EXILE が14人になっちゃった。
●まるで、モーニング娘。/ハロープロジェクトのような増殖ぶり。ビックリ。

エクザイル14人

「EXILE」という言葉は、ボクにとっては THE ROLLING STONES「EXILE ON MAIN ST.」という二枚組アルバムを連想させるのよ。ホンキートンクな名曲「TUMBLING DICE」を収録してる。邦題は「メインストリートのならず者」。「EXILE」「ならず者」って意味なんだよね。14人に増えましたが、これからも頑張って「ジェイポップメインストリームのならず者」としてもっとノビノビ暴れてください。

(この辺に↓いるオッサンが昔から気になり続けてる。ナニがホッペに入ってるの?)
Exile on Main St.Exile on Main St.
(1994/07/26)
The Rolling Stones

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しかし、最近知り合った、庶務デスクの女性がプンプン!
「ちょっと、アレってどう思います?!ヒドくないですか!」彼女は毎年 a-nation に行ってしまうエイベックスサウンド大好きオンナノコ。だから職場の隅に落ちてたエイベックス系のサンプルを彼女にあげたら、仲良くなっちゃった。しかし、EXILE 増殖事件 にはいたくご立腹だ。確かにこの手の感情は一般的らしくて、エイベックス社長 MAX松浦 のブログが炎上してるという話も。
ねえねえ、ファンとしてはどこが一番納得いかないの?教えて?インタビューするボク。「だって、一人一人のアジが薄まっちゃうじゃないですか!」ナニを分かり切ったコトを!と言わんばかりの剣幕だ。あー、アジねえ…。でも新加入のメンバーの NESMITH はいいシンガーだと思うよ。「でも、あのオーディションで負けたコじゃないですか。欲しけりゃ最初から入れりゃイインデスよ!」おお、スゴイ怒りだ。


今回加わった新メンバー7人は本来は J SOUL BROTHERS と名乗ってた連中。
●で、EXILE の2軍部隊とも言える存在。EXILE は大きなククリとして「EXILES」というファミリーを従えてて、マジでハロプロ、ある意味 WU-TANG CLAN のような裾野の広い才能を抱えている。しかも J SOUL BROTHERS というユニット名は EXILE の前身ユニットの名前であり、EXILEかつて自分たちが名乗ってたユニットを弟分に貸していたと言う訳だ。
モーニング娘。「ASAYAN」というテレビ番組でオーディションの中で淘汰されていった負け組が、つんくによって組織されたグループだった(ちなみにそのオーディションの勝者は鈴木亜美)。その後も「ASAYAN」を舞台に新メンバーをフックアップする過程を見せつけ、いわゆる「モー娘サーガ(神話)」とも言うべき物語を作り、ハロプロ帝国とも言うべきタレント集団を形成した。
●実は EXILE にも負け犬としての歴史があり、「ASAYAN」との浅からぬ縁もあり、壮大なオーディションを展開して物語を描いた。モー娘。/ハロプロが没落しつつある中、新たなサーガを描くのは EXILE かも知れない。
●だってCDセールスは絶好調。二年連続でゴールドディスク大賞を受賞、比類なき結果を出している。男性アーティストの中、ジャニーズ系以外でこんだけ存在感があるのって実は現行 J-POPシーンに彼ら以外いなかったりかも。敢えて比べるなら、ミスチルくらいじゃないのかな?

エクザイル14人2


でもでも、去年繰り出した「ベスト盤」連発作戦は、ズルイんじゃないか?という批判もある。
●たしかに「CATCHY BEST」「ENTERTAINMENT BEST」「BALLAD BEST」の連発、そして、もはやCDがおまけでDVDがメインかと思える豪華セット(CD1枚+DVD2枚で5000円超え)は、コレがネット配信時代のCD商売なのかと感心しつつも、過去の遺産を擦り絞るような、なんか焼畑農業のような商売だなあという気分も。EXILE は2005年にも「PERFECT BEST」という2枚組CD+DVDのセットを出して思いっきり過去の遺産を擦ってる(しかもオリジナルアルバム一枚をほとんどまんま収録するような荒技)。今は他のアーティストも安易なベストやコンピがいっぱい出してるでしょ。これでいいのかなー音楽業界……なんつって。必死なんですよね、みなさん。

PERFECT BESTPERFECT BEST
(2005/01/01)
EXILEEXILE feat.ZEEBRA & MACCHO

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ハッキリ言って、ボクはまともに EXILE を聴いた事がない。ダンサーチームとしてみてたので、音楽は別だろってドッカで思ってた。しかし食わず嫌いはいけない。今日は、このグループの持つチカラについて真面目に考えてみよう。前述したベスト盤たちを入手してガチッと聴いてみるのである。




