あ、そうそう、下北沢に新しいレコード屋ができた。

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●なんと!「MANHATTAN RECORDS」シモキタ上陸!
●場所:井の頭線下北沢駅西口を右側へ。鎌倉街道沿いに1分。
CISCO 閉店で渋谷レコ屋村は寂しくなったと聴くが(最近は滅多に行かないから実態は知らんけど)、ソコの重要ショップがシモキタにやって来るなんて!結構衝撃!狙いはナニ?渋谷でナニかが起こってるの?確かにシモキタはロックの街でヒップホップの専門店はない。ニッチと言えばニッチだけど…。
●早速在庫をチェックした。CDはミックスCDが少々ある程度、メインはアナログ。開店セールか、中古のヒップホップ12インチやネタ系70年代グルーヴのLPが500~1000円で。見ようによっちゃ500円は買いかもだが、敢えてスルー。

ボクはオールジャンルに音楽を聴くけど、12インチや7インチの買物は滅多にしない。
●なぜなら、ボクは「試聴しない」主義だから。魔法の箱をお店で開けちゃうなんて野暮なこと出来ない。つまみ食いは下品!でも12インチや7インチは試聴しないと買えないでしょ。レーベルやプロデューサー、リミキサーで内容を予想するとしても、新譜はAB面2曲で1000円強。アルバムを600円台で買うボクにはコストとリスクが高い。
●つーことで、必然的に12インチペースのリリースでブームが盛り上がるテクノ/ハウス系の音楽は、どうしてもシーンとボクの耳に時間差が出てくる。ムーブメントの盛り上がりに対して遅く乗っかるコトになる。CDアルバムになる頃にはピークは過ぎてるのが、ハウス系の宿命ね。一番難しい買物かも。


でもね、今日は敢えて苦手分野のダンスミュージックの栄枯盛衰について考えます。
●ご注意下さい。これから続く文章は、00年代である現在と、90年代/80年代そんでちょっぴり70年代までを何回も反復横跳び往復運動をします。「エレクトロ」というキーワードを巡って、時代を超える旅をします。ちょっと長い旅ですよ。いやとっても長い旅か。お暇な方、ゆっくりお付き合い下さい。



00年代、九尾のキツネが跋扈する。
●導入は、00年代に入って盛り上がったフレンチ・エレクトロのハナシ。軸になるのはクリエイター集団 KITSUNE。フランス人の GILDAS LOAEC、日本生まれパリ育ちの MASAYA KUROKI の二人を中心にした、アパレルブランド、グラフィックデザイン集団、レコードレーベル、DJチームだ。ロンドンに支部があり、スウェーデンやウェールズ出身、日系フランス人などがデザインワークに取り組んでいる。KITSUNE の名の由来は、GILDAS のカオがキツネ顔だからだって。
●そしてそんな彼らが、ネット空間へ無数のシッポを張り巡らせ、世界中から新音楽をフックアップしている。2003年以降 KITSUNE の名を冠したコンピを何枚もリリースし、フランス&ヨーロッパ、そして世界のダンスミュージックシーンを牽引するに至っている。

ボクが彼らのコンピを手にしたのは去年だ。

「KITSUNE FUR」

「KITSUNE FUR」2003~2005年
●完全にオシャレ物件である彼らのCDは高い。だから買えない。トコロがある日、とある中古屋が値付けに失敗してるのを発見。たったの500円。別の店なら最低4倍で売ってるよ。ありゃーヤッチャッたよコレ~(笑)シメシメと思いながら購入した。……で、聴いたら、とても面白かった。うーん、そんな簡単な感覚じゃない……なんかデジャヴ感があるんだよな……。記憶の中で引っかかるナニかを感じた。
●で、片っ端から彼らの関連作品を買い漁った。彼らが紹介した00年代エレクトロ・アーティストの音源をね。……さてさてそもそも、連中の音楽をみんなが「エレクトロ」って呼んでいるのはなぜだろう?


デジタル理想主義者のダンスビート。

DIGITALISM「IDEALISM」

DIGITALISM「IDEALISM」2007年
KITSUNE から初めてのシングルをリリースしたドイツのユニット。フランスの VIRGIN からメジャーアルバムをドロップ。KITSUNE コンピで初めて彼らの音を聴いた時に感じたのは、奇妙な「軽さ」だ。ベースの音が小さいとかじゃない。もっと言うと「音が安い」? ハイハットのリズムがシンセのプリセット音源のままなのか、響きが安い。意図的なのかも知れないけど、ビートもワザと機械的なジャスト感を剥き出しにしてる。主体になるリフラインも、シンセの生音を全面に突き出して、音響の浅さを隠さない。その上で凶暴なくらいのエフェクトで音を歪ませる。彼らが標榜する「デジタル理想主義」は、シンセ機材への100%の信頼感と純粋デジタル技術が生み出す表現の可能性なんだろう。で、この感覚が00年代エレクトロなんだ、と納得する。
●結果として、キます。かなり。歪み軋み上げるシンセ音と、強力なビート。ロックのダイナミズムも享楽的なダンス衝動も全部搭載して的確にピンポイント爆撃。そして電気ビリビリデジタルハイ!!

