SMAP、解散することになっちゃったなー。
●まーどーでもいいけど。


●iMac がもうポンコツで動かない。完全にスペックオーバーだ。
●2011年後期型なのに、2016年にはパフォーマンス不足になってしまう。たった5年の寿命。
●これは世間の変化のスピードが速すぎるってことなのか?
●9月に新製品が出たら、買い換えるしかないか…。


●音楽。
ツインベースの、独特なエクスタシー・グルーヴ、という変わり種。

NEDS ATOMIC DUSTBIN「GOD FODDER」

NED'S ATOMIC DUSTBIN「GOD FODDER」1991年
NED'S ATOMIC DUSTBIN「AND BESIDES...」1991年
前回の記事に書いたUKバンド THE WONDER STUFF のオープニングアクトを務めるなど、関係が深いのがこの長い名前のバンド。 出身地もバーミンガム郊外と同じだそうな。手っ取り早く言うと地元の先輩後輩の間柄って感じかな。
●ただしコッチのバンドの方が先輩 THE WONDER STUFF よりも90年代のニュースタイルとして時代の風をうまく受けてブレイクできたと思う。折しも当時はマッドチェスター・ムーブメントが全英を席巻しようとしてた時代。当時の新型ドラッグ・エクスタシーでハイになった新感覚サイケのモードに、彼らのハイテンポにダンサブルなバンドサウンドがうまくマッチしたようだ。彼らはなんとベーシストが二人もいる特殊編成で、そのツインベースに由来するのか、疾走感にポンポンと弾むようなユニークなグルーヴが宿ってとても個性的。これにフィードバックギターが極彩色を噴射して結果的に実に多幸感満載。ジャケも無駄にカラフルで、エクスタシーカルチャーを体現してるようだ。THE WONDER STUFF と一緒で彼らもアメリカのオルタナロックに影響を受けているのか、汚いロン毛がトレードマークになってるけど、メロディラインは圧倒的にブリットスタイル。英国アイデンティティは抜こうと思っても抜けるモンじゃないと思い知る次第。
●本国でもチャート1位をゲットするなど活躍したが、日本でも独自にブレイク。デビューアルバム「GOD FODDER」と同年に Bサイド編集盤「AND BESIDES...」が日本限定でリリースされちゃうほど。バンドのロゴTシャツまで流行ってたもんだよ。ただ、まー勢いだけの一発屋の感は強くて、1995年にはヒッソリ解散してました。


●バンドの名前の「ATOMIC DUSTBIN」って直訳すれば「核のゴミ箱」
●今、原子力関係のコトを調べてるボク(&息子ノマド)には、ピクッと反応するワードだわな。日本原子力研究開発機構の施設見学したのもつい先日の話だし。詳しくはコチラの記事で見てください。ということで、最近読んだ、原子力関係の本について触れてみたい。


原発に対して、推進当事者が能天気なほど楽観的だったことが「よくわかる本」。

榎本聡明「原子力発電がよくわかる本」2

榎本聡明「原子力発電がよくわかる本」2009年
●ある意味で、原発に対するゾッとするほどの楽観論が「よくわかる」本だ…刊行2009年、震災&フクシマ直前の風潮ってこうだったんだーとビックリする内容。フクシマ以降、ガラリと世界が変わってしまったんだろう。きっとボクもフクシマ以前にはこんな意見に普通に同意していたかもしれない。でも、フクシマ以降を生きるボクには拭い去れない違和感がどうしても残る。
●フクシマ以前の著書ということを前提にしつつ、この著者は完全な「原発推進派」だ。言葉の節々にそんな姿勢が見える。読後、著者の名前を検索して納得。彼は東京電力で原子力部門の本部長を務めて副社長まで上り詰めた男。しかしその副社長の在任期間はほんの数ヶ月。2002年に発覚した「東京電力原発トラブル隠し事件」の引責で他の経営陣と共に退任してる。工学博士。つーか「推進派」どころか「推進当事者」じゃないか。
●この「推進当事者」からの発信から、気味の悪い違和感をいくつか列挙しよう。

