ノマド、幼稚園でお誕生日のセレモニー。
●ウチの幼稚園では毎月誕生日を迎えた子供を、全園児でお祝いするセレモニー「おたんじょうかい」をしている。今月で6歳になるノマドの「おたんじょうかい」を見るために、夫婦で幼稚園に向かう。

●園児の前で挨拶するノマド。ヤツは、クラスで「ものしりはかせ」で通っているらしい。タジマ先生はわざわざ太陽系を描いたパネルを用意してくれて、ノマドに天体の名前を列挙させた。「たいよう、すいせい、きんせい、ちきゅう……」おお~一同拍手パチパチ!(実はちょっと間違えたんだけど誰も気づかない) タジマ先生は、ノマドのヘンテコなコダワリをよく汲み取ってくれて、それを友達みんなに上手く橋渡ししてくれる。ノマドはホントに恩師に恵まれた。

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(同じ11月生まれのリキくん、ノマド、タジマ先生)

●ホールからそれぞれの教室に散らばった後、誕生日を祝ってもらった子供は、もう一度クラスのみんなに挨拶する。その時に、子供からその父母に質問がされるのだ。ボクの出番だ。
●ノマドの質問は「なんでノマドというなまえにしたんですか?」ほほお、そう来たか。ボク「ノマドという言葉は日本の言葉ではありません。英語をマネしました。ノマドは、英語で遊牧民という意味です。遊牧民とは、アフリカの大地やアジアの野山を一生旅をして暮らす人たちの事です。ノマドが、世界中どこの国に行ってもキチンと生きていける子になってくれるように、この名前をつけました。」
●ノマド、自分の名の由来を知らないはずがない。ちゃんと教えた事があるからね。コイツ、生意気にもクラスのみんなに自分の名前のヒミツを知ってもらいたいのだ。先生「ノマドくん、このお話知ってたの?」「…うん」ノマドはちょっと照れくさそうに、でもちょっと誇らしげに笑った。


エジプトのCDをゲット。
●先月、実家の母親がエジプト旅行に行って来て、おミヤゲをもらった。ピラミッドの前で採取した砂をビニール袋詰めでもらった時は「コレどないすんじゃ」と思ったが、コドモにはいたく評判で薬ビンに詰め替えて連中の宝物になった。

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(「えじぷトのすな」とラベルされている)

●一方、事前に発注しておいたエジプトのCD。母に注文した時は「そんなのわかんないわよー」という反応。ガイドさんに「最新の流行りモノは何ですか?」って聞けば選んでくれるよと、説き伏せておいた。
●全く予想のつかない内容、おまけにジャケットはアラビア語ばかりで英語のアルファベットもちょっぴり、アーティストの名前なのかCDの曲名なのかもわからない。ワクワク!

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MOHAMED MOUNIR「ANA ALBI MASAKIN SHAABIYA」たぶん2007年
●今の世の中は便利で、PCにCDを差し iTune でデータをとると、英語のタイトルなどがアッと言う間に入手できる。面食らったアラビア語問題は21世紀の技術で克服。まあ、意味はまったくわかりませんが。
●渋い面構えからベテランさんの様だが、思った以上に鼻に引っかかった軽く高い声でビックリ。それ以上にビックリしたのが、非常にパーカッシブなビート音楽で痛快。欧米の機材に依存しつつも、リズム組みは完全にトラディショナルな音楽の進化型で、欧米の影響を感じない。初めて聞く躍動感。ここに淡く憂いが込められたマイナー調のメロディと、やや震える節回しが乗っかると、実に新鮮で楽しかった。

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AMR DIAB「EL LILADY」たぶん2007年
●もう一枚、エジプト盤を。こちらは若手イケメンさん。リズムはよりダンサブルで、爽やかなキーボード使いがディスコ。強い四ツ打ちハウス。かなり欧米より。声はスムースだが、震える節回しとマイナーラインはエジプトでは必須か、メロディに突入すると一気にトラディショナルな異邦人気分。ローテンポのバラード曲でも民族楽器のパーカッションは重要な役割を果たし続け不思議な気分。
●アラビア語は国をまたいで流通し、大きなイスラム文化圏を形成してる。スペイン語圏(中南米&ラティーノ系アメリカ人)に超国家的ポップスターがいるように、アラビア語圏のスーパースターもいるのかな?

昔、トルコを一人旅した時のコトを思い出した。
●イスタンブールの露天商、街角で一畳程度のワゴンにCDを並べて売るオジさんに出会った。カタコトの英語同士で長い事話し込んで、トルコのポップスやおススメの伝統音楽を紹介してもらった。結局そこで10枚以上のCDを購入。オジさん大喜びで「また是非来てくれ!オレの名前はハッサンだ!」二人で固い握手。旅でCDを買う楽しみは、こんなお店の人との交流だ。


