●風邪をひいてすっかり元気を失った。
●イジケモノのように週末を過ごした。
●タバコも無事ヤメられたよ。


●のんびりできる優しい音楽を選んだよ。

LUNA「BEWITCHED」

LUNA「PENTHOUSE」

LUNA「BEWITCHED」1994年
LUNA「PENTHOUSE」1995年
●90年代に活躍したニューヨークのバンド。GALAXY 500 というバンドが解散して、その中心人物 DEAN WEARHAM という男がその後に組織したのがこの LUNAGALAXY 500 LUNA も、THE VELVET UNDERGROUND甘く優しくドリーミーな気分を、そのワンポイントだけ抽出して拡大再生産したような音楽を鳴らす。
LOU REED が率いた THE VELVET UNDERGROUND は、ドラッグ体験を再現するようなノイズサウンドから、激しくドライブするロックンロール、アヴァンギャルドな実験音楽までを網羅したバンドだったけど、カワイらしい繊細な曲もたくさん残した「SUNDAY MORNING」「CANDY SAYS」「I'LL BE YOUR MIRROR」といった曲がそのタイプになる。で、この LUNAシンプルなトリオ体制で、この路線の楽曲だけを少しだけサイケがかった甘美な音響で、優しく歌うのだ。
●ふとんに潜って、風邪薬に含まれる眠気成分にウットリしながら、この音楽を聴いてると本当に優しい気分になれる。正直、ロックバンドのカタルシスは1ミリも得られない。フワフワしてただ退屈なだけだ。でも弱ったカラダには、このくらいがちょうどいい。リズムも落ち着いて優しい。ボーカルは貧弱だね。いいねこの弱腰な感じ。
「BEWITCHED」はセカンドアルバムで、彼らが注目を浴びるキッカケになった作品。なんと一部の曲で THE VELVET UNDERGROUND のギター STERLING MORRISON が参加してる!本家降臨!「PENTHOUSE」はサードアルバム。こちらはニューヨークパンク TELEVISION のギター TOM VERLAINE が一部で参加。THE VELVET UNDERGROUND のベーシスト兼アバンギャルド方面の総監督 JOHN CALE のプロデュースで TELEVISION は世に出たわけで。アレコレでニューヨークの地下人脈が繋がっているぞ。



ヒヨコと「丸」を楽しむ。
●NHK大河「真田丸」を、ヒヨコとボクは「丸」と呼んでいる。録画しないできっちりテレビの前でリアタイ視聴。ヒヨコ、そろそろ「丸」の時間だぞ、宿題は終わったか。今週はとうとうそのタイトルであるところの「真田丸」が登場した。大阪城に隣接するように作られた要塞だ。WIIのゲーム「戦国無双」にも「真田丸」は登場するもんね。実際にはどこにあったのかハッキリしないというのは最近知ったけど。

信長協奏曲13

「真田丸」を通じて戦国時代を楽しむヒヨコ。
●ヒヨコが今読み返しているのはマンガ「信長協奏曲」。小栗旬くんのドラマ&映画はよく知らんが、ヒヨコはこれで戦国時代を復習中。ドラマ「真田丸」では第1週目で「本能寺の変」が描かれるので、「信長協奏曲」同じ戦国時代でもジェネレーションが違う。まるで「真田丸」世界の住人の青春時代を見てるようだね。徳川家康はノンビリした温厚な青年だし、羽柴秀吉は野心をひた隠す忍び上がりの曲者ときた。本多忠勝は顔が怖い乱暴者…「真田丸」では幸村の兄・信幸の舅になってしまうんだけど。

●ボクも負けずにこの時代の読書をしている。

「図説 前田利家」

図説前田利家編纂委員会「図説 前田利家」
●去年の夏休みに金沢〜白川郷へ旅行した時に購入した本。「加賀百万石」の基礎を作った男のこと、名前は知っててもその人物については知識ゼロだったもんで。発売は北國新聞社、発行は利家を祭神として祀る尾山神社、買ったのは金沢のダウンタウン香林坊〜片町エリアに大きな店舗を構える書店・うつのみやこういう郷土史系の本は、現場でないとなかなか出会えない。旅行に行けば地元のレコ屋を探すのがボクの習慣だが、書店で地元出版社が出してる本を物色するのもこれまた重要な決まりゴト。

前田利家は、世代で言えば豊臣秀吉と同い年。織田信長の小姓として仕え、秀吉とともに信長の覇業を最も近い場所で仕え支えていた。本能寺の変以降は、柴田勝家に仕えるものの、賤ヶ岳の戦い以降は豊臣秀吉に仕えて彼の天下統一を支援。最晩年の秀吉からは、後継者・秀頼の後見を託されるほど、強い信頼を得ていた。五大老として肩を並べていた家康とは、結果激しいライバル関係となるが、しかし年齢には勝てず、多くの懸念を残しながら1599年死去。「真田丸」では昔気質のヨボヨボオジイさんという程度の描かれ方しかしなかったな。ヒヨコも覚えてなかったほど。しかし、ここから家康の猛攻が始まり、天下は徳川氏のものとなる。