その1。「安全性」と「安心感」。
●原発の「安全性」と、原発周辺で生活する人々の「安心感」をキッパリ区別してる…。「『安心感』の問題は、技術的な安全性の問題と違って、理屈をこえたものがあるように思えます。」住民の不安は理屈の問題じゃないから、技術者の考えてる安全性は理解できないとな?これ、80〜90年代の原発トラブルを隠蔽していた人物の吐くセリフか?「故障は事故じゃない」とも言ってるし。エリート意識を持ったテクノクラートが上からモノを言ってるようで不気味。

その2。原子力発電のコスト。
原子力発電は、発電単価でめっちゃ低コストであるとの言説は、フクシマ直後の喧々諤々な原発議論の中でも出てきたロジック。それでもココに不気味さを感じる。設備利用率を80%とした場合、発電コストは「石油を用いた火力発電:約14円/kWh」「原子力発電:約8円/kWh」ととっても安く図示されております。なお、そのコストの内訳は原子力発電所ほか設備の建設&維持費用が70〜80%を占めている。設備を一度作っちゃったら、あとは燃料調達&処理は割と安価&簡単、というニュアンス。一方、化石燃料系/石油・ガス・石炭は、国際情勢で燃料価格の変動が激しいのでコストの安定性が確保できない。と書いてある。
●しかし。燃料費のコスト内訳を見てみると、ウラン燃料(&MOX燃料)調達費は約25%、残り75%は再処理や中間貯蔵、処分とそのための輸送費ってコトになってる。「再処理」ってのは、日本の基本政策としては、使用済み燃料は、しかるべき施設で再処理を施しもう一度利用する方針を示している。だから再処理に責任を持たない電力会社視点だと再処理施設に運び出すだけでオシマイの低コスト。でも!日本の核燃料再処理施設の整備建設はうまくいってるとはとても言えない体たらく。産業全体から見た再処理施設の開発稼働コストは単純に先送りされているだけで、この見積に含まれていない。このズルいロジックの抜け道にこの本は触れてない。低コストでラクチンなのは電力会社だけなのだ。
●加えて言えば、石油と違ってウランが安定供給されるのは、この二つの流通の形態が大きく違うからだ。石油は原油を輸入して日本で加工しているが、天然ウランはそのまま利用もできないし輸入もされない。濃縮ウランとして燃料に用いる形に加工ができるのは、特別な技術を持ったほんの限られた先進国だけで、日本にもほとんどそのスキルがない。商売相手が売り手買い手ともに限定されてるから安定しているのだ。ちなみに、日本国内でウラン濃縮ができるのはたった一箇所(青森・六ヶ所村の日本原燃の施設)で、そのキャパシティは中国並み、アメリカの10分の1(日本原燃のサイト参照)。技術を独占する先進国から絶縁されたら、燃料調達は石油どころの難易度じゃなくなる。まーこのへんの不都合はこの本には全然書いてないけど。

その3、「原子燃料リサイクル」&「高速増殖炉」はイケるのか?
●この本においては、完全な規定路線として「原子燃料リサイクル」を前提としてます。その究極形態が「もんじゅ」に代表される「高速増殖炉」という技術。名前に盛り込まれている通り、この技術は核分裂でエネルギーを取り出すだけでなく、ウランの核分裂からプルトニウムを作り出し、結果的に燃料が徐々に増えていく仕組み。著者としては「今後1000年以上にわたって人類がエネルギー問題から解放されるのも夢じゃなくなる」と鼻息が荒くなるほどの技術。ただ、ご存知の通り、高速増殖炉「もんじゅ」は実質上役立たず状態。
●ところがさらにビックリの事実が。この本には「世界の高速増殖炉開発スケジュール」をみると、どの国もこの「今後1000年の夢の技術」に対して足踏み、またはギブアップしているのだ。アメリカは1995年には実験炉を全部閉鎖し計画を停止してる。一番積極的だったフランスですら、一時は大きな話題になった実証炉「スーパーフェニックス」を1998年に放棄決定。ヨーロッパ諸国は軒並み撤収の気配。粘っているのはロシアとインド、そしてこれから中国が参入の気配。「高速増殖炉」は今の科学技術じゃ手に負えない技術なのでは?「もんじゅ」だけじゃないんだ!みんなダメなんだ!なのにこの人は推進しないとダメだーと主張してるのだ。
「高速増殖炉」はともかく、原子燃料リサイクルのためには、再処理工場、ウラン濃縮工場、MOX燃料工場などなどの追加インフラの建設が必要で、さらにはリサイクル仕切れない廃棄物を処分する施設、低レベル放射性廃棄物、高レベル放射性廃棄物にふさわしい処分場が必要。このへんのコストに関しては全然言及をしていない。ほとんどの設備がゼロスタートな状況なのに、ここから始まる膨大な投資コストが見積もられていない。というか、「総合的な再処理路線の経済性評価はまだ十分には行われていません」とのこと。オカネ勘定しないで突っ込んでるのね…。ゾッとするわ。

