睡眠薬の種類の調整に失敗したか、とっても調子が悪い。その上、昨日のヨガ教室で新しく登場したポーズがボクには難易度が高かったのか(周囲の女性たちは全員難なくやってんだけど)、背中と首のスジをオカシクして激痛。結果、激しく頭痛までして、今日ボクはとても不機嫌だ。


そんな時には美容院に行く。…いや、不機嫌と美容院にはナンの脈絡もないですけど。
●病気になってからここ2年は、長く通ってた表参道のお店を止めて、近所のシモキタザワのお店に行くコトにしてた。病気になった当初は、表参道すら遠かったからね…。それでも4ヶ月~半年に一回しか髪の毛を切らないのが無精者のボクという人間である。2年の付き合いとはいえ、4回程度のハナシなんだけど。
●例によって限界までボサボサに伸ばし切った髪の毛でお店に行ったら、「またまたワイルド系になりましたね」とお出迎え。タダの無精にも「ワイルド系」というオサレ形容詞がある今の時代は、やっぱ実にコンビニエントだ。神経や精神の調子が悪くてイライラしている状況にも「○○系」というオサレ形容詞をあてがって欲しい。「あーゴメン、今日オレ○○系だから」的な会話で、気分を周囲が了承してくれるような便利ワードを発明してほしいのさ。

「伸びましたね~いつも通り短めにですか?」ええ、ザックリとイッチャって下さい、また半年後まで持つように。ボクは機能主義者なのだ。スタイルよりも長く持つ機能を優先する。しかもボクは中学生の頃からアンチフロンガス/温暖化ガス主義者なので、ヘアスプレーもヘアワックスも基本は使わない。(←本格的に無精でしょ。しかも屁理屈まで付いている)半年間何も手入れの必要のナイ髪型にしてくれ…って、実にムシがイイ客だなあ……
そして担当のお姉さんもまたプロなのだ。半年持たすためには、ただ短くして五分刈りにすればいい訳ではない。むしろ五分刈りの方が床屋頻度は高い。半年後にどのように伸びるかイメージしながら逆算したスタイルを考え提案してくれる。伸び切った状況をイメージして、しかもドライヤーだけで処理出来るようにパーマをかけて髪の毛のムキを調整してくれる。

●髪の毛をザクザク切ってる時、お姉さんが小声でボクに話しかけてきた。「実は、ワタシ、今月でお店辞めるんです」えーっ!マジスか!もう一週間程度じゃナイすか!「だから今日 unimogroove さん来てくれてよかったです。もう会えないかと思いましたもん」おおー、それはとても残念だ。実際ボクは非効率で歓迎されざる客だろうし(そもそもフツウの美容師さんとは美学が共有出来ない。「ヘアワックスを使わないなんて」的な壁!)、そのボクの要求をキチンとクリアしてくれる美容師さんてナカナカいないから、これでお別れは非常に残念である。
●しかもこのお店のお姉さんは、ヒヨコの七五三のヘアスタイリングをやってくれたり、ノマドのカットもやってくれたことがあるので、何気に親近感を持って通ってた。なのに辞めちゃうの?多分30歳手前でしょ?美容師としてはキャリアこれから?

「この店はルールが厳しくて、オープンからクローズまで立ちっ放しだとか、厳しい所があるんですよ」……美容師業会、華々しく見えて結構徒弟制度で体育会系なトコロあるもんな…しかも開店~閉店立ちっ放しって女性には激務だし、それで腰痛めて病気になる人もいるって聞くし。若手の頃はクローズ後に終電まで自主練で、先輩になったら後輩の指導に終電まで付き合う。結果体力勝負の世界なんだよね。
●実際、今日のお姉さん、ファンデでカバーしてるトコロはキレイだけど、アゴの下あたりにアトピー的な湿疹が赤く腫れていて、痛んでる気配濃厚だと思ってたんだ。……病気のヤツってワリと他人の病気にも敏感になるのよ。
「一応、コトブキって理由で円満退社するんですけど、実はスグに結婚するつもりはなくて、知り合いの店にもうちょっとラクな条件で雇ってもらおうと思ってまして…」ラクな条件ってのは、フルタイムじゃなくて、遅出時間だけで勤務&残業なし。今は正社員だけどこの次は「委託社員」……委託って?契約社員とかと違う? でもカラダを痛めるくらいなら自分にあった労働条件の所に移る方がイイ。「実際、いずれはマジでコトブキなんですもんね、バリバリフルタイムは無理と思えばイイんじゃないですか?」
●ただ問題は、美容師業界の仁義である。一度辞めたら、その店の近くで再就職は出来ない、という暗黙のルールがある。独立も出来ない。シモキタザワから独立して代々木八幡(小田急線で3つ隣の駅)に開業した人は、その後ズーッと「仁義を欠いた」とイジメラレているという。それってどんくらいの範囲なんですか?「シモキタザワなら、小田急沿線と世田谷区はゼンブダメでしょう」そりゃ広いッスね!三軒茶屋もダメじゃん!で、お姉さんはドコ行くんですか?「吉祥寺です」ああ、井の頭線はアリなんだ…。実際、ワタシもう仕事辞めるって体裁ですから、店の誰も知りませんけどね…と小声でお姉さん。
●サッパリカットもパーマもカラーも終わって、お店を出る時、コッソリお姉さんの新しいお店のカードをもらった。今度はソッチに行ってみようかな。吉祥寺はボクの好きな街だから。



働く女子は、常にタイヘン。そしてその姿は「物語」になるんだよね!
●働く女子の、アレコレな葛藤は、働く男子の単純さに比べて、なぜこうも複雑で繊細なんでしょ?だからそんなマンガを集めてみました。