●………。今自分で文字打ってて気付いちゃった。「電気ビリビリデジタルハイ!!」このフレーズ、電気グルーヴ1991年のファースト「FLASH PAPA」に出てくるリリックだよ…。この感じ、90年代初頭のテクノの音に似てるんだよ!このデジャヴ感の正体が見えて来た!

電気グルーヴ「FLASH PAPA」 電気グルーヴ「FLASH PAPA」


00年代エレクトロは90年代最初期のテクノと似てる。

SIMIAN MOBILE DISCO「ATTACK DECAY SUSTAIN RELEASE」

SIMIAN MOBILE DISCO「ATTACK DECAY SUSTAIN RELEASE」2007年
●コレも KITSUNE のコンピで広く知られたユニットだ。本来は SIMIAN MOBILE というUKバンドなんだけど、そこのメンバーが二人でハウシーなダンスミュージックを作っちゃった。で、もはやコッチが本業化してるみたい。こちらもエレクトロ的なシンセへの信頼感を前提に、やや DUB 加工アリでグラマラスなヌメリがある。ビートは強いよ。そこらへンはフレンチエレクトロのビッグネーム DAFT PUNK と同じ感覚。DAFT PUNK は電飾サイボーグコスプレで素顔を明かさないアホキャラ設定で知られるが、KITSUNE の連中とは素顔で付き合ってるらしい。KITSUNE ロンドン支部の連中も、オフィシャルには顔を絶対見せないんだって。機械人間にカオは要らねえ。「銀河鉄道999」機械男爵も顔面を一つ目モニターにしてたしな。あれれ、脱線した。

ワイフを使って聴き比べ実験。

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HARDFLOOR「TB RESUSCITATION」1993年
●さて、ボクは、さっきのデジャヴを客観的に立証するために、ある実験をしてみた。HARDFLOOR1993年モノを引っ張り出して、このCDと聴き比べをするのだ。コレは90年代最初期のテクノ黎明時代に活躍したブリブリのアシッドテクノ。ちなみにドイツ産。ボクの耳においては、まさしくこの90年代テクノの音と、00年代エレクトロはそっくりだ。素人にだってそう感じるはずだ。被験者はワイフ。彼女には音楽知識は何もなく、この2枚も聴いたことがない。さあ実験!
●ワイフに SIMIAN MOBILE DISCO を聴かす。ドンドンドンドン。次行くよ、HARDFLOOR。ドンドンドンドン。どう思う?ワイフ「どうって…別に。同じじゃん。」どっちが新しい音楽で、どっちが古い音楽だと思う?「 うーんと、後に聴いたヤツ」ブー!不正解!2つのCDには15年近くの開きがあって、ワイフが選んだのはその15年前の音だ。やっぱ、この00年代エレクトロは、90年代最初頭のテクノと置き換え可能、とても親和性が強いっちゅーことだね!


じゃ、00年代エレクトロは90年代テクノへの回帰なわけ? いや、90年代エレクトロニカへの批判だ!

BOYS NOIZE「OI OI OI」
BOYS NOIZE「OI OI OI」2007年
●これも KITSUNE 経由で知ったドイツのユニットだ。ジャケはドクロだしタイトルは「オイオイオイ」だし、お店でパッと見チェックしたら絶対ハードコアパンクだと思う。でもね、エレクトロでありながら、内容もちゃんとパンクだった。ウルサい!シンセの歪み具合が一番強烈。ギター使ってないだろうに、なぜかエアギターしたくなるパワフルでガリガリのリフが耳をつんざく。そしてその無慈悲なリフの一本槍勝負。気が狂いそうになるまでリフを畳み掛ける。アタマが悪いか性格が悪いか意地が悪いか。多分全部悪い。
●なぜ、ここまで凶悪な戦法でダンスフロアを引っ掻きむしろうとしてるのか。このパンクタッチの音塊には、ナニかへの反動精神があるとボクは読む。「エレクトロ」ならぬ「エレクトロニカ」への批判精神だ。「エレクトロ」「エレクトロニカ」「ニカ」のあるなしじゃ、音楽としては大違い。90年代テクノが10年かけてジワジワと到達したエレクトロニカは一種マニアックで難解な世界。それに対して、00年代エレクトロは激しく牙を剥いているのだ。「頭でっかちの年寄りども、どけ!道を開けろ!オレ様たちの出番だ!」と。


