金曜日の朝の「Jアラート」

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「国民保護に関する情報」「ミサイル発射。ミサイル発射。北朝鮮からミサイルが発射された模様です。建物の中、又は地下に避難して下さい。」
●ああ、これ肉眼で初めてみた。さすがのテレビ東京ですらこの画面を放送してたよ。「ミサイル発射」は二回繰り返すんだね。「建物の中、又は地下」…本当に核ミサイルが頭上に落ちてくることとなってら、もうコチラにやれることはほどんどないんだなあ。


●先日は、娘の高校受験絡みで、学校見学会に行ってきた。
●娘ヒヨコ自身は塾の予定で行けない。そこで「学校の施設や設備もチェックしとくけどナニ知りたい?」と聞くと。
「図書室に、岩合さんの写真集があるかチェックしといて!」
岩合光明さんの動物の写真集で、学校を品定めするのか…オヌシ、視点が斬新だな。

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●3〜4冊ほど発見したぞ、岩合光明さん。いつも通りステキな写真集だ。


一方、ボク自身が読んでたのは、シェイクスピア。

リチャード三世

ウィリアム・シェイクスピア「リチャード三世」
ハロルド作石のマンガ「7人のシェイクスピア」がやっと面白くなってきた。男女七人のバラバラな個性と才能が結集して、謎多き天才作家・シェイクスピアが誕生するという物語…と思いきや、最初の出だしのコンビ活動時点(7人が揃う気配なし)で全然話が進まぬまま、最初の掲載誌「スピリッツ」では中途半端な場面で事実上の無期休載。作者は「RIN」という別のマンガを始めちゃうしどうなるの?と思ってたら、ライバル雑誌「ヤンマガ」に移籍して今年アタマから連載が再開された!なんだかわからんうちに、7人(6.5人?)のメンバーは結集し、名作を量産する準備が整いつつある!
●ということで、このマンガで登場したシェイクスピア初期の戯曲「リチャード三世」がなんだかすごく面白く思えた。だから速攻で文庫本で原作をキャッチアップ。さすがにシェイクスピアなんて簡単に読めないだろう、だって日本史に当てはめれば豊臣秀吉最晩年から大坂の陣の直前期の人なんだから、と思ってたら、意外なほどスムーズに読めた!うむ、これは訳者が最近の人だから?いやそれも違う!訳者・福田恆存氏は戦中戦後から文芸批評で活躍した知識人で、この翻訳は1974年のものだった。著者も訳者も超一流か。長く読み継がれる本物のクラシック作品とはそういうものか。
「リチャード三世」は直球のピカレスクストーリー。主人公リチャード圧倒的なダークヒーローで、自らの権力欲のままに政敵をことごとく粛清していく。背骨が曲がる障害を抱えていたとあってその容姿にもスゴみがある。しかも容姿のコンプレックスを逆手にとって、政敵の未亡人・アンを口説き落とし自分の妃にした上に、最後には彼女をも粛清する冷酷ぶり。なのに彼の陰謀は気持ちいいスピードで成功し結局は王位をゲット。しかし、反抗勢力がフランスから上陸して壮絶な戦死を遂げる…。彼の在位はたったの2年。激しい粛清の後には彼の周囲に信頼できる味方は誰もいなかったのだ。
●ここに描かれる政争/戦争はリアル。二つの王家「ヨーク家=白薔薇」「ランカスター家=赤薔薇」の二派に分かれた「薔薇戦争」が題材だ。15世紀後半ずっと対立した両家の戦争は、日本史で言えば「応仁の乱」がちょうど同時期だ。そう思うとどこの国も似たことやってて面白い。
シェイクスピアの時代の人々は、普通にこの王の破滅を知ってたろうから、オチを知ってた上で楽しんでたのだろう。そういう意味では落語や歌舞伎みたいに、事前にあらすじを了解した上で楽しむ娯楽だったのかな。ボクは、WIKIでリチャードの末路を検索しようか迷ったけど、オチを知らないままで読み切った。結果的に新鮮なハラハラ感覚を味わえたよ。
●これ読んでたら、デレク・ジャーマン監督「エドワード二世」1991年を久しぶりに観たくなった。薔薇戦争からさらに100年古い王様。映画の原作はシェイクスピアの同時代人で著名な劇作家・クリストファー・マーロウ。もちろん「7人のシェイクスピア」にもライバルとして登場するよ。イロイロなものが繋がってきて楽しい。

●ちょいと蛇足。「ヤンマガ」の新連載・しげの秀一「MF GHOST」も注目。実質イリーガルな公道レースを取り上げてブームを作った「頭文字D」の世界観を、2020年代の自動運転時代へ継承して、あえてアナクロなマニュアル/ガソリンエンジン車にこだわり公道バトルを繰り広げるレーサーの世界を描く。自動運転で損なわれるナニモノかにいち早く注目した、ユニークな近未来SFなのかも。この人の作風としては意外すぎる着眼点で新境地を開いちゃった?期待期待!


