今日は会社に10時ピッタリに到着した。
●リハビリ出社が始って1か月半、やっと普通のサラリーマンと同じ時間に出勤することができた。そもそもフツウに仕事してた頃も、超早朝午前3時タクシー出勤か、昼12時近くに出勤する生活をしていたので、いわゆる本物のラッシュ通勤を体験したのも久しぶりだ。雨や落雷で電車も遅れぎみ。密度の濃い電車の感覚になんか感動した。
●駅から会社への通り道、新橋の地下街にある石鹸屋さんの「LUSH」。いつも店員のお姉さんがニコニコしながら、きれいな色の水を大きな器に注ぎ込んでふんわりしたアワアワを作ってる。しかしこの早い時間では、「LUSH」はまだ開店しておらず、アワアワお姉さんがシャッターを持ち上げている。アワアワお姉さんがアワアワしてない姿を目撃したのが、ショックだった。ローライズのシーンズを穿いた女の子がかがんだ瞬間、その子の背中から色気のナイベージュのパンツがペロッと出たのを見てしまったような後味の悪さ…。アワアワお姉さんには、24時間アワアワしててもらいたかった、とボクが深層心理で望んでいた事が明らかになった。

なんで、10時出勤が可能になったか?それは息子の小学校入学のおかげである。
●幼稚園のスケジュールより一時間も前倒しの登校時間。そのため息子ノマドとワイフは今日から6時30分起床になった。息子ノマドの新たなる門出!父としてボケッと寝ているわけにはいかない。「ノマド。パパも明日から一緒に早く起きるからな。一緒に頑張るぞ!」…ということで根性で起床し早く出勤したのであった。
●思ったよりキチンと稼働できた事に自分でも感動。しかし会社の午後、眠気に負けてデスクで爆睡。まあ、元の職場では、好きな時間に好きな場所で居眠りしようと誰もかまわないという無秩序が容認されてたので、午睡の一つ二つシエスタ気分で普通にカマしてた。しかし今のボクは診療所事務室預かりの身分、勤務開始終了、休憩開始終了にピシッとルールのある社会、看護師「のび太のママ」にシャキっと起こされた。ああ、ボクはホントに常識のナイ人間。


とにかく、息子ノマド、とうとう小学校に入学した。

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●今週月曜日。近所の区立小学校に我が家の長男ノマドが入学。当日は会社を休み、ボク自身も入学式に出席した。ノマド、思ったよりもテンション高めで気分もノリノリ、わざわざ近所の友達、親友ユウタくんらと待ち合わせしたのに、新品のランドセルをしょってサクサク一人で歩いて行ってしまう。横断歩道は手を上げて渡り、「ミドリのオバさん」(って今は言わないんだろうけど、とにかく旗持って交通整理してくれるオバさん)に挨拶して行く。おお、立派だノマド。

前日は緊張で泣き叫んでたヘタレ。
●入学式前日、ワイフがヤフオクでゲットした子供用スーツ一式を、ノマドに試着させようとした時だった。今まで目を避けてきた現実が避け得ないほど接近したと悟ったノマド、スーツなど絶対着ないと完全拒絶。パンツ一丁で泣きながら逃げまくる。ワイフもあの手この手で言い繕って着させてみるが、もんどりうって抵抗するので「あーもう!スーツがシワになるからイイ!」とギブアップ。
●パンツ一丁のノマドはそのままコタツの中に潜り込み、30分立っても出てこない。コタツにタテコモリである。あ〜あ。予想できた事だがやっぱテンパッてるのねー。しばらく様子を見て「ノマドさーん。差し入れですよ〜。ノマドの好きなガンダムの本ですよ〜」と言って雑誌「ガンダムエース」の最新号をコタツの中に突っ込んでみた。………しばらくして、やっと顔を出して「ガンダムエース」をペロペロめくり出した。
●落ち着きを取り戻してきたノマド、風呂から上がってさっぱりしたのか「パパ、ショウギやる?」と言ってきた。よし、やろうかノマド。……で、なんと。ガチンコで負けた。ノマド「きょうはおシロつくらないで、こうげきするよ」ノマド得意の穴熊囲いを放棄して仕掛けてきた、その速攻が思った以上にマジで速かった。一回ヤベえボクが詰まされるってチャンスをノマドが見逃したトコロにつけ込んで、一気に仕留めるツモリがそれでも一歩ヤツの方が速かった。つまり2度負けたっつーことだね。「あ、こりゃダメだ。マジでパパの負けだわ」ノマド「わーいわーい、かっちゃった!かっちゃった!」フリースタイルで「かっちゃった踊り」をしばらく踊り続けて、最高の気分でベッドについた。6歳児に将棋で負けちゃったよ。…でもそれでヤツが高いテンションで翌日の入学式に臨めるなら、ナイスタイミングであったのだろう。