90年代エレクトロニカは、頭でっかちな高偏差値音楽になりすぎた。

THE GENTLE PEOPLE「TAKE THIS TRIP」

THE GENTLE PEOPLE「TAKE THIS TRIP」1996年
●この音源は最近たまたま安い値段で売られてたから買ってみたもの。レーベルは REPHLEX。テクノ界の極北で孤高の存在となった APHEX TWIN こと RICHARD D. JAMES のレーベルだ。完全にレーベル買い。ココはホントにトンチキな音楽ばっかりリリースするので絶対退屈しない。イイかワルいかは別ですが。ともかく90年代テクノという範疇の中で、一番の異端者たちがココに集まっていた。
●このユニットは、英仏米南ア4カ国のメンバーがサンフランシスコでバッタリ知り合って結成されたという連中で、ふわーんとした電子音の海を漂うかのようなユッタリした音楽世界をデザインする人たち。タイトルの通り、このCDでは不思議な不思議な夢世界への旅に連れて行ってくれる。なぜか日本語のアナウンスでご案内。「…ここはジェントルプラネットです。私たちはあなたのトモダチです。ようこそジェントルプラネットへ。まもなく着陸いたします。私たちはジェントルピープルです…。」海王星のような青いガス惑星に宇宙船で降下中。広い空と白い雲、見えてくる浮遊人工都市、ジェントル人たちはクリオネのように透き通ってフワフワ低重力空間を漂って生きてる…。……ああ、思わず寝ちまうトコロだった……。で、ナニが言いたいのか、というと、次のテーゼ!

70年代プログレがパンク革命に打倒されたように、90年代エレクトロニカは00年代エレクトロに打倒される、かも。
●このテの音楽、エレクトロニカは、テクノではあるが、ダンスミュージックではない。ツカミドコロのナイ電子音のカタマリだ。ダンス衝動で人を興奮させる目的に開発特化されたテクノというフォーマットが、年を経て表現手法を多様化させる中、本来のダンス機能を捨て、もっと抽象的な内容を持つようになったのがエレクトロニカ。機材の進歩も無関係じゃない。90年代中頃にはHDDレコーディングが定着して、ポストロック/シカゴ音響派などロックサイドでも抽象表現に潜り込んで行く流れが出来て行った。90年代末にはクリックハウス/グリッジテクノなど様々なタームが生まれ、表現は難解でリスナーを選ぶようになっていった。THE GENTLE PEOPLE はむしろポップな方で、もっと奇天烈なヤツらがいろんな前衛実験に挑んだ。APHEX TWIN、SQUAREPUSHER、AUTECHRE、MOUSE ON MARS……、偏差値の高い音楽がどんどん登場した。

AUTECHRE「CONFIELD」 AUTECHRE「CONFIELD」


コレって、70年代プログレッシヴロックの歩んだ道と同じ状況のように思える。
●60年代末に世界中で猛威を振るったロックのビートは、より一層の進化深化を求めて複雑化した。当時開発されたばかりのメロトロンアナログシンセといった新楽器を駆使し、ジャズやクラシックの要素を導入して「進歩」を図った。YES、PINK FLOYD、KING CRIMSON……ロック史に名を残す大巨人たち。ただし、70年代末にこの方向性へ若い世代から激しい異議申し立てがなされた。パンク革命だ。SEX PISTOLS、THE CLASH、THE DAMNED……若きパンクロッカーはロックの原理主義に立ち戻り、3分弱の3コードでアドレナリンを全開にする音楽を大量生産した。そんで前世代の音楽をオールドウェーヴと批判し却下した。プログレの果たした実験は、80年代のハイファイ時代に技術として継承されたが、その実験精神はポップスの表舞台から姿を消した…。

PINK FLOYD「THE WALL」
(多分プログレ最後の超特大ヒットアルバム、PINK FLOYD「THE WALL」1979年)

SEX PISTOLS「NEVER MIND THE BOLLOCKS」

(で天下御免のパンク野郎。SEX PISTOLS「NEVER MIND THE BOLLOCKS」1977年)

00年代エレクトロのシンプルなダンス原理主義は、袋小路に陥った90年代テクノ~エレクトロニカへの批判ととれないか?「週末に馬鹿騒ぎできる音楽が欲しいんだ!古い世代のオタクっぽいインドア趣味には付き合えねえ!」というメッセージが、BOYS NOIZE の軋み上げるシンセ音に込められているんじゃないのか? 確かに技術は前世代のテクニックが継承され、今のキッズは廉価化したPC機材でいとも簡単にダンスビートを組み上げられる。ボクは00年代エレクトロを90年代最初期のテクノとソックリだなどと指摘したが、実は今のキッズにそんな指摘は意味がない。ボク自身も10年前は「流行は繰り返すモノだねえ」とか抜かす年上世代にムカツキを感じてた。そう、エレクトロ、これが00年代の音なんだ。


