自律神経失調症とのお付合い(その83)~「胃カメラ&1年半ぶりの我がデスク」編


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浜松町から会社のある新橋まで、一駅分を歩いて出勤するボク(体力作り)。
●その徒歩ルートで気になる存在があった。芝大明神という神社さんだ。年明けから毎日大勢のサラリーマンの人々が、ココを訪れ、本殿の中に入ってお辞儀している。中でどんな儀式が行われているのか、そもそもどういう動機付けでココにみんな来ているのか、全くもって不明である。気になる。
本来、初詣とか、そういう伝統行事がダイキライなボクである。コドモのお宮参りさえボイコットして、ワイフと実家のジジババだけで行かせてしまった人間である。でも今日は、リハビリの新段階に進む記念すべき日であり、懐かしきスタッフたちと大手を振って会えるようになる日である。そんな日は、このテの神様に、祓い清めてもらうのはいいコトではないだろうか。そういうコトで、ガラにもなく出勤前にこの立派な神社に立ち寄り、お参りする事にした。日本神道のカミサマは「清め」のカミサマだ。「これからリハビリが最終段階に入ります」と報告し、この穢れ切ったココロとカラダをチョッピリでも「清めて」もらえればイイ。
●写真右を見てもらえばわかるが、祀られてるカミサマがたくさんいてスゴい。天照皇大御神、豊受大御神を筆頭に、事代主命、大国主命、倉稲魂命(ここら辺意味不明)、そして菅原道真、源頼朝、徳川家康(ああ、この辺も神様扱いなんだ)と、まさしくオールスターズなメンツ、しかも後2人のDFとGKがいればサッカーの布陣にも見えてくる並びに感心する。
●巫女さんがせわしく動き、たくさんのサラリーマンが吸い込まれて行く本殿入り口は、一体どんな秩序で仕組みが決まってるかわからないので、近づかなかった。戸惑ってると、目の前で一人のオジさんが洗練された動きで、目の前の賽銭箱に小銭を入れお参りをこなした。ああ、ああやればイイのか。本で呼んだ通りだ。「二拝二拍一拝」
お賽銭は、小銭全部を入れてやろうと財布に指を突っ込んだら、なんと25円しかなかった。ゴージャスでメジャー級のカミサマ8人に25円。8分割して一人につき3円強。す、すいません、手持ちなくって…。金額は低いが、柏手はラウドに打ったツモリだ。パン!パン! とにかく、よろしくお願いします。これからボクがやることを「清めて」下さい。おそらく十年以上ぶりの初詣であった。


でもなぜか今日は、胃カメラの検査がある。
●人間ドックの結果が出たら、再検査の赤マークがイッパイついてしまってた。なぜボクはこうもトコトン不健康なのだろうか。気がめいる。中性脂肪やコレステロール、γ-GTPなどの値がダメで「軽度の脂肪肝」との話。尿酸値も高いのでクスリを飲んで押さえてる。バリウム検査で胃に異常ありとのことで、胃カメラでの再検査をしろと言われた。そんでその検査の予約がとれた日が、たまたま今日だった。

胃カメラには苦い思い出がある。アレはボクが20歳、大学生の頃。
自分で企画したイベントで下手を打って大赤字、100万円の請求書が送りつけられてきた。この時は負債をハジキ返す事に成功したが、大人に騙されたり見捨てられたりと踏んだり蹴ったりだったので、ヒドいストレスから胃潰瘍になって一ヶ月ほど寝込んでしまった。
●で、胃カメラを初めて体験することになった。それはもう最低の気分だった。「おえー」っとボクが真剣にモガイているのに、お医者さんはボクにモニターを見せて「ああ、ココだよ、穴が開きかけちゃってるね、ああ、こりゃイタイわ、ここも赤くなってるよ」とノンキに解説する。素人メには内臓の表面は全部赤く見えるから、申し訳ないけどアナタの説明は1ミリもわからない。黙って早く終らせてくれ。
●その日。ボクは自分の潰瘍を起こしてる内臓の写真をもらい、その写真をフトンで眺めているウチに、コレをTシャツのデザインにしたらオモシロいんじゃないかと考えた。Tシャツのオナカの部分にオナカの中の写真がプリントされてるってオモロいじゃん。しかも胃カメラの写真なんてそんなに馴染みないし。ボクはこの思いつきで、仲間数人を集め、バカTシャツを作るサークルを立ち上げ、たくさんのTシャツを作っては、学祭やクラブイベントで売った。……コレが15年ほど前の胃カメラの思い出。

