●息子ノマドが、話題のオモチャ、ハンドスピナーを入手してきた。
●UFOキャッチャーでゲットしたそうな。
わー。マジでただ回すだけだー。なんで受けてるんだかワカンナイけど、よく回るー。

●そのノマドは、なぜか、ケツの穴付近が激しく膿んで、肛門科通院中。
●ケツが痛くて、マトモに座れないし、予備校にも通えないとか言ってる。
●高校生にもなって、医者と会話がマトモにできないから、自分の肛門に何が起こってるか全然理解できない。
●まず、鏡で自分の現実及び肛門を直視しろ、と手鏡を渡しといた。


●この後に及んで「HUNTER×HUNTER」を読んでる。

HUNTERHUNTER34.jpg

冨樫義博「HUNTER×HUNTER」34巻
業務上の事情につき、急遽このマンガを読んでおくべき状況になった…。ボクの仕事はいつもこの手のヘンテコリンな展開がつきまとう。しょうがないからこの最新の単行本と連載再開してからの「週刊少年ジャンプ」をせっせと読むことにした。
●そしたら……あれ、なんかコレ、オモシロイじゃん!作者が超遅筆とか連載が途切れまくるとかネガ情報が先行していたのでイメージが悪かったけど、ただのバトルマンガと一蹴できない味があるではないか。
バトルマンガって、気合いと根性でレベルアップして、理屈を超えて敵をぶっ飛ばす、その痛快さが命じゃないですか。「ドラゴンボール」「北斗の拳」「キン肉マン」「聖闘士聖矢」「魁!男塾」といった80年代ジャンプ全盛作品はみんなそうだったはず。その意味においては絶好調の「ONE PIECE」もそうだし、近作では「ワンパンマン」もその序列に加わると思う。「僕のヒーローアカデミア」もそういう作品なのかな。
「HUNTER」もそんなありきたりなバトルマンガと思い込んでた。ところが、予想以上にロジカル。作者が自分で描いた世界観〜「念能力」という概念を緻密に体系化している。そして、そこで定めたルールの範囲と限界を利用して、登場人物たちは自分の「念能力」を駆使して戦う。様々な個性を持つ「念能力」は誰もがその全容を隠していて、駆け引きの中で正体が暴かれていく。それが実に理屈っぽくて、クソめんどくさい。こんなまわりくどい戦いを毎度のように繰り広げているのかーと、目から鱗アンドひたすら敬意!近い感覚では「ジョジョの奇妙な冒険」と同じだな。「スタンド」という限定的な超能力を駆使して頭脳戦をジワジワ繰り広げる最新作「ジョジョリオン」と同じスタイルだ。
●つーことで、マンガレンタルで、一巻から全部読み始めてる。現在14巻まで到達。同時に雑誌連載も追いかけてる。目下の連載最前線は「念能力」を駆使する以前の頭脳戦、「念能力」という概念を知らない権力者たちの間で、その「念」に関する知識/情報が駆け引きの材料になって、主人公を翻弄する。すげー頭を使うぞ。ほー。

アメコミの帝王、マーベルコミック総帥・STAN LEE 氏は、日本のマンガに登場する「気」が理解できないってテレビで喋ってたのを見たことがある。アメコミヒーローは常にフィジカルな打撃攻撃がメインで、目に見えない力が作用する格闘はリアリズムじゃないという主張だった。なんで日本のキッズは「かめはめ波」をすんなり飲み込んだのだろう?「年能力」はさらに理論化されてて、もはや手品みたいになってるぞ。

●さて、ボクが「週刊少年ジャンプ」を買うのは1995年以来じゃないかな。卒業論文のテーマがマンガだったからあの頃はマンガ雑誌読みまくったけど、就職したら卒業したよ。1990年代は600万部を超える巨大雑誌だったけど、あら、今の発行部数を調べようと、日本雑誌協会の最新のデータを見たら、200万部を下回ってるじゃん!でもライバル誌「週刊少年マガジン」も今や100万部下回ってるのね。ボクが今でも読んでる「ヤンマガ」で40万弱「スピリッツ」は15万部。マンガですら、雑誌はキツイんだ…。
●で久しぶりに読んでる「ジャンプ」は、やっぱり至る所でバトルしまくってる。超能力でバトルしなかったら、スポーツでバトルしてる。「銀魂」は娘ヒヨコのお気に入りだが今の所ボクには意味不明(ヒヨコは原作主義者なので実写版の小栗旬をディスりまくってる)。あ、あとちょっとお色気もある。
●ワイフが一つ気になる発見をしてた。「ONE PIECE」はコマの細部までモブが描きこまれて密度感が高すぎる。結果、読むのがしんどいと思ってたが、それは単行本の版型だから密度が高いと感じるのであって、「ジャンプ」本誌の版型ならちょうどイイのであったと。なるほど、画面が広ければ、作家はその空間をすみずみまで使うわけね。それを小さくしたらしんどいわ。じゃあスマホでマンガを読むって、ダメなんじゃないの?一方で、「モーニング」をタブレットで読むのに慣れたボクとしては、見開き中央の大画面に「ノド」がない解放感がタマランのだけどね。

