●報告したっけ?……7月に受けた「知的財産管理技能士2級(管理業務)」の試験、 正式に合格通知が来た。
●受かるか不安だったけど、試験直後の自己採点ではバッチリと確信してた。フタを開けたら二教科で95点と87点!やったー!次は何の資格にチャレンジしようかなー。

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●浅草でラーメン食ってたら「まくり、ありがとうございました!」とお店全体からお礼を言われた…ビビった!「まくる」って「ラーメンスープを飲みほす」ことを指すんだって。知ってます?こんな隠語。で、おまけチケットまでもらった。しょうがないなー浅草行ったらまたこのお店に行こう。

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夜遅い時間の浅草って、奇妙な味があるんだよな…。
松屋浅草。昼間の喧騒でよく見えないクラシカルな造形が夜に浮かび上がるんだよ。



●とはいえ、今日ものどかに音楽を聴いて過ごす…しかない。具合悪いんだもん。

DAVID CROSBY「A THOUSAND ROADS」

DAVID CROSBY「A THOUSAND ROADS」1993年
●前の記事で HEAT WAVE の厳かな和製フォークロックを聴いて、引っ張り出してみた音源。リアルタイムで聴いてもピンとこなかったのは、当時ボクはまだハタチだったからだろう。1960年代半ばの THE BYRDS にはじまり、CROSBY, STILLS, NASH & YOUNG西海岸フォークロック/ヒッピーカルチャーを代表する存在になるも、70年代以降はバンドは解体、活動は停滞、長年のドラッグ中毒でカラダはボロボロ、80年代以降は刑務所暮らしとドラッグ後遺症を治療するための生体肝移植手術を2回も経験することになる。一方、その天然キャラはみんなに愛されているのか、テレビ番組の変な場面でMCをしたりもしてる…特になにもしゃべってなかったけど。映画のカメオにも声をかけられることがあるっぽい。
●ということで、凸凹した波乱の人生を歩んできた結果、そして90年代レコーディングの成果か、恐ろしくサッパリ、毒気の抜けた清々しさが気持ちの良い内容になってる。澄み切って優しい。まーその一方で、この人の美声やハーモニーワークスはキャリアの最初 THE BYRDS 時代から完璧で、別に年取ったから丸くなりましたってモンでもなさそうで。だって、ジャケがやっぱりドラッギーなんですもん…懲りてなさそう。

JIMMY WEBB「TEN EASY PIECES」

JIMMY WEBB「TEN EASY PIECES」1996年
60〜70年代に活躍したソングライター。ボクの中では60年代に活躍したポップスグループ THE 5TH DIMENSION の最初のブレイク曲「UP, UP AND AWAY」の作家としての印象が強くて。あの明るくて楽しい雰囲気がキャッチー!そんな作家が90年代に自作曲をセルフカバーするという。
●ところが、「UP, UP AND AWAY」みたいな曲はここではゼロでして。本人のピアノソロと朴訥としたボーカルだけの、ある意味イージーなスタイルで、シットリとしたバラードを歌ってる。不勉強ながら、誰に提供した曲か全然わからん。大部分が GREN CAMPBELL というカントリーシンガーに提供したモノが多いようで。彼の代表作とされている「MCARTHUR PARK」 RICHARD HARRIS というシンガーに提供。最初はソフトロックグループ THE ASSOCIATION に提供される予定だったのだけど、当時のポップス感覚では、長すぎる、構造が複雑すぎるなどなどで、バンドに拒否されちゃったそうな。
●ただ、この「MCARTHUR PARK」はその後 DONNA SUMMER のディスコとしてカバーされたりと大活躍。その他の曲も大御所に数々カバーされる…FRANK SINATRA、LINDA RONSTADT、BARBRA STREISAND、BILLY JOEL、JOHNNY CASH、THE SUPREMES、CASSANDRA WILSON、R.E.M.などなど。スゴイね。それぞれの時代の音源を聴きたいわ。

