●今週は衝撃的なニュースがあったね。
あのドナルド・トランプ氏がアメリカの次期大統領になりました。
●この口ぶりでわかるように、ボクはヒラリーさんの方を支持してたわけです。まーそんなにヒラリーさんの政策に知識があったわけでもなし、好き嫌い程度の感覚だったかな。今年5月段階でドナルド・トランプ氏についてボクはこのブログであれこれ書いてます(→http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-1858.html)。でも、よそ様の国の選挙の結果に、今はとやかくモノをいうつもりはない。それはアメリカ国民の選択なのだから。ただ、アレコレ思うことはいっぱいある。

●NHKがすごかったね。自社アプリ「NHKニュース・防災」を特別タブを作って速報を発信してた。

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●普段のニュースが羅列されてるトップ画面の上に「米大統領選挙 開票速報中」というタブがビシッと表示されてる。
●これを押すと一目で両者の趨勢がわかる。クリントン&トランプ両氏の顔とそれぞれの得票数、獲得選挙人数、全米50州の地図と、両候補がどの州を獲得したかが、赤青のハッキリした色分けで明示されてる。画面下部の州名タイルをタップすると、その州の個別の開票状況や両者の得票数がイチイチ更新されてる。すげえ。
●なんか NHK のIT技術への気合の入れ方が最近凄まじくてビビるほどだよ。リオ五輪のネット配信中継にも驚かされたし、それに間をおかずこんな大玉施策をぶっこんできたことにも驚いた。この水曜日は会社で打ち合わせしてても、ずっとスマホはこの画面にしてたよ。
●そんでだ。結果はこの通り。

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うわー。赤いなあ。赤=共和党/トランプ候補の色が、広いなあ。
●色の偏りがスゴイな。青は東海岸と西海岸にほぼ集中してる。広い国土の真ん中はほぼ真っ赤。

ボクの知っているアメリカと、知らないアメリカがある、と思い知る。

●日本人にとってアメリカは親近感のある国だと思う。旅行だって行ったことが多いと思う。そこを念頭に置いて、ボクの渡米経験をこの赤青地図に当てはめてみよう。仕事の出張も遊びの旅行も混じってるけど、普通の日本人がよく行く場所にカブってると思う。

カリフォルニア州ロサンゼルス=ボクは5回訪問…青
カリフォルニア州サンフランシスコ=1回訪問…青
ワシントン州シアトル=1回訪問…青
ネバダ州ラスベガス=1回訪問…青
ニューヨーク州ニューヨーク=2回訪問…青
ハワイ州ホノルル=1回訪問…青
フロリダ州オーランド=1回訪問…赤

●これで判明したのは、ボクの行ったことのあるアメリカは、ほとんど青で、赤の土地は全然知らないってことだ。唯一の赤のフロリダ州だって、ディズニーワールドに行っただけだからその土地のリアルはわからん。しかもフロリダは赤青どっちに触れるかわからない接戦州なんだよね。今回たまたま赤だったのかも。前回2012年選挙は青のオバマ支持だった。あとよく聞く都会の名前といえばシカゴだけど、あの街はイリノイ州で中西部に位置しながら、今回は離れ小島のように青の選択をした土地にある。
●アメリカから流れてくる情報/文化は、ロサンゼルス/ハリウッドの映画や、ニューヨークに拠点をおく3大ネットワークのテレビ局が軸だよね。よく紹介される新聞もニューヨークタイムズやロサンゼルスタイムズで、あくまで青いアメリカのローカル新聞だ。フィナンシャルタイムズは性質が違うけどアレもやっぱりニューヨーク/ウォール街発信でしょ。アメリカ発のITサービス(GOOGLE、FACEBOOK、TWITTERなどなど)も全部カルフォルニア州シリコンバレーが拠点だね。全部青のアメリカからやってくる。例外?そうだなー CNN の本社は赤のジョージア州アトランタか。でもあそこはリベラル系で知られるニュース専門局だ。
ボクは、そしてボクら日本人は、この赤い色のアメリカを知らないんだ。


