古舘伊知郎さんが辞めた後の「報道ステーション」を見てみたけど…なんか気抜けした感じが…。別にあの人のことを好きだったわけじゃないけどね。
●一方で、フジテレビ「ユアタイム」というニュース番組、モデルの市川紗椰さんがセンターのキャスターを務めている。さすがにいきなりニュース番組を仕切るのは酷な仕事じゃないか?これ、視聴者としてボクはどっかで見慣れるのかな。となりにすわってるのが、モーリー・ロバートソンってのもすごいねえ…この人は個人的には好きなタイプだけど。主題歌は上原ひろみさんのピアノジャズロックだって。あ、ジャズロックってのはボクの言葉ね。彼女の音楽はどれも完全にジャズロック。熱量がハンパないから。彼女の新譜聴きたいなー。



三月末〜四月頭に、福岡へ旅行してきました。
●コドモの春休みに合わせてムリヤリ休みを取ったのに、部活だなんだで結局コドモは東京を離れられず、夫婦二人だけの旅行。福岡グルメを堪能、そして太宰府まで行っちゃいましたよ。

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太宰府天満宮。祭神は、あの、菅原道真。
●最近彼が活躍するマンガを読んでいるので、ここに来ちゃった。

灰原薬「応天の門」5巻

灰原薬「応天の門」5巻
●官職に就く以前の若き秀才青年・菅原道真が、イケメン歌人&作中では検非違使として警察官みたいな仕事をしている在原業平とタッグを組んで、魑魅魍魎が跋扈する宮廷政界の陰謀に対峙していくバディ系クライムサスペンス。今回の表紙に出てる非常に PALE な顔色の人物は悪玉の藤原基経。これがナカナカ面白くて。学問にしか興味がない道真が、嫌々ながら怪事件の捜査に引っ張り出される中、徐々に藤原氏を中心とした政争に巻き込まれていく模様…。歴史的事件に「応天門の変」という出来事があるっぽいんだけど、ネタバラシになったら野暮なので敢えて検索してません。
岡野玲子のマンガ「陰陽師」では、死後完全に妖怪大魔王になって京都に怪異を起こす存在になっちゃう道真。アンチ藤原氏の立場で太政大臣まで出世しながらも政敵の策略で失脚。そんでこの太宰府まで左遷されてしまったという顛末は社会の授業でお馴染み。現場・太宰府で知ったのは、その左遷で彼は完全に引きこもりになり太宰府政庁から一歩も外に出なくなってしまったこと、そんな生活が悪かったのか左遷後2年で死んでしまうこと。イジケ過ぎだろう!太宰府の九州ライフも楽しんでくれよ!当時の福岡は外国文化摂取の最前線基地だったはず…遣唐使廃止を提言した張本人とはいえ、自分は散々中国の文献で勉強しただろう。なんか残念だぜ。
●ちなみに、大宰府政庁天満宮とは全然別の場所。天満宮は、道真の遺骸が葬られた場所に建てられた。なにやら、遺骸を積んだ牛車の牛が突然動かなくなったモンだからその場に彼を埋葬しちゃったという。だから、境内のそこかしこに牛が置いてある。ナデナデすると頭が良くなる、と言われてて、どの牛も磨かれたようにテカテカ。

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●最寄駅・西鉄太宰府駅からの参道にはお店がいっぱい。名物は「梅ヶ枝餅」というあんこたっぷりのおまんじゅう。抹茶と一緒に食べるとめちゃおいしい。「宝物殿」には道真直筆と言われる掛け軸があったり。立派なエスカレーターを昇った先にある「九州国立博物館」は迫力満点の現代建築だが、常設展の内容でいえば、全然別の場所にある「福岡市博物館」の方が福岡史のリアルを伝えてる感じがする。まー「国立博物館」って「ショッパイ」内容がグルリと一周回ってジワリ楽しい場所かもなー。皿とか壺とかばっかがたくさんあってもねー。

●下の写真は、天満宮参道にある、隈研吾デザインのスターバックス。お店の中までこのノリで柱がいっぱい。

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今回の福岡ツアーでも、地元のレコ屋さん12軒を巡って、50枚くらいの音源を買ったよ!めっちゃ豊作だった。楽しい街だ福岡は!



