今期のドラマ、ナニゲに気になるモノが多い。

キムタクの新ドラマ TBS 「A LIFE 〜愛しき人よ〜」をアプリ TVer で見てる。
SMAP 関係はしばらくゴシップばっかだったけど、さあさあ、本業で見せつけてくれよー。
●初回は、浅野忠信が手堅くマッドだったコトの方が印象だったけど。

藤子・F・不二雄原作「スーパーサラリーマン佐江内氏」、演出・福田雄一がテレ東から日テレへ進出。
ムロツヨシ、佐藤二朗などなどオフザケ仲間を引き連れ、キチンと悪ノリ。
●そこに堤真一、キョンキョン、ぱるるが本気で乗っかって、悪ノリ増幅を期待。
●すでに初回から賀来賢人は真剣に悪ノリモード。彼が気になるなー。

●NHK大河「おんな城主・直虎」もモチロン気になる。
●が、主演の柴咲コウがまだ出てこないから、まだ評価できないよ。子役さんはとっても頑張ってる。

●「東京タラレバ娘」、原作比較で見るのは酷と思いつつも、チト違和感が!
●アレは30歳代女子の人生崖っぷちヒリヒリ感を、紙ヤスリでザリザリ摩擦するようなイタイタしさがキモなのに、吉高由里子/榮倉奈々/大島優子トリオのリア充感がハンパなくて全然イタく見えない。惜しい…。でも見るけどね。

●朝ドラ「べっぴんさん」実にローテンションだけど、悪くない。
●全然盛り上がらない気配のままの後半戦だけど、主演の芳根京子ちゃんの丁寧な演技はイイ。
ももいろクローバーZ・百田夏菜子も出演中。この二人は映画「幕が上がる」で共演してたんだね。あの映画好きだ。黒木華がイイ仕事してる作品。
●このドラマ、現在主人公たちは随分と年を重ねて、もう子供達が高校生になっちゃった。ストーリーにおいては、おそらく1960年あたりの設定ヒロインの娘がナイトクラブでジャズドラマーに一目惚れしちゃう。うーむ、なぜこの時代はドラマーに関心が集まったのだろう?石原裕次郎「嵐を呼ぶ男」1957年だって「おいらはドラマー」でしょ。不思議だ。


●ということで、ドラム関係の昭和音源を聴くのだ。

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ジミー竹内とザ・エキサイターズ「ドラム・ドラム・ドラム/さすらい人の子守唄」1970年頃?
●ドラマの時代設定、1960年頃からは10年くらいズレちゃうんだけど、ドラマーがバンドマスターを務めるレコードを。この「ドラム・ドラム・ドラム」はシリーズとして何枚も同名のLPレコードが出されてるみたい。当時流行った歌謡曲や洋楽ポップスをインスト楽曲にアレンジ、このジミー竹内という人物が率いるジャズバンドがカバーするというコンセプト。WIKIによるとこのジミー氏、1948年から活動、「戦後の日本ジャズ界を代表するドラマー」と呼ばれる存在とな。この「ドラム・ドラム・ドラム」シリーズそのものは1967年から1980年まで続いたというから立派なモンです。
●で実際に聴いてみると、確かにドラムがスゴイんですわ。メロディは決定的に昭和歌謡で、それをフルートやギター、オルガンなどが代わる代わるなぞっていくのですが、それをハイスピードで推進してるのはタイトでジャストなドラム。正確すぎて最初は地味に聴こえるんですが、ヘッドホンで聴いてみると結構な手数を繰り出して奔放にリズムを飾り付けていく。原曲が奥村チヨだったり由紀さおりだったりいしだあゆみだったりピンキーとキラーズだったりしてるんですが、構わず叩きまくる。THE ZOMBIES「TIME OF THE SEASON」、ミュージカル「ヘア」のヒット曲「AQUARIUS」のカバーがボクにとっては耳馴染みがよくてナイス。THE BEATLES「GET BACK」を完全に自分のモノにしてドラムソロを延々展開するトコロもヨシ!
●そして、誰もが気になると思いますが、ジャケがムダにエロいトコロも素晴らしい。栃木・宇都宮のオリオン通りにある SNOKEY RECORDS というお店で購入。日光観光の帰りに立ち寄ったんだっけ。宇都宮名物のギョーザも食べたよ。

