●すでに忘年会モード全開につき、ブログの更新が全然できなかったです。
今週は4回も食事会があるぞ。
●正直、仕事がらみの食事会が得意でないボクには、油断ならない時期だ。疲れちゃう。
●今のところ大丈夫だけど、ほどほどにしたいもんだねー。


●この前の週末。息子ノマド中学3年生が、ボクと映画が見たいと言い出した。
●なんのことではない、ヤツの魂胆としては、ただチケット代出してくれる人間が欲しいだけ。
●しかし、ろくに親と会話もしたがらないノマドが、珍しく甘えてきやがったのは、悪い気分じゃない。
で、ナニ見たいの?

劇場版艦これ

「劇場版 艦これ」
えー!艦これ!これはさすがにボク恥ずかしいぞー!40歳オーバーのおっさんが見てるのはだいぶ痛いぞー!ノマドこれは中学のオタク友達と観に行けよー!……「君の名は」をスルーして「艦これ」行っちゃうかーヤバイなこいつ。
●しかしノマド食い下がる。「今週公開したばかりですぐ観たいんだよ」「ツイッターでも絶賛なんだよ」「戦闘シーンはCG満載でクオリティも高いんだよ」「40歳のオッサンとか普通にいっぱいいるから平気だよ」おお、珍しく饒舌にプレゼンするじゃないか。ノマドは本作原案であるブラウザゲーム「艦これ 艦隊これくしょん」のヘヴィなプレイヤーだ。レベル101、艦娘所持数98ってよくワカランけど割とスゲー気がする。まー入れ込んでる気持ちもわかる。しょーがねーなー、じゃ渋谷にでも出るか。
●で、劇場はスカスカ。客層ほぼ100%男子。年齢は確かに中高生からオッサンまでのオールレンジだけど、見事にみなさんオタク。ありゃりゃー。
●なーんてごまかしてるけど、実はノマドに付き合って、ボクも地上波アニメは全部観てるので、全然違和感ないんだよね。上のキーアートに描かれてる女の子たちの名前も全部知ってるよ。右から「睦月」「赤城」「吹雪」「大和」「加賀」って言うんだよ。全部、旧日本軍に実在した軍艦がモデルだよ。はい、ボクも息子もちゃんとオタクです。
●本編始まる前のクレジットに「角川映画40周年記念作品」と出てきちゃった。あー70年代から続く角川映画の伝統は、とうとうこんなトコまで到達しちゃったんだねー薬師丸ひろ子さんもビックリだろうな。ローマ字の KADOKAWA になった時点で、オタクカルチャーの震源地になる宿命を背負ったのね。

●ノマドは実に上機嫌だったよ。地上波アニメでは制作費の限界で描き切れない戦闘シーンが、確かにリッチに盛り込まれてる。序盤のニューキャラが活躍する戦闘と、後半のお馴染みキャラ勢揃いの総力戦は、地上波と比較すると素晴らしく豪華。テンション上がる気持ちもわかる。
●海の波間をスケートのように滑りながら(あ、彼女たち全員が擬人化された「軍艦」だから、海の上ではメチャ高機動です)、ドッカンドッカン大砲打ちまくって、敵をバッコバッコ潰しまくる。それなりに痛快。マトにされることを覚悟して味方がサーチライトで敵新鋭艦を照らしあげると、その覚悟を受け止めた「大和」さんがその巨砲の一斉射撃でメッタ打ちにするトコロとか、カッコよかったです。地上波版での「大和」さん、史実を反映してか、そのポテンシャルに釣り合わずあまり活躍しないんですが(しかもスゲー燃費悪くてすぐ動けなくなる、結果、おっとりした大食漢の料理好きという設定までついちゃった)、この劇場版では最前線で豪快に暴れました。ここも見事痛快。ゲームでは数値でしか読み取れない戦闘の様子を存分に堪能するカタルシス。ノマドはニヤニヤ。
●ブラウザゲームが原案であるこの物語。ゲームに終わりがないように、彼女たちの戦いは永遠に決着がつきません。海の果てから次々とやってくるゾンビのような敵「深海棲艦」は無限に湧いて出てくる。その無限ループの謎に、ストーリーは突っ込んでアプローチします。「ゲームにゴールはないんだよな。じゃあ映画のストーリーはどこをゴールにするんだろうなー?」なんて事前に会話してたら、ゴール不在の根拠に言及するストーリーだったのです。なるほどね。

