この前、吉祥寺で買い物した。
●あまりに人がゴミゴミするようになってしまって、とんと縁が薄くなってたんだけど。
●ワイフと二人で井之頭公園方向(いせやの方ね…いせやも小洒落たお店になったんだねービックリした)に行ってみたら、ちょっとした古着屋地帯になってた。へー。TAKEO KIKUCHI のシャツ900円で買えたりしちゃった。冷静に考えると下北沢と同じ店がメインだったような… RAG TAG NEW YORK JOE仲屋むげん堂は高円寺か。
●レコ屋 RARE 吉祥寺店がまだ生き残っててビックリした。てっきり潰れてると思ってた。近所にあった名店 WARZAWA は数年前に滅びたからね。この南口のクソ狭いバス通りには古い店が案外生き残ってるんだね。吉祥寺古本センターという、最低限25年は続いている古本屋も健在だった…在庫の半分はエロ関係ってのも昔と変わらず。でもイイ本が安値で出てたのでよくチェックしてたんだ。今回は90年代UKロックの本を買ったよ。

●そんな UKロックの本を読んだから。
●こんな音楽を聴いてます。ウェールズ出身のロックバンドでサイケな癒しを。

SUPER FURRY ANIMALS「PHANTOM POWER」

SUPER FURRY ANIMALS「PHANTOM POWER」2003年
このCDを買って7年は平気で経過してるんだけど、今週初めてちゃんと聴いてる。実はボクには、普段から膨大な量のCDを買ってるくせに、買った瞬間から買ったことを忘れる、または聴く気にならないので放っておく、という致命的な悪習がある。だから平気で5〜6年くらい放置しっぱなしの音源がたっぷり溜まってるのだ。気の毒にこのバンドもそんな扱いを受けてた…一瞬だけプレイヤーに置いたんだけど、一瞬だけ聴いて放置!だって期待ハズレだったんだもん。このアルバムがリリースされた2003年という時代の前後は、ガレージロック・リバイバルの最盛期で、性急なギターロックがバリバリの緊張感を放って疾走してたはず。THE STROKES、THE LIBERTINES ARCTIC MONKEYS、FRANZ FERDINANDO とかが大活躍してたはず。なのに、この音楽、全然疾走してません。モタ〜っとしてる。ガッカリ。
●違う違う、このバンドはそうやって取り扱うモノではない。彼らは1995年のデビュー、まさしくブリットポップの狂騒とその終息の流れから生まれてきたBLUR が分裂し PULP が機能停止する黄昏の時期。しかもイギリスの辺境地域、ウェールズから登場したバンド。まだ聴いたことないんだけど、ウェールズ語だけのアルバムを作ったりと自分たちのアイデンティティにはかなり意識的。それがロンドンの流行にホイホイついていくだろうか。彼らは独自の世界をコンコンと深く掘り下げていったのだ。
●結果的にココで鳴ってる音楽は、ホッコリしたサイケ風味のフォークロック。どこか枯れ寂びた感じは、アイドルバンドでいられなくなった時期の BLUR を連想させる。またはメロウサイドに入った BECK とも言えるかも。けれども悲観的というわけではない…ベースには粘る実直なグルーヴがあって、腰の強さがしっかりファンキーだ。メロディは地味にボソボソ脱力しているようでチャーミングな甘さが耳に優しい。それとなく仕込まれたオルガンやコーラスハーモニーが鮮やかな色彩を放つ。
●そしてもう一つ大事なコト。7年も放置してると、買ったボク自身が変化してる。音源に向き合う前提が変わってる。今なら彼らの成熟したポップスセンスをシミジミ楽しむことができる。ああ、この控えめな甘美さにいつまでも浸っていたいなあ。

SUPER FURRY ANIMALS「HEY VENUS !」

SUPER FURRY ANIMALS「HEY VENUS !」2007年
ジャケットが強烈。強烈にサイケ。ハッと思う人は多いでしょう。このジャケのデザイナーは田名網敬一氏。1960年代から活躍するアーティストで、サイケデリックな色彩とポップアートなアプローチで世界的に評価されている人物。1990年代に再評価されて SUPERCAR のジャケをデザインしたりもしてる。生ける伝説だ。このケバケバしいジャケに劣らぬエネルギッシュな音楽を、このアルバムでバンドは鳴らしている。
●とはいえ、スピードやささくれたギターやシャウトですっ飛ばしていくスタイルとはやっぱり無縁。モゴモゴしててよく聴こえないボーカル(おまけにウェールズ訛りがスゴイって話もある…ボクにはワカランけど)、でも甘く優しいメロディ、丁寧に折り重なったバンドサウンドが、サイケデリックな眩惑感を醸し出し、不思議な夢の旅にボクを連れて行ってくれる。小難しい表現は何もない。3分前後で完結する見事なポップスが THE BEATLES、THE BEACH BOYS ら偉大な先人すら想起させる。

STEREOPHONICS「DECADE IN THE SUN」

STEREOPHONICS「DECADE IN THE SUN」1997〜2008年
●こちらもウェールズ出身のバンド。デビュー10年目のベストアルバム。こっちは、ストレートに骨太なロックをドスーンと鳴らしている王道のロックバンドだね。OASIS タイプのゴツいブリットポップがじわり成熟していく様子が10年分の変遷で見て取れる内容。

●スコットランドやアイルランドに比べて、ウェールズってそんなに意識してこなかった土地。でも結構イロイロなバンドがいるし、ユニークな地域文化がそこに現れているような気がする。
●90年代初頭に鮮烈な登場をして(ファーストアルバムを即座に一位にしてすぐ解散してやる!と公言→結局解散しない)、今や大御所になってる MANIC STREET PREACHERSSUPER FURRY ANIMALSSTEREOPHONICS と同世代で、ポストロック経由のフォーキーなアプローチが美しい THE BETA BAND。紅一点のボーカルがカリスマティックだった CATATONIA。後はちゃんと聴いたことないんだけど、65FT DOLLS FEEDER、DUB WAR、もろウェールズ語な感じのバンド名だけど、GORKY'S ZYGOTIC MYNCI。このへんが90年代には日本にも紹介されてた。このへんも注目して今後開拓したいなあ。あ、80年代モノだと YOUNG MARBLE GIANTSTHE ALARM もウェールズなんだーへー。もっと最近のバンドになると LOSTPROPHETS、LOS CAMPESINOS ! とかかな。
●英語版WIKIで調べると奇妙な綴りのバンドがいっぱいいるみたい。YR ANHREFN、MIDASUNO、Y NIWL、SIBRYDION、ZABRINSKI とかとか。摩訶不思議な土地みたいでなんか魅力的。


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