばかりだったボクと彼は、いくつものプロジェクトでペアを組んで仕事した…何日も家に帰れないほどの仕事を分担しながら確実に捌いていった…戦友みたいなもんだよね。当時はなかった言葉だけどまさしく「ブラック」な時代だった。今は別々の会社で働く関係、彼の結婚式以来、もう10年近く会ってない。かつては凡庸と思ったロックは、ボクらの地味な下積み時代を象徴するような、華々しさと無縁で、泥臭くて、日の当たらないタイプの実直さを感じさせる。あのころのボクのメチャメチャな仕事の仕方が、今のボクに意味を持ってるのか甚だ微妙なんだけど、この音楽は、あのころの奇妙な情熱をホロ苦い感情とともに思い出させてくれる。

BEN FOLDS FIVE「BEN FOLDS FIVE」

BEN FOLDS FIVE「BEN FOLDS FIVE」1995年
●これも、仕事仲間を思い出す音楽だな。新入社員としてボクの下につけられた子がフェイバリットとして挙げてたバンド。ボクとしてはそんなに気になる存在じゃなかったんだけど、まあ時間が経ってコレも叩き売られるようなモノになったので聴いてみた。今聴けばピアノが可憐でかわいらしいね。若かったボクには軟弱に聴こえてたよ。
その新入社員の子、本人が完全に無自覚なんだけど、ビックリするようなセンスのよさを持ってた。仕事の飲み込みもすごく速かった。だから目一杯難しい仕事を振り込んだね。期待以上の仕上がりで返してくれるのが楽しくてなー。3年くらいボクの下にいた後いくつかの異動をへて、今では念願の部署で活躍している。後年、一緒にメシ食った時「いろいろ大変な仕事してきてキツイと思うこともありましたけど、UNIMOGROOVEさんの仕事に比べればこんなの全然ラク!って思う瞬間あるんですよ、いまだに」と言われた。そのつもりはなかったんだけど、ボクは鬼教官だったのかな。

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