●冷静に3枚のベスト収録曲を確認してみると、EXILE が結成された2001年の頃からの曲をまんべんなく網羅してる。実は彼らは下積みの長いグループ、このベスト群ではブレイク以前の曲、脱退した SHUN(清木場俊介)の在籍時代の曲などを、 ATSUSHI & TAKAHIRO の現行ボーカル体制で新たに再録音してたりしているわけで、浮かばれない曲をもう一度世に出してあげてるような感じが漂ってる。


EXILE ENTERTAINMENT BEST(DVD付)EXILE ENTERTAINMENT BEST(DVD付)
(2008/07/23)
EXILESHOKICHI(J Soul Brothers) EXILE TAKAHIRO + NESMITH

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「ENTERTAINMENT BEST」2003~2008年
●彼らは、普通のシンガーたちと違い、「エンターテインメント」という言葉をよく口にする。「これからもいい曲を歌っていきたい」と普通のシンガーなら言う部分で、「これからも素晴らしいエンターテインメントを提供する」というような言葉を話す。EXILE は、ご存知の通り、ツインボーカルに加えて、5人のパフォーマー(と呼ばれるダンサー)で成り立っているから、彼らにとってボーカルミュージックは、自分たちの目指すモノの一面にすぎず、ダンスパフォーマンスをも含む立体的で総合的な「エンターテインメント」こそが自分たちの持ち味と自覚しているわけだ。だから、その「ENTERTAINMENT」を名前に冠するこのセットこそ、彼らの真髄が一番こめられてるのではとボクは思った。
●そんで彼らの真髄はなにか、と言えば、日本で本格派の男性R&Bをやってみせるという志だ、と思う。女性R&B はメジャーとしてカッチリ定着した現在のJ-POPだけど、実は男性R&B をちゃんとやってる人って実は希少。メジャーセールスを達成してる人は他に誰がいるだろう?むしろヒップホップの方が定着してるよね。そういう意味では、この楽曲たちは R&B としてちゃんと濃い。フロア向きなBPM120ペースは、日本人の一番好きなスピード感。DVDをみれば手数が多くて切れのイイダンスパフォーマンスも目一杯見られる。妥協なき R&B のウエット感は確かにたぎってます。
●新曲でCMソング「SUPER SHINE」は洗練されたスムース感が、ピカピカの床をエアホッケーがすべるような気持ちよさを持ってくるし、あの L.L.BROTHERS が作詞作曲に関わった「NEW JACK SWING」は、自らのルーツに実直に立ち返った潔さがある。「24KARATS -type EX-」はハードなヒップホップユニット DOBERMAN INC. が凶暴なラップを突っ込み(彼らも「EXILES」の一員)、いつの間にか超セクシー系(直球に言ってエロ系)に転向した女性シンガー SOWELU が華を添える豪華なダンスチューンだ。GLAY ×EXILE 名義で発表した「SCREAM」もロック度を下げて最録音。US本場感あふれるサイバーがかった特殊トラックを器用に捌きこなす「MAKE LOVE」とかはフツウにカッコいいと思っちゃった。うむ、アナドレナイ。
●そんなアナドレナイトラックを誰が作ってんの?と思ってクレジットを眺めると、T.KURO & MICHICO FOR GIANT SWING PRODUCTIONS という制作チームが目立つ。この人たちアメリカ・アトランタ在住の人みたいで、ミックスもアトランタの STANKONIA STUDIO というトコロで行われている。もう名前だけでピンと来るが、アトランタ、いやアメリカのサウスシーンを代表するラップデュオ、OUTKAST のハウススタジオだ。むーん。本格派じゃん。


EXILE CATCHY BEST (DVD付)EXILE CATCHY BEST (DVD付)
(2008/03/26)
EXILEEXILE feat.VERBAL(m-flo)

