●くそ暑い。でもセッセと病院に通う。ボクが通う横浜の病院は本当に郊外にあるから、目を凝らすと木にセミがへばりついているのがスグに見つかる。カメラに写ったのは一匹だが、この木にはアブラゼミが5匹もいた。

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●そんで休みの今日。足が筋肉痛で、一歩も動きたくない気分だ。トイレに行くのも億劫。コレも昨日の「健康体操」のせいだ。

自律神経失調症とのお付合い(その64)~「デイケア/健康体操」編
●この日はまたしても車中爆睡で、乗り換え駅を降り逃した。気付いたら本厚木すらを通り越して、聞いた事もない駅にいた。不眠気味で朝4時には起きちまうから、電車の中で爆睡してしまう。寝るべき時に寝られず、寝るべきじゃない時に眠くなる。

●そんな遅刻で滑り込んだこの日の「精神科デイケア」午前のメニューは「健康体操」という代物である。当然事前知識はなんもない。ナニが起こるんだ? 運動療法士というこれまた初めて聞く肩書きのセンセイがやってくるという。見たら首から手ぬぐいを下げたガッシリしたオジさんだ。簡単に形容するとアニマル浜口さんのようである。白髪混じりの五分刈りで、ニマッと笑うとスキマだらけの前歯がのぞいてオバケのように見える。
●みんながイスで丸く輪を作って一人一人座るフォーメーションを取る。デイケアのメニューにはそれぞれ机&椅子配置のフォーメーションが決まってて、メンバーさんは全自動でそのフォーメーションを作る。新参者のボクにはそれが理解出来てないからいつも困惑させられる。でもイスに座ってやる運動ならたいしたコトないだろう……。アニマル先生「さあ今日もよろしくお願いします。はい深呼吸からやるよ~」……。

とナメてかかったら、ボロボロにされた。
●最初はイスに座ったまま「腕まわして!肩まわして!首まわして!」という程度だったのが、「はい、前に正拳付き120回!右60回左60回だから大丈夫だね!」「イスを後ろ向きにして、そこで腕立て伏せ!20回!そこから休まずスクワット20回!コレを5セット!」ぐおーキッツー!ボクは面食らって隣のバタコさん(仮名)に聞く「毎回こんな事してるんですか?」「ええ、本気でやるとキツいですよ。出来なかったら手を抜いて下さい」確かにマトモについて行けてる人は少ない。大型メタボ体型のガンダムさん(仮名)は「ハイ自分のつま先触って!」の段階でハラが邪魔してヒザ下すら手が届かない。回りのご高齢グループの人も、イスでグッタリくつろいじゃってる。ボク「スクワットマジつらい!」バタコさん「unimogrooveさん、スクワット深過ぎ!ソレは大変!」くそ、加減ってモンがわからない…。アニマル先生「はい、最後は空気イス!ラジオでサザンがかかってるね、この曲が終わるまで頑張ろう!」FM横浜、ほぼフル尺で「勝手にシンドバット」OA。こんなにサザンの曲が長いと思った事なかった。


アニマル先生の鍼灸治療。
●この横浜の精神病院では、申請すれば鍼灸治療も受けられる。保険はきかないが東銀座まで通っているセレブ系鍼灸院に比べれば5分の1の価格だ。時間は20分程度と決まっている。東銀座は症状に応じて先生が納得いくまでやってくれるんで2時間くらいは当たり前。時間単価は実はあまり変わらないのだが、とにかくこのリーズナブルな鍼灸もチャレンジしたかった。で、その施術者ってのが、このアニマル先生なのだ。
●スタッフさんに聞くと、「ハナシは通してます。エレベータで2階まで行って下さい」と。2階?実はこの病院の中って今だ全容が掴めずナニがドコにあるんだか分からない。入っちゃいけなそうな場所もあるし…。当然2階にナニがあるかなんて全然知らない…。
●2階は、リハビリセンターみたいな場所だった。緑色のカラーで統一されたトレーニング器具が一杯の部屋。若い女の人が、おバアちゃんに向かって体育会系な大声でテキパキ指導してる。「はい、もう一回腕にチカラ入れて…そう、そして足を立てて…そうすれば腕が楽になるでしょ、足で立ててるってコトよ、この姿勢でイタいとこある?じゃあもう一回最初から!」よくわからないけど、ベッドから車椅子に自力で乗る訓練みたい。一方ではやはり車椅子のオバアちゃんの膝関節を無言で丁寧にマッサージしている人。運動療法士というのは、こういう仕事をする人なのね。