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ジミー竹内とザ・エキサイターズ「ドラム・ドラム・ドラム/手紙」1970年頃?
●これもムダにジャケがエロいねーエマニエル夫人かよー。こちらは、カバー対象がボクの知らない昭和歌謡がメインで正直乗り切れない。藤圭子=宇多田ママ「夢は夜ひらく」くらいしか分からない。SIMON & GARFUNKEL「コンドルは飛んで行く」の高速カバーにややビックリ。
●こっちのレコードのインナーには、ジミー竹内のバンド遍歴が書いてあって面白い。原信夫とシャープ・エンド・フラッツ、長尾正士とブルーコーツ、鈴木章治とリズム・エース、河辺公一とオール・スター・ジャイアンツ、ジミー竹内とファイブ・スターズ、平岡精二クインテット、渡辺晋とシックス・ジョーズ。なんだか昭和の味が沁み出てくる名前。みんな1950年代のバンドみたいだね。ロック以前、グループサウンズ以前の感覚。
●最後のバンドに名前が見える渡辺晋氏は、芸能プロダクション・渡辺プロダクションの創業者。彼の作ったナベプロ傘下にワタナベエンター(ネプチューン、ホンジャマカ、中山秀征)、トップコート(杏、松坂桃李、菅田将暉)、イザワオフィス(ザ・ドリフターズ)がある。このグループは現在も日本の芸能界に大きな影響力をもつ…戦後の音楽業界〜興行業界がそのまま現在の芸能界ビジネスの勢力関係に直結してるんだな。ちなみに初期ナベプロのトップスター、ザ・ピーナッツ渡辺晋に紹介したのがジミー竹内その人だと、WIKIには書いてある。

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石川晶とザ・カウント・バッファロー「ロックン・ロール・リバイバル」1970年頃?
●こちらも同じ時期のアルバムみたい…今日はどの音源にもクレジットにリリース年月日がないんだよね。こちらはドラマー石川晶を中心に、テナーサックス、トランペット、バリトンサックスがフロントに立つジャズバンド。ギターの存在感も強くてよりファンキー。そんな連中が、1950年代〜60年代初頭のロックンロールをカバーする。ELVIS PRESLEY「JAILHOUSE ROCK」「HOUND DOG」に始まり、CHUCK BERRY、PAUL ANKA、GENE VINCENT などなどをカバー。なんだか見事にジャズロックで、ジャケが示すようにゴーゴーダンスに最適化されてる。ことこの石川晶という人物は当時にしてケニアへ音楽修行に行ったほどの人物で、そのリズム〜グルーヴ感は最先端だったらしい。

ここで、1950年代の日本を想像して見る。ジミー竹内石川晶もほぼ同世代の1930年代生まれ。戦中に少年時代を過ごし、戦後から活動を始めてる。彼らがキャリアを起こした1950年代、日本は交流が断絶してた欧米文化を一気に再輸入してた。ロックンロール登場以前であった当時の最新モードはモダンジャズ。この瞬間初めて日本の大衆社会は黒人由来のリズムミュージックに遭遇する。戦前/戦中の日本大衆音楽でこれほどリズム〜グルーヴにアクセントを置いたモノがあっただろうか?(ココで戦前/戦中の大衆音楽への勉強が必要と痛感)もしこの新しいリズム〜グルーヴ感がセンセーショナルなインパクトを与えたとするならば、そのコア部分を担う楽器はドラムであり、ドラマーこそが最先端の才能ということになる。戦中の軍楽隊マーチバンドでは、打楽器は大太鼓小太鼓などなど分担制だったのに、ジャズドラマーはたくさんの打楽器を自分の周囲に積み上げて一人で全部を演奏する。PA設備が未熟な時代では多分ドラムが一番デカイ音を出す。これはカッコイイね!石原裕次郎が演じるにふさわしいね!朝ドラの登場人物もドラマーに惚れちゃうね!
●今では、打ち込み機材に代替されちゃうほどの存在になってるドラマー。SEKAI NO OWARI にドラマーいないじゃん!いきものがかりにドラマーいないじゃん!もしいたとしても奥まった場所にいて目立ちません。そんな今の価値観から見ると、ドラマーが光り輝いている状況が理解しづらい。でも、想像力で見方を補ってみたら、ある時代ではヒーローになり得たということが理解できるかも!