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「CATCHY BEST」2003~2008年
●こちらはキャッチーというだけあって、確かにとっつきやすいが、味も薄い…。EXILE のルーツにあたる「CHOO CHOO TRAIN」のカバー、THE BUBBLEGUM BROTHERS のディスコクラシック「WON'T BE LONG」のカバー、なぜかの選曲「銀河鉄道999」のカバーが耳を引きます。でも、彼らのコダワリの核である R&B 魂は非常に希薄なのでした。ワザワザ再録音しているのに、この 米米CLUB が昔にやってた級の脇の甘いライトディスコになってるというコトは、本当に細かく戦略して敢えて「J-POPをやってますよー!」と主張してるに他ならない。このあまりに潔い割り切りと、「ENTERTAINMENT BEST」との明白なメリハリに感じたのは、彼らの中で J-POP と本格 R&B の間には、パックリと使い分けの意識があり、二つのアプローチに戦略的な視線が明確にあるということだ。遠めに見たら完全に EXILE なんだけど、「ENTERTAINMENT BEST」とは質が全然違うのだ。
●しかし、このキャッチー路線がなければ、現在の EXILE は存在しなかっただろう。パリパリの R&B を日本市場が受け入れるようになったのは本当に最近のことだ。あのドリカムですら純粋な R&B で生き残って来た訳じゃない。宇多田ヒカルだって R&B 路線だけではやっていけてないのだ。安室奈美恵だって小室哲哉から離れて R&B 純粋路線に走った途端に停滞した。倖田來未AIも長い下積みを強いられている。実際彼女らは EXILEとほぼ同期だし。青山テルマ加藤ミリヤの世代まで来なければ、純粋 R&B 路線だけでやっていけるアーティストは出て来てないのだ(あくまでメジャーセールスのハナシね)。
●2006年に行った巨大公開オーディション「EXILE VOCAL BATTLE AUDITION 2006~ASIAN DREAM~」で、敢えて正統派イケメンである TAKAHIRO を選出したコトも、一般 J-POP リスナーに配慮した結果と見える。ハッキリ言って ATSUSHI もその他のメンバーもフツウのオンナノコなら絶対合コンしたがらないと思う。だってコワいもん。その意味で TAKAHIRO の加入は濃すぎる部分をウマく薄めたよね~。戦略家だよな~。


EXILE BALLAD BEST(DVD付)EXILE BALLAD BEST(DVD付)
(2008/12/03)
EXILE

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●「BALLAD BEST」2001~2008年
●うわ、バラードか…。実は苦手なんです、バラード系。unimogroove と名乗ってるだけあって、ボクはノリだけで音楽聴いてる部分が大きくて、分かりやすいグルーヴ感がないと取り付くシマがないのです。ソレを前提にして、申し訳ない事言うけど、EXILE が歌う必然性のない曲がある…これ、郷ひろみが歌っててもいいんじゃないのかな…なんて思ったり。ヒップホップソウルとしてはなんか中途半端なんだよな…。WHAM!「LAST CRISTMAS」日本語バージョンは、悪くないけどよくもないかも。ハッと感じるのは、「HOLY NIGHT」のアカペラバージョン。シルキーなコーラスに敷き詰められたドゥーワップなアプローチには清々しい気分にさせられた。
●PVには、女優・美波(←ドラマ「有閑倶楽部」以来注目です。多分彼女スゴいです)と、スカパラ谷中敦さんのベッドシーンなんかなぜかあって、お金かかってます。

WHITE~Lovers on canvas~(DVD付)WHITE~Lovers on canvas~(DVD付)
(2009/02/04)
COLORCOLOR with Boyz II Men

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COLOR「WHITE ~LOVERS ON CANVAS」2009年
●本来はボーカル ATSUSHI のサブユニットで、現在は彼が脱退しプロデュースだけ関わるようになった4人組コーラスグループが、この COLOR だ。そんで、やはり「EXILES」の一員だ。コレも完全なバラードアルバムなんだけど、実はコッチの方が楽しめちゃった。リードボーカルの声域がハイトーンでファルセットもお見事。一人リードかと思ったけど、とても似た声質の2人が掛け合いボーカルでかぶせるスタイル。そしてシルキーなコーラスワーク。本格派コーラスグループはホントに貴重だ。こういうの久しぶりに聴いたよって気分になったもん。今はアメリカでも R&B はソロシンガー全盛で、コーラスグループがいなくなってしまった。トラックには派手さも新鮮なギミックもないが、90年代前半の、ヒップホップソウル以前の王道ジューシー R&B を連想させてくれる。
●実際、BOYZ II MEN とのコラボ曲もあったりして。DVDにはレコーディング風景が収録されてるんだけど、BOYZ II MEN はさすがの芸歴、スゴい。リハも発声練習すらもなく、いきなりアドリブでコーラスをつけるんですわ。一人がこう歌ったなら、オレはこう歌う、とメンバー各々がその場のノリでコーラスを積み上げる。ビビったボクですが、COLOR 本人たちもビビってた。イロんな意味で、実は今回一番の掘り出し物でした。