●この赤のアメリカ青のアメリカを、ボクの好きなドラマ「GLEE」で考えてみる。

「GLEE THE MUSIC, SEASON 4 VOLUME 1」

SOUNDTRACK「GLEE: THE MUSIC, SEASON 4 VOLUME 1」2012年
●FOXチャンネルが提供する青春テレビドラマ「GLEE」は、アメフトのスター選手やチアリーダー、車椅子のメガネ、ゴス好きなアジア系女子、おデブな黒人、ちんくしゃなユダヤ系ヒロイン、ゲイのイケメンカップルなどなど、スクールカーストの各階層を担うキャラたちが、いつしかグリークラブの活動と音楽を通じて友情と絆を育む物語だ。ギョッとするようなドキツイ罵り合いにビックリしたりもするが、アメリカの文化的人種的多様性が摩擦を超えて調和をなす過程に感動する内容だ。貧困家庭の白人男子や、トランプさんの嫌いなメキシコ系、そしてゲイ/レズビアン、ダウン症障害を持つ子までを生き生きとしたキャラで描く様子にすごくのめり込んで、こんなサントラを10枚くらい買ってしまった。

●で今回はジャケにご注目。「FROM LIMA TO NEW YORK」って文字が看板に書かれてるでしょ。ドラマシーズン4では主要キャラは高校を卒業し、それぞれの夢を勝ち得るためにニューヨークへ移住。下級生は本来の舞台であるオハイオ州の架空の街ライマで相変わらずのグリー活動。そんな二重構造を持つカタチになってる。このオハイオ州とニューヨークの距離感に着眼したい。
●今回の選挙報道で初めて知ったことなんだけど、「オハイオ州を獲った者で大統領にならなかった候補はいない」というジンクスがあるそうな。オハイオ州は、人種別の人口構成比が全米平均と一緒「アメリカの縮図」とも言われる土地なんですって。そして赤か青かいつもブレる「スウィングステイト」でも知られる(今回は赤、前回は青)。ドラマ演出家は、そんな背景を知っててオハイオをドラマの舞台に選んだのか?アメリカの縮図を暗示させてその多様性の共存を描くとは、お見事なコンセプトだ。
●ドラマシーズン1でこんなセリフがある。うろ覚えだけど許してね。「俺たちは高校を卒業してもほとんどがこの町から出られない。6割がこの町に残って、州の外に出るヤツなんて学年で2〜3人だ。そしてオッさんになっても同じ町の中で昔はよかったと言い続けるんだ。」そんな自分の将来が見えてしまっているから、アメフト選手は弱者をいじめる。自分の人生の全盛期がたった今しかない、この後は何もないとわかっているから、スポーツでチヤホヤされるその短い時間を存分に楽しみ傲慢に振る舞う。スクールカーストの裏側には、スクール後の人生が真っ暗だという事実があるのだ。
●このセリフにボクはすごく驚いた。そもそもで、オハイオ州って一応中西部ってことになってるんだけど、ニューヨークからすごく遠いってわけでもないんだよ。多分、東京〜大阪とそんなに変わらないはずなんだけど。でも、そこに出て行くことがそんなに難しいなんて。いわゆる赤いアメリカから青いアメリカに移り住むことには、アメリカ人にとっても大きな隔たりがあることがココでハッキリとわかる。これが赤いアメリカと青いアメリカのギャップであり、温度差であり、もしかしたら格差にもなってるのかもしれない。

●このCDでは BILLY JOEL の名曲「NEW YORK STATE OF MIND」がヒロイン・レイチェルによってカバーされてる。生粋のニューヨーカー BILLY は歌う。「休暇には地元を離れるヤツもいる。マイアミビーチやハリウッドに飛ぶとかさ。でも僕はハドソン川沿いのグレイハウンドに乗りながら、心はいつもニューヨークにあるんだ」この歌好きだけど、改めて聴くと、青いアメリカは、青いアメリカにしか眼中にありませんって内容だな。マイアミもハリウッドも青いアメリカぽいしな。今回のニュースで、赤いアメリカの白人労働者階級に反感を買ったのは、メキシコ移民と有色人種とイスラム教徒に加えて、ユダヤ系も入っていたね。BILLY JOEL もドラマのヒロイン・レイチェルもユダヤ系なんだよね。その意味では、このドラマも、あくまで青いアメリカの視点から、または赤いアメリカから2〜3人だけ州の外に出る一部のエリートの視点で描かれているんだろうな。


●それでは、アメリカの赤い部分でどんなことが起きてるか、考えてみよう。

町山智浩「アメリカ格差ウォーズ」

町山智浩「99%対1% アメリカ格差ウォーズ」2012年
●さて、こちらは映画評論家・町山智浩さんのアメリカ社会に関するコラム集だ。アメリカ在住の町山さんが、日本人が抱くような「自由の国・アメリカ」のイメージをことごとくゲンナリ立ち枯れさせる辛口コラムは以前から定評。その町山さんが、一回前の選挙、2012年の民主党/オバマさんと共和党/ミット・ロムニー候補が戦った時期に書いたモノを束ねた本がコレ。下北沢の古本屋で100円だった。
●2008年「YES, WE CAN」でスタートしたオバマ政権は、一期目の段階でアレコレ言われてすでに結構なピンチだった。結局この時の選挙はオバマさんが二期目の政権を維持することができたが、様々な反動的運動が蠢き出していたコトを色々と報告してくれている。その延長で、共和党本道すら面食らった「トランプ旋風」が起こったのだろう。