その4、高レベル放射性廃棄物はどうやって処分するのか?
●そもそも本屋さんでの立ち読みレベルで不満に思ったのが、この本には放射性廃棄物問題について15ページしか割かれてないこと。約230ページの本で、この分量は少ないだろー、だってコレ、原発開発でビッグイシューでしょ!フィンランドのオルキルオト(傑作ドキュメンタリー「100,000年後の安全」で紹介された最終処分場「オンカロ」)が2020年に稼働予定、アメリカの同様の施設ヤッカマウンテンが2017年稼働予定とされてる中、日本での高レベル放射性廃棄物処分場は場所未定、稼働は「平成40年度後半」とか言ってる。震災前の著書に文句言っても詮無いが、フクシマにあれだけの廃棄物が日々どんどん膨れ上がってるのに呑気なもんだ。

●他にも「原子力発電のリスクは、自動車事故や航空機事故、落雷のリスクよりも小さい」という1969年のアメリカの研究をヌケヌケと紹介していたりして、突っ込みどころは満載。リスクが発生した場合の影響コストが掛け算されなければ見積として意味がないと思うのは、ボクの素人考えか?自動車事故の事後処理コストは事故車のレッカー代と凹んだガードレールの交換程度でしょ?原子力発電所の事故処理コストは国民の血税をどんなにつぎ込んでも足らないじゃないか。


チェルノブイリ直前の時代の本を読む。研究者たちの「畏怖」。

木原正雄・小野秀生・道下敏則 編「21世紀への原子力 - 問われる原子力政策の選択」1986年
●この本は、たまたま古本屋(下北沢・古書ビビビ)で見つけた本だ。時代をズラして本を選んだほうがいいと考えていたので、この本はまた新しい観点を教えてくれると思った。刊行年1986年はチェルノブイリ原発事故の年だから、チェルノブイリのショックで大変だろうと思ったら、全然言及がない。なんと原発事故3ヶ月前の刊行だったのだ。ますます興味深い。フクシマどころかチェルノブイリすら知らない時代の識者の考えとは?
●専門書とあって、「核分裂とはなにか?」と物理の教科書みたいな内容から始まって、原子炉の構造の解説などなどがギッシリ。しかし読み進めるに当たって「著者たちの原子力に対する畏怖」がジワジワと伝わってくる。客観的で冷静であろうとしながら、言外から「これは大変な技術だ」という感情が伝わってくる。
●時系列として彼らが知る最悪の事故はアメリカ・スリーマイル原発事故までだ。その一方で、米ソ冷戦下の核軍拡競争も通底音として響いている気がする。日本にとって「核エネルギーの平和利用」は自明すぎるほどの原則だが(自明すぎて前述「原子力発電がよくわかる本」著者はその原則にほとんど触れもしないが)、やっぱり平和利用と軍事利用は紙一重。後発の核兵器保有国インドはカナダから譲られた実験用原子炉から原子爆弾を開発したのだから。