ネット経由で世界中にコンテンツを発信できるグローバリズムと、00年代の音楽。

LO-FI FNK「BOYLIFE」

LO-FI FNK「BOYLIFE」2006年
●この連中も KITSUNE のコンピで世界に紹介されて、イギリスのレーベル MOSHI MOSHI RECORDS とディールを結んだ(ふざけた名前のレーベルだ。ホントにひらがなで「もしもし」って書いてあるぞ)。で、コイツらスウェーデン人。遊びのつもりで地元でペロリと出したプロモ盤がボチボチ国内でヒット、そしたらフランスのコンコンキツネからメールが。音源をコンピに提供したら今度はイギリスから電話で「もしもし~」。ゆるーいアマチュアイズムが、国境を越えてテンポよく流通していくスピード感。明らかにネット環境というインフラが準備したサクセスストーリーでしょう。スウェーデンは人口にして約900万人という小さな市場(国一個で東京都より人口が少ない)。ソコのローカルヒットをいち早く察知した KITSUNE の嗅覚。このアンテナの高さもネットの成果でしょう。
彼らの音楽はね、甘いんだ。今まで取り上げてきたエレクトロと同じ4つ打ちのキック、でも上モノはもっとカラフルなシンセで包んで、決め手は軟弱なオトコノコの声。それが「BOYLIFE」を歌う。歌詞のテーマはおセンチでミクロな感情。今日取り上げた中で一番チャーミングなウタものポップス。乙女ゴコロを掴むね(←オッサンが言うなよ)。 ……NEW ORDER にこんなテイストの時代があったっけ?いやアイツらはネクラでこんなに明るいウタは歌えない。聴いたCDの数だけは無駄に多いオッサンのボクは、余計なお世話だけど自分の感じたデジャヴ感を、脳ミソのライブラリーから検索する……。


「エレポップ」と呼ばれた音楽もがかつてあったんだよね…。80年代。

ERASURE「THE INNOCENTS」

ERASURE「THE INNOCENTS」1988年。
ERASURE は、VINCE CLARKE ANDY BELL の二人組。キラキラのシンセサウンドをヴォーカリスト ANDY が甘くドラマチックに歌う。このアルバムは彼らの3枚目、コレで見事大ブレイクを果たし、UKでチャート1位、アメリカでもヨーロッパでも認められた。彼らは自分たちのゲイセクシャリティをおおっぴらに公言し、その道のセックスシンボルとして今も英雄視されている。LO-FI FNK からスッと連想したのはこの音楽だ。PHIL SPECTOR が制作した IKE & TINA TURNER のR&Bテッパン名曲「MOUNTAIN HIGH, RIVER DEEP」をカバー、テカテカのドラムマシーンとあっけらかんとしたシンセで彩る。今の「エレクトロ耳」ならバリバリ有効かも。

80年代エレポップの歴史を VINCE CLARKE でチェキ!
ERASURE のサウンド面を仕切ってるのが VINCE CLARKE。この人のキャリアを追うだけで、80年代エレポップの流れをザックリ把握できる。この人が始めに組んだバンドは、あの DEPECHE MODE。70年代末にメンバーが集まりデビューは1981年。エレクトリック機材に執着したサウンドデザインは注目され、1984年にはワールドワイドな評価を得る。ダークでゴスで金属質な音像は後続のアーティストにも影響を与え、その鋼鉄路線(ヘヴィメタとは違うよ)はインダストリアルビートへと継承される。90年代の MINISTRY、NINE INCH NAILS、KMFDM(このバンド名は、KILL MOTHER FUCKER DEPECHE MODE の略。音楽はそっくりなのに)らの出現を準備した。今もその鋼鉄魂は揺るがず、UKシーンのヴェテランとして君臨してる。でも、VINCE はメインのソングライターだったのに、音楽性の違いから一枚目のアルバムで脱退しちゃうのです。他の連中があまりに暗黒志向すぎたからかな…。人前に出るのが苦痛だったってハナシもある。残念ながらボクは VINCE 在籍時の DEPECHE は持ってない…。

DEPECHE MODE「SPEAK  SPELL」

VINCE が次に作ったユニットは、YAZOO。女性ボーカリスト ALISON MOYET と組んだユニット。ALISONの声はよりソウルフルでパワフルで、しかも一瞬男か女か戸惑う中性的な響き方をする。エレクトロなトラックもよりしなやかで、硬質ながらもツヤツヤのステンレス板が美しく反り返るようにキレイな弾力性を纏うようになった。ALISON が噛み付くように歌う攻撃的なシングル「DON'T GO」もイイんだけど、「ONLY YOU」のおセンチなピコピコ感がたまらない。この曲、ウォン・カーウァイ監督「天使の涙」で、THE FLYING PICKETS というアカペラグループのカバーヴァージョンが使われてるんだけど、最高に素晴らしいんだよ!