●でもね、その前にね。
●2月に大阪に旅行に行って、ホントにたくさんのパンク系のCDを買っちゃったんですよ。
具体的に言うと、50枚くらい。どんどん聴かないと、消化不良になる…。


●そんな中、パンクって、殺伐としたイメージがあるけど、実はそうでもないかなーと思ったんです。
●きっと、パンク革命そのものの実体は、一種のロックンロール・ルネサンス。
ただ単純に、ロックンロールが好きで、大騒ぎするのが好きなだけ。
●無駄にガリガリした音を出したり、無駄に叫んでみたり、ってのは時代が変わる中で出てくる特徴で。
最初っから全部が全部、トゲトゲしい音楽になってたわけじゃない。

●頭の悪いガキンチョでもわかるレベルでウキウキ踊れる音楽を、ヒッピー上がりのオッサンから奪回する運動ですわ。マリファナも愛と平和もどーでもいい。マトモな仕事もなければ楽しい週末もないオレらがノレる音楽を誰か鳴らしておくれ!って衝動だと思うのですわ。
●しかし、サッチャー政権レーガン政権が貧乏人を貧乏人に固定化するキツイ状況を作っていくにつれ、おそらくパンクは徐々に攻撃的になっていき、いつしか様式化していくのです。


●ここに並べるパンクロックは、様式化が進んで固まってしまう前の、フランクな気分が漂う時代の物件。

THE VIBRATORS「PURE MANIA」

THE VIBRATORS「PURE MANIA」1977年
●ロンドンで結成された初期UKパンクバンドのファーストアルバム。シンプルな4ピースバンドとしてズムズムと突進するロックンロールを鳴らしてます。もう素直なロックンロールですわ。特別上手くもないボーカルを速度とギターリフでごまかしてます。でも、この時代の牧歌的にすら聴こえるパンクロックが、むしろ純真に聴こえて愛おしいのですわ。それは、先月書いた記事(コチラ)でも紹介した、999RUTSTHE VAPORS も一緒。で、割とバンドの命は短く終わってしまう…だってそんなに実力もあるわけじゃないからね。しかしこのバンドに関しては「一発屋」と言われながらも、オリジナルのドラマーが未だにこのバンドの名前で活動してるらしいっすよ。このアルバムに収録されてる楽曲「STIFF LITTLE FINGERS」をそのままバンド名に拝借して活躍した連中もいるくらいですから(バンド STIFF LITTLE FINGERS もシーンの中で重要になるのですよ!)、みんなに愛されたロックンロールだったんでしょう。

SHAM 69「THE FIRST THE BEST AND THE LAST」

SHAM 69「THE FIRST, THE BEST AND THE LAST」1978〜1980年
●ロンドン郊外のハーシャムという街で結成された四人組バンド。ここの地元のサッカーチームが1969年に地域リーグで優勝した故事が、そのまま SHAM 69 というバンド名になってるという。サッカーの応援歌のような、みんなで一緒に歌える明快なメロディがイイ!これがその後「シンガロング・スタイル」と呼ばれるようになって、パンクの様式の一つになるオイ!オイ!と掛け声を合わせる「オイ!パンク」の元祖とも呼ばれてるらしい。
●怒涛のハードなパンクギターが迫力を持っててバンドのパワーに疾走感を加えているが、やっぱり、このバンドの味は、ボーカルの JIMMY PURSEY 味のあるキャラ?とダイナミックなメロディなんだろうな。地元賛歌の「HERSHAM BOYS」や労働者階級のキッズに向けた「IF THE KIDS AER UNITED」「THE COCKNEY KIDS ARE INNOCENT」などなど、名曲がいっぱいある。
●今、曲名の中で「COCKNEY」=コックニーという言葉が出たから言及しておこう。このコックニー「ロンドンの下町言葉」なんて言い方で訳されてることが多い。その時アタマに留めておくべき大前提は、この国が厳然とした階級社会を維持してきた歴史だ。この国では階級でしゃべる言葉がハッキリと違う。上流階級の言葉と庶民階級の言葉が全然違う。現代日本でイメージする単純な方言という理解では解釈できないニュアンスが込められている。ただ、パンクにおいてはその正式とは認められない言葉を話すコトが誇りとして受け止められてる。COCKNEY REJECTS なんてバンドもいるくらいだからね。もちろん今回の買い物でこのバンドもゲットしたよ。
●でも、やっぱりパンクバンドはどうしても短命なのか、結成後3年目の1980年には分解、1988年以降に再結成を果たすもシンドイ状況みたいね。