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入学式。
●校長先生のハナシが短くてよかった。幼稚園の入園式では80代のおばあちゃん園長先生が30分くらいにわたってオチもない話を続けて、その退屈さに死にそうになったから。50代くらいの校長先生、ニコニコして声がよく通る。「今日は皆さんにイケコさんを紹介します」と言っておもむろに不細工な手袋人形を装着、妙な裏声で「みんな、ニュウガクおめでとう!」とカマシた。このイケコさん(←由来不明)ネタは、スベッたスベッてないと議論すれば、完全にスベッてる。でも、ボクはこういうコトをするタイプの人を信用してしまう主義だ。
●教職員紹介で感じたのは、男の先生が全然いないこと。1学年2クラス、計全12クラスで男の先生3人。その他のスタッフを集めても、全体の25%程度だね。副校長先生(教頭先生って言わないらしい)も女性だし。小学校はオンナの職場なのだ。ちなみにノマドの担任も女の先生。友達ママさん情報によると「アタリ」らしい。先生は保護者に「アタリ」&「ハズレ」判定とか出される立場。まー色々大変ね。

今日は二日目。テンション高く臨むノマド。
●朝。「パパ、いってきます!」ビシッと敬礼された(我が家では気合い入れる際に「気をつけ!敬礼!ノマド頑張れ!」ってよくやるんだけどね)。帰ってくれば、一日目にして既に数人のクラスメートの名前を覚えて来るなど、社交性に乏しいノマドには意外なほど積極的。「2ねんせいのオニイちゃんがいってたけど、きゅうしょくはとってもオイシいって!」「6ねんせいのオニイちゃんたちが、ガリバーりょこうきのカミシバイをよんでくれた」楽しそうに報告する。
むー、とにかくノマドは離陸した。新しい社会にもまれてどう進化するか。これからが勝負よ。春の風はちと強烈だからね。


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●ちなみに、妹ヒヨコも「はやくショウガクセイになりたいな」と張り切っております。


教科書チェック。
●さて、昨今話題の「ゆとり教育」一体どーなってるの?と思い、ヤツの教科書を熟読してしまった。コレが結構オモロい。
音楽、図工。この辺は「ゆとり教育」であろうとなかろうと、あんま関係ない。図工くらいは「ゆとり」で十分、不都合はないよね。音楽もしかり。
●しかし、生活。このカテゴリーはボクらの少年時代にはなかったから、新鮮である一方、内容も全然読めない。いわゆる理科&社会合体モードで、2つの学科が分化するのは小学校3年生からだ。教科書めくって気になったのは、最初の見開き2ページがさくらももこのイラストだったってこと。え、全編さくらももこ?!と思ったが最初だけでした。

算数は、数字の書き取りから始まり、繰り上がり繰り下がりを含む足し算引き算を念入りに説明してる。算数ブロックを使ってアレコレ色々なやり方で説明するんだけど、ジーッと読んでるうちに、繰り下がりの引き算はどういう仕組みでボク自身は理解しているのか分からなくなってきた。
●ワイフとジックリ話し合ったら、ボクとワイフは全然違う考え方で繰り下がりの引き算をしていることが判明した。ボクは引き算は一貫して引き算だけを使って処理するが、ワイフは足し算も交えて処理してた。つーか、全然意味分かんない文章ですね。とにかく問題がミクロ過ぎて説明しきれません。ちょっと、そのやり方メンドくさくねえ?いやそうともいえない、一体ドッチが正しいの?ボクのやり方が違うのか?ノマドに質問された時、キチンと応えられるだろうか。
●90、100という数は三学期の最後にやっと登場して来る。これが早いのか遅いのか。自分の時代と比較するほどボクは記憶力がよくありません。でも、結果として算数は反復練習で体得する性質のモノ、その訓練を学校だけで済ます事が出来るかは疑問だ。理屈がわかっても実践がなきゃねえ。そこはノマド、公文の宿題でカバーするぞ。

