今朝も激しい頭痛で目が覚めた。
●右目をえぐり出したくなるほどの強烈な痛み。右肩から首筋、アゴの裏、こめかみ、目の裏、ガリガリガリガリ! クソッタレ! 負けるものかこのヤロウ! 絶対治してやる!

ジャンプ SQ. (スクエア) 2007年 12月号 [雑誌] ジャンプ SQ. (スクエア) 2007年 12月号 [雑誌]
(2007/11/02)
集英社

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新マンガ雑誌「ジャンプSQ」創刊。
●街の至るトコロでポスターを見てたから、気になってた。病院帰りによく寄る貸本屋さん(以前このブログで紹介しました)で早速購入。お店のオバちゃんも「あらコレね、朝からよく出てるわよ、最後の一冊だわ」この貸本屋のオバちゃんのマンガセンスはかなりイケてる。そのオバちゃんですら注目してるんだ。
●ところが………。ボクは多分今後あんま買わねえな……。剣と魔法、アクション、萌えキャラ、没個性なアニメ絵。どのマンガも似たり寄ったりで、気になる連載は2つくらいかな。
●ただ一つ、藤子不二雄A の連載は大幅に異色すぎて思わず笑った。もちろん藤子不二雄はボクにとってAFゴッドだ。「ドラえもん」などなどで育てられたからね。でも今回の連載は、ユル~い「老人力」だけでできてる。ユルすぎて斬新。吾妻ひでお「日記」シリーズも激しくユルくて衝撃だったが、今回は内容が本当にゼロすぎてスゴい。ゴッドともなると、こんな暴挙もアリなのかよ(笑)。
●社会人新人の頃、オツカイ用事で西新宿の藤子プロを訪ねた事がある。一枚原画をお借りするだけの用件だったけど、ゴッドの事務所に行くだけでビビってた。おまけにエレベーター開いたその目の前にに、一分の一スケール実物大の「オバケのQ太郎」が置いてある。かなり面食らった。
●スタッフの方に用件を伝えて入り口に突っ立ってたら、応接ソファーでくつろいでいるA氏が見えた。おお、ゴッド! しかもトレードマークのメガネをかけてない状態! レアなご尊顔を拝見して感動したものであった。


●そんな思い出話はどうでもよくて。

●この先は、ボクの勝手な当て推量です。ピント外れなら笑って下さい。


今朝の「ズーム」でこの「ジャンプSQ」創刊を特集として扱っていた。
●いろんな意味で注目してた特集なので、激しい頭痛と戦いながら、刮目してみた。

●多分、このVTRを作ったディレクターは、この一大プロジェクトを、その当事者の悪戦苦闘ぶりで描こうと考えたような気がする。取材開始当初は。
●そう思えたのは、実に細かく取材がしてあるからだ。編集会議は当然、作家との打合せ、ゴッドAへのインタビュー、印刷所や大判ポスターの掲示作業まで撮ってる。編集上カットした取材ももっとあっただろう。
●しかし、それはただの段取りで、ドラマが出てこない。誰も汗をかいてないし、鼻水たらして苦しんでもいない。感情移入できる魅力的な人物もいないし、ハプニングもない。淡々とプロジェクトは進行していく。取材中のDは焦っただろう。「コレじゃ面白くないぞ?」
●しかし、それは取材Dの責任ではない。その道30年近いであろう辣腕編集長が、そう易々とメディアに弱音を吐くはずがない。ボクが取材される立場なら、絶対に弱点は見せない。これは失敗出来ないプロジェクトだ、だから完璧に進行されてる、と無理してでも振る舞うね。

結果このVTRは、途中でこの雑誌の特徴を分析する内容に方向転換された(と思う)。
●ただし、残念ながらその洞察が甘い……。平板でどこかで聞いたフレーズだけに落ち着いてしまった。その内容には直接言及しませんが。

