週末は、下北沢の街をウロウロして過ごす。
●いつも通りのルーチンだ。ディスクユニオンをチェック、100円のCDをまた一枚買う。古本屋とビレッジバンガードを偵察。ファストフードのお店でコーヒー飲みながらPCでメールを読んだり仕事の資料を作ったり。今日はランチにタルタル唐揚げ丼を食べた。そして日本茶カフェでマンガ読んで過ごす。その間 iPod で音楽は鳴らしっぱなし。新しいスニーカー欲しいなーと思いながら靴屋さんを見たり、イイ感じのジャケットないかなーと思いながら古着屋を見たり。DORAMA に寄ってDVD で映画を借りる。最近は Huluやネットフリックスに入ってないよな、って確認しながら借りないといけない。

今日借りて見たDVDはこれ。

「レント」

「レント」2005年
●ミュージカルドラマ「GLEE」を最終シーズンまで全部見てしまったので、そこから派生してミュージカル映画をチェックしてる。「レント」の代表曲「SEASONS OF LOVE」「GLEE」全編で一番重要な場面で使われていたからね。「GLEE」にゲスト出演していた IDINA MENZEL さんは「レント」のオリジナルキャストで舞台と映画の両方に出演してる。ボクとワイフは彼女の来日武道館公演に行こうと思ってるので、ちょっと気になってるのだ。しかしコイツは、苦手な人は苦手であろう、ほぼ「歌いっぱなしのミュージカル」だ。普通のセリフが少ししかない。本来ならボクも苦手だ。しかし、劇団四季とかを楽しむワイフ&娘ヒヨコの影響もあって、かなり大丈夫になってきた。うん、イケるよ。
●でも実際このミュージカルは面白い。舞台が1989〜1990年のニューヨークという設定。イーストビレッジで暮らす芸術家志望の若者たちを描く内容なんだけど、予想以上に社会派な時代背景をリアルに描写しててビックリ。主だった登場人物8人のうち4人が最初から HIVポジティブ、エイズに感染してるのだ。うわー1980年代ニューヨークのエイズ禍ってホントすごかったんだな。ジュリアーノ市長時代以前の危険度高めなニューヨーク、いきなり強盗にぶん殴られたり、ヘロインの売人がウロウロしてたり、ホームレスが道端で寝てたり。LBGT な方々もたくさんいて、そして町中がグラフィティでいっぱい。キース・へリングバスキアが活躍してそして死んでいった時代。ヒップホップもこの時代に育ったってわけか。へー。
IDINA MENZEL の役柄モーリーンは仲間の中では比較的キャリアを伸ばしてて、地上げ屋(←この辺も80年代バブルっぽい)の立退き強要に抗議するライブをするんだけど、シンガーとしてメジャーデビューしてるのかと思いきや、これが予想以上にアバンギャルドなパフォーマンス。しっかりニューヨーク・アンダーグラウンドな感じだった。LYDIA LUNCH みたいな人々が大暴れしてた時代でもあるってことね。ただ、IDINA さんの凄まじいボーカル能力は半端ないのもココでしっかり見せつけられる。来日公演が楽しみだ。


●DVDをもう一枚。

THE LOST PICTURES,ORIGINAL CLIPSCM’S plus TESTAMENT TFG Television Service

FLIPPER'S GUITAR「THE LOST PICTURES, ORIGINAL CLIPS & CM’S + TESTAMENT」1993年
●この前、PIZZICATO FIVE の音源を聴きながら「渋谷系」のコトをブログに書いたりしたもんだから、その流れで、FLIPPER'S GUITAR の DVD も見たりしてるのだ。こいつは1990〜1991年にリリースされたVHSのプロモ集を一枚のDVDにまとめた物件。下北沢にあったレコード屋 YELLOW POP が閉店しちゃう時のセール(一昨年の5月)で発見したものだ。確か500円くらいだったかな。活動期間が短かった彼らの三枚のアルバムの内容を網羅してる。おっ?偶然にも「レント」の時代設定とこのバンドの活動期間(1988〜1991年)はほぼ同じだ。
●こんなのを夜中に見てるとワイフが「これアナタ大昔に百万回くらい聴いてたわよね」とコメント。そうだなー確かによく聴いてたなー。大学の四年間が一番聴いてた時期だな。1992〜1996年の頃。1991年、彼らが解散する頃にボクは初めてこのバンドの存在を察知して、シッカリ聴き込んだのは解散後からなのでした。リアルタイムで進行する小沢健二+小山田圭吾それぞれのソロ活動よりも、すでに終わってしまった FLIPPER'S GUITAR の方が価値があるように思ってた。あの生意気なスノッブさは若気の至りの果てにある出口のない厭世観の裏返しで、生意気な若者になりたかったボクは彼らに憧れたのです。でもソロになった彼らは一足先に大人になって、ただのポップスターになってしまって。
●しかし、それほどヘビロテした FLIPPER'S GUITAR でも、テレビ露出の少なかった彼らの映像を見る経験は、あまりなかったなー。実はこのDVDも買ったコトを忘れてて、最近部屋の中で発見したもの。だからある意味とても新鮮な気持ちでこの映像を見てるのだけど、案の定スカしたオシャレ加減が「オリーブ少女」テイストで、見事にイケスカない。そうそう、本当に彼らはイヤミでスノッブだなー。キラキラのポップネスが、あまりに徹底的でイケスカないトコロが、これまた彼らを特別にしてたんだよね。
●その一方で、この映像集で見ると、彼らのサイケ趣味が全開で楽しい。1990年前後のサイケデリック感覚。THE STONE ROSES、MY BLOODY VALENTINE、PRIMAL SCREAM、HAPPY MONDAYS、INSPIRAL CARPETS、THE LA'S、BLUR、RIDE、THE JESUS AND MARY CHAIN などなどのUKアクトが醸し出してたサイケ感覚とシンクロする表現がギラギラグルグルのカラフルデザインで描かれる。当時最新型のドラッグ MDMA =エクスタシーにブーストされてる感覚だね。ファースト収録曲「JOYRIDE」はドラムの上に花びらをイッパイのせてる様子が THE SMITHS を連想させる。セカンド収録の「SRIDE」マッドチェスターのエレポップユニット CANDYFLIP を連想させる。CANDYFLIP 覚えてます?「STRAWBERRY FIELDS FOREVER」をカバーしてた連中。サード収録の曲は徹底してマッドチェスター風だな。大好きな曲「GROOVETUBE」のドラッギーな色彩感覚はてんかん寸前「明るい部屋で見てね」ってほどのパカパカキラキラで、ウォーホル映画のヒップスターたちが遊んでるのを見ているようだ。「THE QUIZMASTER」 THE WHO のマジックバスや BOB DYLAN のフリップ芸からイメージを拝借してる。そして「BLUE SHININ' QUICK STAR」は完全に THE STONE ROSES のパフォーマンスみたい。ドラムのアクセントとマイクとマラカス握ってユラユラ揺れてるトコロがそっくり。これほど同時代の海外のシーンにシンクロした表現を如才なくこなすセンスはやっぱスゴイと思う。


