iPod が故障してしまって、GENIUS BAR の予約もなかなか取れなくて。
音楽が聴けなくて困ってたら、娘ヒヨコがいいものを貸してくれた。

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ヒヨコが小学校3年生の時に、公文教室のポイントを貯めてゲットしたCDプレイヤー。
●おお、オマエ、懐かしいものを持ってるな!単三乾電池2本で駆動!充電池なし!でかいし分厚いし!
●で、ホントにコイツをコートのポッケに入れて通勤の音楽を聴いてます。うーん、しかしやっぱ少々の違和感。ボリュームを操作しようとしてポッケからコイツを出したら、地下鉄で乗り合わせた人がギョッって顔してた。CD入れ替えるとかマジで恥ずかしい行為だわ。もうスマホで事足りるはずの行為を、こんな不恰好なメディアで頑張ってるって変だよなー。このプレイヤーくんも6年前には現役で活躍してたし、今でも十分頑張って音楽鳴らしてくれるのに、こんなにカッコ悪い存在になっちゃって、すごくカワイソウになっちゃった。スマートフォンの登場はマジで人々の生活を一変させたんだな。
●くっ。そんなコトを考えてるボクの目の前で、息子ノマドが英語の宿題をスマホのグーグル翻訳で片付けてる。おいおいスマホ!広瀬すずも言ってる。「私たちはスマホと大人になっていく多分初めての人類だ」

そんな思いをしながら聴いてる音楽。
●ジャケと同じでCD自体がカラフルだから、クルクル回ってるのがよくわかる。

名称未設定

SIA「THIS IS ACTING (DELUXE EDITION)」2016年
●えーと、このCDは台湾で買いました。デラックス盤でボーナストラック7曲追加。新譜だけど、きっと日本で買うより微妙に安いはず。中国語の当て字が面白いね。SIA「希雅」って書く。気分出てるね。「THIS IS ACTING」「超有戯」って書く。ふーん。「DELUXE EDITION」「強大豪華版」。強そう! 曲のタイトルだって、漢字で意訳が添えられてるんだよ。「BIRD SET FREE」「自由之翼」「ALIVE」「我活著」「MOVE YOUR BODY」「盡情搖擺」「THE GREATEST」「最強大」!わかりやすい。
SIA は最近まで完全にノーマークでした。わーなんでもっと早く聴かなかったんだろう〜失敗。かさばるCDプレイヤーを抱えて聴いても、それを忘れるほどその声に惹き込まれる。心の芯を打ち抜くようなミドルレンジの強い声。息がつまるほどの緊張と解放が同居するエモーション。「I DON'T WANNA DIE, I DON'T WANNA DIE !」「I'M STILL BREATHING, I'M ALIVE !」絶望と歓喜は表裏一体紙一重。声のパワーとメロディの美しさに息を飲む。その音楽はR&Bだったりダンスホールレゲエだったりヒップホップだったりするけど、スタイルを横断して聴く者の感情を揺さぶる。
●そして、やっぱり MV の演出にも注目しちゃうよね。SIA 本人の出演がなくて、代わりにローティーンの女の子が見事なコンテンポラリーダンスを披露する。まさに彼女のパフォーマンスに圧倒される。この少女は MADDIE ZIEGLER ちゃん。SIA とのコラボを始めたのは11歳で、現在は14歳、そんで今回ジャケを飾ってる。もう MADDIE ちゃん自身がセレブになってるっぽい。「GLEE」 SIA をカバーした時は、MADDIE ちゃんのパロディまで仕込まれてた。それくらい楽曲と分け隔てられない存在。土屋太鳳ちゃんも「ALIVE」という楽曲MVでコンテンポラリーに挑戦してた。この曲では日本人の空手少女が演武してるバージョンが公式らしい。

SIA 本人は今年で41歳と、意外なほどボクと世代が近い。なかなかに紆余曲折のキャリア遍歴を経て、今の地位に到達した苦労人。実はオーストラリア出身、90年代は母国でアシッドジャズのバンドでボーカルを担当。バンドが解体されるとソロアルバムをリリース、同時に渡英してエレクトロニカユニット ZERO 7 のフィーチャーシンガーを務めたり…む?ZERO 7 のアルバムは2枚ほど持ってるぞ。ファースト「SIMPLE THINGS」2001年収録の「DESTINY」で、メランコリックな音像の中、彼女は揺れながら歌っている。その後もソロキャリアを積み上げながら2005年にはニューヨークに拠点を移す。そうして徐々に知名度は上がるのだが、彼女はその名声というものに生活を乱されるコトに心が耐えられず、裏方のソングライターに徹する事になるのだ。2009年ごろから、できるだけ表舞台を避け、プロモーションも断り、奇妙なぱっつん前髪&ボブのウィッグで顔を隠すスタイルが出来上がった。
その一方で彼女の作曲の才能はますます大きく花開く。この時期に共同作曲したアーティストは、BEYONCE、KYLIE MINOGUE、CHRISTINA AGUILERA、RHIANNA、RITA ORA、KATY PERRY、さらには EMINEM、FRO-RIDA、NE-YO、DAVID GUETTA までとジャンルを問わない活躍。「GLEE」のヒロイン LEA MICHELE まで面倒見てるぞ。
●そして、このアルバムの前作「1000 FORMS OF FEAR」2014年で決定的なブレイクを果す。さすがにこれは世間に出ないとダメだろう、という状況でも彼女は極力顔出しは避けて、分身としての MADDIE ZIEGLER ちゃんを抜擢するんだよね。「恐怖の千のカタチ」怯え続ける繊細なアラフォー感性。一方 MADDIE ちゃんは若さ故(というかコドモだから)恐れ知らずに舞い踊るそんな二人の不思議なバランスさえ興味深い。つーか、とりあえず、MVを VEVO で見てよ!


●SIA & MADDIE ZIEGLER のコラボMVを全部並べて見たよ!

●SIA「CHANDELIER」。2014年




●SIA「ELASTIC HEART」。2015年




●SIA「BIG GIRL CRY」。2015年




●SIA「CHEAP THRILLS」。2016年。




●「THE GREATEST」。2016年。




●SIA「ALIVE」。2016年。これは土屋太鳳ちゃんがパフォーマンスしてます。彼女も立派。





●ん、娘ヒヨコと MADDIE ZIEGLER ちゃんは同い年か!やっぱすげーな。
●ヒヨコもバレエ歴10年になるけど、目下の関心はノートの隅っこにトトロの落書きを上手く描くコトだもんな。



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