自律神経失調症とのお付合い(その73)~「通勤訓練/順調だったのに風邪ひいた」編
●会社での通勤訓練、最初の一週間が終わり、そんで、今ナゼか、ボクは声が出ない。
●最高にブルーだ……。なんで声が出ないのか? 違和感は金曜の朝からあった。ノドがヒリヒリする。ぜんそく持ちのボクにとって、呼吸器の異常は致命傷だ。いやマジでは死なないけど、ウマく進んでいる通勤訓練を台無しにするだけのパワーはある。オオゲサとは百も承知で会社診療所で内科の診療を受け、クスリをもらい、吸入を朝と午後2回もやった。
なのに、土曜日。完全に風邪をひいた。せき、たん、ハナミズ、ノドの痛み、全部揃いました。そんで失声。声が出ない…。

●ただの風邪じゃん~、大げさにビビるなよ~と思い、軽くかわせればイイ。ホントにそう思いたいのだが、コレは自律神経失調症を発症して苦しみながら仕事してたイチバン最初の状態とソックリなのだ。最初は風邪をこじらせてぜんそく発作になったのかと思い、呼吸器科に通った。でも治らない。原因がわからない。会議も声が出ないまま、わずかに出るカスレ声でこなしてた。あの頃の自分と今の症状をどうしても連想してしまう。
一回目の通勤訓練今年2~4月も、ぜんそく発作で何週間もスタートを足踏みさせられた。季節の変わり目にはどうしても発作が出やすくなる。カラダの他の条件が整っててもこのぜんそく一つで全部がストップし、復職へのスケジュールを台無しにする。ああ、最悪。この秋シーズンは完全に乗り切ったと思ってたのに…。こんなことで、また無駄足を踏むのか…。

●結局週末二日間、全く何もせずにクスリを飲んで回復をと願ったが、全然治る気配がない。とにかく明日からのスケジュールはほぼ全部キャンセルして、呼吸器科へ急行だ。人間ドックもキャンセルし、カウンセリングもキャンセルするしかない。そのためなら会社も休もう。ああ、もう死ぬほどブルーだわ…。



以下の文章は、金曜日の余裕がある時点までに書いてたモノ。
●なので、リハビリの順調ぶりにウキウキしてるテンションで書いてる。この手の病気はつまらないキッカケで一瞬で元に戻ってしまう…。2日前のジブンがこんなに前向きなのが信じられない。


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見て下さい、コレがボクの今のランチ。
ワイフの作った愛妻弁当。弁当箱は息子ノマドが去年まで幼稚園で使ってたヤツ。中身は現在幼稚園に通う娘ヒヨコ5歳と完全に同じメニュー。ヒヨコ「パパとヒヨコのおベントウ、ぜんぶおんなじー!」となぜか大喜び。バターロールのサンドイッチに、チキン一本、カボチャ、ナシ、そしてタコ足ソーセージ。別にボクのソーセージまでタコにしなくてもイイじゃん…。
●コレを、会社の隣のビルの商業エリアにある休憩所で食べる。昼食時間は12時スタートだが、11時45分とフライング気味で出撃する。さもなければ、休憩所のテーブルは全部占拠されてしまうからだ。

今まで気付かなかったが、ランチタイムの場所取り合戦は壮絶なものがある。
敵は周囲に2万人くらい生息しているであろうOLさんたち。男性サラリーマンたちは、グループでもソロでもフツウに店に入ってメシを食う。彼女たちOLさんは、手弁当の人、コンビニ購入の人、テイクアウト系の人など、それぞれが別々の場所に由来する昼食を持ち寄って、中立地帯である休憩所、広場のテーブル、ベンチなどに集結してランチをとる。ソロでランチは職場の秩序に不都合があるのか、バラバラで食えばイイのにワザワザ集結する。そんでいつまでもトークし続ける。従って出遅れるとメシ食う場所を失う。急いで休憩所に行っても、チンマリしたハンドタオルとかで場所取りしてて、油断ができない。……ボクはホント知らないコトが多過ぎる。自分の会社のすぐ側でこんなミクロなバトルが日々展開されてようとは。

完全に余談だが、息子ノマドは学校の給食がダイスキ。「オレのショウガッコウのきゅうしょくチョーうまいから。イイにおいだし、ゼンブてづくりだから」何故そこまで強い思い入れを持つ?ママの料理もリアルに手作りだろうが。で、余った牛乳飲むのがダイスキ。担任の先生は胃腸が弱くて牛乳が苦手。だから毎日一本牛乳が余る。給食を完食したヤツが先着でその牛乳を飲む権利をゲットする。時には「ギュウニュウじゃんけん」で権利を賭ける。「オレ、きょうギュウニュウじゃんけんカッた!」誇らし気に報告する息子ノマド小学1年生。


さて。「癒しの小部屋」は意外と居心地がイイ。
「病人用ブース」というのも野暮なので、本社ビル31階人事局エリアに新設されたボクらココロの病人のためのブースを、これから「癒しの小部屋」と呼ぶ事にする。「徹子の部屋」っぽいでしょ。なんでそんなネーミングを思いついたかというと、ボクと同世代の人事局若手部員が、こそこそボヤキ&グチにブースに訪れるようになったのだ。「癒しの小部屋」は、ボクら病人の専有物ではなく、人事部の連中の癒しスペースにもなったのだ。
●人事部ってモンが、一般企業においてどんな立場なのか世間知らずのボクにはわからんが、ウチの会社においては、部長クラスはおいといて、ボクら世代のヤツらは現場最前線に携わっていたかったのに不本意ながら転属されてしまった連中ばかり。ボヤキとウップンでイッパイである。現場での顔見知りも意外と大勢いるので、雑談相手に事欠かない。「オレにはデスクワークなんて向かねえんだよ、一日中座りっぱなしで腰が痛くなった」とか、コーヒー飲みながらヒソヒソ話す。社内事情にウラシマタロウ状態であるボクにとっては大事な情報チャンネルにもなる。
●そうそう、以前ボクの部署にいた入社4年目?のオンナノコが今人事部にいるのだが、なんとボクの部署の同期と今月結婚しやがった。ボクが休職している間に付き合い出して、ボクが復職訓練始めた週に結婚発表。おいおい、おめでとうだけど、マジびびったよー、交際から結婚まで速攻じゃんー、そもそもなんでボクじゃなくてアイツなのよ?「ナニ言ってんですか unimogroove さん結婚してるじゃないですか!」