リーダー兼所属事務所社長のHIRO。元ZOO、そしてその後の苦闘と男気。
●遡ること1991年、ハウスミュージックや、MC HAMMER といったダンサブルなヒップホップが海外から移入されてきた時代。「たけしの元気が出るテレビ」の「ダンス甲子園」など、日本の大衆文化もこのダンスムーブメントに反応した。
●当時高校生だったボクは、ダンス好きのオトコが一人で新しい部活「DMC(多分 DANCE MUSIC CLUB の意)」を立ち上げたと聞いて、ろくに知り合いでもなかったのに会いに行ってアレコレ話をした。医者の息子だったソイツは、クロスフェーダーの付いたDJミキサーとターンテーブルSL-1200mkII を二つ、そして柔道場くらいの面積をラウドにカバーするPAシステムを持ってた。ボクはココで生まれて初めてクロスフェーダーをいじくり、12インチのシングルの回転を手で止めて、針から音をコスリ出す「スクラッチ」という体験をした。そんなヤツが見てたテレビ番組が、テレ朝の「DADA L.M.D.」だった。

●毎週、最新の音楽をBGMに、ファッションショーのランウェイのような花道で、腕に自信のある若者たちが各々フリースタイルでダンスを決めまくる、そしてその中でスゴイヤツが勝ちあがる、そんな番組だったと思う。ボクもリアルタイムでよく夢中になってみた。…自分で踊ってみようとは思ったことないけどね…で、そんな番組から選りすぐられたダンサーたちがチームを組んだ。それが ZOO だ。EXILE のリーダーであり、所属事務所の社長も兼ねる HIRO は、この ZOO の一員だった。
ZOO は、ボーカルに後の TRF となるボーカル YU-KI を据え、当時のダンス旋風を背に時代の寵児となった。1992年には武道館の単独公演まで果たし、代表曲「CHOO CHOO TRAIN」もCMソングとして大ヒットした。しかし、凋落も早く1995年には解散する。
●彼らの活動の最末期、DREAMS COMES TRUE のバックダンサーを務めてた様子をボクは見た。それは、巨大メリーゴーランドのようなステージを組んで360度のお客さんにパフォーマンスを見せる一大野外コンサート「ドリカムワンダーランド」だったと思う。その頃コンサート警備のバイトばっかり入ってたボクが、バイトの中で見たライブだ。単独で武道館やった連中が、他のアーティストのバックってのもへんなハナシだなと、勝手に思ってたな。

●その後 HIRO は現メンバーの何人かに出会い、もう一度再起を目指すも、仕事のナイ苦しい日々が続く。ブームに乗せられただけの ZOO 時代に作ってしまった慢心を根底から覆されるような屈辱を味わったに違いない。最終的に HIROエイベックスの現社長 MAX松浦 にアタマを下げ、再デビューのチャンスを請う。その結果始動したのが J SOUL BROTHERS だったという。
●1999年、念願の再デビュー。「CATCHY BEST」に収録されている「FLY AWAY」 J SOUL BROTHERS のレパートリーだったらしい。その後2001年にボーカリストの SASA が脱退。新ボーカルとして ATSUSHISHUN を迎え、グループは EXILE と改称した。

ボーカリストATSUSHI & SHUN。「ASAYAN」からの敗者復活。
「ASAYAN」は、モーニング娘。だけを発掘した訳じゃなかった。男性ボーカリスト・オーディションも行われ、そこから生まれたのがデュオ CHEMISTRY だ。そして、ATSUSHISHUN はココで破れ落ちた男たちだったのだ。特に ATSUSHI最終選考まで残った上で落選した。この口惜しさはたまらないモノであっただろう。ソコを二人は HIRO によってフックアップされた。敗者は敗者の気持ちを知るということか。



今回合体を果たした新編成 J SOUL BROTHERS も敗者復活戦チームだ。

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(2009/02/25)
J Soul BrothersEXILE

