●この前の休日、父子で「バトルスピリッツ」対決を2時間半にわたって繰り広げたことは4/29のブログで既に記しましたとおり。
●その翌日である一昨日、ボクはゲームのし過ぎで大分疲労が残っており、かなり調子が悪かった。安定剤も増量だよ!自律神経失調症で、まともにカードゲームも出来ないカラダになっちまった。
●しかし、その一方で息子ノマドも少なくないダメージを被っていた。ヤツ、給食食って昼休みに外で遊んでたら貧血起こしやがって、5時間目は保健室で寝てたという。なんだ、ヤツも限界超えてたんだ。やっぱヤリ過ぎはダメ。…ぶっ倒れるまで物事に夢中になる体質って、やっぱ親子で遺伝してるみたいだな…ノマドの将来が不安だわ。


昨日も試写会に行こうと思ったんだけど。間違えた。
●試写会場の前に着いて、初めて気付いた。「あれ?別の映画がかかってる…あ、コレ昨日の試写会チケットじゃん!ヤベ、今日から5月か!間違えた…」京橋の路上で途方に暮れた…。
●そんで街をブラブラ歩いてたら、楽しそうなバショを見つけた。

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「東京国立近代美術館フィルムセンター」
●過去の貴重な映画フィルムを保存し、映画にまつわる展示や書籍の閲覧、そして講演会など企画してるんだけど、イチバンの目玉はマニアックな企画上映会だわな。たまたま今日やってたのが「ブルガリア外交関係再開50周年記念 ブルガリア映画特集」。ね、マニアックでしょ。ブルガリアだからね。日常生活で「ブルガリア映画を見たいな~」って思う?でも、素晴らしい事にね、映画が500円で見られるんだよ。
●で、もちろん、見たよ。ブルガリア映画。そんでオモシロいんだよ。


ブルガリア映画

「ラプソディ・イン・ホワイト」2002年
「アメリ」オドレイ・トトゥが、そのまま微妙なルックスのアラフォーになり、おまけに少々おデブにもなり、すっとんきょうな天然女性としてスキップしながら演技してるような、チャーミングでファンタジーな映画でした。もちろん予算の少ないインディ映画って感じだけど。
●人形劇団のブタさん役をしてる主人公の女性ダナは、腕時計をマジックで直接腕に描くような、一目で分かる変わり者。同僚は髪の毛を真っ赤に染めたセクシーギャル系で、アレコレ男性をダナに紹介してあげるんだけど、「運命の人は空から降って来る。ワタシはふっくらしてるから落ちてきてもチャンと受け止めてあげる」と信じてる彼女には、どのオトコも陳腐な俗物に見えて、そんな時のダナには人形劇のブタさんが憑依してたちまちブタ声にヘンシンしてしまう。フガフガ!そんで、俗物オトコは驚いてみんな逃げて行く。そんな彼女は一体どうなっちゃうの?というお話。
●英語字幕と日本語字幕とが両方入ってるので少々見づらいんですけど、ブルガリアにもユーモアたっぷりポエム心たっぷりのクリエーターがいるって思うと楽しい。


●もう一つ、京橋のおススメスポット。

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「INAX ブックギャラリー」
●中央区京橋3-6ー18。銀座一丁目の交差点の上にある高速道路をくぐった所にあります。INAX のショールームの一階にあるので、ビルの上の INAX の看板を探せばすぐ分かります。
●いわゆるタダの本屋ですけど、かなり硬派なアート本専門店、特に建築系の品揃えはかなりスゴいです。ボクは以前ココでロシアの木造教会建築の本を買いました。この日は雑誌だけ購入。二階はホントのギャラリーで、20世紀初頭チェコのキュビスム建築の特集をしてました。




今日の音楽は、オフィス・オーガスタ。
●日本の芸能事務所には、たくさんのスタイルがあって、仕事のアプローチも百者百様。ボクは音楽好きなので、音楽への向き合いが誠実な芸能事務所、ズバリ、ディスイス「音楽事務所」と言えちゃうようなトコロには自然と目が止まる。レーベル単位で音楽のテイストを見るように、事務所単位で音楽のテイストも見える。クッキリとした色を放つのは、ミスチル擁する「烏龍舎」とか。そして今日取り上げる「オフィス・オーガスタ」もクッキリした色がある。