YAZOO「UPSTAIRS AT ERICS」

●ハナシがそれた。すんません。で、YAZOO も短命で消滅。アルバム2枚&2年程度の活動で、ALISON MOYET はソロ転向。それから THE ASSEMBLYとかいう企画モンの手伝いをしたりして裏方仕事に埋没するのかなーと思わせた VINCE は運命の伴侶 ANDY BELL と出会う。1986年。ソレからはズーッと ERASURE で活躍、今も現役でキラキラエレポップ道を突き進んでいる。……そんな VINCE のような人々をズーッと支援してるレーベルがある。


80年代エレポップを支えたレーベル、MUTE。

GOLDFRAPP「BLACK CHERRY」

GOLDFRAPP「BLACK CHERRY」2003年
●00年代に戻ってきました。ALISON MOYET のハナシをした後で紛らわしいんだけど、コイツらは ALISON GOLDFRAPP という女性シンガーが中心のエレクトロユニット。TRICKY のデビューアルバム「MAXINQUAYE」1995年に参加、シングルにもなった「PUMPKIN」でリードヴォーカルを取った女性。必要以上にフェロモンモンな艶かしい声はネットリまとわりつくジェリーのように妖しく、トリップホップにはよく映えた。それが、この GOLDFRAPP ではエレクトロ度アップ、トロトロ寸前のフェロモンモンボイスを、ザリッゴリッとしたトラックに乗せてる。テンポは遅めで扇情的とは言えないんだけど、とにかく声がエロイ。歌詞もエロイような気がする。でもね、この人もレズビアンだって。そういう人多いなこの業界。
●注目したいのは彼女達が所属するレーベル、MUTE設立は1978年。そっから一貫してエレクトロミュージックを支援してる。エレポップ、インダストリアル、テクノ、インディーダンス、そして GOLDFRAPP のような00年代エレクトロまでをバックアップ。その功績は大きい。
MUTE が世に出したアーティストを列挙しよう。前述の DEPECHE MODE、YAZOO、ERASURE は全部ココの所属。ブリストルの狂人 MARK STEWART(ex.THE POP GROUP)、ドイツのノイズ製造マシーン EINSTURZENDE NEUBAUTEN、マンチェスターのヘナヘナダンスバンド INSPIRAL CARPETS もココ。シカゴのテクノレーベル PLUS 8RICHIE HAWTIN のレーベル)やドイツテクノの名門 TRESOR もココとライセンス契約した。エレクトロの歴史を考えるとき、このレーベルのマークは覚えておいた方がイイ。

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ついでに、もうひとつ、エレクトロで頑張ってるレーベル。BREASTFED。

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LINUS LOVES「STAGE INVADER」
LINUS LOVES「STAGE INVADER」2006年
BREASTFED RECORDINGS はまるっきりの新興レーベル。スコットランドのド田舎出身でありながら、オックスフォード&UCLAへ進学した秀才クリエイター、MYLO が仲間と一緒に自分の音源をリリースするために2002年に立ち上げたモノ。MYLOエレクトロ「DESTROY ROCK'N ROLL」は一気にブレイク。その BREASTFEDの仲間たちが第二弾アーティストとして登場。エレクトロ魂にディスコのギラギラ感をちょっぴり配合。キャッチーで素直な四ツ打ちリズムはクセがないとも言えるけど。
MYLO は金がナイからミキサーは買えず、とりあえずPC一個で音楽作りを始めたそうな。そのPC一個でレーベル運営まで一気にイっちゃう。70年代末のパンク革命は、楽器が下手でも仲間3人集まりゃバンドで世界を変えられるコトを証明したが、今の時代はもっと敷居が低い。00年代エレクトロが、ベッドルームのPC一つで世界を変える爆弾が作れちゃうコトを証明しちゃったんだから。

MYLO「DESTROY ROCK  ROLL」 MYLO「DESTROY ROCK & ROLL」

エレクトロとファンクネス。人力が混じってもエレクトロはスゴいぜ。

CHROMEO「SHES IN CONTROL」

CHROMEO「SHE'S IN CONTROL」2004年
●ここにきてやっとアメリカ人(カナダ人?)のユニットが出てきたよ。メガネのユダヤ系と強面アラブ系の二人組が編み出すエレクトロは、しなやかなファンクネスを感じさせる。うねるベースラインとカッティングギターが、80年代ファンク CHIC を連想させる。ボーカルにはフィルターをかけてて、ソレが ZAPP のトークボックスを連想させる。ココにはシンセ純粋主義はなく、メカの力と人力をうまくブレンドしたグルーヴがある。それはエレクトロなんだけど、時にスゴくハウシーで、時にスゴくロックで、時にヒップホップでもある。
●ここでもレーベルのハナシを。アメリカ国内のライセンスは VICE RECORDS って連中が仕切ってる。コイツらはボクの中ではレーベルと言うより、「VICE」というフリーペーパーの発行元として印象深い。注意深く街を歩いて下さい。で、このフリーペーパー見つけたら絶対チェックして!最高オモシロい!カナダのモントリオールとニューヨークを拠点にしてるみたいだけど、英仏伊独から北欧まで、そしてオーストラリア、ニュージーランド、そしてココ日本でも発行されてる。内容を一口で形容するとね……夜のバーで偶然隣に座ってたヤツが最高に愉快な外人で、なんか知らんけど意気投合して超下品なバカ話で盛り上がって、そのまま夜の渋谷六本木へ一緒にナンパしに行っちゃうような感じ。……全然意味分かんないね。