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●2007年、HIRO はかつて自分たちが名乗っていたユニットを全くの新メンバーで再編した。第二期 J SOUL BROTHERS だ。ココにも挫折を味わった者がいる。ボクが注目しているのはボーカリストの NESMITH だ。ジャケの中央にいる、黒人さん&日本人とのハーフの青年。
●彼も「ASAYAN」の敗残者だ。ATSUSHI とともに最終選考で敗れ去った。しかしそれを乗り越え、STEEL というユニットで2001年にデビューしている。俳優・柏原崇の弟、柏原収史と2人組のボーカルグループで、柏原のロックボーカルと NESMITH の R&B ボーカルの掛け合いが新鮮だった。当時ミニライブを生で見たんだけど、当時まだティーンネイジャーの NESMITH「うわ、天才少年!?」というオーラを放ってた。しかし、あっという間にこのユニットは活動停止。あららら、残念。それから彼の消息は不明…。 
●彼が再びメディアの前に現れたのは、EXILE の例の巨大公開オーディションだった。しかもシード出場。ま、そりゃそうだ、だって一応素人じゃないもんね。あの時はそんなシード権をもった連中が何人かいたような気がする。しかし、結果はご存知の通り、素朴に EXILE に憧れてた青年 TAKAHIRO が栄冠を勝ち取った。ここでも NESMITH は屈辱を舐める。
●しかし、HIRO第二期 J SOUL BROTHERS を編成し彼をフックアップしていた。それは、この EXILE 拡大の話題まで知らなかったけどね。もう一人の相方ボーカリスト SHOKICHI も巨大公開オーディションの第三次審査まで進み、しかしそこで敗れ去った男だ。HIROさんていいヤツだな。負けたモノにもチャンスを渡す。敗者は敗者の気持ちを知る。
●メジャーデビューアルバムだった「J SOUL BROTHERS」についているDVDには、彼ら7人が組織され鍛えられ結束を固めていく様がドキュメンタリーとして綴られている。アツい連中です。
「日本に本格R&Bを」という志をユニット名に託した J SOUL BROTHERS の音楽。EXILE とのコラボ曲のバージョン違いや、第一期 J SOUL BROTHERS の持ち曲は、本家に負けない戦闘能力を感じる。特に、この NESMITH の艶のある声がよく響く。昔は単にシンガーであった彼は、今ではダンサーとしても十分な実力を備えてる。


EXILE は当面2トップのボーカル体制で行くらしい。が、速やかに4枚看板のボーカルグループへ進化するのを期待する。今回のベストで、SHUN 在籍時代の曲を再録音したのだ。同じように既存曲を4本マイクのアレンジに改造し、そして四人体制の楽曲を量産してもらいたい。重ねて言うが、今はアメリカでも R&B はボーカルグループの元気がない。本格 R&B を目指し、NEW EDITION、GUY、JODECI、BLACKSTREET のようなソウルを聴かせて欲しい。新生 EXILE にはそんな期待をしてしまう。


蛇足だけど、「EXILES」の一員をもう一人。

ifif
(2009/02/04)
JONTE

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JONTE「if」2009年
●彼も、あのオーディションで最終選考まで残って、負けた男だ。そんでその後 HIRO にフックアップされ、ソロデビューしてる。やはり「EXILES」の一員だ。敗者は敗者の気持ちを知る。
JONTE はソロシンガーとしてデビューしたのだが、たしかに聴いてみると、その声はグループパフォーマンスには向いてない。大勢の中では彼のキャラは沈み込んでしまう。レンジは広くないし、少しくぐもった印象がある声。でも確かになんか引っかかる個性的な声。もったいないかも?と思わせる何かがある。



HIROさんとつんくさんって、似てるかも。
●ぼくはつんくさんのプロデューサーとしての力量、そしてアーティストに対する敬意を尊敬している。あんなに大勢のオンナノコを抱えてつつも、一人一人のポテンシャルを繊細に観察分析して様々なトライをさせた。でカワイ子ちゃんたちに囲まれながらも、商品には手をつけず、素人の女性と結婚したこともすごく好感が持てた。
●そりゃそうだろモー娘。はコドモじゃねえか、と言えるムキもあるでしょうが、秋元康は女子高生集団「おニャン子クラブ」を仕掛け、人気メンバー高井麻巳子を釣り上げちゃったんよ!ボクは彼女のファンだったのに…。シンガーのオンナノコに手をつけ、結婚離婚を繰り返した小室哲也もダメね。

HIROさんは、さすがに同性アーティストを扱うだけに、「手をつける」ってコトはないだろうが、自分で抱えきれる限界ギリギリまで、若者にチャンスを与えようと意識してる。EXILEのプロモ「24KARATS -type EX-」には本人たちの代わりに、少年少女(小学生~中学生)ダンサーを全編にわたって起用して、最後に「無限の可能性を持つ子供たちに その可能性をさらに拡げるため 僕らは多くの場を提供し続けていきたい…」というメッセージを付け加えている。そんな彼の姿勢に、不遇の時代に辛酸をなめた自分の経験が、敗者を黙って見過ごせない男気になったのだとボクは読み取る。ダンサーという、あくまで裏方仕事で寿命の短い職業に、スターダムに直結する大きな道を切り開いて後進のロールモデルになったコトも重要だ。たとえステージを引退し社長業に専念することになっても、彼はキッズにリスペクトされていい存在だと思う。

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