Drunk Monkeys(初回生産限定盤)(DVD付)Drunk Monkeys(初回生産限定盤)(DVD付)
(2008/07/02)
大橋卓弥

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大橋卓弥(from スキマスイッチ)「DRUNK MONKEYS」2008年
●デビューから紅白出場まで息つく暇もなく突き進んできたスキマスイッチの活動を一旦総括するためか、去年は丸々お休みをしてそれぞれのソロ活動に専念したのは周知の通り。高性能ジェイポップとして、実はデビューシングル「VIEW」2003年の頃からこのユニットをチェックしてますボクとしては、やっぱしソロも追っかけなくてはならないと思ったのでした。
スキマスイッチ世界が大好きな人にとっては、大橋くんの声が持つ独特のチャーミングな甘さは全然ブレがなく、キャッチーなポップスもセンチなバラードもドンピシャで満足度は高いはず。シングルカットされた「はじまりの歌」「ありがとう」「SKY」もバッチリだ。ただ、この大橋くんのソロアルバムは、ぶっちゃけスキマスイッチのナニかを乗り越える物件になっているかというと、あんまそう言う出来ではなく、常田くんナシとナニが違うんだろうか?と思ったりもする。ソロでしか出来ない冒険はあんまヤッテナイ。エレキギターだけはロック出力が高くなってソロパートとかが長くなってるけど。

●そんな理由でマジメに聴いてなかったんだけど、引っかかる曲がないわけでもない。「恋愛マスター」は初期スキマが持ってた、弾むピアノで疾走するファンキーテイスト(「君の話」のこと)を連想させる曲で、歌詞もあの曲以来ほとんど封印してたシニカル味が少しだけ忍び込んでる。
「ブルース」という直球タイトル曲が一番異色。大橋くんの甘い声を無理矢理ハナにヒッカケて、ヒネクレさせてた上で、言葉の意味も掴めないくらいに日本語を押しつぶして、韻の踏み方だけでグネグネしてみせる曲。節回しだけだと桑田圭祐すらを思い浮かべる。お酒大好きな大橋くんの「DRUNK MONKEYS」的ブルースロック解釈が出てきました。…このアルバムタイトルは、大橋くんが敬愛して止まないジャッキー・チェン「ドランクモンキー・酔拳」に由来しているのかな……これあくまで予想だけど。

ソロならではのチャレンジは、実はアルバムじゃなくてシングルのカップリングでやってる。
ヴォーカル他流試合武者修行。3枚のシングルの三曲目は、必ず誰か別のボーカリストとコラボしているのです。「はじまりの歌」では同じ事務所の後輩、秦基博くんとセッション。「SKY」では徳永英明と対決、「ありがとう」ではなんと御大・小田和正さんの胸を借りる。しかも小田さんの名曲「たしかなこと」を二人で歌い分けるという勝負。小田さんとのコラボはイイね~。トラックも最小限、本人たちが奏でるピアノ&ギターのみ。緊張感あるよー。大橋くんがドキドキしてる雰囲気が伝わる。大橋くんには洋楽志向はなく、ルーツが真っ当な歌謡曲~ジェイポップにあるので、EX. オフコースの小田和正さんとかは神に見えるだろうな。
●さて、2009年はアップデート・スキマスイッチとして再始動、5月発売のシングルも準備オッケーとのことと聞いてます。それはそれで楽しみ。プロデュースワークや自分のレーベル立ち上げなどを中心に活動していた(そしてアフロをシレっと卒業した)常田くんもきっとレベルアップしてるはず。二人で起こすケミストリーを楽しみにしましょう。


SHEEPSHEEP
(2008/12/10)
山崎まさよし

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山崎まさよし「SHEEP」1999年
●大きなククリで言ったら、丸く甘い声と言う意味で、大橋くんと同じ系譜のシンガーとも取れるかも知れないけど、ノドを大きく開いて吐き出すような彼の声は、ゴムマリのような強い弾力(いやスーパーボール級?)で、しなやかにウネりファンキーに粘ってしまうため、小細工なしにブルースになってしまって、つまりは100枚上手だと思います。やっぱ事務所オーガスタの大先輩、おまけに酒量もハンパないそうですから、ヤマさんから見たら大橋くんはまだケツが青いです。

