●うー、体調悪い。仕事の能率が落ちて仕方がない。
●どこかで休みたいと思っているが、すでに先週一回会社を休んでしまった。
●連休はゆっくりしたいと思いつつも、結構用事が詰まりそう。
●あー、髪の毛、切りたいよ。ボサボサだ。



●夢見て、挑んで、そして挫折して、道に迷ってしまった若者の歌。

ALBERT HAMMOND「IT NEVER RAINS IN SOUTHERN CALIFORNIA」

ALBERT HAMMOND「IT NEVER RAINS IN SOUTHERN CALIFORNIA」1972年
●R&Bグループ TONY! TONI! TONE! が1990年にこのアルバム表題曲をカバー。それが好きで原曲を探してました。で、先日下北沢フラッシュディスクランチで発見。LPを800円で購入。「南カリフォルニアでは雨は降らない」そんなタイトルになんとなく洗練されたウエストコーストサウンドの気分を予想してたんだけど。
●レコードを買う時に、フラッシュディスクランチのご主人がヒトコト。「この曲の意味、知ってる?」え?南カリフォルニアに雨が降らないっていう歌ですよね?「実はそうじゃないんだ。ぜひ歌詞もチェックしてみてね」へー。ここのご主人はいつも気さくに声をかけてくれるし、レジに持っていったレコードについて一言ウンチクを教えてくれたりする。音楽を楽しむには先輩たちから得る知識ってのがとても重要。いつも謙虚になって、人の話に耳を傾けたい。
●アドバイス通り歌詞をチェックすると…確かにほろ苦い内容だった。夢を見てカリフォルニアを目指し、そして挫折した若者の物語なんだよ。

 「ただ、西行きのボーイング747に乗ったんだ
  何をするかなんて考えちゃいなかった
  テレビや映画でブレイクできるイイ話が転がってるとか
  もっともらしく聞こえたのさ、マジでもっともらしく聞こえたのさ

  南カリフォルニアでは雨は降らないらしい
  その手の話をよく聞いてたもんだよ
  南カリフォルニアでは雨は降らない 
  でも、誰も注意してくれないんだけど、
  降ればドシャ降りなんだよ、本当にドシャ降りなんだよ
 
  仕事がなくて、アタマもおかしくなって、自尊心も見失って
  パンにもありつけなくて、誰からも愛されないし、体も壊してしまう
  もう家に帰りたい

  故郷の連中に伝えてくれないか オレはもう少しで成功すると
  仕事のオファーはいろいろ受けたけど、どれに決めるか迷ってると
  お願いだから、オレがどうしてたかは連中には言わないでくれ
  それは待ってくれ、待ってくれよ
  
  南カリフォルニアでは雨は降らないらしい
  その手の話をよく聞いてたもんだよ
  南カリフォルニアでは雨は降らない 
  でも、誰も注意してくれないんだけど、
  降ればドシャ降りなんだよ、本当にドシャ降りなんだよ」


ALBERT HAMMOND は実はカリフォルニア出身でもなければ、アメリカ人でもない。国籍はイギリス人で、おまけに育ちは地中海の入口にある英領ジブラルタルだ。10年以上の売れない音楽活動を続けた上で、流れ流れてロサンゼルスにやってきて、やっとこの曲をヒットさせた。カリフォルニアに夢を見てたのは彼本人で、そこで挫折しそうになってたのも彼自身だったのだと思う。このアルバムには「FROM GREAT BRITAIN TO LA」という曲もあって、イギリスのバンドマンがロスにたっぷりの憧れを抱く内容を歌っている。
●時代は1973年、すでに西海岸の能天気なヒッピームーブメントは下降線にある。チャンスを見出す為にやってきた異邦のシンガーソングライターは、この街に対する憧れと幻滅をないまぜにしながら、このアルバムを作ったんだろうな。これがヒットしてよかったね。彼の仕事としては最初のアルバムで最大のヒット。その後はソロ活動をしつつも裏方の作曲家として仕事をしてたりしている。
●WIKIで調べてたら、この曲は南沙織さんとアグネス・チャンがカバーしてるとな。邦題は「カリフォルニアの青い空」。その題名をヒネってのちにみうらじゅんが自分のバンド・大島渚「カリフォルニアの青いバカ」という曲をだす。そんなみうらじゅんに面白がられた峯田和伸率いる銀杏BOYZ南沙織「17才」をカバーする。なんだかぐるぐる回ってる。
●さらに追加すると、ALBERT の息子、ALBERT HAMMOND JR. は00年代を代表するガレージバンド THE STROKES のギタリストだとか。へー。