「21世紀への原子力」の題名通り、21世紀の問題が全て予言されてる。
●2009年に書かれた本と、1986年に書かれた本の内容を読み比べてわかったこと。それは、21世紀の現在において実用化に向けて研究されているようなモノは、1980年代には理論的にすでに登場していたということ。現在メジャーな原子炉タイプ・軽水炉から「高速増殖炉」「核燃料サイクル」を果たすための仕組みや思想、ウラン濃縮や使用済燃料の再処理、放射性廃棄物の処分までが、すでに問題意識としてビッシリ登場している。つまり、原子力発電においては20〜30年程度では物事は前に進まないようなのだ。技術革新のスピードはもっと早いと思っていたのに、それだけ核エネルギーの実際の制御ってのは難しいということなのか。核分裂理論の発表から原爆の開発〜ヒロシマナガサキまではたった6年で到達したというのに。
●後半は、社会的、経済的、政治的な観点から原子力発電を批評している。これも実に示唆的だ。現代日本において問題になっているマターがそのままこの30年前の本に書かれている。特に「原発立地と地域開発」の問題なんて、この時代から明白だったってことに衝撃。原発が立地されれば高額な投資がもたらされるが、すべてが原発企業へ発注されるので地域にはなんの還元もない。雇用が地域に生まれることもなく、域外から労働者が流入するだけ。原発が立地されるということは純粋な農村地帯である場合が多いが、原発建設労働者のためのサービス業(「バー・キャバレー」と書いてある)が伸びて、農業の兼業化、または棄農する人が出てくる。地域にもたらされる税収は一気に高額になるが、それは道路、レクリエーション施設、水道などの整備に当てられる。全部が管理維持にコストがかかるシロモノだ。そして「原発依存」という言葉が出てくる。原発によって、内発的な地域振興は果たせない、そんな言葉も。もうこんな時代からハッキリしてたんだ…。

1986年の著者たちは、まだ未知の領域が広い原子力研究とその実利用を前にして「畏怖」を感じていた。しかし、2009年の著者は、半端に成熟した原子力発電の産業システムの中心にいて、慢心しきっていた。問題があること、解決されていないことを双方が認識しているのに、2009年の著者はそれをただ先送りにすることで「よくわかった」気になっていた、ボクには素朴にそう思える。

●もう一冊読んでるのだが、まだ途中なので別の機会に。
●この本の著者は前書きに、自分は「脱原発」だと最初に書いている。その上で、本業であるところの科学史の客観的なアプローチで日本の原子力開発の歴史を綴るとしている。刊行は2014年。著者はフクシマを知っている!さて、どんな本になってることやら。楽しみだ。
原子力機構・大洗研究開発センターからも、めいっぱい小冊子をもらってきた。現場の最前線としてはこれが一番エッジーかも。地層処理の研究が端的にまとまってそうで期待大!


レポートのテーマに「原発」を取り上げようと考えた息子ノマドは、おそらく「原発推進派」なのだよ。
ノマドにとっては、化石燃料に依存する社会経済も、温室効果ガス排出で地球の自然を確実に破壊する「悪」なんだ。ただ、もう15歳になるヤツに、親のイデオロギーを押し付けるのはヤボと考えて、深くは詮索しないことにしている。ノマド自身も、今の原子力開発が不完全なのは重々承知しているので、その不完全さを勉強しようとしているわけだし。ただし、風呂のフタを開けっぱなしにするクセについては「エネルギー問題考える前に、おまえの生活様式がエコじゃねえ!」と小言を言っている。



●また音楽。ブラジル音楽を。
リオ五輪の中継っていつまでも見てられるね。一生懸命の選手ってステキだな。

MILTON NASCIMENTO「MILTON NASCIMENTO」

MILTON NASCIMENTO「MILTON NASCIMENTO」1969年
この人の声は、魔術。この人の音楽は、神話。なにが起きているのが全容も掴めないほどの神秘性。キャリア三枚目の最初期作品だが、そのユニークな世界観はカッチリ完成しているようだ。CAETANO VELOSO らトロピカリア世代と同時代を生きながら、彼らとはまた一線を画す作風にただ圧倒されるまま。
●こんなにステキなCDなのに、200円で売ってたよ。秋葉原タワーレコードの激安ワゴンの中で。




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