THE ALAN COPELAND SINGERS「IF LOVE COMES WITH IT」

THE ALAN COPELAND SINGERS「IF LOVE COMES WITH IT」1969年
●気分がフォーキーなところからソフトロックになってきたわ。レーベルが A&M RECORDS だったことと時代が1969年だということだけで買いました。ボクの「ジャケ買い」は、スミッコに書かれたデータで内容をイメージできることが大事!だってこの音源だって、ジャケにいるオネエさんなんて100%登場しないし、それを承知で買ってるし。下北沢 MONA RECORDS で新譜3000円が1000円にディスカウントされてたコトもポイントね。あ、これは今知ったけど前述 JIMMY WEBB の楽曲「WICHITA LINEMAN」もカバーしてるわ。
●中心人物 ALAN COPELAND さんが作曲やアレンジで活躍、男声ハーモニーの華麗さとゴージャスなアレンジは厳密にはロックバンドじゃないな…シンガーグループにこれでもかと分厚いスタジオワークでアレンジを重ねてる。しかしこれが実にポップでめまいがするほど。スゴイ手練れだなあ…と思ったら、実は芸歴が長かった。この人1926年生まれで、音楽業界に入ったのが第二次大戦の兵役から帰ってきた1940年代後半。シンガー兼アレンジャーとして50年代にはラジオやテレビの仕事もこなしている。当時のテレビショーにコーラスシンガー隊が配置されるのは珍しいことでなく、このグループもそこで集まったメンツから成り立ってるっぽい。つまり、ロックの文脈が出来上がる以前からこの人は音楽業界でプロ仕事してるベテランだったと。この熟れっぷりはそんなキャリアの厚さに由来してるのだねえ。
●それと、この時点で実験的なマッシュアップにも挑戦してる。一曲目「CLASSICAL GAS / SCARBOUROUGH FAIR」メドレーは、実はメドレーではない。トラックは「CLASSICAL GAS」を演奏し、その上のコーラスボーカルは「SCARBOUROUGH FAIR」を歌い切る、という手法をとってる。それでいて、違和感なし。別の音源では THE BEATLES「NORWEGIAN WOOD」「MISSION IMPOSSIBLE」をマッシュアップしてるとな。神業か!あ……全然関係ないけど、娘ヒヨコがハマったトム・クルーズ「ミッション・インポッシブル」シリーズ、結局、第4弾の「ゴーストプロトコル」まで見たよ。

THE FOUR FRESHMEN「TODAY IS TOMORROW」

THE FOUR FRESHMEN「TODAY IS TOMORROW」1968年
●彼らも ALAN COPELAND と同じく、40年代後半から活動している、ロック文脈とは違う筋のジャズコーラスグループだった。むしろ彼らのコーラスワークが BRIAN WILSON などを経由してその後のアメリカンポップスに影響したと言ってもいいほどだ。ALAN COPELAND と違う点は、彼らは歌うだけでなく楽器演奏も同時にこなしたバンドだったってこと。これがロック世代には親近感を持って迎えられたようで…。それでもその活動のピークは1954〜1964年まで。そこまでで19枚アルバム作ったというからスゲえ。しかし一旦パッタリ活動休止。そんで久々の復活作がコレというわけ。
●1964年の、THE BEATLES をはじめとしたブリティッシュインベーションの嵐を突破して、このジャズコーラスのグループはロックの感覚を導入してリバイバル。THE BEATLES「LADY MADONNA」、LOVIN' SPOONFUL「DAYDREAM」などなどをカバー。JIMMY WEBB「UP, UP AND AWAY」もカバーされてる。オシャレ過ぎるほどのモダーンなジャケの裏側にはメンバー写真としてハゲオヤジ含むオッサン4名が写ってて非常に不安になるが、音楽においては全く問題ない。それと、ジャズコーラスというジャンルをもっと掘り下げてみたい、って欲求が芽生えてきたよ。

SAPODILLA PUNCH「STEEL SOUL」

SAPODILLA PUNCH「STEEL SOUL」1968年
●コイツを含めた3枚のソフトロックが MONA RECORDS のディスカウントで買った物件。その中でも一番謎深いのがこのCD。三枚ともご丁寧に日本のレーベルが再発し日本の解説が入ってるんだけど、この「STEEL SOUL」はその解説文が「由来不明です」と匙を投げてます。こいつら何者なのか?正確な制作年月日は?英国産か米国産か?裏ジャケに写ってる連中がバンドメンバーなのか?全然わからないらしい。
ここでの主役は、カリブ海の楽器スティールパン。そのポヨンポヨンとした陽気な響きでカバーをこなす。ここにアグレッシブなエレキギターを中心としたバンドが絡み、女性コーラスグループが絡む。一曲目から SAM & DAVE「HOLD ON I'M COMIN'」でソウル汁がプシャー!中盤のゴーゴーダンサーチューン「GET READY」は女性コーラスが大活躍。このシンガーたちは出自がわかってる。THE BARBARA MOORE SINGERS という英国のグループなんだって。モータウンの名曲「MY GIRL」をほどよい湯加減に変換、ラテン界の帝王 TIETO PUENTE「HONG KONG MAMBO」なんてモンド風味も放射。そんで THE BEATLES「DAY TRIPPER」。最後は直球のカリプソチューンが走りまくってます。