マジトークで考えると、「癒しの小部屋」が人事局に作られたのは結構デカイ意味があると思う。
●人事/労務系のエラい人たちは、統計的数字としては社員の何人がココロを壊して寝込んでいるか把握してるだろうが、どんな連中がココロをぶっ壊してるのかは全く知らなかったはずだ。それが、今後この「癒しの小部屋」で生きたサンプルを肉眼で見る事が出来る。どんな病気でどんな風に壊れているか細かい医療情報は彼らに流れない仕組みになってるが、現場の最前線でポッキリ折れちまったヤツがどんな顔してるか知るだけでも意味がある。彼らにとって不都合な数字が、自分たちのフロアのスミッコで生活してるコトを毎日噛み締めるんだから。実際、労務部長はよく雑談に立ち寄るようになった。
●今はボクと相棒のルームメイトくんだけだが、ボクらが回復しても別の病人が続いて「癒しの小部屋」にやってくる。ボクが知るだけでも壊れて会社に出て来れない社員はまだイッパイいるし、コレから壊れる社員もイッパイいるはずだ。言わば、ココロを壊した人間の存在を、柔らかではあるが確実に、会社の鼻先に突き付けるという仕組みの、第一号となったわけよ。ボクとルームメイトくんは。イェイ!


その一方で、給与過払い&返済問題でビックリ事態。
●昨日「癒しの小部屋」に、給与過払い&手当不払いなどなどキナ臭い話題を打ち合わせたオジさんが、恐縮した表情で入ってきた。「あのー、この前の過払い分の返済の件なんだけど…」はいはい、年末までの給与から天引きするってハナシでしたよね、え、もしかして給料マイナスになっちゃうとか?「いやいや、マイナスってことはないよ………でもね、計算したら一万円以下になっちゃうんだよね……」ゲ!マジで!一ヶ月の給料、8462円とか? マイナスになるよりリアリティがあり過ぎてダメージがデカイんだけど!はああ、リアクションのしようがない…。
「まあ、どーにもなんないッスよね、コレって」「そ、そうだね、どーにもなんないんだよね……12月のボーナスもひっくるめて分割する手もあるかもだけどね…」でも休職してるボクが満額のボーナスをゲットできるわけでもない。「まあ、イイっすよ、3ヶ月シノギますわ、それしかないですよね」「うん、そうだね、そういうわけでよろしくね…」おデブの給与担当オジさんはイソイソ「小部屋」から出て行った。
●帰宅後ワイフに報告。「どうにもなんないけど、どうにかするだけでしょ」とワイフ。NYダウ平均や日経平均の記録的乱高下が世間を賑わせていますが、いち早くボクのポッケのお財布が本物の大恐慌に突入しました。ウチの家計に税金注入希望します。いやあ、ただ笑うだけよ。あっはっは。ホントオモシロい経験をタップリさせてもらえるわ。とにかく早く復帰してカネ稼ぐしかないのよ。


池尻大橋の心療内科のセンセイは、復職モードに前向き。
「そろそろ仕事に差し支えるといけないからね、クスリ減らしましょう、薄皮をむくようにゆっくりと」と減薬路線を打ち出した先々週に続いて第二段階に移行。毎3食に飲んでた精神安定剤を、朝夕の二回に減らすことに。午後に強烈な眠気が来るのをコレで緩和出来る。着々と復職のステップは進んでいる。


会社のカウンセリングも、久しぶりに受ける。
●会社に月2回ほどやってくる心理カウンセラーのセンセイが、横浜の精神病院の院長先生だ。この人の紹介で、ボクは「精神科デイケア」で横浜まで行ってたわけ。
●会社での通勤訓練の状況がつかめなかった先々週の時点では、先の見えない不安から横浜でのデイケアの余地を残しておくというのがボクの考えだったが、快適な「癒しの小部屋」とお互いの立場を共有できるルームメイトくんがいるということで、会社生活を非常に順調にこなせる自信がでてきた。そこでセンセイに提案。
「あのー、もうそろそろ横浜の病院はいいんじゃないでしょうかー?」ぶっちゃけ遠くて行くのがカッタルくなってきた。交通費もバカにならない。一時は「デイケア」との別れにとても感傷的になったもんだが、今や早く次のステップに進みたいというのがボクの本音だ。そしたらセンセイ「うん、いいでしょう、もうオシマイにしても。来週それに関して打合せして、それで最後ってコトで!」やった!だんだん復職がリアルになってきたぞ…。


しかし、結局、風邪のおかげで全てが狂ってしまいそう…。気分はブルー。
●結果として、風邪とノドのコンディションのおかげで、この週明けの打合せ、つまり明日のカウンセリングはとてもじゃないが行ける状態ではない。横浜まで行ってたらより悪化する。せっかく全てが順調だったのに、来週の展開はまるで見えなくなってきた。一筋縄ではいかないんだなあああ~。


●以前の「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
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