リオ・パラリンピックも終わっちゃったね。
素朴にスゴイと思っちゃったよ。見たことのない世界に驚いちゃったよ。
ダイヴァーシティとはこういうことなのか。障害と一口に言ってもそれこそ選手一人一人千差万別。義足のアスリートと一言言われても、ヒザ関節がある人、ない人、義足に関節を備えてる人、備えていない人、人間の足を模した義足を選ぶ人、金属とカーボン素材で新しい機能を追求している人、ジャンプの踏切に義足の方を選ぶ人、生身の足を選ぶ人、両方とも義足の人…。圧倒的な多様性にビックリする。人間の多様性に対して、宗教、言語、人種、ジェンダーなどなどを連想してしまっていたけど、もっと違うレベルで差異は無限のレイヤーを折り重ねて存在してると思い知る。
生まれて初めて知る競技と、その世界最高峰のプレイヤーたちの技術にも圧倒された。ブラインドサッカー、あのドリブル力の凄み!車椅子ラグビー、ワイルドだったなあ!自転車競技では、義足とペダルが完全につながってる人がいて、文字通りの人車一体ゴールボールボッチャは、健常者のボクでもそのままやってみたいと思うものだったね。視覚障害の水泳では、プールの縁から長い棒を出してアスリートをペチッと叩いてあげるのね。じゃないと壁に激突してしまうのか。
●そんな競技は、大概をインターネットの配信でみたよ…NHKが立派すぎる。今年は、スポーツがインターネットに接近した年だったね。パフォーム社のダゾーンや、ソフトバンクのスポナビライブもローンチしたしね。

●閉会式の引き継ぎセレモニーも注目だったよ。
椎名林檎アレンジの PIZZICATO FIVE「東京は夜の7時」カバーに笑撃。ボーカルに元・東京事変のギタリスト・浮雲(長岡亮介)。なんで「東京は夜の7時」なのかリオの人意味不明だったんじゃないかなー。リオが夜なら東京は朝じゃん。野宮真貴さんが自分の twitter で喜んでた。「何だかパラリンピックに参加出来たようで嬉しい気持ちです!」だって。そして隻足のダンサー・大前光市さんの鮮やかなパフォーマンスに息を呑む。

●2020年のセレモニーは、ジャニーズとエクザイルとAKBの連合軍なのだろうか?長野冬季五輪の時は V6「WAになっておどろう」を歌ってたとワイフが言う。ああ娘ヒヨコが去年まで「ワニになっておどろう」と勘違いしてた曲ね。ワニは踊らないだろうよ。

●コドモたちには、2020年の東京オリンピック/パラリンピックでボランティアをやれ!って話をしている。今から四年後なら高校生かな。マラソンの交通整理とかでもいいからあの現場に関われ!自分の暮らしている街でオリンピック/パラリンピックが行われるなんて半世紀に一度あるかないかのチャンスだよ。「あの時なにしてたの?」と自分のコドモに言える経験をしておくべき。阪神大震災の時は?とか311の時は?とか不幸なニュースじゃない経験ってより貴重!


●ブラジル音楽。今日はマンギビート

CHICO SCIENCE NACAO ZUNBI「AFLOCIBERDELIA」

CHICO SCIENCE & NACAO ZUNBI「AFROCIBERDELIA」1996年
リオ五輪開幕からいろいろなブラジル音楽をこのブログでは取り上げてきた。バイレファンキ、トロピカリア、ボサノヴァ、パゴーヂ、ブラジリアンテクノ。そこで今日はマンギビートというスタイルに注目。90年代に登場した、ブラジル版ミクスチャーロックだ。「マンギ」マングローブの意味。熱帯地域を代表する植生であるマングローブが豊かな生態系を育んでいるように、豊かな多様性を取り込んで新しい音楽を作る!という意思がこの言葉に込められている。このバンドの中心人物 CHICO SCIENCE こそがマンギビートの提唱者であり、音楽的中枢だ。
高圧力なファンクネスと濃厚なリズム感覚が、ヒップホップを通過したラップ調のポル語ボーカルを載せて突進。そこにメタルばりのギターリフがドカドカと暴れていて。そのゴッタ煮グルーヴは、間違いなく同時代の RED HOT CHILI PEPPERS のようなミクスチャーシーンの影響下にあるのだろうけれど、この8人組バンドが繰り出すグルーヴにはリズム帝国ブラジルの強烈な個性が塗りこまれていて、そのユニークさは圧倒されるものがある。このバンドはブラジル北東部のレシフェの出身。ブラジル北東部には「ノルデスヂ(北東の意)」と呼び慣わされている独自の音楽文化があって、その影響も色濃く反映されてるとな。ボク自身はノルデスチについてはまだ少ししか着手できていない…まースゴく個性的な音楽世界で、ちょっと触ってみただけで音楽帝国ブラジルの奥深さに目眩がする思いだったよ。
●だが、バンドの中枢 CHICO SCIENCE はこのアルバムのリリース翌年1997年に交通事故で死去。オリジナルアルバムはたったの2枚だけの短いキャリアとなってしまった。それでも遺されたバンド NACAO ZUMBI は活動を継続中。ノルデスチの文化は、リオやサンパウロよりも田舎くさいとの見え方があったようだけど、CHICO の切り開いた道が同郷の後続にとっては素晴らしい突破口にもなったようで。まーボクにとっては、聴きたい音楽がまたまた増えちゃったよ。

PEDRO LUIS E A PAREDE「ASTRONAUTA TUPY」

PEDRO LUIS E A PAREDE「ASTRONAUTA TUPY」1997年
●こちらはリオデジャネイロのロックバンド。マンギビートの衝撃は即座にブラジル全土に波及。このバンドもその影響下にある。ただ NACAO ZUMBIレッチリに近いとすれば、このバンドは BECK のようなミクスチャー感覚かも。バンドの中心人物 PEDRO LUIS は音楽業界で活躍してきた人物ながら、このファーストアルバム時点で37歳。遅咲きといえば遅咲きだけど、ヤンチャっぷりは若者には負けてない。バンド編成も5人中3人がパーカッション担当ってのもブラジルのバンドなんだなーと感じさせる。

CARLINHOS BROWN「CARLITO MARRON」

CARLINHOS BROWN「CARLITO MARRON」2003年
●80年代から活動し、90年代からソロワークが注目されたという意味で、マンギビート世代と印象がダブるブラジルのパーカッショニスト。彼の出身はバイーア州サルヴァトーレバイーア州も広義の北東部(=ノルデスチ)に含まれるが、トロピカリア世代の主要メンバー CAETANO VELOSO らをはじめ多くの音楽的才能をコンスタントに供給している意味で重要な場所でもある。彼の音楽は、もうちょっとブラジル音楽のオーセンティックなラインに近く、サンバ〜MPB の延長にある。ただひたすらおおらかで、力強いグルーヴがうねる。ラテン音楽全体に通じるイタナい感覚も備えてる。




●関係ないけど、ULTRA JAPAN の様子が LINE LIVE で配信されてた。ただ、EDM のフェスは、さすがにスマホの音響じゃ伝わらないわー。無理があったわー。
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