ANGELIC UPSTARTS「THE EMI YEARS」

ANGELIC UPSTARTS「THE EMI PUNK YEARS」

ANGELIC UPSTARTS「THE EMI YEARS」1980〜1982年
ANGELIC UPSTARTS「THE EMI PUNK YEARS」1980〜1982年
●1977年にイギリスのシェフィールドで結成して80年代に活躍したパンクバンド。アンチファシズム!社会主義的労働者階級支持!を叫んでた連中と聴いてたから、どんだけ過激だろうと思ってたけど、男臭いロックンロールが汗臭く突進する愚直なサウンドで耳障りな感じはない。殺伐とした空気はなくて、バンドの中心 THOMAS "MENSI" MENSFORTH兄貴カリスマにみんなで浸ろう!って感じ。スローなナンバーで朗々と歌うスタイルとか、パンクバンドとしては珍しいよね。キーボードのアレンジにアイリッシュ風味もある。レゲエアプローチもあるよ。
●で結構な頻度でレーベルを変えた彼らの、EMI 所属時代の楽曲を集めたのがこの2枚のコンピ。上の「THE EMI YEARS」が2002年のリリースで、下の「THE EMI PUNK YEARS」が1999年のリリース。で内容の半分が重複してる。だから買うときはチョイと迷ったけど、残りの半分は紛れもなく聴いたことない曲だったからね、しょうがない、結局買っちゃった。

STRAY CATS「STRAY CATS」

STRAY CATS「STRAY CATS」1981年
50年代のロックンロールのスタイルをそのままに再現しようとした、80年代ネオロカビリーの代表選手、そのファーストアルバムですわ。コテコテのリーゼントに、グレッジのギター、アップライト・ベースと、ここまで直球で古典的ロックンロール回帰というのコンセプトを決め込んで、しかもそれがUK全国チャートでもてはやされるのは珍しい現象だったはず。ロックンロールのルネサンスが時代の要請であったことが、彼らのブレイクで証明されるのです。日本語版WIKIに「ロックンロール草創期のスター、エディ・コクランが使用していたギター、グレッチ(6120)を自ら愛用し、ロックンロールに必要不可欠なある種の『とろみ』を残すギタープレイはまさにセッツァーの代名詞」って書いてある。「ある種の『とろみ』」って…思い入れタップリすぎる表現がタマラン。そして音源を聴きながらもその「とろみ」を追いかけてしまう。ちなみに日本の横浜銀蠅のデビューも1980年とほぼ同時期。世界同時ロックンロール回帰。
ネオロカビリーのムーブメントは、パンクとは常に隣り合わせで進行。いつしかサイコビリー(ガレージサイケ+ロカビリー)ゴサビリー(ゴス+ロカビリー)などのサブジャンルで交流をかわすようになり、固定ファンを抱えたジャンルに成長。そんで今でも、バンドの中心人物 BRIAN SETZER は第一線でビッグバンドを率いてロックンロールを続けているのでした。

NIKKI THE CORVETTES「NIKKI THE CORVETTES」

NIKKI & THE CORVETTES「NIKKI & THE CORVETTES」1980年
●初めてアメリカのバンドが出てきた…おまけにガールズバンド。実は STRAY CATS もアメリカ出身なのだけど、母国じゃ全然売れず拠点をイギリスに移してやっとブレイクしたのでした。コッチは、デトロイトのバンド。古典中の古典、オリジナルパンクバンド MC5 のお膝元だね…リーダーの NIKKI CORVETTE はその MC5 のコンサートを見るのを禁じられて16歳で家出しちゃったそうです。で、アレコレあって、ロスのガレージロックレーベル BOMP ! RECORDS からデビュー。「THE RAMONES と THE RONETTES の合体」なんて言われるのもむべなるかな、少年ナイフ PUFFY すら連想させるキュートでガレージテイストなロックンロールがとっても楽しい感じ。というか、そんな極東の国・日本のポップスまでに、キチンとパンクの成果は浸透しているってわけですわ。パンクって偉大!

●動画も探してみました。

●THE VIBRATORS。テレビ出演で4曲披露。




●SHAM 69「IF THE KIDS ARE UNITED」。悪ガキのシンガロングスタイル!




●NIKKI & THE CORVETTES「SUMMERTIME FUN」



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