●ああ、結論として、マンガ読むにも最適なデバイスを考えないといけないのか。

_mainImg_hyoushi.jpg

●今週号の「少年ジャンプ」の表紙。50周年企画で実に懐古的な特集を展開。80年代レジェンドの威光が理解できるのはボクみたいなアラフォーだろうよ。その古い年代の読者を今だに引きずって部数を維持してるのかな。



●音楽。ハウスミュージックを突き詰めてたどり着いた、日本語ボーカルアルバム。

MONDO GROSSO「何度でも新しく生まれ変わる」

MONDO GROSSO「何度でも新しく生まれる」2017年
●旧譜にしか興味がなくなってたボクが、吸いつけられた新譜。辣腕プロデューサー大沢伸一が、初心に戻って MONDO GROSSO 名義のアルバムを14年ぶりにリリースする。うわー、ワリと感極まるよ。
そもそもでの MONDO GROSSO とは?をオサライしましょうKYOTO JAZZ MASSIVE 関連の人脈の中から1991年京都で結成。1993年にメジャーデビュー。当初は和製アシッドジャズ・バンドとして活躍。ファンキーなサックス奏者とフランス語も駆使するラッパーを備えていて、渋谷系のジャズサイドを UNITED FUTURE ORGANIZATION と共に代表する存在に。この段階でボクは2回ライブを見てるよ。チョー思い入れのあったバンドだった。
1996年以降は、大沢伸一のソロユニットに変貌。作風は徐々にハウス路線(2ステップまで踏み込んでた気がする)に接近していく中、大沢氏のプロデュースワークが炸裂しまくる。シンガー bird のフルプロデュース&大ブレイクはあまりにも有名。その他、UA、CHARA、CRYSTAL KAY などなどを手がけている。大沢プロデュースという触れ込みというだけで買った新人アーティストもいたよ。WYOLICA とか信近エリとか。
2007年には、大沢伸一名義ソロアルバムをリリース。これがフレンチエレクトロ〜 KITSUNE 系にシンクロしたバリバリのエレクトロでビックリ。その後、エイベックスの仕掛けで RAVEX なるユニットを結成。相棒は TAKU TAKAHASHI FANTASTIC PLASTIC MACHINE と豪華な布陣…音楽もギラギラだった!でも短命なプロジェクトだったかな。
●2010年代以降は完全にプロデュースワーク中心になって(JUJUから山下智久、私立恵比寿中学まで)、あまりまとまった音源リリースは目立たなくなってたんだけど…。とうとう復活!

●ということで、「何度でも新しく生まれる」はそのアルバムタイトルでビリリと電流が走る思いだ。決して彼のキャリアが停滞したわけじゃないけど、彼は常に自分のスタイルを更新しようとしてて、ゼロスタートみたいに自分の環境を真っ白にして新しい勝負に挑んでいるかのように見える。その覚悟がそのままアルバムタイトルに浮き上がったかのようだ。「何度でも新しく生まれる」
結果として彼が現在到達した地点は、純然たるジェイポップだ。そもそもで彼自身のキャリアで日本語詞楽曲がレアだった。基本的にノーボーカルのダンスミュージックか、ハウス的な英語ボーカルがあるか、というのがスタイルだったはず。ところが今回は、トラック毎にゲストボーカリストを召喚して、そのゲストに当て書きしたかのような楽曲を歌わせている。これほど彼名義の作品の中で日本語がクッキリ強調されているのが、ぼくには驚異的な変革のように思える。
しかもそこにフックアップされてるシンガーが異色だ。乃木坂46・齋藤飛鳥 AKA あしゅ が召喚されてる。えー!乃木坂ですか?しかも一本釣りで斎藤飛鳥ですか?しかしこれが成功してる。楽曲「惑星タントラ」は、彼女が普段から放つアンニュイかつゴスな気分をうまく掴んで、未成熟で不定形なダークネスを演出した結果、侮れない佳曲になった。さらに、女優・満島ひかりを召喚。シンガーのキャリアがないはずだろうけど、これまたイノセントで透明感のあるボーカルをシリアスなハウスに乗せて心地よい。
あとはもう、お馴染みの手練れがバキッと仕事してる。一曲目の「TIME」は愛弟子 bird が担当。彼女にピッタリのソウルマナーなファンキービートが、サビに差し掛かるとテンポダウンしてガラリと曲調を変えるというワザが最高。二曲目「春はトワに目覚める」には古き盟友 UA が担当。最低限の要素だけで構成されたハウシーなトラックが彼女の声で見事にファンキーかつスリリングに展開していて目が離せない。
初めまして組も結構います。数少ない男性シンガー INO hidefumi さんの実直なボーカルが、ダブめいた音響の中で素朴に響く様はイイ。若手シンガー・二神アンヌが極上ハウスの中でウキウキと跳躍しながら歌う様子が眩しい。彼女が歌う曲「ERASER」大沢氏本人の手弾きベースでファンクネス増強ってのもシビれるよ。






スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://unimogroove.blog4.fc2.com/tb.php/2012-5e2eb0c7