国語は、すごく積極的ですわ。正直びっくりした。国語、書写、日本語、と三冊の教科書がある。おいおい、国語と日本語ってナニが違うの?実は「日本語」という教科は、世田谷区が独自に行っている教科。「日本語のリズムを楽しもう」というフレーズが沢山出て来るのだが、狙いは野村萬斎NHK教育でやってた番組「にほんごであそぼ」みたいなコンセプト(実にクールな番組だった…)で、小学校1年生に俳句・短歌・漢詩・近代詩などを読ませるものだ。スゴいっすよ。1年生に、小林一茶、宮沢賢治、高村光太郎、杜甫、李白、論語、与謝蕪村、正岡子規、山上憶良!を読ませるんですわ。論語とかボクは高校でやったぜ。世田谷区、ヒップだわ。意味分かんなくてもイイからアタマにぶち込んどけっていうわけか。いやービビった。
●この方法、ある意味、理がある。ボクがノータリンヒヨコにことわざを植え付けてるのと同じ発想だもんね。ボクも小学校の頃、学年劇で「平家物語」の一エピソードをやらされて、あの有名な冒頭のフレーズをアタマに刷り込まれたもんね(「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり〜」)。意外と消えないんだよ、あのテの経験って。とにかく国語教育だけは分厚くしようって意図は感じる。


「生きる力 学習指導要領がかわります」というパンフレット。
平成21年度から、幼稚園、小学校、中学校で新しい教育内容がスタートします、って書いてあるパンフレットが保護者向けについてきた。「ゆとり教育」の見なおしが始まるわけだ。来年からやれるトコロで実施されるが、教科書など全ての用意が整うのは平成23年度。ウチのノマド、そして年子のヒヨコは、この過渡期を通過して行くことになる。
●大きなポイント第一は、授業時数の増加。小1・2年は週2時間、小3〜中3は週1時間、授業が増える。週5日制はキープ。低学年では国語がぐっと増える。高学年では、算数理科がやや増。そして第二ポイント。5・6年生で「外国語活動」という授業が出来る。小学校でも英語をやるんです。中学でも英語・数学・理科が増加。全体的な傾向として読めるのは、英語と理数系を強化したい意図かな。
●しかし小学校の「外国語活動」、具体的な内容として書いてあるのは「英語ノートの配布、各学校への音声CDなどの配布を行います」……音声CD。これはお寒いんじゃないですか? CDに合わせてミンナで「ハロー、ハワユー?」とか言うの?無理だって。意味ないって。失業した駅前留学NOVA のセンセイ全員再雇用して、全国に送り込むくらいしないとダメよ。子供の方が外人慣れ早いんだし。
●あと、「理数の力をはぐくみます」という文章の中。「たとえば、二次方程式の解の公式(中・数学)、イオン、遺伝、進化(中・理科)など」おいおいおいおい、今って、二次方程式もイオンも遺伝も進化も教えてないの? そこ衝撃だよ。………でも、リアルタイムの実感として、中学生当時のボクは「この二次方程式が今後のボクの人生に大いに役立つ場面は、万が一も存在しないだろう」と固く信じながらやってたなあ。高校の因数分解微分積分「絶対ボクの人生に登場する事はないだろう」と思ってたわ。で、当時の予言は今ん所100%成就されてるのよね。かつての「ゆとり教育」推進官僚が「コレ省いてもイイんじゃね?」って誘惑にヨロメイた気持ちが、一瞬理解できちゃった気もする。


ま、公教育の荒廃は、ある意味しゃーない。
●受験戦争、偏差値、内申書、校則遵守、模擬試験、夏期講習、管理教育、知識の詰め込み。それにウンザリさせられたのも事実。それで一度はミンナが「ゆとり教育」に同意しちゃったんだもんね。しかし、今の世の中の趨勢はそれに懲りた状況にあるので、これ以上ユルくはならないだろう。
●社会に出れば、激しい競争社会。雇用形態の多様化で、一生正社員の保証は消えたが、一生フリーターの可能性はテンコモリ。でも少子化で大学選ばなきゃ誰でも入学できる「全入時代」学歴一つでも勝ち組負け組の格差は混乱してきて、ただ大学行っただけじゃ勝負にならない。大学ブランドで食って行ける時代は終わった。格差社会を生き抜くために、学校で何を会得させるのか、どんな武器をコドモに授けてやるか、明確なヴィジョンがなければダメってこと。ソコの戦略をイメージしないと子供をニートにするぜ。子供は親が育てるんだ。先生/学校にでかいモン期待すんのは筋が違う。コレって当たり前だよね。

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