朝起きたら、見事に積もってた。コドモは、マンションの外で雪ダルマ制作。

東京の雪

●ボクが昼風呂に浸かってたら、雪遊びで凍えたコドモたちが乱入してきた。実は滅多にコドモと風呂に入らないボク。ヤツらはすごく珍しがってる。ヒヨコ「まえ、いっかいだけ、ママがびょうきのときにパパとおフロにはいったよね」彼女の記憶では、父親と風呂に入った経験は生涯でたったの二回目らしい。ま、あながち間違ってもナイ。ボクの記憶でもその程度だ。あら不憫だね。

ボクは午後に外出。
●昨日観たマーガレット・レン・タンのDVDに入ってた特典映像から演奏音源をPC経由で iPod に入れる。雪の降る街並を、ジョン・ケージの静謐な音楽を聴きながら歩くってのは、かなり風雅なモノだ。
●そんでドコ行くのかって言うと、芝居だ。今日は下北沢 OFF•OFF シアター

経済とH

演劇ユニット 経済とH「ベゴニアと鈴らん ~夜のストレンジャー~」
●いつも通りだが、全く予備知識なしで当日券を買ってみた。「経済とH」ってフレーズが引っかかっただけだ。60億の地球人全員に「H」な欲望は搭載されてる訳で、その欲望が資本主義社会の大車輪を地球が回るスピードで無限駆動させている訳だ。「経済とH」。オモシロそうじゃん。

ところがだ、劇場入口に気になる人がいる。
●あれ、どっかで見た事あるオジさんだ……テレビに出てたような……役者さんだっけ……。写真貼りますよ。この人です。皆さんも考えて下さい。

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●ね、見た事あるでしょ。この人が「よろしくお願いします」とか言ってお客に缶コーヒーを配っているのです。???


正解は、経済評論家の佐藤治彦さん。
●よく情報番組で、経済問題とか家計の節約術とかのコメントをしてる人。なんと、この劇団は、この佐藤さんが立ち上げたモノで、脚本からプロデュース、演出補まで務めている。もち出演もある。えーっ!オドロキ!……っていうか、芝居見るまでコレに気付きたくなかった!だってワイドショーでマネー問題語ってる人がなんで芝居なの?って不安になるじゃないですか。しかも端役とかじゃなくて劇団主宰なんだから。

物語は、30代OLが歌舞伎町で拾っちゃったモノが騒ぎを起こすというもの。
●主人公は、空腹で失神してた正体不明の若者を拾っちゃったのだ。ぼちぼちイケメンの年下オトコに揺さぶられる30代OL。ああ、アナタ、それはヒモにブラ下がられてるっていうんだよ。ヤツは素直なナイスガイに見えて、実は街金からの追い込みでキュウキュウになってるダメ人間。さあどうする?
●正直、今まで見てきた芝居のような演劇的立体感はなかったなあ。日常と地続きになった中途半端なリアリズムが、テレビドラマみたいに平板に見えて退屈した。サクッと表現すれば、ありそうでありそうなハナシ。演劇には、なさそうでありそうなハナシ、または、なさそうでなさそうなハナシを取り扱ってもらいたい。だって舞台は異次元でしょ。異次元空間作ってくれよ~。
●まあ、そんなハズレに出会うのも勉強のうち。2月は「下北沢演劇祭」といってオモシロそうなのがたくさんラインナップされてる。どうせ病気で仕事できないんだから、芝居に浸って過ごそう。


邦画も最近たくさん観てる。

「恋の門」

「恋の門」
●監督:松尾スズキ。「イン・ザ・プール」の怪演ぶりで魅かれちゃました。原作は羽生生純の同名マンガ。この人もブチ切れたマンガばっか描いてる。出演は、松田龍平、酒井若菜。カメオ出演が超豪華だけど、コレはご自分で観てみてほくそ笑んで下さい。
●基本的には荒唐無稽なラブストーリー。普段は寡黙なイメージの松田龍平がメチャテンション上げて暴れているハチャメチャ映画。だけど、ココ数年で最高のキスシーンが観れた。龍平&若菜が、同じ紙にマンガを描く。そして自分たちが描く人物と同じように身体を寄り添い合わせ、いつしか心を通わせる。最後にキスに至る。マンガ家、クリエイターである彼らなりの愛情表現が、ぐるりと遠回りをしてやっとキスに至るこの距離感。清く美しくプラトニックに見えました。

「青い春」

「青い春」
●今度は松田龍平つながりで。原作は松本大洋の短編マンガ。松本大洋ダイスキ。脇を固めるは新井浩文。不良高校生たちの行き場のナイ鬱屈たる感情が、屋上の上に広がる青い空に吸い込まれていく。松田龍平、ここではカリッとしてます。
●冒頭シーン、不良高校生8人が、校舎屋上をゆったりと歩く様(ややスロー処理)は、タランティーノ「レザボアドッグズ」を連想させる。「レザボア」はブラックスーツ/ブラックタイだが、ココでは学ランだ。だらしなく緩めた襟周りと荒んだ面構え。ガッコウの中には何もない事がわかってるが、ガッコウの外にも何もない事がわかってしまっている。「絶望」とか言うセンチメンタルすら入り込めない殺伐した空気が、咲き乱れる桜の風景と相まって、時間が停止してしまったような弛緩状態を作り出す。
●高校の屋上ってのは、気持ちいいんだよね~。まわりに高い建物もない。真っ平らな関東平野、見渡す限り続く住宅街。数学と古文の時間が嫌いで、よく授業をサボって屋上に登ってた。図書室から盗んだ本を読んでる方がずっと価値があった。ボンヤリ空を眺めては、コバヤシとバカな話をしていたような気がする。自分の未来なんて1ミリもイメージできなくて、くるくるくるくる同じ場所をまわってるだけだった気がする。空回り。セイシュンって空回りすることなのかも知れない。

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