●ボクの大好きな「GLEE」やみんな大好き「ウォーキングデッド」を提供している FOXチャンネルは、報道部門の FOXニュースとなると、バリバリの保守路線だ。そしてそのバリバリの保守路線が受けて、今やCNNニュースを上回る人気を集めてるそうな。日本では「放送法」の規制で放送メディアは不偏不党の報道を義務付けられてるが、実はアメリカには不偏不党の報道原則がない。1987年にわざわざ撤廃してしまったのだ。だからニュースキャスターは堂々と一定の政治家に偏った支持をするし、メディア企業のオーナーは献金先の政党を支持しないキャスターを平気で解雇する。
FOXニュースの無茶苦茶ぶりはこの本に懇切丁寧に説明されてる。同局の大人気ホスト、グレン・ベックは暴言のし放題だ。「オバマは白人文化を憎んでいる。人種差別主義者だ!」「アメリカはリベラルという社会主義者に乗っ取られる!」「マイケル・ムーアを殺そうと思ってる」保守系の集会が盛り上がっているように見せるため、過去の映像を作為的に編集で入れ込むことも。日本でこんなことやったら大炎上だよ!…いや、アメリカでもFOXしかしないみたいだね。

●でもコレを支持する人たちがいる。草の根保守「ティーパーティ」の運動家&支持者たちだ。彼らとなるともっと過激だ。「我々は共和党の穏健派にも銃を向けてやる」「ホワイトハウスにアフリカ人が忍び込んでいる」「貧困層の子供の給食費を州が援助するのは中止すべきだ」「国民皆保険(オバマケア)は共産主義への第一歩」「保険改革に投票した連中の事務所にレンガを投げ込め」「累進課税制度に反対」
●国民皆保険を目指すオバマケアへの反発と、最後の累進課税反対ってのは、日本人、少なくともボクの感覚では理解し難い。日本国憲法には「国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とハッキリ書いてある。それに伴い社会福祉制度が整備されてる。しかしアメリカの憲法にはそれがない。アメリカの「ワイルドな自由」はあくまで「自助努力」。保険に入るも入らないも個人の自由で、政府に強要されるものじゃない。課税も平等に。貧乏人からも金持ちからも同じ額だけ税金をとれ。もし自分がアメリカン・ドリームで成功した時に、貧乏人に税金を掠め取られるのは納得がいかない。これが彼らの常識なのだ。
●そして根源的な部分で、人種差別的感情が作用している。まわりくどいロジックを並べているようでいて、白人社会は自分たちを押しのけて有色マイノリティが社会の中心で活躍することを認められないのだ「オバマ大統領はケニア生まれである」という主張を掲げるグループもいた。アメリカでは外国での出生者は大統領になれないのだ。もちろん彼はハワイ生まれで、後にそれは証明される。対立候補だったロムニー氏が中米パナマの米軍基地生まれであることなど誰も問題にしなかったのに。オバマさんが黒人だからこんなことが取り沙汰される。当時トランプさんはこの「オバマ・ケニア生まれ」論者の一人だったんだけどね。

●今回の「トランプ旋風」では、国外からの移民と雇用を奪い合う低学歴低収入者が、情弱のあまりSNSでの議論にも触れずにテレビでよく見るトランプ氏の移民排斥メッセージに反応したとされている。ただそれだけとも言えない気がする。
●町山さんの取材によると、ティーパーティ集会の参加者はほぼ100%白人。集会参加のために結構な大金を払ってたりもしてる。つまり、すでに民間保険に加入しており、累進課税で損をしたくない中産階級がメインなのだろう。オバマ路線とは利害が相反するグループでもあるが、新しい移民やマイノリティに既得権益を奪われたくない人々でもある。それが口に出せない感情だとわかっていても人種差別的思想に傾く感情がある。ティーパーティ活動家は堂々とトランプ支持をしただろうが、そこまで行けないけどモヤモヤを抱えていた白人中産階級もトランプに流れたような気がする。これがいわゆる「隠れトランプ支持者」になったのではないだろうか。SNS情弱というのも眉唾だトランプ氏は巧妙に twitter を駆使し広告費ゼロで万民に暴言炎上アピールを行ったし、その支持者たちはその twitter を舞台に匿名の暴言拡大再生産が行ったと思われる。