●ボクがこの雑誌、そしてVTRに期待してたコトを勝手に列挙します。

今や衰退しつつあるマンガ産業。その中でナゼ、新雑誌の創刊か?
●現在のマンガ業界の常識では「雑誌は赤字でかまわない、単行本で実を取る」が常識だ。雑誌が売れなくても、ソコに乗せたマンガが単行本で沢山売れたら出版社は十分潤うのだ。むしろ、雑誌自体は、単行本の発行計画を考えるためのマーケティングツールでしかない。そこを端的に説明してもらいたかった。
●表紙の特殊印刷、大量のカラーページ、オマケのトレカ、大規模な広告展開など、どう見ても雑誌単体で回収出来る仕掛けじゃない。こんな大盤振る舞いしていいんですか編集長?「いや、ボクらは雑誌だけで商売するつもりはないんですよ…」そっから先が聞きたかった。もしや、単行本展開だけじゃなく、テレビ局連動での映画化/アニメ化での収入、オモチャ/ゲームメーカーとの提携まで視野に入れてたのかもしれない。

さらにVTRの中で登場した雑誌の判型でハッと気がついたコトがあった。
●コレは講談社のマンガ雑誌「IKKI」、またはエンターブレイン「コミックビーム」の対抗雑誌だ。月刊誌であること、判型、ページ数が同じであることが、そうイメージさせた。
●これらの雑誌は、軽く読み捨てられるタイプのマンガではなく、玄人好み、大人好みのマニアックな作品を掲載する文芸色を持った雑誌だ。多々あるマンガ賞を受賞したり、個性的な映画原作になったりする作品を世に送り出している。「恋の門」「真夜中の野次さん喜多さん」「夜回り先生」「セクシーボイスアンドロボ」などなど。
「ジャンプSQ」はこの辺を仮想敵国として想定しているのではないか。「SQ」「SUPREME QUALITY(最高水準)」の略だという。ナゼ今この領域にジャンプが踏み込むのか? ナニがマンガの最高水準なのか? 他誌との差別化をどう考えているのか? コレが知りたかった。

そして、この「ジャンプ」ブランドをどう活かすのか? という疑問。
「ジャンプ」の名は巨大ブランドである。「ジャンプ」の名を冠した雑誌はいくつあるのだろう。「週刊少年ジャンプ」「ヤングジャンプ」「ビジネスジャンプ」「スーパージャンプ」「ウルトラジャンプ」「Vジャンプ」。これだけのラインナップがある。
●そしてこれらの雑誌群との相乗効果をどう計算に織り込んでいるのか? ボクの34歳にもなるサラリーマンの友人は、今でも「週刊少年ジャンプ」を読んでいる。このブランド力は強力な武器になるはず。「ズームイン!」のジェスチャーが日本全国に浸透しているのと同じだ。そんなハードコアな支持を持つブランド力を、どう有効活用するつもりでいるのか? そこに戦略があるなら是非聞きたかった。

●昨今のライトノベル環境への取り組み、女性層というか腐女子層への取り組みなど、個人的に気になるポイントはまだあるが、これはどうでもいいか。

●ただ、そんな真っ当な問題意識を編集長にぶつけたら、彼は雄弁に自分のヴィジョンを語ったんじゃないのかな。そこに彼のマンガへの情熱や理想が見えたかも知れない。衰退するマンガ産業への誇り高き挑戦とその船出を、感じ取れたのかも知れない。そこが惜しかった。
●VTRを繋いだDの汗は感じられた。取材対象に粘り強く食い込む努力は見えた。しかし残念ながら取材対象を取り囲む周辺への勉強が足りなかった。勉強した努力は、必ず相手に伝わって、取材対象を本気にさせる。本気にさせて、コッチにちゃんと顔を向けさせなければ、その勝負は負けだ。ボクもいっぱい負けてきたからよくわかる。

●ま、部外者の戯言と思って下さいな。ボクはタダのポンコツだから。
 
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