BEAT STARS

ビート・スターズ(編曲:中島安敏)「君だけに愛を」1968年頃?
●今までのレコードがLPだったのに対し、これは7インチ。でも33RPMで6曲収録。下北沢ケージのフリーマーケットにて100円で購入。当時全盛だったグループサウンズのヒット曲をインストカバーしたもの。このバンドこそ正体が全くわからんけど、ジャズバンドというより、エレキギターとオルガンを前面に出した THE VENTURES っぽいバンドのイメージ。タイガーズ、ゴールデン・カップス、ブルーコメッツなどなどをカバー。スパイダース「バンバンバン」とかもやってます。まさにグループサウンズ・ブーム真っ盛り。レッツ・ゴーゴーダンス!
●現代なら既存楽曲をダンスフロア仕様に再構成するならリミックスという手段がポピュラー。2000年代はエイベックス浜崎あゆみ楽曲をトランスにリミックスして売ってたし、つい先日は宇多田ヒカル「光」 PUMPEE リミックスが ITUNEストアで全世界2位というチャート記録を達成した。だけど、当時はこうした楽曲の改変は、手練れのテクニカルなミュージシャンにカバーさせるほか手段がなかったのかも。
●バンド名より前気味にクレジットされてた中島安敏という人物は、エミー・ジャクソン「涙の太陽」の作曲家。コイツは英詞曲で洋楽のように見えるけど、湯川れい子作詞、日英クオーターの女性をシンガーにしてリリースした擬似洋楽。でも、デンデケデケデケなサーフロックギターとソウルフルなボーカルがカッコイイっす。

「discogs.com」ってサイト、今までも音源情報アーカイブとして重宝してたけど、日本のこんなジャズバンドまで網羅しててビックリしたわ。どれだけマニアックなんだろう。それでもビート・スターズはよくワカランかった。




●ラノベ読書。

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件75

七月隆文「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」
●息子ノマド中学三年生はスゴイスピードでラノベを読む。「レシートさえ持って来れば全部換金するので、本はいくらでも買って読んでイイ」という我が家の読書奨励ルールを利用して、平気で8000円分くらいラノベ買ってきて即座に読んでしまう(←さすがにキツくなってきた)。そんなノマドが珍しく映画化で話題になってるラブストーリーを買ってきたから、ボクも読んでみた。略して「ぼく明日」ホンノリSF設定ベースで、ボーイミーツガール。これ「君の名は。」と同じ構造だな。確かにたった一日、通勤電車の中で全部読めた…ラノベってマンガと同じ感覚なんだな。
●お前、なんでこんなリア充テイストな本を買ったんだ?とノマドに質問したら、同じ作者の「俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた」という作品を読んでるからであって、まさか同じ作者でこんなリア充内容は予想してなかったとのこと。ノマド…お前自身の非リアさ加減もかなり心配な領域になってきたな。このシリーズ11巻も続いてて、主人公は11巻分拉致られっぱなしだそうな。

●その他の読書。結構前に読んだ本も含めて。

山室恭子「大江戸商い白書 - 数量分析が解き明かす商人の真実」
波瑠さん主演の朝ドラ「あさが来た」は幕末から大正時代を舞台に、女性起業家の先駆けを担った女性を快活に描いたモノだった。モデルは三井物産の祖先、豪商・三井家の流れを組む人物。でも江戸時代の商人って本当はどんな存在だったの?と疑問に思って読んだ本。これによると、三井家のような創業数百年の老舗とかいう存在は激レアで、血縁相続は一割、一商店の存続期間は15年程度でしかなかったという。
●しかも、その分析方法が鮮やかで、知的パズルを解くような面白さがある。「江戸商家・商人名データ総覧」全7巻という文献をソースに、ここに記載されてる7万件超のデータを操作して、同一人物の特定とその人物の動向を時代の流れの中で把握するという緻密な作業。その他色々な研究で、「本所三笠町の伊勢屋熊吉さん」といったミクロな存在の、商売のやり方、店のたたみ方まであぶり出すことに成功してる。土地に縛られた農民や家に縛られた武士に比べ、江戸庶民は気楽に商売を起こしたり、それを人に譲ったりしてたみたい。ダイナミックな町の賑わいが匂ってくる。

浅生鴨「アグニオン」
●お堅いイメージを覆す柔らかテイストで話題を呼んだツイッターアカウント「NHK_PR1号」の中の人が、独立して小説家デビュー。感情を調整することで秩序を管理する未来社会を描くSF長編。心療内科のクスリで日常的にアレコレを調整してるボク自身には、なかなか微妙な内容だったりもして。

小熊英二・姜尚中 編「在日一世の記憶」
日韓関係がまた激しくこんがらがった状況にため息をつく。日本も韓国も歴史歴史というけれど、どっちも単純化が著しい気がする。この本で聞き取りに協力してくれた在日コリアン一世50人余の、個別事情は多様で複雑。なぜ日本に来なければならなかったのか、なぜ日本に残らなければならなかったのか、どうやって戦後社会を生き抜いてきたのか、全て生き方が違うし考え方も違う。祖国や日本との距離感も違う。ステロタイプから抜け出すリアリティが欲しい。

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