安室奈美恵、40歳の誕生日を迎えて引退宣言。来年の9月で活動終了。
●いやービックリ。40歳を節目に捉えて大胆な決断ですわ。
●だから彼女の音源を聴こう。

安室奈美恵「PAST<FUTURE」

安室奈美恵「PAST<FUTURE」2009年
●1990年代、小室哲哉と共にメガヒットを量産。カリスマとして君臨して「アムラー現象」を引き起こしたほどの存在。人気の絶頂期であった1997年には、20歳にして結婚。翌98年には男子を出産…この息子さんも現在は19歳の大学生だとか。2000年代に入ると小室哲哉とは距離を置いて、よりドープなヒップホップカルチャーに接近。コラボレーターに ZEEBRA、AI、VERBAL などを選んで最新のエッジーな音楽に取り組んでいく。ボクは社会現象としての90年代の活動より、00年代の先鋭的な音楽を純粋に追求する彼女の方が興味深いと思ってる。
●2008年にリリースした「BEST FICTION」でそんな00年代を総括。それに続く2009年のこのアルバムは、00年代の収穫すらも「過去」として放棄して、さらに新しい「未来」へ突き進む強い意思が込められている。そんな彼女はクールです。
●一曲目の「FAST CAR」がいきなりワザアリ。当時の気分で言えば MARK RONSON SALAAM REMI が繰り出してたような、モータウン風60年代ギミックを最先端 R&B にハイブリットしてるスタイル。二曲目の「COPY THAT」 THE BLACK EYED PEAS っぽい高速ヒップホップ。トラック選びのセンスが抜群。どの曲にもギラつく最新モードの仕掛けが組み込まれてて、それを完全に自分のモノとして消化してる。ブーティなベース、無国籍由来なサンプル、トリッキーなハイハットのアクセント、予想のつかないメロディ展開、密度が高くて聞き取れないリリック、四つ打ちのEDMスタイルも先取りしてる。どれをとってもキワキワの過激なアプローチ
●このアルバム同時期に評価されてたのは、西野カナのような「着メロ」世代ですよ。馴染みやすい歌詞とメロディでカラオケで親しまれるタイプの音楽がヒットしてた時代。なのに安室奈美恵が目指してたのは完全に逆張りどの曲もカラオケじゃ絶対に歌えない。日常の恋愛感情なぞに接点がない、圧倒的に非現実な世界を歌ってる。超然たる存在だわ。
●ただ一曲だけ、オーセンティックで感傷的なバラード曲がある。「THE MEANING OF US」「もし全てのことに何か隠れた意味があるのなら そうきっとあの瞬間に始まっていたんだ 私たちのSTORY 手を振る姿愛しくて」。誰か大切な人物に語りかけるような内容の歌詞。ありがちなラブソングだなと思ってたんだけど、いや違う?これはもしかして、自分の息子さんに語りかける音楽なのかも。「あの頃と同じようで 照れくさくなったり なんだか大人になったあなたに少し戸惑う」今年に大学生だとするなら、当時は11歳で立派な自我が芽生える時期。母親・安室奈美恵の顔が一瞬見えたような気がして。
●この後リリースされたコラボ音源集「CHECKMATE!」2011年以降のアルバムは、実はチェックしてなかった。2010年代に入っても活動は途切れず、オリジナルアルバム3枚がリリースされてる。これもチェックしてみたいな。それにしても今回の引退宣言の中、アーティストとしての「PAST」に決着をつけて、その後に続く「FUTURE」に彼女はどんな景色を見てるのだろう…。

安室&アムロのコラボ。
●このアルバムがリリースされた2009年当時のブログ記事を見ると、当時読んでた「月刊ガンダムエース」安室奈美恵+アムロ・レイのコラボがあったことが書いてあった。(こちらの記事→http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-858.html) ああ、これは面白かったなー。ララア・スンのようなニュータイプとして描かれた安室ちゃんが、モビルアーマー・エルメス(安室専用機としてカラーリングがピンク)に乗ってガンダムと絡むそうな。このアニメMVは、DVD特典限定で結局見ることができてない。残念。
●でも、ネットに画像はちょいちょいあるね。かっこいいね。

安室+アムロ


話は無理矢理「機動戦士ガンダム」へ。
●最近、常駐委託でスタッフとしてウチの部署に加わってもらったエンジニアさんと雑談してたら、大変なガンダムマニアだということがわかった。あー最近のガンダムは全然チェックしてなかったなーとボクは反省。配信サービスでガンダムの近作をチェックすることにした。具体的には、AmazonPrimeVideo