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●ボクの持ってる号の特集を挙げると…「ロシアのゲットーライフと軍隊のレイプ事件とクラブで乱痴気騒ぎするカワイ子ちゃんのスナップ」とか「イラク戦争で手足を失ったイギリス軍兵士特集」とか「売春させられてたメスのオランウータンのその後」とか「マニラのスラムで他人の墓を勝手に家にして暮らしてる人特集」とか「シリアの少女売春ルポ」とか「フィンランドの古典サウナでセクシーショット」とか「メキシコの死体雑誌編集長インタビュー」とか「インドの武装フェミニスト集団」とか「アルゼンチンの女囚監獄」とか「ゴールドのアクセサリーしか身につけないファッショングラビア」とか、まー世界中から一流のエログロな話題を提供してくれる。で、ことごとく毒舌ブチばらまいてケムをまくっつーか。一読の価値あります…ある程度非常識に寛容な方なら。自分はモラリストですと思う方は、読むと吐き気を催すかも。


エレクトロという言葉を巡る、時代を越えた反復横跳び運動。それを集約するようなコンピを発見。

「THE KINGS OF ELECTRO」MIXED BY PLAYGROUP  ALTER EGO

「THE KINGS OF ELECTRO」MIXED BY PLAYGROUP & ALTER EGO
●UKのレーベル BBE がシリーズ企画として展開してきた「THE KINGS OF ...」。その音楽分野の権威に自分のルーツを遡るような選曲でミックスCDを作ってもらうモノ。しかも必ずコンパイラーは二組で、CDは二枚組。トップアーティスト各々が互いに腹の中をさらけ出すような勝負モノとしても興味深い。今回のテーマはエレクトロ。そしてミックスCDに挑戦するのは、PLAYGROUPALTER EGO

ALTER EGO「WHY NOT?!」 ALTER EGO「WHY NOT?!」

ALTER EGO はドイツのユニット。2004年にブレイク、日本のテクノイベント「WIRE」にも出演する2人組。アシッドなテイストが色濃い彼らの選曲は、やっぱり90年代テクノがメイン。ぶっちゃけ全然わからん音源が半分以上(ドイツローカルのハードコアテクノなんてわかんないよ)、でも頑張ってクレジットを読むと、CARL CRAIG、UNDERGROUND RESISTANCE、KENNY LARKIN、RICHIE HAWTIN など90年代デトロイト~シカゴのゲットーテックが目立ちます。ボク的にはマジカブリ、リアルタイムだから嬉しい!来日の時は新宿リキッドとか西麻布イエローに行ったもんねー。ボクが想定した00年代エレクトロと90年代テクノの親和性は実証されました。

PLAYGROUP「PLAYGROUP」 PLAYGROUP「PLAYGROUP」

PLAYGROUP はUKのユニットだけど、90年代最末期~00年代最初期のニューヨークに勃興した「エレクトロクラッシュ」というシーンから登場したアーティストだ。この「エレクトロクラッシュ」というキーワードは、また深く検証すべきテーマなので今は置いときましょう。
●この人がセレクトしたのが、これまたエレクトロの解釈をググッと広げる音楽で非常に興味深い。ドアタマは完全80年代ニューウェーブ。ポストパンクの堕天使 THROBBING GRISTLE(日本語に訳しちゃいますが「脈打つ男根」) のメンバーが後に作ったユニット81年モノから初めて、そっからオールドスクール・ヒップホップへ!クレジットには MANTRONIX RICK RUBIN、WHODINI の名が。ミドルスクール以前はエレクトロ機材でトラック組んでたんだよね~。ブレイクダンサーのための曲も収録してるよ。次は80年代ファンク、ワシントンDCのゴーゴーサウンド TROUBLE FUNK 関係者。ファンクバンドと言えば大人数で分厚いグルーヴを練り上げるモノ、しかし70年代が終わり、80年代にリストラの嵐が吹き荒れると、バンドを減員してシンセ機材に依存するのが流行った時期があった。そしてお化粧系ニューロマンティクス、VISAGEの名も。80年代だなー。CULTURE CLUBDURAN DURAN まであと一歩。MODEL 500 というユニットは、デトロイトで初めてテクノを作った JUAN ATKINS の変名。そこから伝説のクラブ「PARADISE GARAGE」のレジデントDJで、ハウスミュージックのオリジネイター LARRY LEVAN がミックスした曲に繋がる。忠実に古典へ回帰する姿勢。で、テイ・トウワがNYで参加してたハッピーなハウスユニット DEEE-LITE。シメがスゴい。OTIS REDDING の名曲「DOCK OF THE BAY」の口笛ダブミックス。レゲエにまで遡っちゃった。

