今週のある日。家に帰ったら「所サンの笑ってコラえて!」をワイフが録画してた。
●そんなの普段は見ないのに、ナニしてんの?と問うと、「お義母さんがこの番組でインタビューを受けて放送されるかもって、メールが来たから」と。…ウザッ。ナニしてんのだボクの母親は。しかもマジで嬉々とインタビューに答えてた。露出は5秒程度だけど。友達と銀座を歩いていたらテレビカメラを見つけたので自分から出しゃばってコメントを撮られにいったらしい。ホントウザイ…。


自律神経失調症とのお付き合い(その98)~「チューリップが咲いた」編

デイケアチューリップ咲いた

三月まで通院していた精神科デイケアから、手紙が届いた。
「遅くなってすみません」とお断りの書かれた封筒を開けると、キレイなチューリップの写真が現れた。


表彰状 金賞(unimogroove)様(白)
あなたは、2009年度デイケア春期ガーデニングにおいて、チューリップの色を見事に当てました!あなたの根気と努力をここに表彰させて頂きます。


●デイケアでは、各々のメンバーが球根を選んでプランターに植え込み、ナニ色のハナが咲くか賭けをしたのでした。しかし、ボクはこのチューリップがハナをつける前にあの施設から卒業してしまったのでした。(その時の詳しい経緯はコチラ。)デイケアのスタッフさんは、ボクの予想が見事的中したコトを、こんな手の込んだ手紙で報告してくれたのだ。わざわざありがとうございます。
「あなたの根気と努力をここに~」という文面の意味は、フツウのヒトは面倒を怠りハナを咲かせる前に枯らせてしまうことが多いコトを意味している。しかし、ボクは通院を辞めてて、世話など100%していない。実は通院当時も全く水やりしてない。では、なぜチューリップがキチンと育ったか?
●実は、毎日デイケア施設全体のプランターにセッセと水やりをしているオジイさんがいた事に注目し、このオジイさんの球根のトナリを狙ってボクは自分の球根を植えたのだ。あのオジイさんならチューリップにも毎日セッセと水やりするハズだ……なら、その隣の球根もその水のお裾分けを得る事が出来る……従ってボクがナニもしなくてもボクのチューリップはスクスク育つ……そんなセコい戦略…寄生虫のようだね。そんで見事に開花しちゃった、全自動で。賭けに勝つとまでは思ってなかったけど。お礼の手紙でも書くかな。


社会復帰してやっと二週間経った。カッタルイ…。
●疲れてる朝もある。眠れない朝もある。会社に行きたくない朝もある。そんなスムーズに社会復帰出来ませんですよ…やっぱキツい。ツライ顔を職場の連中に見せるのはイヤだけど、会議室の冷房で気分が悪くなる。
そんな時は安定剤をサクッと増量、軽くデパスをキメル。みんなはどう思うかワカランけど、デパスの一粒二粒はボクにとって美味しいラムネと同じようなモンだ。デパスは抗不安薬なので、言わばダウナー系でハイにはならない。ボクは、どうしてもアガッてしまう仕事へのテンションを緩めたいからキメルのであって、ブルーな気分をハイにするためにキメルわけじゃない。しかもダウナー系としてもチョロすぎるので、ぶっちゃけ気休め。こんなのワンシート丸飲みしても、多分どーってコトない。効いてもデスクでガーガー昼寝するまで。クスリを飲むのを嫌がる人もいるけど、ボクはよほど相性がイイのか安定剤とかが大好物なんだよねー。減薬されるのが寂しいくらい。でも、シャキッとしたかったらブラックブラックガムの方がイイ。

しかしイザ会社に行くと、アレコレ楽しい。
●新チームのスタッフの個人面談もしっかりやってるが、キメドコロはシッカリチェックしながら半分以上は無駄話だ。「へえ、キミ美大の院卒かよ!就職するバショ間違えてない?」「PCが得意って聞いたけど、ナニが出来るの?フラッシュのアニメとか作れるの!やるじゃん!早速なんか作ってオモロい仕掛けにするか?」「音楽ナニ聴くの?エルレハイスタ…?つーかキミ、パンク? 横山健のソロとか聴くの? へー ULTRA BRAIN の方が好きなの!ボクはねハイスタなら『ANGRY FIST』がイチバン好き」「千葉の野田市出身?おお野田出身はココのスタッフにもう一人いるわ。キミには大先輩だけど、ソイツは筋金入りのヤンキーで、しかも初めてこの職場に来た時、経歴詐称で二歳も年齢偽ってたんだぜ笑えるでしょ!」後輩とハナシをするとフレッシュな気持ちになるし、意外と新しいアイディアへのヒントもゲットできる。連中にとっても今月突然登場した「ビョーキ明けのセンパイ」が、無駄話が大好きなゆるキャラだと知れば安心の材料にもなろう。今週も収穫イッパイだ。