トランプさんは、選挙演説で何回も叫んでいた。「MAKE AMERICA GREAT AGAIN ! もう一度アメリカを偉大に!」。…実は冷静に考えると不思議なセリフだ。「もう一度」って?いつアメリカが没落した?依然として世界第1位の経済大国じゃないか。「アメリカ」が没落したのではない、「アメリカ白人」が没落した、または没落しかかっているのだ。このまま行けば2050年に白人は人口比率で50%を下回る。有能なマイノリティがどんどん白人の頭を乗り越えていく。そこに我慢ならない感情が選挙を動かした…。


●もう一つ、素朴な疑問がある。投票率だ。
●アメリカの人口ってのは、ウィキでサクッと調べると約3億1700万人いる(2013年)。で、この記事冒頭の画像に貼った両候補の得票数を見てみる。ヒラリー:5775万票。トランプ:5821万票。まだ全部が開票されてない段階とは言え、2候補合わせて1億2000万票いかないって、数が少なすぎる気がするんだけど。こんなに注目された選挙なのに、これどうなってるの?
●当日の報道じゃ投票率がまだ見えてなかった模様だけど、この記事(こちらからリンク)によると「48.62%」しかなかったらしい。この記事によると、トランプさんが爆発的に票を獲ったのではなく、ヒラリーさんが想像以上に票を取れなかったとのこと。投票率の低さがヒラリーさんに悪影響したようだ。うーん、制度の仕組みにもアレコレあるのかもしれないけど、今回は誰もが選挙戦にウンザリして投票に行く足が鈍ってしまったようだ。


●さて、音楽の話を。LADY GAGA。
青いアメリカの成功者が、ヒラリー支援を表明していたね。

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●選挙戦の最終盤、民主党会場に登壇してヒラリー投票を叫んでた LADY GAGA。トランプ氏当確の後には、わざわざトランプタワーの前に出張って、プラカードを掲げてたね。「LOVE TRUMPS HATE」。最初、トランプ氏を揶揄する表現かと思ったんだけど、「TRUMP」という動詞の本来の意味を使って、「愛は憎悪に打ち勝つ」と主張してたそうな。ヒラリー陣営のスローガンだそうだが、個性の多様性を大切にしてきた彼女らしい表現でもあると思う。
●だから、彼女の音楽を聴く。

TONY BENNETT LADY GAGA「CHEEK TO CHEEK」

TONY BENNETT & LADY GAGA「CHEEK TO CHEEK」2014年
●11月7日にはヒラリーの応援のために支援者集会でパフォーマンスをして彼女への投票を呼びかけた LADY GAGA。そんな GAGA はその前の週は日本に滞在してニューアルバムのプロモーションをしてたんです。で、朝の情報番組「スッキリ」に出演してたのね。来日のたび律儀に「スッキリ」に出演する GAGA は、いつもこの番組だけのエクスクルーシブなピアノだけのアコースティックパフォーマンスを披露する。今回の新曲「PERFECT ILLUSION」は当然いつも通りのダンスポップなんだけど、この生出演時は、同じ曲とは思えない斬新なアレンジのピアノ歌唱が実に良かった。歌がエモーショナルで上手い。この人は奇矯な衣装やパフォーマンスで注目されてきたけど、作曲家やシンガーとしてはとてもオーセンティックな人なのかもしれない。素朴にそう感じた。
●ということで、最新アルバムじゃなくてその一枚前の作品、85歳の大御所シンガー TONY BENNETT とのデュエットアルバムである本作を聴く。スタンダードジャズやミュージカルナンバーをオーセンティックなスタイルで現役屈指のベテランと歌うというコンセプト。ここでの GAGA の表情がとてもイイ感じなのだ。芸歴60年にしてセクシーな色艶が鮮やかな TONY の歌唱、そしてオーガニックでビンテージなビッグバンドジャズサウンドが、とてもエレガントかつスウィンギー。
「IT DON'T MEAN A THING (IF IT AIN'T GOT THAT SWING)」邦題「スウィングしなけりゃ意味がない」 DUKE ELLINGTON 1932年のジャズスタンダード。その絶妙なスウィング感と「デュワ!デュワ!デュワ!デュワ!デュワ!デュワ!デュワーッ!」というシンガー二人のスキャットがオシャレ。娘ヒヨコが楽しくなっちゃって試験勉強ができないと、ワイフからボクが怒られた。

