今日のノマドヒヨコは、代々木の体育館にアイスショーを観に行っている。
●つーか、連中、夏休みを連日イベントタップリで楽しんでるな!イイなコドモは!

ディズニーオンアイス2009

「ディズニー・オン・アイス/ディズニーランド・アドヴェンチャー 2009」。
●毎年この時期になるとあの体育館でやってるアイスショーだ。今回ムスメのヒヨコがノリノリ。「きょうはディズニーオンアイスなんでしょーたのしみー!」…でもさ、ヒヨコ、もうヒヨコは三回目のオンアイスなんだよ、わかってる?「………え、わかんなーい」アレ?全然覚えてないの?「…えへへ」なんだそのゴマかし笑いは?
●ヒヨコが喜ぶと思っていつもチケット用意してたのに!知り合いにお願いしてもう三回も見せてやってるのに!ショック……もう1年生になったんだから、ちゃんと覚えててね!幼稚園のヒヨコはただのアカちゃんだったということね。
●ちなみに、炎天下の代々木体育館まで歩く自信がないことと、外気温とアイスショーのために冷房された内室温の変化にカラダがついていけないので、またしてもボクはイベントに参加できない。

●現場に行ったワイフによると、例年に比べて内容が楽しくて、ノマドヒヨコはサイゴまで身を乗り出して楽しんだという。イイ所で MR.インクレディブルご一家が登場、超高速で走る能力を持つ長男ダッシュの活躍にノマドは興奮。クライマックスには、コドモたちは氷上のキャストに合わせてダンスを踊ってたそうだ。
●ただし、現場のおミヤゲ屋でワイフは「ワタガシ」を買ってしまった。ショーの内容にはボクは文句はない。しかし、ココの物販は常識はずれにエクスペンシブなのだ!だって「ワタガシ」1800円だよ!去年もかき氷買って1700円だったのに、ワイフは全然懲りてない。「気分を楽しくするためには必要なのよ!それにワザワザソバまで売りに来るんだし」だから、ソレがマンマと主催者の狙いにハマってるっつーコトだよ!ほんとコレだけは納得がいかない。



DVDでユニコーンに再会。
●1人留守を預かるボクはDVDを見ている。

「MOVIE 12 ユニコーンツアー2009 蘇える勤労」

UNICORN「MOVIE 12 ユニコーンツアー2009 蘇える勤労」2009年
●ヒヨコの友達のママが、すんごいユニコーンのファンで、今回の再結成ツアーには絶対行ってやるとガンガン燃えてた。そんでわざわざ実家のある新潟県の公演でチケットを取ったそうだ。関東近県は全部無理だったらしい。そんだけ価値のあるツアーが既にDVDになっとった。4月1日の横浜アリーナ公演が6月にはDVDでリリースだ。早い。マジで。しかし、不具者であるボクにはコンサートは無理だ。16時からの養老の瀧はクリアしたが、横浜アリーナまで行って2時間半以上のセットを全部立ちっ放しで、かつノリノリで見てしまったら、またカイシャからドロップアウトしてしまう。野外フェスなど自殺行為だ。だから、つまりだ、このリリースはとってもウレシい。

●再結成&16年ぶりのツアーとはいいながら、懐かしチューンをドカドカブチカマすと思ったら大間違い。意外と新曲で攻めます。ムカシの曲は四分の一程度。
●もうね、ボーカルも担当楽器も乱れ打ちなんですよ!ベースEBIさんがボーカルを取れば、タミオがベースを弾き、アベBがナゼかフライングVを担いでガリガリ弾けば、テッシーがキーボードを弾く。ほんでドラム川西さんまでがボーカル取ったら、途端にエレクトロになってタミオがドラムを叩く。ああ、このバンドって奥田民生バンドではなくって、それぞれのバンドマンの顔がキチンとわかるバンドなんだったんだなーって、今さら感じ入ってしまった。…ミスチルって桜井さんしか名前と顔がワカランし、スピッツ草野さんしかワカランもんね。くるりでさえ岸田くんしか知らないし、銀杏ですら峯田くんしか知らんもん。
●でもさー。一方で、歌えないんだコレが。もう痛いってくらいに声出ません。EBI さんとかダメ。やっぱ奥田民生の声はスゴく説得力があって、シンガーとしての器を思い知る。過去曲「デーゲーム」を久しぶりに聴いて感動しちゃったもん。少々ラーガなアレンジを加えたシンプルなフォークロックなのに、ジワリ染みちゃったもん。新曲「ひまわり」「スカイハイ」「サラウンド」はミドルテンポの民生型ルードロックで聴けるんだ。
●ただし例外もあります。アベB A.K.A. 阿部義晴さんは、声よく出るねー!伊達にリードシングル「WAO!」でボーカル取ったりしないわ。今回の再結成の発起人でもあるんでしょ。アンコールのグタグタMCコーナーもテンション劣化してないもん。旧曲「PTA ~光のネットワーク~」「おどる亀ヤプシ」収録)は実は今回初めて聴いたんだけど(しかも作曲に小西康陽さんが加わってた)、もう小室哲哉サウンド(というかズバリ TM NETWORK)を丁寧にパロッたダンスエレクトロ(含むラップ)で、阿部さんの伸びるボーカルが楽しい!堪能しました。

●それとさ、DVDのディレクターさんの細かすぎる編集の成果か、スキマスキマで挿入される女性のお客さんの顔がみんなカワイイのです!よく見とるわ素材を!ユニコーンの客は全員美人かと錯覚するくらいだもんね。コレも立派です。




