先日はノマドの小学校で「お米の収穫祭」。
●1年生の長男ノマドの小学校には、スミッコにビオトープがあり、田んぼとしてイネを育てている。そこで 「収穫祭」と称して「脱穀〜精米〜オニギリにしてみんなで食べる」という催しが行われた。ふーん、コレっていわゆる「食育」ってヤツじゃねえの?
●土曜日のお休みの日、催しは自由参加なので、ノマドには出る気もやる気も微塵もない。朝はモソモソレゴブロックでオリジナルロボットを作って過ごしてる。ノマド、今日のお米のヤツ、行かないのか?「うん、いかない」相変わらず消極的なヤツだな…。絶対面白いから行ってみろよ。


ノマド、ちと聞け。お米は日本にとって一番大事な食べ物なんだ。
●今の日本は、世界中からイロイロな食べ物を買って送ってもらっている。でもお米だけは、日本の中だけで全部作れるようにしているんだ。なぜなら、世界でも日本はお米を一番大切に食べる国だからだ。
中国でもお米は食べるが、決してソレだけじゃない。あの国は小麦もイモもイッパイ食べる。ラーメンも餃子の皮も肉まんも小麦で出来てる。韓国もお米好きだが、人の数が日本の3分の1程度でその分少ない。タイベトナムもお米好きな国で、ビーフンとかフォーといった料理はお米で出来てるが、昔タイのお米を日本が買ったら、種類が違って美味しくない事がわかった。インドはカレーライス食べてると思ってるだろうが、小麦で出来たナンで食べてる方がメインだ。つまりだね、日本のお米は世界でも特別なんだ。
●日本にお米の作り方が伝わったのは、3000年くらい前(実はもっと前らしい)の大昔で、中国や韓国から来た人が教えてくれた。今じゃ全部を機械でやったりするけど、昔の人は全部人の手でイネを作ってた。あの草のカタチしてるイネからどうやってお米を取り出すか、ノマド知ってるか?それを今日、センセイが教えてくれるってワケだろ?コレは行くしかねえだろう。………こういうことから自分の国のコトを知るのが、コドモには自然でないかい?教科書とかだと、マジメに伝わんないだろ。「愛国教育」とか四の五の抜かす前の基本だね。



●ということで、一年生ノマドにまだ幼稚園のヒヨコをオマケに付けて「収穫祭」に参加することになった。
●催しの主体は「BOP」の先生たち。「BOP」とは以前にも記事で書いたが(その記事へリンク「ベース・オブ・プレイング」の略で、放課後の校舎設備をコドモの遊び場として開放する制度。レギュラーの学校の先生/職員とは別立てで、「BOP」専属のスタッフさん達がいる。こういうのにガンバッテルのは我が世田谷区の特徴でもあるらしい。
●しかしある意味、この行事は学校カリキュラムとは関係ないアンオフィシャルなモノ。で、参加者はたった20人ほどしかいなかった。しかも「保護者同伴」のはずが、ボク以外はみんなボランティアスタッフのお母さんお父さんだけ。なんだ、やる気マンマンなのはボクだけかよ。
●ぱっと見渡すと、見覚えのある子供たちもいる。ノマドと同じ幼稚園出身の、アスちゃん、ユリエちゃんだ。病人としてヒマを持て余すあまり、学校行事にことごとく参加してるボクは、彼女らから見てもお馴染のオジサンになってる。「ノマドクンのパパだ!」親御さんとはほとんどしゃべったことないのに、彼女らとはツーカーに話せる。「よう、アスちゃん、ユリエちゃん、コンニチハ!」

お米の「脱穀」なんてボクも初体験だよ。
●田んぼから刈り取られたイネは、数週間かけてよーく乾燥させた上で、次の作業に入れる。なるほど、確かに刈り取ったイネを束ねて干してる風景は見たことあるなあ、テレビかなんかで。100%都会育ちのボクにとっても新鮮な知識だ。
●で、稲穂からモミを取り外す作業「脱穀」からスタート。割り箸をゴムで束ねたモノで、稲穂をハサみ、モミをしごき落とす。子供たちみんな夢中。生真面目なユリエちゃん、運動センスが抜群なアスちゃんはどんどん器用に作業を進める。ヒヨコも思った以上にたくさん作業を進めるので感心してたら、本来器に受けるべきモミを、床にぶちまけていた。ヒヨコ!勘弁!それじゃ意味ねえだろ!

