さて、とうとう「SPOTIFY」日本上陸だ!
●やっと登録コードもゲットしてログインできた。これで何を聴こうかな!?
●…ウワサの広告の出方にもビックリしたけど、特にストレスもない。楽しみだ!



●今日は、80年代アーバンファンクというワードを軸に、現代アイドル音源と当時の音源を聴くのだ。

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大阪・堀江を拠点としたアイドルグループ、ESPECIA
●このグループが結構前から気になってた。コンセプトはちょっとバブリーな80年代アーバンファンク。
●大阪の堀江ってオシャレな場所なんだよね?代官山みたいな?フツーにアイドル活動させればフツーにオシャレになるのかもしれないのに、その割にはコンセプトワークがイチイチひねくれてて。しかも若い女の子には理解不能なコダワリ方。かなり侮れないと見た。

ESPECIA ナンブヒトシ「GOOD TIMES」

ESPECIA & ナンブヒトシ「GOOD TIMES」2012年
ESPECIA & ナンブヒトシ「ナイトフライ」2013年
音楽配信サイト「OTOTOY」のフリーダウンロード楽曲として偶然見つけた配信シングル。これがコトのホカかっこいいのだ!ベースが野太いユッタリしたパーティ・ファンク。80年代風のグラマラスでキラキラしたヴァイブ。「ナイトフライ」の方はもしかしたらウェッサイ系のGファンク寸前かもしれない。ネットラップ系のMC、ナンブヒトシのラップもナイス。それが誰得?と問えばボクみたいなオッサン音楽マニアが楽しいだけで、アイドル要素とマジ関係ない気がする。
●こんなトコロに若い女の子たちのチャラチャラしたボーカルが絡んでくる。申し訳ないけど、バックトラックだけでもラップだけでも十分にジューシー。君たちイラナイかも。「バブルのあの日よもう一度!」とか言ってもキミらバブル知らんでしょ。でも、これが2010年代の音楽として光ってるのは、ここにアイドル要素を無理にでも接続させてる違和感なわけで。違和感たっぷりのまま彼女たちも歌ってるんだろうね。その状況をコミで聴くから面白いんだろう。
●ただ、正直、この2013年頃の段階ではこのユニットの正体は全然よくわからなくて。ネットで拾ったナゾの音源、ナゾのグループという認識だった。で、しばらく時間をおいたら、メジャーデビューしてた。

ESPECIA「PRIMERA」

ESPECIA「PRIMERA」2015年
ビクターから初回盤2枚組というボリュームで出たメジャーデビューアルバム。ああ、こういうグループだったんだ!と初めて認識した音源。メジャー以降直前にメンバーが一人脱退。この時点では5人組。これが影響したか、結構ボーカルは大人びた感触を狙っている。狙わなくてイイのに。なんか SPEED っぽい感じがイタイぞ。アーバン感覚はより磨きがかかってて、全体のテンポもぐっと落とした粘りのファンク。ベースのアグレッシブな動きとアレンジのキラキラ感はジャケの雰囲気と同じ。やっぱちょっとGファンクかなー。トークボックス使いがシビれる「さよならクルージン」とか特にGな感じ。
●一曲目はなんと湘南乃風・若旦那の作詞作曲!「WE ARE ESPECIA 〜 泣きながらダンシング〜」いきなりメンバー・冨永悠香の独白からスタート。メジャーデビューへの不安とか一人語りでイントロ1分以上使ってます。ちょっと暑苦しいリリックが若旦那風か。
●でも、一番楽しいのはディスク2のリミックス。アーバンなシズル感がより奔放に増幅されてます。ボーカルにダブ感覚なエコーたっぷり振りかけて、浮遊感が心地よい。

ESPECIA「AVIATOR : BOOGIE AROMA」

ESPECIA「AVIATOR / BOOGIE AROMA」2015年
●なんじゃこのジャケ!?80年代アーバンだけでも十分ヘンテコなのに、ジャケにプログレ要素ブチ込んできた!どうみても YES とか ASIA みたいな70年代プログレジャケでしょコレ。誰がこういうの狙ってんだろ?メンバー本人はどう思ってんだろ?というフックにまんまと釣られて買ったよね。アルバム「PRIMERA」に続くメジャーからのシングルです。
●しかし、内容はよりゴージャスになって、スマートなダンスミュージックになっている。サックスソロとか伸びのいいシンセとかがイチイチキラキラでたまらん。ボーカル能力は少し向上した感じがするけど、リリックの内容まで入ってくる感じはまだない。

