●しばらく、ブログ更新を怠ってました。
●とにかく忘年会モードがすごくて。

一週間で会食が5回も詰め込まれたのは、ボクの人生の中でも最高密度だったと思う。世の営業職さんなどは、こんなペースのお付き合いの会食などなどが年中常態化してるのかなー。スゲえな。

●ボクにあたっては、まず第一に体力が持続しない。クタクタになる。第二に、普通のデスクワークが滞る。1900時合わせで食事会の現場に移動するとなると、1830時には通常業務閉店しないといけない。でも日中は会議ばっか。じゃあメール処理や資料作成や伝票処理や契約作業はいつやるの?溜まった雑務を会食のスキマ日にガッツリ片付けてたら、いつのまにか終電。みんなどうやってこなしてるんだろうなー。

とにかく、時間が足らない。

●娘ヒヨコは、あっという間に時間が過ぎ去ることを、「時間ドロボウに時間を盗まれた」という。ミヒャエル・エンデ「モモ」風な言い回し。宿題やテスト勉強が全然はかどらないイイワケだけど。



●でも、いろいろな人に会うのは楽しいね。

人事異動でサヨウナラする先輩の送別会では、オフィスじゃ言えない悪口大会。普段クールでオシャレな先輩が、完全に酔っ払って格闘技ネタで盛り上がり、締めは「1、2、3、ダーッ!」…しかも泥酔してるのに「ダーッ」の段取りレクチャーが淀みなく洗練されてて、無意識でも稼働するほど何回も繰り返されてる宴会テクなんだろうなと思い知った。

派遣スタッフさん慰問会では、隠れサブカルの本性がカミングアウトされて趣味話で大盛り上がり。ドイツやイタリアのテクノを渋谷の専門店テクニークで買ってる女子がいて感動。うわーテクニーク久しぶりに買い物しに行こうかなー。ボクも「デスクに座ってるunimogrooveさんがこんなマニアとは思いませんでしたよー」って感動された。普段デスクに座ってるボクは、ただのエクセル作表オジサンだからなあ。検算の時の電卓操作が上手くなってきたよ。

重要取引先のかしこまった会食では、プロ野球の話題ばっかでフリーズした…ボク、スポーツ1ミリも興味ないし知識もないので。巨人軍の来年のカレンダーを入手して、そこに写ってる選手の顔名前を覚えるコトにした。乃木坂46のメンバーを覚えるのと同じだろ。どっちもユニフォーム系だし。な訳ないだろー!ヤベーよ!まずカレンダー貼る壁の面積が確保できないわ。

兼任部署の初めての飲み会では、真面目そうに見えてた先輩が大変人だと発覚して大爆笑。自動車免許書持ってないのにヤフオクでショベルカー買って、自宅敷地内で穴掘ってる。60年代マニアで身につけるものはメガネまで全部ビンテージ。ジミヘン大好き。ボクより年上なのにゼロ貯金でノーフューチャー。本人談には「反資本主義抵抗運動」。カネに支配されないために全て使い切る、という理解不能なソロ自爆テロ活動。あまりにオモロイのでトークに乗っかりまくったけど、他の常識人な大人たち、完全に呆れかえってた。翌日、オススメビンテージアニメリストがメールで届いた。60〜70年代すぎて、どこで見られるかわからないが、先輩には「お前は俺と同類」とロックオンされた模様。

15年前の部局の同窓会の幹事を仕切ったのは緊張したよね。みんな転職してたりで連絡取るのも苦労したから。親会社の役員待遇大幹部の方まで来てくれて嬉しかった…ご本人も若い人とガッツリ仕事するようになるキッカケになったプロジェクトだったので、当時のことは思い入れタップリだったんだね。60歳前だった当時は優しい校長先生みたいなイメージだったけど、70歳を超えた今は、お酒でフニャフニャになって楽しいオジイさんになってた。先生=生徒の関係が、同じ時代を歩んだ仲間になったんだなーと思えたよ。

関連会社のアンダー30歳スタッフさんたちとも飲んだよ。わざわざ誘ってもらって。いつもムチャブリを投げ下ろす立場のボクらと、もっと親密な関係を作りたいと思ってたらしい…そこでボクに声かけるってのがアリかナシか。圧倒的にヤワいキャラのボクは間違いなく声かけやすいと思う。しかしボクの部内での影響力は圧倒的に小さいからねー。しかしホント今の若い世代は転職経験豊富でプロパーなんて激レア。そんな話題が刺激的。むしろ2年目の若手君に「いきなり引き抜かれないでね、キミ優秀だから絶対狙われるし」ってお願いしておいた。とはいえコッチでギャラ増やせないんだけどね。