●以前の「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-557.html



オトコの面構え。山崎努。

AT ONCE 山崎努

これはフリーペーパー「AT ONCE」4月号の表紙。
●フリーペーパーを読みあさる習慣のあるボク。骨太なカルチャー記事の内容が好きだった「AT ONCE」はコレで廃刊。その最後の表紙を飾ったのが「おくりびと」で大活躍した俳優・山崎努だった。しかし、スゲエ面構えだよねえ。今年で73歳。半世紀以上「役者」。こういう写真見ると、オトコが年を取るってどういうコトよ、とか考えちゃうのよね。撮影は操上和美氏。

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以前、マンガ版のコトをブログに綴った「おくりびと」。映画版をゆっくり見ました。
本木雅弘 A.K.A. モックンの気合いの入ったチェロ演奏や、チェリストという設定が伏線に仕掛けられた「納棺師」としての洗練された所作もイイ。ヒロイン広末のパンツもちらっと見えまして実にイイ。ただし、迫力で言えば、バイプレイヤーである山崎努さんと余貴美子さんの方がスゴい。
●…さんに至っては、「またかよ!さんがいなければ日本映画は成り立たねえのかよ!」と呆れるほどの引っ張りだこ状態に感嘆。最近では西川美和監督「ディア・ドクター」、「となり町戦争」「愛の流刑地」「椿山課長の七日間」「東京タワー」「ホテルハイビスカス」「学校」BY 山田洋次監督。古い所では、石井隆監督のカルト作「ヌードの夜」「GONIN2」石井隆カンケイは基本全てマストです)。
●そして山崎努。どんな映画に出ても、その立場を細かく説明する場面なくして、でもシッカリと人生を語ってしまう面構え。「おくりびと」では主人公を納棺師の世界に誘う社長役。細かい説明もヌキで採用されて戸惑う主人公を「弔いの儀式」と言う非日常の世界に引っ張り込む。自分は、特に語らずその非日常を日常として淡々と生きる男を描く。彼が演じる社長の過去が語られる場面は、なぜかフグの白子をハフハフと食う、その表情に軽く流されてしまい、が、しかしその食いっぷりで十分納得してしまうスゴミがある。タダのしかめっ面俳優ではないのである。


山崎努さんが73歳ってコトに驚いた。あの脂っこい面構えはもっと若いと思ってた。
「AT ONCE」のインタビュー。「50代が全盛期ですよ。僕はもう70代ですけど、振り返ってみると還暦あたりもなかなか捨てたもんじゃなかったけどね(笑)」…全盛期が50歳代……ボクなんてコワッパだね。そして年齢によって浮き上がる表情にもコダワリあり。「おばさんがおばさん顔になるのはいいにしても、この頃はおじさんまでもがおばさん顔になっているのが情けないというか。迫力がないよね。ものわかりがよくて、物腰もやわらかで。僕に言わせたら、あれも刺激的じゃないし、管理されてる証拠じゃないですか。だから、僕は爺の顔でいたいんです。」あげくこの人、ヒドい癇癪持ちらしい。癇癪起こしている山崎努って、ソバにいたらコワいだろうな~!


……ボクが役員を務めるマンションの理事会に、リタイア組のオジさんがいる。
●そりゃもう激しいクレイマーで、規約違反している部屋があればドスの利いた関西弁で「アソコのヘヤはどないなっとるのや、ビシッと言ってわからせなあかんのや!」といつも怒ってる。筋が通る部分もあれば、ソレはムチャじゃね?的なコトも言う。出来れば廊下で会うのも避けたいキャラだが、会ってアイサツすれば「三階のダレダレがベランダで布団を干しとった、アレは規約違反や!」とボクに報告して来る。まだ詳しく聞いてないが、サラリーマンから独立して起業し、自分で商売を回してきたが、70歳を超えて会社を閉じたとか……ボクより年長の娘サンがいるみたいだけど、CNNの記者としてアメリカ・アトランタで活躍中……生まれ故郷の神戸に帰ろうと思ったが、娘が東京に実家がある方が便利というのでシモキタザワに住んでいるのにアイツは全然帰国しない、プンプン!…まーとにかくいつも怒ってる。でもある意味、こうしたモノワカリのワルいオッサンってのは、大事かもしれんねー。山崎努の顔見てたらそう思った。
●……ある休日、庭で遊んでいたウチのコドモが誰かとハナシをしてるなーと思ったら、階上のベランダからこのオッサンとコドモたちがトークして盛り上がっていたのだ。「ボーヤはいくつや?おじょうちゃんは?」気付いたワイフが即座に反応して「スイマセン、コドモがうるさく騒いで」と庭から謝ったが「ええんや、コドモが元気なのはよろしいことや!」と珍しく上機嫌。あとでコドモたちに聞く。ノマドヒヨコ、あのオジちゃんにちゃんとアイサツしたのか?「うん、コンニチハっていったよ!」コドモの方が先入観なく人に接するね。結果的にはボクにとっても一番よく会話するマンションご近所さんになってるしな。末永くお付き合いさせてもらいます。