ESPECIA「YA・ME・TE ! : アバンチュールは銀色に」

ESPECIA「YA・ME・TE ! / アバンチュールは銀色に」2014年
●メジャー前の最後のシングル。とはいいながら、アーバンファンク路線は相変わらず。むしろディスコファンク度はこちらの方が高いかも。「YA・ME・TE !」のギターのカッティングやホーンアンサンブルがとってもファンキー!70年代オークランドファンクの TOWER OF POWER みたいだよ。「アバンチュールは銀色に」のトークボックス使いやストリングス(風のシンセ)のアレンジもクールでステキ。ここまで真剣に聴いてると、未熟なボーカルがちょっとしたバブルガム感覚としてアリに思えてきた。彼女たち自身は当然マジメだし、彼女たち以外で異常にソウルフルに歌われたら、せっかくのパロディ感が失われちゃって、一気にフツーになっちゃうもんね。
●つーか、ジャケにとことん本人たちが登場しない。アイドルなのに、どんな女の子たちなのか、全然認識できないんだけど…。

NEGIPECIA「GIRLS LIFE」

NEGIPECIA「GIRL'S LIFE(ESPECIA盤)」2014年
●新潟を拠点にするアイドル NEGICCO との合体ユニット NEGIPECIA のシングル。ジャケがなぜかアンコールワット伊豆シャボテン公園で撮影されたんだって。うーんイイ意味でいつも悪趣味。
そして表題曲の作曲編曲が後藤次利!ここでおニャン子クラブにアプローチか!ベーシストである後藤のファンク魂がココで炸裂してて、異常に低音が野太い。一方、元来 ESPECIA はボーカルをメンバー一人一人に回していくのが特徴だか、ココは NEGICCO のマナーなのか珍しく全員一緒で歌ってる。大勢で歌った方が安定して聴こえるんだな。結果、アイドルソングとしては王道。カップリングの「水着・浴衣・花火・背伸び(ESPECIA VER.)」も安定して見事にアーバンファンクです。「アバンチュールは銀色に」のリミックスを担当したのは NEGICCO のサウンドメーカー CONNIE。90年代 PIZZICATO FIVE 風のダンスミュージックになってる。


●さて、現在2016年の ESPECIA はというと、拠点を東京に移してる。

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●なんと、メンバー5名のうち、3人が脱退。二人体制になっちゃったトコロに新メンバーが追加。現在はトリオ編成。そしてメジャーからは一旦離籍。インディに戻ってる。で、なぜか女の子たちのルックスがこれまたスゲーところに飛躍して、なぜかフィジー島のミネラルウォーターを握っている(ボク、フィジーに旅行したことあるんで、めっちゃ馴染みぶかいわあのペットボトル)。
●今のアルバムはちゃんと聴いてない。ただジャケはプログレ度増し増しです。一曲だけフリーダウンロード出来る楽曲「SAVIOR」はアーバンファンクでありながらSF的でもあるようで。なんか不穏。気になる。

ESPECIA「MIRAGE」

ESPECIA「MIRAGE」2016年
3人のライダーと巨大なタイヤの化け物…。映画「デューン/砂の惑星」で見たような風景。どこ行くんだ彼女たちは。メジャーデビューを不安がってた冨永悠香ちゃんはまだ在籍とのことだが、ボクならこっから先の方が不安だわ。




●ということで、ESPECIAアーバンファンクから連想される音楽を探る。

CANDY DULFER「SAX-A-GO-GO」

CANDY DULFER「SAX-A-GO-GO」1993年
ESPECIA のアーバンファンクから連想される音楽をアタマの中で検索して出てきたのが、この音源だった。オランダの女性サックスプレーヤーが吹きまくるフュージョンアルバム。彼女当時で23歳だってさ…ESPECIA と同世代か…。80年代じゃなくて90年代だけど、ちょっとバブリーな艶やかさとファンクへのコダワリがフィットしている。
●20歳で世界デビューして2枚目にあたるこのアルバムでは、MILES DAVIS 最後の作品を手がけたヒップホップ・プロデューサー、EASY MO BEE が参加してたり、PRINCE 殿下が楽曲提供してたり、THE JB'S のホーン隊、MACEO PARKER、FRED WESLEY、PEEWEE ELLIS が客演してたりと目玉が意外と多い。ファンクの古典 THE WHITE AVERAGE BAND「PICK UP THE PIECES」をカバーしたりなんてこともしてる。時代としてはアシッドジャズ期で JAMIROQUAI も登場してるのに、圧倒的にバタ臭いのが特徴。
●確か、彼女のお父さんもサックスプレーヤー。DULFER 名義でアルバム出してた気がするな。そっちは聴いたことがない。彼女のファーストアルバムは、高校生の時にカセットで持ってただけか…CDで買い直してみるかな。