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」I〜V
安彦良和氏が10年の歳月をかけて描いたマンガ原作を、彼自身が総監督を務めて、シャア・セイラの視点に立った「ファーストガンダム」の前日譚を描く作品「ファーストガンダム」では描かれていなかった、ジオン公国の成立や、謎多きシャアの生い立ち、一年戦争の重要な作戦などがここに詳述されている。もちろんボクは原作マンガを全部読んでるんだけど、その内容をさらに改変してより鮮やかにしているこのアニメシリーズ、とても面白い。
●物語は宇宙世紀0068からスタートするから、「ファーストガンダム」の0079に対して10年も遡った時代が描かれる。シャアセイラも幼い少年少女で、ザビ家幹部も名将ランバ・ラルもまだ若い。アムロたちに至っては本当に子供。買ってもらったばかりのハロが空港で逃げ出して父親テム・レイに怒られるアムロの様子を、若きセイラが眺めていたなんて描写もあって、ガンダム世代のボクは楽しくなってしまう。ああ。カイ・シデンアムロの高校の同級生だったってのは原作マンガにもなかった気が。でも留年してるんだってさ。これで年齢差の説明がつく。
●総監督が安彦良和氏だけあって、人物の表情や四肢の動きが原作マンガのニュアンスに忠実。それはウチのワイフまでが気づくほど。「いつものガンダムとは大違いねえ」。そして声優さんが昔と変わってないところもスゴイ。「ファーストガンダム」は1979年放送。なのに2017年のこの最新作でも同じ人物がキャストを務めているなんて。シャア=池田秀一(57歳)、ギレン・ザビ=銀河万丈(68歳)、アムロ=古谷徹(61歳)、カイ=古川登志夫(71歳)、こんな大御所がティーン前後のキャラを演じるなんてスゴイね。一方で、今回のセイラ=潘めぐみ(28歳)は、初代ララァ=潘恵子(64歳)の娘。声優が親子二世代にまたがってるところもスゴイ。
●物語はまだまだこれから。第5弾「激突 ルウム会戦」で悪名高き「コロニー落とし〜ブリティッシュ作戦」が描かれた。これから始まるルウム戦役シャア赤い彗星として武名を轟かす重要な戦闘。その活躍はどうやら第6弾で描かれるようだ。

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第一期
●2015年に放送されてたガンダム。主人公たちは、火星の辺境植民地で民兵組織に酷使されている「少年兵」。今までのガンダムの基本パターンは、普通の少年が偶然で戦争に巻き込まれていく、のがストーリーの糸口だった。しかし、今回の主人公たちは最初から理不尽な環境で、殺し殺されの血にまみれた世界に住んでいる。貧困や人身売買で流れ着いた先が傭兵稼業。そして自分たちを見殺しにしようとした幹部を全員追放して、独立自営の民間軍事会社を立ち上げる。彼らにとって戦争は「偶然の運命」ではなくて「生きる手段」。が故に「オルフェンズ=ORPHANS=孤児たち」は鉄と血の絆で固く結ばれる。エグイ設定だよ。
●ガンダムのパイロット、三日月・オーガスも孤児として育ち、幼い頃から殺人に手を汚してきた。童顔で無垢な表情が錯覚させるが、彼の内面はもうボロボロかも。チームリーダー・オルガに問い詰める。「連れてってくれ、オルガが目指す場所。次は誰を殺せばいい?なにを壊せばいい?あと何人殺せばそこへ着ける?俺は次、どうすればいいんだ?」
●アフリカや世界各地で今も起こっている戦争で戦う「少年兵」たちは、法も秩序も及ばない辺境で、教育は愚か家族すら知らずに、どこだかわからない場所に向かってさまよっている。そう思うと、このガンダムは、微妙な気持ちになるアニメだよ。
●もう一点。彼らが立ち上げたPMC「鉄華団」がキチンと営業できるために、彼らは木星圏を支配する巨大マフィア・テイワズにケツモチを依頼する。そして下部組織タービンスのリーダーと兄弟の盃を交わすのだ。これが完全にヤクザの儀式。WIKIには「任侠ガンダム」の異名も書いてあるよ。なんだかアレコレがめっちゃ異色だよね。
●さて、第二期も見なくっちゃね。


●配信コンテンツ、他にもいろいろ見てる。Huluの「ウエストワールド」、「アトランタ」がいいねえ。

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