ああ、山崎努から大分ハナシがそれた。山崎さんの代表作ってなんだろう?
忌野清志郎が死んだら「スローバラード」がかかる。「トランジスタラジオ」もかかるし「雨上がりの夜空に」もかかる。山崎努が死んだら、どの映画がでてくる? 実はバイプレイヤーで印象的な演技はあっても、主演ってーのはパッとスグには思いつかないねえ。
「おくりびと」では納棺師の社長。長澤まさみ「セカチュー」では主人公が信頼を寄せる写真館のジジイ。窪塚洋介「GO」ではクソみたいに腕ップシの強い窪塚の父親。滝田洋二郎監督作品「僕らはみんな生きている」ではクーデターが頻発するアジアの小国で必死に商売に精を出すコスイ日本人商社マン。「利休」では三国連太郎演じる千利休に対峙する天下人・豊臣秀吉。「マルサの女」では捜査の対象になるあくどい脱税経営者。片足が不自由で杖をつきながら大きく身を揺らして歩く様が印象的。しかし、実はゼンブ主役ではない。スゴく味は出てるんだけど。

●ボクが知る限りの印象的な主演作品は、伊丹十三監督の最初期キャリア「お葬式」。突如葬式を取り仕切る事になった男の悲喜こもごもをシニカルかつユーモアをもって描いた映画。映画の冒頭、通夜の直前に愛人と喪服セックスに耽るトコロからかなり脱臼ギミで笑える。伊丹映画第二弾「タンポポ」では、さすらいのトラック野郎(テンガロンハットがカッコいい)が、ショボイラーメン屋を名店に仕立て上げるという話。当時の感覚では「ラーメン一つでココまでコダワルか」と思ったが、公開から20年以上たって「ウマいラーメン屋の一つも知らなくては女の子とデートもできない」時代にちゃんとなってるのがスゴいよね。

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●始末の悪いオッサン音源。一応オッサンつながりというコトで。


すべて時代のせいにしてすべて時代のせいにして
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泉谷しげる

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泉谷しげる「すべて時代のせいにして」2008年
忌野清志郎死去に際しては、「オレはそんな話を信じねえ」と突っぱねて泣きながらライブを行ったという事で気骨の太さを見せつけた、実にウルサいオッサン。テレビでは愉快なオッサンとして既に収まる部分に収まった感もあるが、70年代初頭からガナリ続けている由緒正しいフォークシンガーなんですよねー。
●時代の変遷の中でサウンドのアレンジは多彩に進化し、フォークだけをやってるわけでもなく、このアルバムもロックバンドサウンドでガーガーガナッております。詞の内容も時代にリンクするのをカレなりに目指してて、落ちついた感じが全然ありません。吉田拓郎が体調不良で機動力を落とし、井上陽水がマイワールドに没入&制御不能になった今、なにげに一番リアルにがんばってるのはこの人なのかも知れないと思った。1972年の永遠のヒット曲「春夏秋冬」を再録音(いやもう何回録り直しているかわかんない)が収録されているのはご愛嬌ということで。

●意外なほどコッテリとしたキャリアにも感心。日本フォークの70年代インディー、エレックレコードからキャリアを起こし、日本で初めてアーティスト自身が主体になって立ち上げたレコード会社フォーライフの発足に拓郎/陽水らとともに参加。80年代には俳優業にも進出、なんと石井聰亙監督「狂い咲きサンダーロード」で美術/音楽を手掛けてる。90年代は震災などに際して「お前ら募金しろ!」と叫びゲリラライブを敢行。00年代に至ってはコザック前田のような若手とコラボまでしている。泉谷さん、思った以上にアナタはスゴい人ですね。

泉谷しげる

(1972年のシングル「春夏秋冬」と、2007年サンボマスターとのジョイントライブ)
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