ネットフリックス版「デスノート」を観ちゃった。
藤原竜也 VS 松山ケンイチが頭脳戦を繰り広げた傑作シリーズ(もちろん原作こそ見事!)をアメリカ配信大手がオリジナルコンテンツとしてリメイク。さて、その腕前を拝見しましょうか。
●原作では大学生だった夜神月(やがみ・らいと) LIGHT TURNER というナードな高校生になってた。宿敵の天才探偵・L華奢な黒人青年でその新味がよかったけど、最後まではクールに徹しきれなかった。ヒロイン・ミサミサミアという名のゴスなチアリーダーで一番ダメなヤツになっちゃった。死神リュークは、原作に比べてCGがチャチイ。緻密な頭脳戦を繰り広げるには時間が足らず、なんか大味になっちゃったけど、アメリカ人にはちょうどいいのかな?まーボクにはちょうど良くない。東出昌大+池松壮亮+菅田将暉の三つ巴がバチバチする最新作「デスノート LIGHT UP THE NEW WORLD」の方がずっとよかった。
●プロデューサーのクレジットにマシオカ氏の名が。マシオカはドラマ「ヒーローズ」で冴えない日本人サラリーマン・ヒロ(名セリフは「やったー!」)を演じた人物で、俳優だけじゃなくてコーディネート業みたいなこともやってるらしい。配信サービスに見事日本作品をうまくセールスしたな!こうやってコンテンツは輸出されるのか。

●連休は、配信コンテンツを観て過ごすか。台風は来るし、気になってるヤツいっぱいあるし。
●ミサイルさえ飛んでこなければ、今のところ、ボクの周囲は平和だよ。



●さて、音楽。
三鷹のレコード屋さん「PARADE」でお買い物しました。

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三鷹「PARADE」:東京都三鷹市下連雀3丁目33−17
●三鷹駅南口、駅前からまっすぐ伸びる道の一本右側を歩くと目印の「三平ストア」がある。そこからまっすぐ100メートルほど歩くと到着!ちなみに、スーパー「三平ストア」から南に伸びるこの道を地元では「三平通り」と呼ぶとか(呼ばないかな?自信ない)。
●三鷹はワイフの実家のある街。ある日、ワイフの実家を訪ねたらお義母さんから「三鷹にもレコード屋さんがあったわねー」えー!それは灯台下暗し!ということで、早速チェックしに来たのです。HPを見ると1989年開業、立派な老舗だね。
品揃えはアナログ8割CD2割か。しかもクラシックの在庫が結構な比率を占めている。ジャズやムード音楽系も昭和邦楽もあるね。ロックやソウルに偏ったボクには少々アウェイで戸惑うも、激安バコはやっぱりあって、そこで悪食な買い物を物色。「CD八枚で1000円=単価125円」というハコからちゃんと八枚買っちゃったよ。アナログは掘りきれなかったのでオアズケ。

●そんなお店で買った案件の一部。

MOUNTAIN「THE BEST OF MOUNTAIN」

MOUNTAIN「THE BEST OF MOUNTAIN」1970〜1971年
●1969〜1972年の短期間しか活動できなかった、アメリカのハードロックバンド。そこで残した三枚のアルバムから美味しいところを抜粋。ただ、別にボクとしては、ハードロックな部分で楽しんでるわけじゃない。アメリカの泥臭くてマッチョなパワーが最初に耳を圧倒するけど、実は楽曲の構成が複雑で、しっかりしたバンドアンサンブルが、何種類も登場するややこしいリフフレーズ(やや変拍子?)をガッツリプレイするトコロが実にカッコいいのだ。おそらく代表作であろう「NANTUCKET SLEIGHRIDE (TO OWEN COFFIN)」が素晴らしい。徐々に展開してパワフルでラウドにせり上がってくところにシビレまくる。
●もちろん傑作リフロック「MISSISSIPPI QUEEN」も最高。ギターボーカル・LESLIE WEST のパワフルな存在感と、バンドの頭脳 FELIX PAPPALARDI のアレンジ/プロデュース能力が織りなす迫力。FELIX CREAM のアルバムのプロデューサーを担った人物だとな。80年代に奥さんに撃ち殺されちゃうんだけどね。
●これが125円です。タマランです。

GLOVE THE SPECIAL SAUCE「PHILADELPHONIC」

G.LOVE & THE SPECIAL SAUCE「PHILADELPHONIC」1999年
ジャズやブルースのテイスト漂うバンドサウンドに、ヒップホップのエッセンスを交えたミクスチャー感覚が、90年代当時は新鮮だったな。最初の評価は BECK とか CAKE とかに近かったんですよ。それがいつしか、そのルーツ志向へ流れてアフターサーフなオーガニックミュージックや、ジャムバンドシーンに接近していく。そんなキャリアの折り目の中間時期のアルバムかな。
●飄々としたドラムとベースのグルーヴの上では、中途半端なラップはなんとなくトーキングブルースって感じ?そんな大したもんじゃないか。リラックスした気分が休日にふさわしいや。

ONEIDA「SECRET WARS」

ONEIDA「SECRET WARS」2004年
今度はニューヨーク・ブルックリンのポストロックバンドだ。このバンドの音源はあまり中古じゃ見ないからこれは掘り出し物。内容は静謐な質感かなと思いきや、結構アグレッシブ。ボーカルも担うバンドの中心人物 KID MILLIONS のドラムが手数多い上に速い!少々ざらつくギター/ベースの圧力も加わって、緊迫感もロック濃度もやや高し。インプロヴィゼーション的な展開や執拗なまでのリフレインなど、随所にバランスを欠いた不安さが仕掛けてあって、どうしてもスリルが発生する。これで125円はホント嬉しいわ。






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