●15年ほど前の胃カメラはぶっとくて、飲み込むのは苦行以外の何者でもなかったが、この月日の流れで医学は進歩し、快適に検査出来る胃カメラが開発されてるだろうとボクは信じてた。しかし、会社診療所の検査室にあった胃カメラは、15年前と全然変わらない堂々とした太さのママで、ベッドに横たわったボクの前にエラそうに垂れ下がってた。ああ、この15年の医学の進歩はこの苦行を全く緩和しなかったのか。
●喉の奥からワケのワカラン音がゲロゲロ鳴って、涙チョチョ切れ状態の中、胃カメラはボクの消化器系の中へ潜航して行った。黒い胃カメラには5センチおきに白いマークがあって、何センチカメラが入っていったかわかるようになってる。涙ポロポロのボクの目の前には70センチと書いたマークが見える。つまり胃カメラの先頭はボクの内臓約70センチの地点まで到達。おえーっ!
●今回の女医さんは無駄事は一切口にしないが、胃カメラをグリグリねじりながら、注射器のようなモノで胃カメラの根本に液体を打ち込んでいる。胃カメラに打ち込まれた液体は、そのままボクのオナカの中でジャーッとシャワーのように振り撒かれてるようで、胃の内側が冷たくなる。しかもハンパな量じゃない、そんなにブチ込まれたらオナカがタプタプになってしまう……。この感覚、イチバン近いのは「浣腸」……。オシリの穴にブチ込まれるのと、内臓に直接ブチ込まれるのは、なんか似てる……もしやこんな感覚を愉しむマゾマニアがこの世界にはいるのかも知れない、と連想して、ああボクは浣腸でもコレでも気持ちよくなったりするマニアではないコトが実感出来てよかった~と思った。
●結果検査後全然タプタプになってなかったのが不思議だったが、液体(タダの水)をブチ撒いた後、胃カメラがまた全部吸引してしまうそうだ。それでもおえーっ!には変わらないけど。胃カメラがスポーンと引き抜かれた後、自分でもビックリするほど大量の唾液(なのか?ホントに)が口からドバドバ出てきてウンザリした。

●診察を受ける。とにかく専門用語だらけでちっとも理解出来なかったが、胃酸が強過ぎて食道に逆流し「バレット上皮」って状態を作ってるらしい。ほら意味わかんないでしょ。おまけに胃壁のアチコチに「出血性びらん」というのが出来てて、十二指腸にも軽い炎症があるそうだ。あげく「粘膜性腫瘍」とかいうモンまで発見された。米粒以上大豆未満と説明された。「こういう腫瘍がね、将来がん化したりするもんなのよね」……今ツルッとシレッとセンセイ発言しましたが、「がん化」ってどういうことですか?「いやいやまだそんな大げさなモノじゃないけど、今後は毎年胃カメラ検査を受けて経過を看るようにね。あまり大きくなるようなら組織を取って検査しないといけないから」毎年胃カメラ……おえーっ!
●結果、今度は胃酸を抑えるクスリを服用することになった。クスリがまた一つ増えた…。もう長生きしねえなボクは。財産は作らずトットと使い切ってやる。看護師「のび太くんのママ」がムダに慰めてくれる。「そんなに特別スゴく悪いわけじゃないのよ、よくあるパターンよ、ウチの会社には数十人くらいこんな症状を持ってる人がいるわよ」全社員1500人のウチの数十人じゃ、やっぱレアってコトじゃん!


休職以来、一年半ぶりの我がスタッフルーム、我がデスク。
今週、初めて自分のデスクに戻ってイイという許可が下りた。今までは、職場に入る事で精神的ショックなどを感じたり対人関係で感情がぐらついたりする事を心配されてたのだ。まあ、フツウはそういうモンなんだろうから従ってたけど、ボク自身にはナニも影響しない。だって、ココでの仕事はダイスキだったんだから。
●今度与えられたデスクは「29階」で、リハビリはそこで行われるのだが、今後は業務により近い内容の作業をするので、必要最低限の荷物を6階分室スタッフルームにあるボクのデスクからアレコレ持ってこないといけない。
●そんな訳で、踏み入れた懐かしのスタッフルームだが、とりわけナニかの感情が沸き起こる訳でもないのが正直なトコロ。久しぶりのカオもたくさん見たが、みんな元気そうだしセッセと仕事してるので、あんまりボク一人がワクワクしてもしゃーないし。話したいコトは多々あるが、ゆっくり話すのはホントに全部リハビリが終ってからにしよう。後輩たちが声をかけてくれるのがウレシいが「この部屋はボクには不健康な場所なんだとよ!」と言って切り上げた。知らない新入りもイッパイいると聞いたが、果たしてホントに知らないヤツなのか、ボクが忘れてしまったヤツなのか区別がつかない。おいおい一人づつチェックしていくか…。幹部の大先輩たちも声をかけてくれるが、休職前と全く変わらないテンションで接してくれるのがウレシい。「オマエのデスク、キタねえからナントカしてくれよ!」ナニゴトもなかったように接してくれるのがイチバン楽だ。
●今日は、デスク周りの荷物を整理するだけで終った。膨大な資料が置かれたままだった。ホントに強制終了シャットダウンしたように職場から引きはがされたから、一年半前のグラフデータや会議資料がそのまま残されている。こんなモンもはや役に立たないから、内容も見ないで全部捨てたらサッパリした。ボクが握り込んでた CD-R も後輩に「オマエが今度から管理してね」と全部渡しちゃった。仕事は極力軽量化。今日出来る仕事もドンドン明日にまわす。そして昼メシは昼にちゃんと食う。一年半前とは真逆の生活を実践する日がとうとうやってきた。


●以前の「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
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