●ここでポイントなのは、オールドスクール・ヒップホップ、80年代ファンク、最初期のデトロイトテクノ/NYハウス、そしてレゲエ/ダブに至るまで、黒人クリエイターたちのエレクトロ表現は、無機質な機械音からファンキーな汗臭さを見事にすくいあげてる。なぜこんなにもファンキーなんだ?「00年代エレクトロ」というタームが出現するまでは、機械の無機質面を強調したアプローチを「テクノ」、機械を駆使しつつ人力ファンクを感じさせるアプローチを「エレクトロ」って呼び分けてたりしてたんだよねー。その意味においてジャズにも「エレクトロ」なアプローチがあったし(HERBIE HANCOCK とか)。

●一方、重要な隠れキャラが仕込まれてた。許可が取れなかったのか、外内ジャケに全然表記がナイのに、坂本龍一「RIOT IN LAGOS」を勝手に繋ぎ込んじゃってる!名盤「B-2 UNIT」収録!荒技!でもやっぱ到達するよね、YELLOW MAGIC ORCHESTRA。来たね、とうとう。このエレクトロを巡る旅が日本にまで流れ着いた。


エレクトロの故郷、日本。すげえよジャパン!

YELLOW MAGIC ORCHESTRA「YELLOW MAGIC ORCHESTRA」

YELLOW MAGIC ORCHESTRA「YELLOW MAGIC ORCHESTRA」1978年
●我らが Y.M.O. のファーストでーす。奇妙なゲーセンの安いSEに始まり、それが微妙に乾いたリズムに乗ってダンスミュージックが始まる。一曲目「FIRE CRACKER」!東洋めいたエキゾ風味のメロディをピコピコのシンセサイザーが奏でる。そして「東風」「中国女」!世界は驚異に震えたでしょう。極東の島国から突如流れてきた、摩訶不思議な音楽世界。機械と人間のセッションによって作り出された人工庭園が蜃気楼のように立ち現れた!
●中ジャケで、このバンドのコンセプトを細野晴臣自身が語っている。引用してみよう。「まさしく2001年からのリズム…デジタルコンピューターによって駆動されるシンセサイザーのおりなす万華鏡のようなサウンド、リズムと血の通った人間との異種交配はものの見事に成功し、そうして誕生した突然変異種の音楽は、もはやマンネリ化した地球上の全ての音楽概念を打破し、その超ポップなコンセプトで新風を巻き起こすこと受け合いである!!」ビックリマーク2つ!
細野の予言はマジで当たっちゃってる。もっとも人間的な芸術活動の一つである音楽を、機械に演奏させてしまうというアイディア。素晴らしい演奏は人間にしかできないという既存概念を破壊した。そしてそのコンセプトは2001年以降においても有効、いやより活性化しており、世界中の誰もがPC技術を利用して音楽家/演奏家になれるチャンスを手にした。専門家に限られてた音楽制作技術/配布手段を、ネット環境が超ポピュラー化した。スゲエスゲエ!
●そして実際にこの音楽は世界中で大きな反響を呼んだ。ヒップホップ黎明期の時代、AFRIKA BAMBAATAAY.M.O. をDJセットに組み込んだというし、初期ハウスを形成した LARRY LEVAN もドイツの KRAFTWERK とともに Y.M.O. をスピンした。世界中のミュージシャンが新しい楽器シンセサイザーに取り組み新しい音楽を作った。

そもそもエレクトロの世界で、重宝された機材は日本のメーカーが開発したものだ。
●今でも強い支持の止まないリズムマシン ROLAND TB-303、TR-808、TR-909 は1980~1984年に発売され、世界中のアーティストに影響を与えた。特に重要なのが TB-303。このベースに特化したリズムマシンのボコボコした音こそがアシッドハウスの音になったのだから。TR-808は、90年代マッドチェスターのダンスユニット 808 STATE の名の由来にもなってる。デトロイトのゲットーでテクノを開発した黒人クリエイター達は、金がないが故に、当時には旧式のマシンになっていたこれらの機材を手にすることになり、プリミティヴで荒々しいトラックを作った。日本は、コンセプトの面とハードウェアの面、この両面からその後のダンスミュージックカルチャーを準備したわけだ。コレ、誇りにすべき、日本人は。

坂本龍一「LEFT HANDED DREAM」

坂本龍一「LEFT HANDED DREAM」1981年
●最近ボクが買った教授の音源。「B-2 UNIT」の次。100円。プログレ大巨人 KING CRIMSON のギタリスト ADRIAN BELEW と、M という名前のエレポップユニット(「POP MUZIK」って盤が有名) の ROBIN SCOTT と共作したアルバム。日本通常盤「左うでの夢」と微妙に内容曲順が違う。盟友細野さんユキヒロさんも参加。ちなみにエレポップテクノポップと言い換えて何の問題もないんだけど、海外ではテクノポップってポピュラーな表現じゃないらしいし、今日はエレクトロの話だからエレポップで統一してます。
Y.M.O. のインストピコポコ路線に対し、ROBIN SCOTT というボーカリストをフィーチャーしてるだけに人力度の印象はやや高し。坂本教授自身も、糸井重里リリックでヘタッピな喉を披露。つーかポエトリーリーディング? シンプルなディスコ対応のテンポ感は放棄して、ややプログレ風味。ココでは「祭り囃子」的な東洋風リズムをエレクトロ機材でどう再現するかってチャレンジも見られる。未来世紀のオリエンタリズム。「KACHAKUCHANEE」って曲があるんだけど、何語かと思ったら津軽弁らしい。これは矢野顕子リリック。教授、早速アタマでっかちなアプローチだね。これじゃ踊れない。