DAVID SANBORN「CLOSE-UP」

DAVID SANBORN「CLOSE-UP」1988年
●これもシッカリとアーバンファンク〜フュージョンジャズ。このヘンの音源は、ボクの音楽人生の中でもかなり古い時代に聴いてたヤツだねーリアタイで聴いてたもんね。ご本人、芸歴は60年代まで遡るベテラン・サックスプレイヤーなのだけど、80年代がキャリアの頂点なのかも。この時代にグラミー賞とか獲ってるみたいだし。そんで本作のプロデューサーは MARCUS MILLERクッキリしたアーバンテイストに、輪郭線のハッキリしたサックスプレイ。そんでバックの演奏がメロウでキラキラ。
●実は、このCDはボクでなく、ボクの父親が買ってきたんだ。ジャズ好きの父親が買った初めてのCD。このあたりの時代が、CDというメディアが一般化し始めた時期でもあるのです。

TOTO「PAST TO PRESENT 1977-1990」

TOTO「PAST TO PRESENT 1977-1990」1977〜1990年
80年代 AOR の代表格バンド、TOTO。アーバンファンクとはちょっと違う路線かもしれないけど、白人プレイヤーでありながら様々な黒人アーティストからリスペクトされてるMICHAEL JACKSON MILES DAVIS とも仕事してるし、その後の R&B シンガーにもカバーされたりサンプルされたりしてる。ERIC BENET「GEORGY PORGY」カバーが印象深い。結構、ESPECIA 的な80年代アーバンのエッセンスを備えてると思うのだ。そんなかれらのベスト盤。
TOTO は、個人的には1枚目から4枚目まで LP で持っててよく聴いてるんだけど、そのダブリを勘案してもこのベストに価値があるのは90年段階のオリジナル楽曲が4曲収録されてるから。でこの4曲しか担当しなかった黒人ボーカリストの声が聴けるから。この4曲だけでバンドを解雇される JEAN-MICHEL BYRON という南アフリカ出身のシンガーが、ナニゲにいい味を出していて見逃せない。特にアルバム一曲目「LOVE HAS THE POWER」という曲は、彼の影響かファンク度・アフリカン度が高くなってる。ちゃんとアーバンでありながら。
●あとね、1988年の曲「PAMELA」ってのも大好き。このバンドは時期でボーカリストがコロコロ代わってるのだけど、この曲は JOSEPH WILLIAMS という男が担当。映画音楽の大家、JOHN WILLIAMS の息子だ。

ZAPP ROGER「MORE BOUNCE TO THE OUNCE OTHER HITS」

ZAPP & ROGER「MORE BOUNCE TO THE OUNCE & OTHER HITS」1980〜1986年
アーバンというにはファンク濃度が高すぎて、と思ってたけど、ESPECIAトークボックスまで使うんじゃココまで行かなきゃダメだろう。THE JB'S 〜 P-FUNK の系譜に続く正統派ファンクバンド ZAPP とリーダー ROGER TROUTMAN の偉業をまとめたベストがこちら。
THE JB'S(後期) FUNKADELIC/PERLIAMENT の両方で活躍した生粋のファンク・ベーシスト BOOTSY COLLINS ROGER の幼馴染だった縁でデビューアルバムをプロデュース。そうなりゃ自然とファンクの正統後継者になっちゃうよね。そこからは、誰も真似できないトークボックスの美技で他のバンドを圧倒。特別な個性がギラギラ光る。しかし、伝統的ファンクの粘着性がそのまんまだから、アーバンな洗練美とは別格のエグさがムキ出し。
●1986年のヒットシングル「COMPUTER LOVE」なんて、エレクトリックファンクのはずなのに何でこんなに粘ってるの?シンセを多用しててもエグミは簡単に洗い落とせないのがファンク魂。ルーズにハンドクラッピンして太い四つ打ちに酔いどれるしかない。タイトル曲「MORE BOUNCE TO THE OUNCE」「DO IT ROGER」「DANCE FLOOR PT.1」とかはマジクラクラする。
●でも、ROGER の最期って結構残念なものだったんだね。ZAPP ROGER の兄弟、LARRY、LESTER、TERRY などなどがメンバーだったんだけど、音楽とは関係ないビジネスの失敗などなどが兄弟の間に確執を作ってしまった。そして1999年、実兄の LARRY ROGER をショットガンで射殺。自分も自殺するという事件を起こす。これでバンドは崩壊。