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続いてモミをスリ鉢でする。「もみ摺り」だ。
●モミガラを砕き、中の玄米を取り出す作業だ。普通のすりこぎ棒を使うのではなく、軟式野球のボールを使うのがユニーク。スポーツ少女のアスちゃんは、誰よりも大きな音を立ててバリバリモミガラを砕く。見事。握力に乏しいノマドヒヨコに比べて100倍頼もしい。ユリエちゃんもしっかりやってる。
●ヒヨコは、モミガラの中から出てきた白い米粒を見て、「わあ〜!ちっちゃいオコメ、カワイイ!」と声を上げる。ボランティアのお母さんスタッフが、「まあ、そんなコトを言うアナタがカワイイわ」。ヒヨコ、うれしくてしょうがない。さっきの失敗も既に忘れている。三歩歩くとモノを忘れる体質はニワトリのようだが、これがぼくのつけた珍名に由来しているのだったら、ゴメンナサイというしかない。

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米とモミガラを分離するには、米を残してモミガラだけを息で吹き飛ばす。庭に立ち、米の入った皿にフーッと息を吹きかけると、細かいモミガラがぱあっと舞い散る。子供たちもボクも、アタマ中カラダ中モミガラだらけになって夢中で作業。ふと気づくとノマドの姿がない。利発なアスちゃんが報告。「ノマドくんパパ、ノマドくん、ソトでボーッとしてるよ」…さぼってんのかよアイツは…と思ったら、きれいな玄米の粒をサラサラいじくり、砂に字を書くように、人差し指で字を書いていた。「のまど…ひよこ…あすみ…ゆりえ…」息子ノマドの悪癖は、時と場所をわきまえずに突然マイワールドに没入することだ……残念ながらぼくの子供時代と同じ性質なのだが。
アスちゃんは活発少女だが、とっても飽きっぽいのも事実だ。ノマドはマイワールドに没入し、ヒヨコは作業の邪魔しかできない。ふと気づくとしっかりモノのユリエちゃんとボクしか作業してない。つーか、ボクが気張らないと、全部作業が終わらないよ!一番汗かいたのは結局ボクだったと思う。スタッフのお母さんも「ノマド君のパパさんが一番の活躍ですね!」…活躍するつもりはなかったんですが…。

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最終過程は、取り出した玄米を白米へと「精米」する。
ガラスの小瓶に米を入れ、割り箸で上から突く。突く、突く、突く。本来病気であるボクは、この行程でギブアップ。ヘトヘトで途中で撤退。カフェで休憩しないと、カラダがおかしくなる。その後、白米にしたものを、炊飯器で炊いてオニギリにし、みんなで食べてこのイベントはおしまい。
●学校から家に帰ってきたコドモたちは、アルミホイルに包まれた小さいオニギリをボクに持ってきてくれた。ピンポン玉程度なのだが、全収穫を参加者で配分したら、一人分はこの程度にしかならなかったという。それでもこのお米はおいしかったし、コドモたちも「すっげーたのしかった!」と喜んでくれた。

校長先生も途中参加でやってきた。ぼくはこの人が好きだ。
●さっきも触れたように、「BOP」のスタッフと通常の学校職員は重複していない。なのに現れた校長先生は、自発的に休日出勤してきたわけだ。この先生、夏休みのプール教室でも、いつの間にか子供たちの脇で一人スイスイ泳いでいるという人。なんかその飄々とした佇まいにボクは好感を持っている。
●ノマドの入学式に際し、校長あいさつでいきなり「イケコさん」という指人形を登場させ、ドン引きする周囲を意に介さず、ウソンコ腹話術を披露しきった瞬間から、こういう脱臼感覚はボクの好みだと感じた。ノマドの最新情報によると、校長室には「イケコさん」だけじゃなく「イケコくん」もいるという。イカスぜ。「ノマドの父です。来年は妹もココにお世話になります」思わずちゃんとご挨拶しちゃった。




●最近は、音楽ブログのはずなのに、音楽のコトなんてちょっぴりしか書いてねーじゃないか?という後ろめたさを常に感じている。イヤイヤ、音楽自体はクソみたいにたくさん聴いているのよ。しかし、むしろ量が多過ぎてアタマの中で整理消化できないみたいな…。

●で、いいわけのように、一枚、最近(でもないのが事実)発見した物件を。


CAMILLE「MUSIC HOLE」

CAMILLE「MUSIC HOLE」2008年
「機動戦士Zガンダム」の主人公、カミーユ・ビタンは、自分の名前がオンナノコのようで、それをコンプレックスのように感じていた。このCDの主役は、ズバリ「カミーユ」という名を持つフランスの女性シンガー。
●バレエとボサノヴァにハマって過ごした青春時代を経て、ジャズクラブで歌い、ニューウェーヴ系バンドなどでも活動していた彼女が、その才能を認められてデビューしたのが2004年。女優さんとしても活動してるみたい。イギリス人プロデューサー MAJIKER とコラボするようになったセカンド以降はアヴァンギャルドさが増して、そんでこの3枚目。初めての英語楽曲アルバム。
●ここでは、最小限のピアノと打ち込みを除いて、ほぼ全てをボーカリゼーションだけで楽曲を構成するというコンセプトを貫いている。BJORK「MEDULLA」が同じコンセプトで作られてるが、アソコまで頑なじゃなくて、もっとポップでチャーミング。ヒューマンビートボクシングと多重コーラスに乗っかって、CAMILLE のボーカルが躍動する。ちょっとだけ前衛なジャズボーカルって感じ?ゴスペルのような高揚感もアリ。パーカッションに、水面を叩く音を採用したり、ユーモアあふれる仕掛けにニンマリ。過去に遡ってフランス語の作品も聴きたいな。

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