高校同窓会も楽しいよ。飛行機関連の仕事してた男が、なぜか横須賀拠点の船乗りになってて驚いた。印刷会社の営業女性は、半導体基盤事業からバイオテクノロジー事業に関心が移ってるそうな。印刷会社ってホント事業ポートフォリオが幅広い。楽天で家具を売ってるヤツの情報では、テレビ台がイケる商材らしい…そんなに今テレビが売れてるの?じゃないと台も売れないよね?ただ、90年代カラオケだけはやめてほしい。THE虎舞竜の「ロード」とか。

週末も異業種交流会。最新のVR技術から360度映像の機材の話題、代理店さんの大変なヨゴレ仕事、著作権法改正の懸念、校閲作業の自動化システムなどなど。めっちゃ刺激的。ドローンの資格を取ろうとしてる人もいた。

●ちょっと質が違うけど、末期ガンを患った個人のパートナーさんに財産処分の相談を受けた。前から色々な病気を持ってて難儀してるとは聞いてたけど、さすがに命に関わる大病にはご本人もかなり落胆してて。「発覚が遅くて、もう正月越せないかも…」微妙に若いこともあって、病気の進行が早いようだ。2月前に会った時とはガラリ印象が変わって、実年齢50歳手前なのに65歳オーバーにしか見えない。無駄にデカかったはずの声もメッキリ小さくなっちゃって聞き取れないほど。喫茶店でコーヒーをお勧めしたのに「うーん、うまく飲み込めないんだ、残しちゃってゴメンね」なんて言われちゃった。…うわ、この人、本当に死んじゃうんだ!
●フリーで仕事を取る人なんだけど、不遇が続いてもうしばらく仕事をしていない。志半ばで斃れるのは無念だけど、全くやることがなくなって、誰にも顧みられることもなくなって、ただ一人で死ぬだけ、という終わり方も、とても悲しいことだ。



●真夜中にシットリ聴く、ハレルヤ。

KD LANG「HYMSD OF THE 49TH PARALLEL」

K.D. LANG「HYMNS OF THE 49TH PARALLEL」2004年。
●先月亡くなった、LEONARD COHEN の名曲「HALLELUJAH」が聴きたくて。この曲はたくさんのアーティストがカバーしてるJEFF BUCKLEY RUFUS WAINWRIGHT のカバーが素敵で大好きだ。でも今夜は、女性カントリーシンガー K.D. LANG のバージョンを。
●このアルバムはカナダ人である彼女が、カナダ人のアーティストをカバーするというコンセプト。ああ、アルバムタイトル「49TH PARALLEL」はアメリカ・カナダ国境をまっすぐ区切る「北緯49度線」のことなんだ。なるほど。そもそもで K.D. LANG LEONARD COHEN もカナダ人だったとは知らなかった。リリースは NONESUCH から。渋い企画にふさわしいシリアスに渋いレーベル。
高緯度の冷たい湿度が、ピアノとストリングスと彼女の中性的な声をシットリとエコーさせて、凛と響いている。ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ。物悲しいメロディ。ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ。
LEONARD COHEN の曲がもう一つ。「BIRD ON A WIRE」TIM HARDIN が書いたフォークソングだと思ってたけど、これも原曲は COHEN だったとは。この曲も優しく悲しい。
●カナダ人アーティストとして NEIL YOUNG JONI MITCHELL の曲も取り上げられてる。NEIL の代表曲「AFTER THE GOLD RUSH」「HELPLESS」も優しい湿り気に包まれて、ボーカルが柔らかくシットリと響く。原曲の荒廃した悲壮感に比べて、僅かな救いがある。JONI の楽曲は名譜「BLUE」に収録されてる「A CASE OF YOU」JONI の持ち味である奥ゆかしいキラメキを丁寧にすくい取ってる。JONI のもう一曲「JERICHO」は原曲未聴だが、想像するにジャズ成分高めやも。ジャズ期 JONI 作品。
●他にもピックアップされてるカナダ人アーティストは、JANE SIBERRY、RON SEXSMITH、BRUCE COCKBURN。ほとんど知らない方々。今後勉強しなくちゃ。BRUCE COCKBURN の楽曲はフォーク/ジャズ/カントリーのミクスチャーで、厳かなスウィング感覚とフィドルの響きが印象的。世界にはまだまだ知らない音楽世界があるのだな。どこまでも続く音楽遍歴の旅。




●彼女、2010年バンクーバー冬季五輪の開会式で、この曲を歌ってる。


K.D. LANG は1992年に自分がレズビアンであることをカミングアウトしてる。
カントリーソングという保守的な世界でイレギュラーなセクシャリティを明かすのは大きな勇気が必要だったろう。性同一障害を抱えた女性(男性として暮らしていた)がアメリカ中西部で凄惨な最期を遂げる、救いのない映画「ボーイズ・ドント・クライ」が1993年に公開された時期だ。しかし彼女のカミングアウトは結果として温かく受け入れられたし、彼女の表現に説得力を持たせたとも思える。様々な多様性が切り開く表現の可能性を体現する彼女の声。



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