FINGAZZ「CLASSICS FOR THE OGS VOL1」

FINGAZZ「CLASSICS FOR THE O.G.'S VOL.1」2004年
トークボックスでメロメロスウィートなソウルを鳴らしてる西海岸のプロデューサーが本人名義でリリースした名曲カバー集。本来的には、ロサンゼルスを拠点にギャングスタラップ&チカーノファンク界隈で制作してる人みたい。ESPECIA の音源を追いかけて、とうとう本物のGファンクまで到達したわ。
FINGAZZ の仕事相手は、SNOOP DOGG の弟子たち、THA DOGG POUND ROSCOE らに始まり、そして KID FROST、MR. CAPONE-E、LIL ROB、BABY BASH、MR.SHADOW などなどチカーノファンクのカリスマにも及んでいる。彼のスウィートなオールディーズ解釈がチカーノカルチャーと相性がイイのは確かに納得できる。この盤もチカーノのカリスマラッパーの一人、MR. KNIGHTOWL の後見で成立してるという。
●そんで彼のトークボックス・マジックでトロトロにスウィートかつアーバンに仕上がった古典ファンク/R&B は、WAR「LOW RIDER」、THE ISLEY BROTHERS「BETWEEN THE SHEETS」、AL GREEN「LET'S GET TOGETHER」などなど名曲ばっか。SMOKEY ROBINSON「CRUIZIN'」から DELFONICS「LALA MEANS I LOVE YOU」の流れがボクは大好きだわー。
●ちなみに、コレの関連音源で「CLASSICS FOR THE O.G.'S VOL.1 - REVISITED」というボートラ追加の日本盤が存在しとります。2008年のリリースで、MARVIN GAYE「SEXUAL HEALING」カバーなど2曲を新規追加してる。これまたトークボックスがナイス過ぎる。

FINGAZZ「FINGAZZ PRESENTS THE LATE NIGHT HYPE」

FINGAZZ「FINGAZZ PRESENTS THE LATE NIGHT HYPE」2007年
FINGAZZ をもう一枚。アイドルから始まって、こんな濃ゆいウェッサイGファンクに至るとは思ってなかったよ。こちらは FINGAZZ 風のメロウなGファンク満載のオリジナルアルバム。ヒップホップとR&Bの垣根を越えて、メロウでスムースなアーバンサウンドにユラユラとカラダが揺さぶられる快楽。客演アーティストは、ROSCOETHA DOGG POUND の片割れ KURUPT の実弟)、女性シンガー DIAMONIQUE、ブルックリンを拠点とするラップグループ T-WEAPONZ などなど。特に ROSCOE とともに FINGAZZ がサビをトークボックスでユニゾンする「SEX BUDDY」がメロウでいいねえ。
こんな音楽をカーステで鳴らしながら、夕暮れのカリフォルニアをドライブするって、優雅な気分だね。もう自動車運転するのをやめちゃったボクでも、ちょっとイイなあって思っちゃうよ。



●大阪出身のアイドル ESPECIA を今日は聴いてるんだ、とワイフに説明したら。
●もっと有名なアイドルグループが、大阪にはいるよと教えられた。
●その名は「DDプリンセス」ダイコクドラッグのPRグループで、お店にはずっと彼女たちの代表曲「一大告白タイム」がかかってるそうな。ドンキホーテのテーマ曲みたいにアタマに刷り込まれる中毒性。しかも、メンバー全員がダイコクドラッグのバイトちゃんなんだって。普段はレジ打ちしてるアイドル…。

●アイドル音源でここまで遊べたら十分でしょ。まー世間的には1ミリも役立たない話ですが。



●さて、関連動画も、続きのページにくっつけておくね。

●ESPECIA「YA・ME・TE !」2014年。
●ディスコファンク。だけど、本人たちがまともに映ってない。




●ESPECIA「アバンチュールは銀色に」2014年。
●徹底した80年代風VHS画質。やっぱり本人たちが出てこない。




●CANDY DULFER「SAX-A-GO-GO」1993年。
●なんとなくニュージャックスウィングの気分もあるでしょ。そして本人が美人さん。




●DAVID SANBORN「SLAM』1988年。
●まさしく MARCUS MILLER 風のフュージョンスタイル。




●TOTO「PAMELA」1988年。
●実に80年代的なカワイイ女の子がいっぱい出てくる。




●ZAPP「MORE BOUNCE TO THE OUNCE / DOO WAH DITTY」
●ROGER TROUTMAN、やっぱスゴイわ鬼才だわ。




●FINGAZZ「CRUIZIN'」2004年。SMOKEY ROBINSON のカバー。
●ジャケ画が荒れてます。でもマジで荒れてるの。このアルバ、ジャケの搬入データが小さかったのか、本当にこの荒いピクセルのままリリースされたのですわ。ボクが持ってるのもこのダメジャケ。後の再発で修正されたけどね。




●FINGAZZ「I LEFT MY HEART IN TOKYO」
●FINGAZZ さんはとっても知日派で来日経験も日本のアーティストとのコラボ経験も豊富。だからこんな曲もやってる。トークボックスってこんな風に演奏できるんだ…渋谷のど真ん中でも。



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