「信長協奏曲」前田利家は、織田信長の小姓から立身した若者。「うつけもの」として名を鳴らした18歳の信長に15歳の頃から仕えている。古参中の古参兵、腹心中の腹心だ。長身の無邪気(というか天然?)な好青年として描かれてて、なんだか好感を持ってた。
●幼名は「犬千代」。だからマンガでは「わん!」とか言わされちゃってる。その一方で槍の達人、腕っ節も強い。信長のお気に入りになったのは、利家自身もかぶき者だったからと言われてる。かぶぎが過ぎて仲間を斬り殺し、信長を怒らせて数年浪人したほど。許してもらうために単身で戦に乗り込み敵将の首をいくつも取ってきた話もある。桶狭間ですら一人で参戦、首を2つ取ってきたそうな。

前田利家/信長協奏曲

●さて、勢力を拡大してたちまち天下を掌中にしようとする織田信長は、仏教勢力と激しく対立した。「比叡山の焼き討ち」なんて有名なエピソードもあるしね。特に手強い敵となったのが本願寺一派とそれに先導された一向一揆。加賀はこの一向一揆の一大拠点。このカルト組織との戦いで武功を挙げて、前田利家は能登に領地を与えられることになる。ここから北陸と前田家の深い縁が始まる。利家と長男・利長らが、戦国の荒波を乗り越えながら越中〜能登〜加賀を豊かな国に育て上げるのだ。
●やんちゃなかぶき者はあくまで若い頃の利家で、成熟した武将としての利家経済感覚に明るい堅実な人物。なんと当時日本に輸入されたばかりのソロバンを常に持ち歩き使いこなしていたらしい。この利家愛用のソロバンは現存する日本最古のソロバンらしい。今で言えば海外から持ち込まれた最新型コンピューターを、当時50歳前後だった利家が進んで使いこなしてたって感じ。朝鮮出兵をはじめ様々な戦争の局面で、経済感覚に聡く物資や兵員の調達に長けた利家秀吉は随分と重用していたとな。さらには、茶人として、能楽の支援者として、新興文化のパトロンとしても活躍してたようですわ。現在の加賀・金沢の繁栄は彼の功績なんだろうね。
●しかし、江戸幕府治世の中で、外様大名になってしまった前田家には苦難が待ち構えていた。幕府の方針は大名の力を削り取ること。しかし利家の遺児たちは様々な方策を練ってこの国を守った。兼六園を隣に備える金沢城ですら、対徳川戦を想定して作られた要塞だった。利家の第二世代以降は、外交的妥協を図りバランスを取ったりして徳川幕府をうまく牽制し、加賀藩の存続を第一に考えていく。「戦争を知っている世代」のリアリスト的立ち振る舞いがヒリヒリする。

●さて、この本を発行した尾山神社というところ。珍しいことに、神社なのにステンドグラスを備えた窓がある。現地での旅行ではちゃんと見学できなかったのだが、タクシーでその前を通り過ぎた時には確かに不思議な窓があった。タクシーの運転手さんに尋ねたところ「昔は灯台の役割を果たしてた」とのこと。え?そのわりには海から遠いんじゃないか?昔は遮るものなんてなかったから、城山に近いあの場所が遠くから見えたそうな、と運転手さんは答えた。

「加賀百万石異聞高山右近」

北國新聞社編「加賀百万石異聞 高山右近」
●キリシタン大名として知られる、高山右近も加賀に縁深い武将だ。彼は秀吉のキリシタン禁止令にも屈することなく信仰を守り、その大名の立場を追われた。その時に、前田利家は彼を客人として招いたとな。そして26年間も金沢で暮らすこととなる。利家死後、家康の本格的なキリシタン禁止令に対して前田家に迷惑はかけられないと出頭。そのまま一族は長崎に連行されて、国外追放にされてしまった。一ヶ月の漂流を経て到着したのはフィリピンのマニラ。そのまま高熱を発して40日後に死去。奇しくも大坂夏の陣真田幸村が戦死するのと同じ1615年のことだった。


●日本人は戦国時代が好きだなあ。平和な時代はドラマにならないのかな。
●ボクは大河ドラマ「真田丸」と、石井あゆみ「信長協奏曲」山田芳裕「へうげもの」宮下英樹「センゴク権兵衛」の3つのマンガで、同時平行で戦国時代を楽しんでいる。「村上海賊の娘」も追加してみようかな。様々な武将を、様々な作家が自由な解釈で描いている。その比較をするだけでも楽しいかも。それ以前に、実際の人物についても勉強しないといけないけどね。



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