細野晴臣 WITH FRIEND OF EARTH「S.F.X」

細野晴臣 WITH FRIEND OF EARTH「S.F.X」1984年
細野さんも教授に負けてません。これは見事なエレポップ。ターンテーブルの無邪気なスクラッチや薄っぺらいオーケストラヒットが、エレクトロディスコグルーヴにアクセントをつけてます!SANDII & SUNSETS(久保田真琴)やコシミハル、PETER BARAKAN が支援。内ジャケじゃ、シュパっとモミアゲをそり落としたザ・テクノカットの細野氏の写真が。最近のリスナーは、はっぴいえんど時代のヒッピー細野さんのほうが印象深いかもしれないから新鮮かもよ。「WITH FRIEND OF EARTH」って何だろと思ったら、クレジットには使用機材の一覧表が。ROLAND TR-909,808、YAMAHA DX-7 とかとか…。機材がバンドメンバーと同列扱い。友達いない人みたいじゃん…。細野さんにはエレクトロ機材がドラえもん鉄腕アトムに見えるんだな。締めくくりはチルアウトなピアノ曲。


この Y.M.O. の遺伝子を、00年代の現代日本で正しく受け継ぐ男たちがいる……。わかるでしょ?

電気グルーヴ「J-POP」

電気グルーヴ「J-POP」2008年
石野卓球は、既にソロキャリアを海外に確立し、全世界を股にかけてテクノをプレイし続けている。ピエール瀧は、なんだかよく知らないけど、映画のチョイ役とか「ガスパッチョ」のCMとか、不思議と切れ目なく存在感を維持してる。ナニもしてない人なのにね。電気を離れても十分なキャリアを築いた二人が、8年ぶりに投下するこのアルバム。卓球にしてみれば、世界水準のテクノじゃなくて射程距離をわざわざ縮めて日本市場仕様に設定。だからこそ、このアルバムは「ジェイポップ」
●しかし、見事なテクノトラックに乗せられた日本語詞は、今回は完全にチンプンカンプン。漢字の変換ミスのような熟語がひたすら連続してるだけで、彼ら一流のシュールなお笑いサービスすら感じられない。「全勝全焼常に不勉強 検証弁償三種不燃焼…」分裂症的な意味不明の言葉羅列は聴くものの思考を混乱させつつ、デジタルビートにズブズブと呑み込まれ音の渦に沈んでしまう。ダンスミュージックにインスト楽曲は全く珍しくないが、歌詞/言葉が意味を失い壊れて粉々に散らばっていく瞬間を記録してしまった音楽として、このアルバムはある意味希有で不気味な代物だ。アニメ「墓場鬼太郎」主題歌の先行シングル「モノノケダンス」が暗示するように、最新技術の果てで人間世界と冥府の境目が見えちゃったような感覚。エレクトロ表現が人間存在を完全に漂白解体するドキュメントになってる。
石野卓球は以前インタビューで「テクノとは何か」と聞かれて「シンセへの愛」と答えてた。シンセ・フェティシズムの極北がこの地点なのか?そして自我は完全に消滅してしまうのか?電気グルーヴの音楽で怖い思いをさせられるなんて…。


結局、人間は誰もが踊りたい。
●この文章書いている間、ズーッとエレクトロをステレオ爆音でプレイしてたら、娘ヒヨコが踊ってた。「ヒヨコ、今踊ってたろ!」と指摘すると、ハッと我に返って恥ずかしがって逃げていく。もう無意識にグルーヴに感応してるのね。「踊るのはハズカシいことじゃないよ、パパと一緒に踊ろう」しばらくリビングをダンスフロアにして父娘で腰を振るのでありました。ヒヨコ、夕食の時間もグルーヴがアタマにこびり付いてカラダが動いてしまう。ワイフ「ゴハン中は踊らない!」ダンス衝動は人間に深く刻み込まれた本能で、どんなアプローチであろうとダンスミュージックは滅びない。そこに思想や思考はなくても、本能があればイイのだから。




●いやー、今回も疲れました。この長ーい文章を全部読む人は、さすがにかなりの酔狂でしょう!絶対ココまで到達しないはず。かなりヤヤコしい話だし。絶対読む人いないはずと思ってますが、そんな予想を見事裏切って「読んでやったよ、しょうがねえな」という方がいらっしゃれば、その痕跡を残すべく拍手ボタンを押しておいてください。では。
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