ダイニングキッチンに花。

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娘ヒヨコは、実は華道部所属。なんだかワカランけど、月に1〜2回、お花をいっぱい持ち帰ってきて、ダイニングキッチンの花瓶にお花を飾ってくれる。もう2年近くになる我が家の習慣。
●この前、学校帰りのヒヨコがそのままお花を花瓶に飾る様子を見てた。ハサミで手際よく茎の長さを整える。器用なモンだ。裁縫や刺繍に加え、お花もできるようになってたのか。へんなスキルを身につけてる。なのに、料理には1ミリも興味がない。バレンタインデーの友チョコですらメンドくさそうに作ってた。不思議なモンだ。



朝鮮半島関連のニュースが気になってしまう。
●パククネ大統領の失脚が決まった。このアタリのニュースが気になる。実はこの数ヶ月、ふと気づくと朝鮮半島関連のニュースを長い時間をかけてネットで探ってしまっている。キムジョンナム氏暗殺や核開発問題、ミサイル発射で不安を撒き散らす北朝鮮。政治スキャンダルで機能不全に陥る韓国。サムスングループ事実上の崩壊。釜山の慰安婦像問題が加熱させる反日感情。THAAD配備に激しく反応し、韓国企業を圧迫する中国。アメリカ・トランプ政権の対アジア政策の動向。安倍政権の外交政策。
ネットで朝鮮半島関連のニュースを読む時は、ニュースソースに注目している。特に意識して韓国メディアの日本語版サイトを読むようにしてる。「朝鮮日報」「中央日報」「東亜日報」「ハンギョレ」「聯合ニュース」。日本国内のメディアとは違う視点があって新鮮だ。そこには日本に対する率直な不満もあってザラザラする場面もあるが、それもコミで興味深い。日本のタブロイドメディアが発信する情報よりはマシだと思ってる。「夕刊フジ」のいい加減な記事なんて、どんなイシューにしたって紙媒体だったら絶対読まないよ。
●ボクは、朝鮮半島を争点に、超大国も巻き込んで大きな騒動が起こるのではないかと心配だ。で、韓国の人たちもそういう危機感を持っている。中国、アメリカ、日本、こうした国との外交関係が常に話題になってる。しかし、意外なコトにそのワリには北朝鮮に対する危機感が少ない気がする。やっぱり同じ民族だから、どこか特別な親近感があるのかな。メチャメチャ危ない独裁者が核兵器開発をぐんぐん進めて、無能なオッサンでしかなかった実兄を化学兵器で暗殺してるのに、日韓慰安婦合意の見直しとか、THAAD配備による中国の経済制裁とかの方が重要らしい。韓国での左派政党は「親北朝鮮」というのが従来の立場だ。そしてバリバリ保守系だったパク氏失脚の反動は、こうした左派政党に有利に作用するに違いない。なんか、すごく先が見えない雰囲気なんだけど。


そんな韓国メディアで、村上春樹の話題を見つけてしまった。
「東亜日報」の記事で、村上春樹が新作「騎士団長殺し」「南京虐殺」に言及していることが話題になっていると知った。もちろんボクはこの小説を読んでるので、あー確かに言及されてたよと思ったよ。ある人物がこの南京攻略作戦に加わって、中国人捕虜の処刑を上官に強要されるというエピソード。この人物は復員後に故郷で自殺してしまった。
問題になってるのは、この作戦で殺された中国人の数。こんなセリフがある。「正確に何人が殺害されたか、細部については歴史学者のあいだにも異論がありますが、とにかくおびただしい数の市民が戦闘の巻き添えになって殺されたことは、打ち消しがたい事実です。中国人死者の数を四十万人というものもいれば、十万人というものもいます」お、ワリと多めに見積もってるね、と確かにボクも思った。40万ってのはあまり聞いたことがないから。作品の上で重要だったのは、この戦闘の陰惨さだ。第二次大戦の二つの事件、ナチスによるオーストリア併合と、陰惨な南京攻略戦が、作中の重要人物の人生を変えた。そういうお話なのです。あ、ちなみに作品の中では、「南京大虐殺」ではなく「南京虐殺事件」という言葉が選ばれてます。そしてこの言葉が使われるのは一回だけ。「南京攻略」とか「南京入城」とか他の言い方はあっても、「虐殺」という言葉は一回しか登場しない。
これに声のデカイ人たちが日本国内で騒いでいるそうな。アパグループ創業者とか。在特会の元会長は「本当に日本人か疑わしい」だってさ。それを淡々と韓国メディアが紹介していたわけだ。日本の大手メディアはほぼスルーだよ(ネットの二流メディアはガヤガヤしてるっぽいですが)。それが普通の姿勢ではないか。ボクも問題だとは思わない。だって小説じゃないか。歴史書とか、ましてや教科書じゃないんだから。
●蛇足だけど、本作は東日本大震災にも言及してるし、原子力に対して控えめな皮肉も添えられてるけど、そこは別にどうでもいいのね。まー実際にどーでもいいと思うけど。