●すると部屋の奥からアニマル先生コワい笑顔でやって来た。「鍼やってみたいってのはアナタ?普段から他の所で通ってるんだって?横浜?藤沢?」いや銀座です…「そりゃ高そうだな!ソコに比べたらココは格安でしょ。まあやり方は全然違うかも知れんが、試しに体験ってトコだな」とニマッと笑う。
●アニマル先生の施術は確かに全然違うモノで、へえ~っと感心してしまった。東銀座では短パン一丁にされて、十本二十本とブスブスさされて全身鍼の山のようにされる。でソコに電気を流してパルス攻撃だ。ボク「あのシャツとかズボン脱いだ方がイイっすか」と聞くと、先生「そのままでいいよ、めくりながらやるから」ほう、なんかライトだな。で実際Tシャツの襟口をモソモソ探って鍼を刺していく。刺してる場面はボクの視界の外(背中&腰&ふくらはぎ)なので、途中まで気付かなかったのだが、アニマル先生は大量の鍼を刺しっ放しにするんじゃなくて、一本の鍼を使ってツボを一個ずつ刺していくのだ。プスッと鍼を刺しては、ソレを筋肉の奥に送り込み、ネジネジひねって刺激する。細い鍼がボクの肩の筋肉の中でしなって肩甲骨の裏に潜っていくのを感じる。快適である。イタ気持ちイイってヤツ?

アニマル先生マッサージだけの施術もやってるらしく、どうやら卓球大好きスマッシュさん(仮名)の施術の時間とボクの時間がダブってしまったようだ。スマッシュさんは卓球のプレイと同じくセッカチな所があるようで、決められた時間が狂うと困ってしまうタイプみたいだ。「ああ、もう診察の時間になっちゃう!どうしよう!」アニマル先生「先に診察いってらっしゃい、終わるまで待ってるから」スマッシュさん「そしたら先生のお昼の時間になっちゃうでしょ」「はっはっは!昼飯の時間なんてあってないようなモンよ。仕事が終わるまでメシなんて食わないよ」結果、スマッシュさんのマッサージの時間は大幅にズレた…。その後一体どんなマッサージが行われたのか分からないが、午後のスマッシュさんはデイケア室のソファで寝込んでしまった。微動だにしないスマッシュさん…。なんか心配。なにがキッカケで具合が悪くなるのか分からないのが我々病人の性質…。


午後は「創作活動」でウチワ作り。
ウチワの骨組みが配られて、各々が自由に紙を張り絵を描くという課題。和紙や色紙、絵の具やクレヨン、ステンシルなどが用意されてて、好きなように作ってイイとのコト。ボクはこのテの工作は得意なので、サラサラリと「ポニョ」ウチワを作ってみた。ヒヨコノマドが喜ぶかと思って。ステンシルでイルカを刷り込み、蔓草のステンシルを波や海藻に見立てた。ポニョはフリーハンドでクレヨン一発描き。裏面を描こうと思ったら、紫の絵の具がデカくシミを作ってたので、逆手にとってクラゲの絵にしてしまった。スタッフワーマさん「unimogrooveさん、絵ウマいんですね」ふふん、テキトウにサラサラやるのはいいんですよ。反対にソレ以上の事はできないんですけど。
●そんで出来上がったのがコレ。裏表。

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●コレをコドモたちに見せると、異常に発奮して自分たちも作ると言ってきかない。たちまち画用紙イッパイにポニョ世界を描いてしまった。


ノマド作品。ポニョと妹たち。クラゲや父親フジモトが乗る潜水艦、ポニョの魔法で現れたデボン紀の古代魚&三葉虫たちがウヨウヨ泳いでる。

ポニョ絵のまど


ヒヨコ作品。コレはポニョが一番最初に家出を仕出かすシーン。黄色い小窓から抜け出して、小さい妹たちをおいてポニョは旅に出る。クラゲにのって広い海に出る。その窓の脇に蠢いていた三葉虫もちゃんと描き込みました。よく細かい所まで観てんなー。

ポニョ絵ひよこ


●くそ、ボクよりウマいな。ソコで今日は絵の具を用意して、ボクと同じやり方でウチワ作りをやらせてみた。

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コレも結構ナイスな出来になった。うーん、パパ負けたわ。ノマドヒヨコの方がウマい。

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●以前の「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html

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