●そんな FLIPPER'S GUITAR に影響を与えた、ネオアコバンド AZTEC CAMERA を聴く。

AZTEC CAMERA「STRAY」

AZTEC CAMERA「STRAY」1990年
80年代に活躍したグラスゴー出身のネオアコバンド、というかネオアコの代表格。この手のスコットランド出身バンドを「アノラック系」とも呼んでたよね、実際このジャケでも本人がアノラックを着てるしさ。やっぱ北国で寒いのかなーと思ってた。ネオアコバンドとしてシーンに登場した FLIPPER'S GUITAR にこのバンドが大きな影響を与えたってコトはめちゃ有名。…なはずだけど、1990年のこのアルバム段階においては、最盛期を迎えてた FLIPPER'S GUITAR の二人の関心に完全に追い越されてる気がする。同じ場所に立ち止まってネオアコ続けてますって感じだから。
●それでも「GOOD MORNING BRITAIN」みたいな元気な曲は好きだね。この曲には元 THE CLASH MICK JONES が参加してるとのこと。当時は BIG AUDIO DYNAMITE をやってた頃かな。その一方で、バンドの中核 RODDY FRAME は周囲の音楽状況の変化を嗅ぎ取り、次なる音楽の方向性を探っていた模様…。今となっては四半世紀前の音源、100円で売ってた。

AZTEC CAMERA「DREAMLAND」

AZTEC CAMERA「DREAMLAND」1993年
RODDY FRAME のオレバンド化が著しくなって、もうネオアコでもなんでもない、普通のポップスになっちゃった時期。これはリアタイでボク聴いてます。注目のポイントはこのアルバムが坂本龍一プロデュースだってこと。ちょうどこの年に YMO の1回目の再結成があったコトも含め、教授ブランドに惹きつけられました。坂本龍一はこの同じ年の MADONNA のシングル「RAIN」のMVにもなぜか出演しとります。さすが世界のサカモト
●とはいえ、マジであまり聴きどころがないのも事実。あえていえばシングル曲「SPANISH HORSES」の文字通りなスパニッシュテイストが爽やかな聴きどころかな。

AZTEC CAMERA「FRESTONIA」

AZTEC CAMERA「FRESTONIA」1995年
●坂本教授とは一仕事終えたはずなのに、トコロドコロのピアノ使いがうっすらオリエンタル風味で、なんだか時差感じますのが第一印象。特に一曲目と四曲目はオリエンタルだろう。これも100円だったから最近買いました。この6枚目のアルバム以降、AZTEC CAMERA というバンドは活動を停止し、RODDY FLAME はソロ名義で活動していく。

AZTEC CAMERA「THE BEST OF AZTEC CAMERA」

AZTEC CAMERA「THE BEST OF AZTEC CAMERA」1983〜1999年
ROUGH TRADE からリリースした1枚目「HIGH LAND, HARD RAIN」から全部で6枚のアルバムの内容を網羅したベスト。でもやっぱ初期二枚目「KNIFE」のあたりまでがイイ。でも、この辺はこのブログでもすでに触れてるはずだから言及しない。あ、サードアルバムの「LOVE」1987年ってヤツだけまだ聴いてないな。これはきっと好きになれそうだ。見つけたら買っちゃおう。
●アルバムはそこそこ揃って持ってるというのになぜベスト買うの?というと、シングルB面に収録されてた VAN HALEN「JUMP」のカバーがここに収録されてるから。聴きたいけどシングルで探すのはかなり面倒だなーと思ってたら、このベストにひょっこり収録されてた。ウレシい!あの曲のシンセリフをアコギでつま弾きながら、すごくローテンションでゆっくり演奏する感じがイイ。
RODDY FRAMEソロ名義の楽曲「REASON FOR LIVING」も収録されてる。初心に戻ったようなギターポップが落ち着いてて好きな曲。この曲、昔から知ってる気がするけど、アルバムは持ってないはず?なんで聴いたことあったんだろう?




●動画をつけとこ。サイケ風味で。
●FLIPPER'S GUITAR「GROOVE TUBE」




●FLIPPER'S GUITAR「SLIDE」




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