村上春樹「騎士団長殺し」のどーでもいい話、続けてもいいですか?
今回のお話では、なぜか自動車がいっぱい出てくるのですわ。
「赤いプジョー205」「銀色のジャガーのスポーツクーペ」「格安のカローラ・ワゴン」「真っ黒な旧型のボルボワゴン(スウェーデンの弁当箱と呼ばれてた)」「日産インフィニティ」「白いスバル・フォレスター」「ブルーのトヨタ・プリウス」などなど。しかし自動車にはサッパリ興味がないボクには全然イメージが湧かない。だから、これまたことごとく検索したよ。「カーセンサー」みたいな中古車販売サイトみたいなところを手繰りまくって。時代設定が2006〜7年あたりとわかったので、年型も合わせて検索する…自動車ってすごくハイペースでマイナーチェンジしてくのね、そんな発見にビックリ。でも、カッコイイんだかカッコワルイんだかよくわからん。一番カッコつけて登場する「銀色のジャガー」…どうやら「ジャガー XK クーペ 2006年型」のことらしい…ですら、ボクにはピンとこない。むしろ序盤で廃車になっちゃう「赤いプジョー205」の方がちんまりとした可愛らしさがあるわ。
●しかし、もう一台登場するジャガーはエグい。「ジャガーEタイプ・シリーズ1ロードスター」。2シーターで六気筒の4.2ℓエンジンとされてるから、おそらく1964年のモデル。ヴィンテージすぎる。これはクールだ。エグいほどクールだ。オードリー・ヘップバーンの映画「おしゃれ泥棒」1966年にも登場しているという。この曲線美はたまらんわ。