HARPERS BIZARRE「THE SECRET LIFE OF HARPERS BIZARRE」

HARPERS BIZARRE「THE SECRET LIFE OF HARPERS BIZARRE」1968年
●ジャケからしてバッキリ決まっていますが、幻惑的なアレンジと美しいハーモニーが見事にサイケデリックなポップスとして完成しちゃってます。甘い人工甘味料をたっぷり使って、極彩色に塗り固められたケーキの上でグルリと世界一周旅行するような感覚…ニューオリンズから大西部の荒野、メキシコ、そして不思議な東洋〜日本、そのまま天国へ。現実離れした浮遊感が最後までフワフワと続く完璧なポップ世界。WIKI によると PIZZICATO FIVE 小西康陽氏が「最高のロックアルバム」と言ったとか。ボクの買ったCD(いつの再発かはわかんない)はその小西康陽さんが解説を書いてる。
60年代中盤のアメリカ西海岸、特に WARNER BROTHERS / REPRISE LENNY WARONKER というプロデューサーが牽引してポップの音楽実験が行われていた…ここに様々なソングライター/アレンジャーが集められ、才能を開花していく。VAN DYKE PARKS、LEON RUSSELL、RANDY NEWMAN、NICK DECARO、ROGER NICHOLS …。そんな連中がこのバンドや音楽に関わっていく。ロサンゼルスの北側、エンタメ産業が集まる地区の名前から、バーバンク・サウンドと呼ばれるようになるスタイルですわ。ここに加えて THE BEACH BOYS / BRIAN WILSON がいて、ソフトロックの深化が進められるのですわ。

THE TURTLES「20 GREATEST HITS」

THE TURTLES「20 GREATEST HITS」1965〜1969年
バーバンクサウンドの系譜とはちょっとだけズレるけど、同じ時代、同じスタイルのロサンゼルスのソフトロックバンド。美しいハーモニーと優雅なポップス性がチャーミング。BOB DYLAN「IT AIN'T ME BABE」をキャッチーにカバーしてブレイクしたところは DAVID CROSBY が所属した THE BYRDS「MR. TUMBLING MAN」と共通してる。
やっぱ一番気になるのはこのバンドの最大のヒット曲「HAPPY TOGETHER」かな。ウォン・カーウァイ監督の映画「ブエノスアイレス」1997年の挿入歌に使われてたのが印象深くて。FRANK ZAPPA & THE MOTHERS がカバーしたバージョンも好き。90年代のウォン・カーウァイは当時とても好きだった…香港に行ってロケ地巡りしたほど。彼は必ず映画に象徴的な曲を挿入する…それがとても好きで。「恋する惑星」 THE MAMAS & THE PAPAS「CALIFORNIA DREAMIN'」「天使の涙」 THE FLYING PICKETS「ONLY YOU」。どれも映画の中でウットリするような使い方をする。

VAN DYKE PARKS「TOKYO ROSE」

VAN DYKE PARKS「TOKYO ROSE」1989年
バーバンクサウンドの中核をなしたソングライター VAN DYKE PARKS にこんなアルバムがあるなんて、下北沢ディスクユニオンで発見するまで存在を知らなかった。奇才として知られる彼は、自分のアルバムにアメリカの古い音楽やカリプソをはじめとしたカリブ音楽を取り込んで文化批評的アプローチをする男だ。しかしココで描かれる日本は、日本人のボクから見ると、やっぱモンド・エキゾ趣味のヘンテコ世界になってる。
●とはいいながら、アメリカがペリー来航で開国&貿易を迫ったのに、今では立場が逆転して日米貿易摩擦で煮え湯を飲まされてる、みたいな時流を皮肉ったコンセプトが面白い。1989年の日本だからね、バブル絶頂期で日本経済が世界をワサワサ揺るがしてた時代。今じゃその立場を中国に奪われましたけど。VAN DYKE PARKS の視点はいつも外部から見たアメリカとは?という問いになってるんだろうね。この作品にも優雅なカリプソやカウボーイが登場する。確かにあの大国は自分たちの客観的な見られ方に無頓着だから、彼のような存在が貴重なのかも。
●最後の曲「ONE HOME RUN」は終盤に日本語の歌詞が登場する。「ボクの願いはただひとつのホームランを1発うつだけさ」最後に両国の共通の重要な文化になったベースボール=野球の話題で爽やかにアルバムを締める。これもなんだが象徴的で。おもしろいなあ、この人。




●動画、ちょっぴりつけました。

●HARPERS BIZARRE「THE DRIFTER」。ソフト過ぎるロック。バーバンク。




●THE TURTLES「HAPPY TOGETHER」。



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