Real Clothes 5 (クイーンズコミックス)Real Clothes 5 (クイーンズコミックス)
(2008/09/03)
槇村 さとる

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槙村さとる「REAL CLOTHES」5~6巻
●9月クールからフジ系でドラマ化決定。誰かがやると思ったよ。主人公・絹代香里奈ちゃんってのは、ちとどうかな……もっとフツウのオンナノコオンナノコした子の方がふさわしいと思うけど。
●4巻ラストで限界状況まで達した彼氏との婚約バナシは、結局二人の間にドでかい花火を打ち上げて、男女の間の結婚観/夫婦感の違いを見事照らし上げ、見事砕け散ったのでありました。そんで主人公・絹代は再び自分の戦場、百貨店婦人服売り場へと帰って行く。あああ、かわいそー。
●働く女の子の人生を複雑にするのは、何気にそのテの繊細でヤヤコしい話をギリギリまで棚上げしちゃうコトだよね。結婚はイイとして育児はより複雑だ。オンナノコの後輩(新婚)に真顔で相談された。「こんな仕事してて、どうやってコドモ育てろって言うんですか?ムチャッスよ!unimogroove さん、どうやって成立させてんですか?!」……いやその、やっぱボク男じゃん、で、父親としては最低だったわけよ。仕事しかしねー人間よ。結果としてワイフにいろんな意味で甘えてます。つまりはボク自身はかなり保守的な夫なんだわ。そりゃボクには答えられない。

●5巻の敵は、最先端セレクトショップのイケメンバイヤー。同業として尊敬すら感じちゃう辣腕だが、同じニット作家への発注でつばぜり合いをすることになる。業界でも名を轟かす大物バイヤーに打ち勝ち、ニット作家のココロを動かせるか?ココでモーレツ仕事バカ上司がちょっとカッコいいコトするけど、仕事ってやっぱ甘くない。オモシロいけどそれに酔ったりスガラセてくれたりはしないんです。
●6巻の勝負は売り場が戦場。デパートのフロアは、様々な雇用形態の店員さんで成り立ってる。正社員&契約社員。「私は契約です。失敗イコール明日の失業。だから失敗はできない。天野さんとは立場が違うんです」カリスマ販売員と言われた売り場の華は、不退転の覚悟で実績を挙げてきた。しかしそんな彼女が、過激な冒険企画をに対する反動勢力になってしまったら、主人公・絹代には手強い敵。で、サイゴに頼もしいネギが登場する?(このネギの登場がカッコいいので全巻速やかに読んで下さい)


サプリ 8 (Feelコミックス)サプリ 8 (Feelコミックス)
(2009/03/07)
おかざき 真里

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おかざき真里「サプリ」7~8巻
●コチラの戦場は広告代理店。主人公・藤井ミナミさんは、最近ワイルド系カメラマンの佐原くんとイイ感じにお付き合いしているので、お肌の色ツヤもよく、イヤなヨゴレ仕事も元気よくこなしています。彼女も、自分のレンアイで自我崩壊すると仕事をこなすのもギリギリの限界状態に追いつめられる。そのギリギリっぷりがこのマンガのオモロい所で、彼女がルンルンじゃ読者のサドゴコロはドコを向いたらイイのやら…。新入社員に説教までタレテルし。藤井さんの盟友・柚木ネエが今はブレ時?レンアイで、これほどまで感情が上げ下げハッキリするのも現金なモンだわーと思うのは、きっとボクがオッサンだからだ。
●ニューキャラで藤井さんの会社メイト、水原さんが今回はマッドになってくれるかな?彼女、夢だけ語ってナニもしないニート系ダメ人間を飼育中。コイツの夢(という名の妄言)に700万既に突っ込んじゃった。さらにこのダメ人間の浮気証拠を発見。はい炎上寸前。


ホタルノヒカリ 13―IT’S ONLY LITTLE LIGHT IN MY LIFE (講談社コミックスキス)ホタルノヒカリ 13―IT’S ONLY LITTLE LIGHT IN MY LIFE (講談社コミックスキス)
(2009/01/13)
ひうら さとる

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ひうらさとる「ホタルノヒカリ」12~13巻
●2007年に綾瀬はるか主演でドラマ化されてから、腐れ縁で読み続けているこのマンガ。綾瀬はるかちゃんは今やオッパイを見せる約束をしちゃったウッカリ先生になっているが、このマンガの主人公は相も変わらず「干物女」であり続けている。あれ、この主人公・ホタルちゃんって藤井さんと一個しか年齢変わらないじゃん(藤井さん:28歳~途中で29歳になりました/ホタルちゃん:27歳/ちなみに「REAL~」の絹代も28歳です)。今の消費文化、この年代がキモなのか………多分ルーズソックス世代だよな…80年代生まれでさ…。ま、ホタルちゃんは女子戦闘力の低いタイプなので、そんなマーケティングはあんまカンケイないか。
●ズバリアラフォーの高野部長と不思議で秘密な共同生活を平和に送るはずが、突然敵機来襲!なんと部長の死んだ旧友の嫁(&3歳の娘)が、部長に思いっきりアプローチ!女子戦闘力で全く勝ち目のないホタルちゃん、その苦戦の中でとうとう目覚めてしまう。「なぜ、ワタシにだけあの高野部長がこんなにキラキラに見えるのだーっつ」12巻も使ってやっとソコに到達したか!キミは部長が好きなのです。敵の出現で初めて気付いたのね。しかし、さらに強敵が出現。高野部長の元妻と遭遇。しかもスゴく意外キャラ。この奥さん選んだ事実だけでボクは高野部長を尊敬するわ。それでも強行突破!ダメ女子ならダメ女子ならではの言葉で!うん、腐れ縁だけど、サイゴまでキミをボクは応援するよ。

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