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そして、「騎士団長殺し」には音楽もいっぱい出てくる。

ROBERTA FLACK DONNY HATHAWAY

ROBERTA FLACK & DONNY HATHAWAY「ROBERTA FLACK & DONNY HATHAWAY」1972年
「騎士団長殺し」は基本的にドイツ系のクラシック音楽ばっかり出てくる。モーツァルト、シューベルト、シュトラウス、ベートーヴェンなどなど。全然聴いたことのない世界だから、これも自動車同様アレコレ調べてる。その一方で、ジャズやソウル、ロックもちょっぴり登場してくるのだ。
主人公が、レコードショップでLPを探すシーンがある。本当は BOB DYLAN「NASHVILLE SKYLINE」 THE DOORS のファースト「THE DOORS」が良かったのだけれども在庫がなくて、代わりに手に取ったのがこのレコード。主人公と同じこの音楽が、ボクも即座に聴きたくなって、週末に下北沢ディスクユニオンへ急行、見事小説に登場する音源を500円でゲット。これを現在聴きまくってる。DONNY HATHAWAY は久しぶりだねー。
ROBERTA FLACK が前にくるのは、年齢差でいうと彼女の方が結構お姉さんだったからか?デビューのタイミングはほぼ同じくらいなのにね。しかし二人は絶妙な距離感で寄り添い優しいメロディを歌う。甘美なメロウネスエレピの響きがマホガニーブラウンの家具のように落ち着いた佇まいを見せ、可憐なピアノがよく磨かれた銀食器のように美しい。黒人大学の名門を卒業し、クラシック音楽の教養も身につけてたという意味で、二人には共通点も多い。コラボの相性は良かったのかも。
●70年代ニューソウルの時代に活躍した代表的シンガーといえば、MARVIN GAYE、CURTIS MAYFIELDS、STEVIE WONDER、そしてこの DONNY HATHAWAY かと。ただこの四天王の中において、DONNY の存在って微妙に地味。彼の音源は何枚か持ってるけど正直地味すぎてとっつきづらい。前述三者はなんだかんだで圧倒的にキャッチーなポップネスを抱えてるもんだが、DONNY の音楽はシリアスすぎる。そんな印象。正直、ROBERTA FLACK もボクにはシリアスすぎるかな。それでも、上品でピースフルな気分が見事にフリーソウルな「WHERE IS THE LOVE」がボクとしてはとてもお気に入り。そよ風のようなストリングスとフルートが吹き抜けていく様子が爽やか。もっとこの路線の曲が聴きたいな。
●その後、DONNY は商業的に認められない不遇に心が折れたのか、このアルバムの翌年から精神を病んで入退院を繰り返すようになる。音源制作もままならず、1973年以降は一枚もアルバムリリースがない。そんな DONNY に手を差し伸べたのがやはり ROBERTA だった。1979年、彼女は再び二人でアルバムを作ろうと提案するのだ。しかし、彼はこのコラボで2曲分の制作を終えたその夜にホテルから飛び降り自殺をしてしまう。この時のアルバム「ROBERTA FLACK FEATURING DONNY HATHAWAY(邦題:「ダニーに捧ぐ」)」もいつか聴いてみたい。…ニューソウルのヒーローたちは厳しい人生を送る人が多いな。MARVIN GAYE は父親に射殺されるし、CURTIS MAYFIELD は照明の落下事故で半身不随になりキャリア末期は大変な思いをしてた。天才は何かしら業を背負ってるのかしら。

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BRUCE SPRINGSTEEN「STREETS OF PHILADELPHIA」1994年
「騎士団長殺し」で主人公が買ったレコードは一枚じゃなかった。もう一枚、BRUCE SPRINGSTEEN「THE RIVER」1980年を買ってる。作中では収録曲の名をいくつも挙げて絶賛モードだよ。確かにいいアルバムだ。ボクもなぜかCDとLPの両方で持ってるよ。でも、このアルバムは確か以前にこのブログで触れた気がするから、”ボス”の別の音源をピックアップするよ。
●これはトム・ハンクス主演の映画「フィラデルフィア」の主題歌だ。エイズ発症を理由に差別解雇された弁護士の物語。でも実は映画そのものは見てないんだ。でもこの曲がMTVでかかりまくってる1994年、ボクはちょうどロサンゼルスを起点にサンフランシスコ、シアトルの街をめぐる旅をしてたんだな。でホテルでこの曲のMVを何回も見てた。それを思い出してこのシングルを買ったんよ。
ぶっちゃけ、ひどくテンションの低い曲だ。起伏のないメロディをブツブツと呟くように歌う。ここにパワフルな”ボス”の姿はない。MVでも、フィラデルフィアの殺伐としたエリアを”ボス”がただひたすら歩くだけ。その侘しさがむしろ強く印象に残った。ただのムサいオッサンであることを隠さない彼の枯れた佇まいにシビれた。淡々とリズムを刻むドラムに、淡く色を添えるシンセの響き。その印象は今聴いても変わらないよ。
●とは言いながら、シングルのカップリング曲では相変わらずのドカドカしたアメリカンロックをライブ演奏してて、全然枯れてないじゃん、って思っちゃった。


●動画「STREETS OF PHILADELPHIA」。




「騎士団長殺し」を読み終えたので、今は「応仁の乱」の本を読んでる。地味だとは思ってたけど、予想に違わず地味すぎてツライ。落語の歴史の本も読んでるが、より一層渋くて意味不明。全然面白くない気がする。でも、面白くないからといって、読まない理由にはならないので。なんか自分でも意味わかんないけど。




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