●艦これファンの一般的なみどころとしては、艦隊を組織する女の子=「艦娘」のチャラチャラした日常生活も注目です。ぶっちゃけボクもノマドもそこにあまり興味はないんですけど。武器を下ろせば、主人公たちはセーラー服をきた普通の少女ですし(海軍=セーラー、間違ってない!)、南太平洋に合宿に来てるような女子高生の他愛ない日常が描かれます。制作費ない状況をこうした要素で間をつなぐのは妥当な手段でしょう。ゲームでは「艦娘」同士の交流は全く描かれないので、ここはアニメならではの独自性を演出するチャンスでもあります。基地で夏祭りしたり、あんみつ食べたりとか、どーでもいいシチュエーションがしこたま描かれます。あと5分この日常シーンが長かったらボクは爆睡してしまったでしょう。
●しかし、このチャラチャラぶりはあるものをボクに連想させます。この作品には男性キャラが全く登場しません。ゲームプレイヤーであるところの「提督」が唯一の男性ですが、彼は常に不在なのがこのアニメのお約束です。言わば「100%女子社会」。これって、AKB48や乃木坂46の社会と同じですわな。乃木坂メンバーが公式ブログで女子同士イチャイチャとセルフィーをアップする感覚と同じだ!と思ってしまいました。
●しかも「100%女子社会」なのに、男性からの視線と評価を意識せざるを得ないという意味で、AKB&乃木坂と艦娘は同じ宿命の下にいます。恋愛を禁じられながらもアイドルたちは当然つねに男性ファンに向けた立ち振る舞いをしてますし、「艦娘」は常に物語の外にいるゲームプレイヤー「提督」の裁量で動かされます。男性から隔離されながら、間接的に男性に支配されてるのです。むー紛れもなく、現代アイドルとゲーム「艦これ」は、同時代の同じ場所に立ってるのだなと、深く納得しました。片方は歌って。片方は戦って。どちらも過酷な女子同士の競争に葛藤しながら、半べそかきながら。

●ノマドが買ったパンフレットをしげしげと読みました。女の子キャラが大勢すぎるので、一人の声優さんが3役くらい演じ分けてます。ビックリ。それと、空母や巡洋艦、駆逐艦など種類が違うキャラは、その規模に応じて身長が全然違うという形で描き分けられてます。巨艦「大和」さんと主人公の駆逐艦「吹雪」ちゃんは、仲良しながら、母娘くらいの身長差があります。細かいコダワリが面白い。

●マンガやラノベが映像作品原作として発掘されまくって、もう飽和気味の昨今。今後はゲームが映像作品の原案として注目されるんでしょうな。いやいや、複雑だわ。



●音楽。
●しばらくブログ更新怠ってましたが、数々のマイブームが日替わりで巻き起こり、30枚くらいCD&レコードを買ってました。80年代ヘビメタからオールドスクールのヒップホップ、ラヴァーズロックレゲエなどなど。
で、結局、今日はスカコア。

DANCE HALL CRASHERS「PURR」

DANCE HALL CRASHERS「BLUE PLATE SPECIAL」

DANCE HALL CRASHERS「PURR」1999年
DANCE HALL CRASHERS「BLUE PLATE SPECIAL」1995〜1999年
●バンドの名前からすると、どんだけの暴れモンだよ、と心配になるようなパンクロックと思わせといて、バンドとしてのキャリアの末期に当たるこの二枚のアルバムでは、なんだか猛烈にワキが甘いんです。結果としてその甘口具合が、気負いなくサーッと聴き流せる気分で、疲れたアタマにもラクチンです。そして明らかにポップなのです。
●このへんのアメリカ西海岸パンクとしては珍しく、というか他に例を聞かない、2人女性ボーカルをフロントに構えたバンドなのです。この女性二人が、いい感じで常にハモってメロディーを推進していく。バンドサウンドも少々ラフな構えで、殺伐としたハードコアな佇まいはありません。おまけにスカコアのエッセンスがチラチラ見え隠れするのでますますキャッチーな気分。ジャケも可愛い感じだもんね。もしかしたら PUFFY と同じ90年代感覚で聞けるかも。彼女たちはハモるから基本ユニゾンの PUFFY よりかはいい感じ。

●しかし、このバンドは結成当初はこんな雰囲気じゃなかったと思う。元来は80年代スカコアシーンの先駆 OPERATION IVY を解散させた TIM ARMSTRONG MATT FREEMAN という人物が結成したのがこのバンド。しかしこの二人はさらに別バンド RANCID を始動させ、王道のハードコアパンクの世界にガツガツと攻め込んでいきました。未聴ですが、二人が関わった最初期の音源は、それはそれはハードだったでしょう。でも二人が不在となった後の1995年にメジャーデビューした時には女性2名を前衛に置くスタイルに変貌しており、1997年にはカレッジチャートで人気者に。OPERATION IVY とも RANCID とも無縁のバンドに変わってました。


●動画は、DANCE HALL CRASHERS「MR. BLUE」、渋谷クラブクワトロ1998年での演奏。



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