今日は、インド音楽も紹介。

Streets of Bollywood Streets of Bollywood
Various Artists ()
Central Station

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VARIOUS ARTISTS「STREETS OF BOLLYWOOD」
●ご存知の通り、南インドの主要都市ムンバイ(旧名ボンベイ)は映画産業が盛んで、年間制作数では本家ハリウッドを凌駕する。ミュージカル演出満載の映画は、観客もその場で踊り出して映画館がダンスホールになるほどという。そんな土壌からインドの歌謡曲ヒットは映画から生まれるらしい。
●このCD2枚組はそんな歌謡曲ヒットの中から、欧米の視点から見てもエッジの効いたダンスミュージックを集めたもの。ジャケットをよーく見ると、ライセンス取得作業はドイツ人スタッフが、CD制作はオーストラリアのレーベルがやってるっぽい。グローバル!
●一曲目は、アメリカで大ヒットした THE BLACK EYED PEAS「DON'T PHUNK WITH MY HEART」の元ネタ曲。BEP の頭脳 WILL.I.AM はインド音楽までチェックしてサンプルネタを探してるのか!スゴい研究心だ。
●直球のミュージカルトラックもあれば、そんなサントラ音源をネタ使いした MADE IN INDIA のヒップホップも満載。切れのイイ英語ラップがクール。しかし、エジプトポップスにも通じる独特のパーカッション感覚、震える節回し、そしてこれぞインド!と納得出来る女性の超高音ファルセットが炸裂。斬新な音楽体験となった。

Dream Dream
U. Srinivas & Michael Brook (1995/08/29)
Realworld

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U SRINIVAS & MICHAEL BROOK「DREAM」1995年
●こちらは本物の古典音楽。南インドに伝わるカルナータカという様式の音楽らしい。本来西欧の楽器であるマンダリンを、インド風に改造してエレキ化し、ある旋律のルールに従って際限なく即興演奏していくもの。これをカナダ人プロデューサー MICHAEL BROOK がサポートし、現代最先端の表現に昇華させる。
●深いエコーの渦の中から立ち昇るマンダリンの音色が、空中浮遊&幽体離脱していく様を、MICHEAL BROOK が西洋の感覚で描いた魔法陣の上で眺めているような感覚に襲われる。つかみ所のない煙のようなメロディを、現世とつなぎ止めているのは、うねるベースラインが生み出す重力の作用。そこにエレクトリックバイオリンやインド古来の打楽器たちがこの絵巻物語を彩っていく。10分以上の曲が長く感じない。
●コレをリリースしたレーベルは、PETER GABRIEL が主宰する REAL WORLD。世界の知られざる音楽を数々紹介して来たこのレーベルの強い信念は信用出来ます。

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CORNERSHOP「WOMAN'S GOTTA HAVE IT」1995年
●このバンドは、在英インド人子弟の若者たちが結成したロックバンド。デビュー当時は、そのUKエイジアンのアイデンティティをおクビにも出さない、ごくフツウのロックを鳴らすと言うバンドで、逆に注目を集めた連中だ。同時期に登場した ASIAN DUB FOUNDATION が、UKエイジアンが置かれた不当な立場を激しく糾弾する過激なメッセージと、未来的とも言える超高速サイバーインド音楽を創出していたコトと、とっても対照的で興味深いとも思えた。
●ただしこのCDでは、そのインド的アイデンティティを割とおおっぴらに開陳している。どこかチャーミングなオボッチャン的貧弱さはそのままに、そして素朴な欧米ロックへの憧れもそのままに、でも、インド楽器を強調した不思議なグルーヴの上に、東洋的な節回しを数々導入。
●プロデューサーは、やはり在英エイジアンのタブラ奏者 TALVIN SINGH。レーベルは TALKING HEADS DAVID BYRNE が主宰する LUAKA BOP。これもかなりひねくれたレーベルで、数々の第三世界の音楽を紹介して来た。アフリカ、南米などなどの多彩な音楽が楽しくて、ボクはここのCDを結構買っちゃってる。

カラ KALA カラ KALA
M.I.A.、ティンバランド 他 (2007/08/08)
WARNER MUSIC JAPAN(WP)(M)

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M.I.A「KALA」2007年
●彼女は在英バングラデシュ系のモデルさん。前作「ARULAR」で強烈なデビューを放った後の第二弾。ブラジルの最凶ゲットーミュージック BAILE FUNK を世界に紹介した DIPRO のプロデュースが衝撃的だった前作に対して、DIPRO 他複数のプロデューサー(TIMBALAND、SWITCH)に発注した今作は、少々散漫。
●ただ言える事は、訛りのキツい英語を隠さないキッチュな感覚と、乱暴なシンセトラックは健在。カワイイ顔して音楽はブシツケで凶暴。ブットイベースが否応なく腰を揺らす。
●00年代の音楽の特徴は、以前エレキギターが果たしていた音楽の野蛮さ凶暴さを、シンセサイザー(シンセベースなどなど含めて)が引き受けたコトと思える。エレクトロクラッシュ、ディスコパンクあたりから、その傾向が強くなった。高速化したダンスホールレゲエクランクもその文脈として捉えられるでしょう。
●80年代は、シンセは未来の音楽を象徴した。無機質で機械的な質感がクールだった。90年代は、そこに人の温もりをどう盛り込むか、という問題を多くのアーティストが模索した。そしてここ5~6年は、シンセは野蛮で鋭い牙になった。
●M.I.A はその毒牙を駆使して、見事聴く者の喉笛を食い破ってる。この辺の音楽をしばらく追いかけてみたい。
 
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