NEIL DIAMOND「TOUCHING YOU TOUCHING ME」

NEIL DIAMOND「TOUCHING YOU... TOUCHING ME」1969年
●タイミングは全然違うけど、これもフラッシュディスクランチで買ったLPだわ。300円だった。ALBERT HAMMOND の音楽と似た雰囲気で、フォーキーながらも70年代風の洗練の空気が入り込んでいる。ポップス風もあれば、ストリングスアレンジが豪華な曲もある。ニューヨークで作曲家/フォークシンガーとして鳴らしていた彼は、すでに4枚のアルバムをリリースしていたが、この時期に拠点をロスに移したらしい。ロス〜西海岸の磁力は当時はハンパなかったんだろうね。
JONI MITCHEL「BOTH SIDES NOW」のカバーが、JONI 本人バージョンとはまた違う趣きでヨイ。そんな有名曲に耳を引っ張られたけど、彼の楽曲「HOLLY HOLY」も素敵な曲だね。ロスの一流スタジオミュージシャン、THE WRECKING CREW と組んで演奏してる。奥行きのあるストリングスアレンジとコーラスハーモニーが澄み切った空気を連想させる。

JOAN BAEZ「FROM EVERY STAGE」

JOAN BAEZ「FROM EVERY STAGE」1976年
●こうなったらもう一枚、フラッシュディスクランチでの購入物件を。JOAN BAEZ のライブ編集盤2枚組、だけど300円だ。彼女なら当然な話だけど、そのまんまのフォークだ。前半のLP一枚目はアコースティックセット、二枚目がバンド編成でのフォークロックアレンジ、という設定だけどあんま関係ないかも。それと、これはロサンゼルスは無縁。
このライブ盤では BOB DYLAN のカバーがたっぷり。60年代の JOANBOB と近い関係にあったからね。ドキュメンタリー映画「ドント・ルック・バック」でやたらツルンでた印象がある。前も似たこと書いたけど、BOB DYLAN の音楽って、他の人にカバー翻案されて初めてイイ感じになる気がする。本人のパフォーマンスよりも THE BYRDS の方が耳に優しいとか。JOAN BAEZ のカバーもそういう性質のモノで、BOB DYLAN 楽曲を凛とした声で可憐にしてくれる。彼女による名曲「BLOWIN' IN THE WIND」の素朴なアコギ一本弾き語りの方が、BOB 本人原曲より好きだよ。「FOREVER YOUNG」も声が気持ちよく伸びていく素敵なカバーだ。「I SHALL BE RELEASED」もよし。
●彼女の曲で気になったのは「THE BALLAD OF SACCO & VANZETTI」だ。アメリカの歴史的冤罪事件、ニコラ・サッコとバルトロメオ・ヴァンゼッティの悲劇を題材にしてる曲。二人はイタリア移民でアナキズムの信望者だった。そんな出自を理由に不十分な捜査と不当な裁判で強盗殺人の罪を着せられ、死刑に処される。1920年代の出来事で、イタリア移民が偏見に晒されてた時代。そんな移民への冷たい眼差しが今のアメリカには見事復活した。中東のムスリムはみんな原理主義者のテロリスト、そんな偏見は、二人を死刑に追い詰めた差別意識と変わらない。ちなみに、MORRICONE
●あとね、NEIL DIAMONDJOAN BAEZゴスペルからインスパイアされてる感じがあるんだよね。NEIL のアルバムで耳を引いた「HOLLY HOLY」もコーラス使いは教会音楽のニュアンスだった。JOAN はこのアルバムで「AMAZING GLACE」をアカペラ&観客との合唱で歌い切ってるし、テンポのいいバンドサウンドに乗せて「OH HAPPY DAY」をファンキーに歌いこなしてる。


●70年代のフォーキーな音楽を聴いて、やっとササクレだった神経が落ち着いてきたよ。
●自分で自分を制御できなくなる感じ。今夜もクスリが増えるぜ。




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