またまた、資格取得のための活動を始めた。
●これで4つ目の挑戦、どんどん上級レベル突入でマジしんどい。
●今度は週末4週間を使って講義を受けてレポート提出するという内容。
●難易度も高いが、やりがいはある。仕事にも役立つかもしれない。受講料は15万円もするので、会社と掛け合ってほぼ負担してもらえることになった。頑張らないと!
●ということをせっせと手続きしてるボクの様子を見て、娘ヒヨコ中学生は「パパ本当に変人だね。なんであんなに勉強が好きなの?」とワイフに言ってるという。勉強嫌いのヒヨコには意味不明の自爆行為としか思えないらしい。まーワイフですらボクを完全におかしな物好きと思ってる。
●でも、資格試験に最初に挑戦しようとした動機は、ヒヨコが中学受験で苦労してる時期に「パパも自分の勉強をするからオマエもがんばれ!」ってメッセージを発信したいと思ったからよ。一方的に勉強しろ!はイーブンじゃないと思ったからね。……でも、やっぱボク、おかしな物好きみたい。ガイダンス講義を聴講したら、ボクの興味範囲を大きく逸脱して、資金調達から法務、税務、会計まで射程距離に入ってやがる。またまた猛烈に場違いな空間に突っ込むぞ。ワクワク。



PINK FLOYD ってプログレバンドじゃない気がしてきた。
●別の価値で評価されてるんだよ。

pink floyd Wish You Were Here

PINK FLOYD「WISH YOU WERE HERE」1975年
●三軒茶屋〜太子堂のアンティークショップ/古本屋さん「SOMETIMES」にて600円で採取。この店、ちょっとだけCDやレコードの取扱いがあるんだよね。でほんのトキタマで掘り出し物がある。三軒茶屋に用事がある時はいつもチェックしてみる。で、今回はクラシックロックとしては定番アルバムのコイツを買ってみた。あくまで600円だから…それ以上じゃ買えない。だってボクは PINK FLOYD ってバンドが好きじゃないから。だから、ほとんど聴いてない。

PINK FLOYD というバンドはザックリ言って二つの時期に分かれる。最初のバンドの中心人物 SYD BARRETT が在籍してた最初期と、彼が見事なジャンキーになってバンドから脱落してしまった以降の時期SYD BARRETT が在籍してたのはデビューして最初の1〜2年だけで、ボクが価値を感じるのはこの時代だけ。後は、残ったメンバーが陰湿にヘゲモニー抗争をしながら無駄にド派手な演出を繰り広げるビッグバンドになっていくのみ。このアルバムとその一枚前の「THE DARK SIDE OF THE MOON」1973年がバンドとしての人気のピークだったみたい。いわゆる「プログレッシブロック」というカテゴリーのトップランナーとして武名を轟かせ、ロックの可能性を切り開いてきました、ってのが教科書的な位置付けじゃないでしょうか。

●でもでもでもね、ボクの感覚からすれば、全然「プログレッシブ」でないのです。超絶技巧なテクニックで演奏表現の限界を更新するとか、大胆な新テクノロジーの導入で表現手法を革新するとか、別ジャンルの音楽とのミクスチャーやインスピレーションで特殊な音楽世界を構築するとか、「プログレッシブ=進歩的」な成果ってこのバンドにはほとんど見受けられませーん。名盤の誉れ高い前述「THE DARK SIDE OF THE MOON」(邦題「狂気」)にナンも感じるものがなく、ほぼ放置してました。

●ただ、この「WISH YOU WERE HERE」(邦題「焔〜あなたがここにいてほしい」)には一つドラが乗っている。アルバムタイトルから読み取れるように、ココにはかつての盟友 SYD BARRETT への恋慕や郷愁みたいなモンが入ってる感じがするじゃん。そのドラマには興味が持てる。600円だし。だから聴いてみた。しかし、やっぱり!プログレッシブ要素全然なし!誰がプログレッシブロックの王道みたいな評価を作ったんだ?文句が言いたい! KING CRIMSON YES とは全然異質、というか未熟!……という先入見を通り越して、冷静に冷静にクールダウンして聴いてみると、実は素朴なフォークロックだってことに気づく。少なくともシングルカットされた表題曲「WISH YOU WERE HERE」は完全にフォークロック。 そして本当に直球でもうマトモに話もできない昔の仲間への思いを渋く歌う。

「本当にオマエがココにいてくれたなら…
 オレたちお互いさまよえる魂じゃないか、
 何年も何年も 小さな金魚鉢の中で泳ぎまわり、同じ場所をぐるぐる回り続けている
 そこでオレたちは何を見つけた? 昔と変わらぬ不安だけだよ
 オマエがココにいてくれたなら…」

●これは切ない響きを持つシンプルな佳曲。真夜中のくたびれたカラダとココロに染み入る侘しさがなんとも言えない味わいを醸す。うーん、PINK FLOYD、イイ奴らじゃん。

●このアルバムは、最初の曲&最後の曲を、組曲方式の13分長尺にしている。プログレちっくな演出としては常套手段。しかしこれも別の意味で聴ける。タイトルは両方とも「SHINE ON YOU CRAZY DIAMOND」クレージーダイアモンドとは、文字通り狂気の世界に堕ちた SYD の異名。彼をモチーフにした音楽になってる。多分 SYD 自身はこういう音楽はやらないだろうけど、彼が踏み込んでいった暗黒の世界の不穏さ、そこでも煌めく彼の才能を象徴しているようで、なんともこれまた真夜中に聴くと効く。タイトル通り「SHINE ON YOU CRAZY DIAMOND」と歌うフレーズがとても可憐で、混沌とした楽曲の中でひときわ輝く。

PINK FLOYD は進歩的な手法で際立つ部分はないと思うけど、60年代の楽天的なヒッピーカルチャーが崩壊して、さらに大切な盟友を失う身を切るような経験をして、そして迎えた70年代を、冷酷で不穏な時代と位置付けて表現していたバンドと捉えれば実にシックリくる気がする。
●シンセや、ブルージーなギターフレーズなどを駆使した陰気なアトモスフィアは、その意図からすれば実に的確な表現だ。ベトナム戦争に敗北したアメリカ、東西冷戦構造に引き裂かれたヨーロッパ、核兵器開発競争/核戦争の恐怖、オイルショックに始まる不景気と拝金主義、そんな時代背景を彼らの音楽は見事に象徴していたのかもしれない。なんだか、ちゃんとこのバンドに向き合えるような気がしてきたぞ。この買い物をしてよかった。


●動画付けとく。「WISH YOU WERE HERE」。



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