●もう10年前のリリースになるこのアルバムは、決して小難しいコトは全くしてないのに、実に泥臭く、湿り気タップリのファンキーが匂い、ダウン・トゥー・アースな質感が実に玄人志向な仕上がりになってる物件。この人は取っ付きやすいシングル曲もたくさん書くライターのはずですが、このアルバムからは一枚しかシングルが出てない。ドコをどう切ってもブルーズが滲み出て来る底なし沼のような気分が漂ってて、一曲だけピックアップすると旨味の部分がドロリと流れ出してしまいそう。
●どんな魔法がかかってるのか(メンフィス録音とか?)と思ってクレジットをジックリ見るのですが、実は全ての楽器を一人で演奏しているみたい。ヴィンテージギターもフェンダーローズもブルースハープもドラムやパーカッションまで自分で演ってる。スゲエな、完全オレサマ道だ。録音は普通に日本のスタジオだけど、ミキシングは FISHMANS 諸作などで神がかった腕を見せたミキサー ZAK さんの名前が。あ、ZAK さんは絶対間違いないんで、皆さんチェックしましょうね。

オーガスタの社長さん(なぜかオフィシャルサイトでは「ジャイアン」キャラになってますが、実際ジャイアンがそのままチョイ悪オヤジまたは激悪オヤジになったような人らしいです)が、デビュー前のヤマさんがカバーした THE BEATLES「ALL MY LOVING」に死ぬほど感銘を受けて契約に至るという伝説があります。実際にご本人は(そして社長も)強力なビートルマニアらしいですが、ボクにはサザンロック~ブルースロックマニアのイメージの方が強いんですよね。ボクが見てきたライブも、必要最小限の人数(3人程度)、または一人弾き語りばっかりで、で、そのくせに全然音が薄くならない。マスクが甘くて俳優なんかもやっちゃったので錯覚されてますけど、スゴく男臭いタイプだと思いますわ。


コントラストコントラスト
(2007/09/26)
秦 基博

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ALRIGHTALRIGHT
(2008/10/29)
秦 基博

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秦基博「CONTRAST」2007年
秦基博「ALRIGHT」2008年
スキマスイッチの弟分として準備されてた秦くんも、気がつけばもうアルバム2枚。デビュー時のキャッチフレーズは「鋼とガラスでできた声」。やはりオーガスタ所属の元ちとせ「百年に一人の声」ってキャッチフレーズでデビューした時を連想するナイスコピー。ガラス細工の繊細さと鋼鉄の針金のようにビン!と張った強さが不思議なバランスで混じった声とメロディ。

横浜中華街のハードコア系ライブハウスで、たった一人弾き語りを続けてたがために、耳聡い音楽業界に発掘されずにいた、というエピソードの持ち主。ある意味 KY 気味な天然さんなのかも知れないけど、パンク野郎に囲まれながらもその個性を曲げなかった根性が、少しハスキーがかった声に頑固な強さを感じさせる。そしてどこまでも伸びて行くようなドラマチックなメロディが、青臭くて初々しい。「シンクロ」「僕らをつなぐもの」「鱗(うろこ)」といった初期シングル/「CONTRAST」収録曲はマジ聴きまくりましたよ。

「ALRIGHT」は最近聴き始めたから、まだ聴き込んだ上での味を認識出来てない。曲調の幅が広がった印象はあるんだけど、その理由はクレジットを眺めて理由が分かった。作詞作曲は本人なんだけど、必ず手練のアレンジャーがついてるのだ(例えば亀田誠治とか)。つまり、その人達が曲想を膨らましているんだなーと推理。実はファーストもほぼ同じ考え方の制作体制なんだけど、前作よりももっと踏み込んだ応用編段階にチャレンジしたというか。くんが描くダイナミックなサビフレーズを、さらにブーストするような豪華絢爛なストリングスアレンジ(例えば「バイバイじゃあね」とか)だったりホーンアレンジは周囲の支援で成り立ってるんだ。
●その意味では、全ての楽器を自分で演奏するヤマさんや、アレンジ&プロデュースに徹する職人気質の常田くんを擁するスキマスイッチとはチト状況が違う。まだ若いのねってコトか。でも頑張って下さい。今後もゼンブ聴くから。


オーガスタにはまだまだ語るべき物件がたくさんあるので、後日続きを書かないといけないなーと思ってまーす。

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