LADY GAGA「ARTPOP」

LADY GAGA「ARTPOP」2013年
●その前のアルバムも聴きっぱなしにしてたので報告を。ZEDD のような EDM クリエイターをプロデューサーに招いて、ダンスビートの筋骨強化を一層推進した感があったアルバム。EDM はこの頃の時代のサウンドだよね。今調べてて知ったけど、ZEDD ってアメリカで活躍してるけど、生まれはソ連時代のロシアなんだーへー。他にもイスラエルやフランスの若手ビートメイカーも抜擢してる。あ、DAVID GUETTA WILL.I.AM までクレジットされてるよ。彼らとはエレクトロディスコな「FASHION!」という曲をやってる。T.I. TOO SHORTTWISTA のようなラッパーを召喚してサウスマナーな低速トラップビートで粘る「JEWEL N' DRUGS」もナニゲに新境地を感じさせる聴きどころ。意外なところでは、RICK RUBIN とピアノ弾き語りを主体にした楽曲を制作。
●ただ、この人の音楽を一番最初に知った時からの印象は基本的に変わらない。アレンジに時代時代のギミックをシッカリ盛り込んでも、この人の描くメロディは MADONNA 直系のダンスポップで、80年代のテイストすら感じさせる素直なスタイルだ。それはどんなにアレンジが変わっても芯にあるメロディで説得力を生み出す力があるということ。新作は MARK RONSON と組んでるらしいから、そっちも楽しみだな。
●あ、ジャケの GAGA っぽいキャラは、芸術家 JEFF KOONS の彫刻でした。

LADY GAGA「THE FAME MONSTER」

LADY GAGA「THE FAME MONSTER」2009年
●ボクはデビューアルバム「THE FAME」をリアタイで聴きながらも、その瞬間にはまだ彼女のエキセントリックな自己演出に気づけなかった。その後にジワリ遅れた格好で、その過激なミュージックビデオや奇妙なKAWAII趣味を察知して半ば後追いでシッカリ聴く姿勢になった。だから「THE FAME」と大ヒット作「BORN THIS WAY」の間にハマったこの中途半端なアルバム(8曲しか収録されてないし、「THE FAME」と束ねた二枚組という売り方にも戸惑いがあった)は、最近までボクのコレクションには存在してなかった。つい先月ディスクユニオンの激安ワゴンで買ったよ。
●とはいえ、彼女のキャリアには欠かせない代表曲がここに収録されてる「BAD ROMANCE」と、BEYONCE と共演した「TELEPHONE」だ。とにかく「TELEPHONE」のMVはビビったな。サングラスの全面に火のついたタバコを何本も貼り付けてオシャレにしてるんだもん。パンクなアティチュードをあんなアホな表現で的確に示す彼女のセンスは最高!ここでボクは彼女の存在を本格的に見直した。本物だ!
●2009年段階ともなると大分昔に聴こえるな。EDM 化した2013年 GAGA と比較すると、ローテンポのダンスポップをモロッコ系北欧人 REDONE のプロデュースで鳴らしてた彼女は初々しく思えるな。「TELEPHONE」のプロデュースは、RODNEY JERKINS だったんだね。速いビートものはフレンチハウスの SPACE COWBOY が担当か。
●このへんの曲、当時はまだ小学校に上がるか上がらないかのヒヨコがシッカリ覚えちゃってた。海外旅行のホテルでラウンジバージョンにアレンジされたBGMとして「BAD ROMANCE」が流れた瞬間「これガガさんの歌じゃない?」って言い出して驚いた。お前よく気づいたな…ボーカルもない状態でよく理解できるな…。ヒヨコは耳の感覚だけは異常に優れてる。絶対音感とは違うんだけど、外国語の発音を即座に真似するとかが得意。メロディもうまく把握する。カラオケもうまい。でもただそれだけで、本人にそれを生かして何かをしようというつもりは一ミリもない。


●また誰も読まないメンドくさい話になったよ。
●なんか、動画をつけとこうかな。

●TONY BENNETT & LADY GAGA「IT DON'T MEAN A THING (IF IT AIN'T GOT THAT SWING)」
●GAGA がとっても楽しそう。そして TONY がダンディすぎる。孫娘を優しく眺めるオジイちゃん。




●LADY GAGA「APPLAUSE」。アルバム「ARTPOP」の先行シングル曲。




●LADY GAGA feat. BEYONCE「TELEPHONE」。GAGAの身振りもイチイチ面白い。



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