ユニコーン・トリビュートに見る、ファミリーツリー。
●再結成ユニコーン。とても気になる。そんでトリビュートアルバムを聴いちゃった。ラインナップはこんな感じ。

ユニコーン・トリビュート

「ユニコーン・トリビュート」2007年

「I'M A LOSER」/ 東京スカパラダイスオーケストラ
「大迷惑」/ MONGOL 800
「ヒゲとボイン」/ TRICERATOPS
「ニッポンへ行くの巻」/ GRAPEVINE
「エレジー」/ 真心ブラザーズ
「ターボ意味無し」/ DOPING PANDA
「自転車泥棒」/ CHEMISTRY
「珍しく寝覚めの良い木曜日」/ PUSHIM
「ミルク」/ つじあやの
「与える男」/ 吉井和哉
「開店休業」/ フジファブリック
「Sugar Boy」/ 星グランマニエと東京シュガー・ボーイズ (from 氣志團)
「ペケペケ」/ キャプテンストライダム
「おかしな2人」/ シュノーケル
「ケダモノの嵐」/ SPARKS GO GO
「働く男」/ PUFFY
「すばらしい日々」/ 宮沢和史 in GANGA ZUMBA

ユニコーンの曲って、悪ふざけが過ぎて、ハッキリ言ってワケ分からん、オモシロいと思えない、という曲もイッパイあった。でもコレをアレンジ改造すると生まれ変わったかのように魅力を発揮する。それがこのトリビュートで証明されちゃった。「珍しく寝覚めの良い木曜日」は原曲を聴いた時は全然ピンとしなかった。でも女性レゲエシンガー PUSHIM がレゲエで歌うとスゴく曲の輪郭がハッキリする。そんな発見に驚く一枚です。
●しかし、それにしても豪華なメンツだねー。それぞれのアーティストに語るべきコトがあるねー。そこで、ココからユニコーン&奥田民生から広がるピープルツリーを描いてみたいのです。



●1-01:東京スカパラダイスオーケストラ「I'M LOSER」

photo_1_01東京スカパラダイスオーケストラ

●結成してそろそろ四半世紀という大ベテランでありながら、そのフレッシュさを失わない永遠のスカ不良の漢たち。「I'M A LOSER」を実直なロックステディに仕上げました。ユニコーンとの直接の縁というよりは、シングル「美しく燃える森」2002年で、奥田民生をボーカリストとしてフィーチャーしたのお付き合いがトリビュートな動機でしょうか? あの曲はいつもの民生節とは違った、スカパラ谷中のロマンチックな歌詞が印象的な曲。

「美しく燃える森」(気のせいか、民生さんも声が若く聴こえます)

●DVD「SMILE: 人が人を愛する旅」2007年

DVD東京スカパラダイスオーケストラ「SMILE~人が人を愛する旅~」

スカパラの世界ツアーに密着したドキュメンタリー。彼らは一癖も二癖もある野郎どもが大勢つるむ大所帯バンド。フツウならそんなに長持ちせず分解してしまうモンだ。それが20年以上にも及ぶ長いキャリアを、マンネリに陥ることなく継続し、活動の範囲をどんどん拡大し続けている。長い歴史には主要メンバーの死もあった(しかも2度も)。メンバーの交代劇もあった。しかし彼らはそれを全て乗り越えてきた。ナゼだろう?
●躊躇なくカメラをツアーバスに招き入れ、赤裸々にバンド、音楽、人生を語るメンバーたち。いい年ブッこいたオッサンなのに、スゴく青い、青臭い。野郎同士の信頼とか絆を本気で信じるロマンチストばかりなのだ。そして音楽こそが彼らの絆そのものなのだ。
●音楽は、彼らバンドのメンバーだけを結びつける訳じゃない。インストミュージックは言語を越え、世界中のオーディエンスにアピールする。本気と本気のコミュニケーションだ。楽器の有無だけが違うが、不良少年共が河原で殴り合って、お互いを理解しあうのと同じ感覚。メンバーが熱く語る。「凶暴なまでの明るさ、楽しさ。そんくらいの覚悟がなければ向こう(オーディエンス)に負ける。」海外でのライブは一発勝負の殴り込みだ。舐められないほどのパワーでフロアを圧倒してやる。そんなケンカ腰のパワーで演奏をブツケる。オーディエンスもソレに応える。狂乱するダンスフロア。純粋なぶつかり合いがココにはあり、それを純粋に信じるロマンチストたちが「スカパラ」の名の下に結集している。そんなバンドなんですね。感動的なドキュメンタリーです。

東京スカパラダイスオーケストラ「PERFECT FUTURE」

東京スカパラダイスオーケストラ「PERFECT FUTURE」2008年
●ボクの買ったヤツは2DISC 仕様で、二枚目が2007年の MONTREUX JAZZ FESTIVAL でのライブ実況盤なのね。MONTREUX JAZZ FESTIVAL ってのは、毎年スイスのレマン湖のほとりにあるモントルーって場所で行われてるフェスで、その歴史は1967年まで遡る由緒あるお祭りなんですよ。でもただ伝統があるってんじゃあない!いつしかジャズというカテゴリーを超えて、音楽の異種格闘技を目指すアーティストならナンデモアリ状態になっていった。WU-TANG CLAN JAMIROQUAI、CORNELIUS、古くは FRNK ZAPPA YOUSSOU N'DOUR、PARLIAMENT/FANKADELIC、JIMMY CLIFF まで出てる。生前の MILES DAVIS は常連さんだったし、ここの録音をレコードにして売るアーティストも多い。
●ココでの殺気立ったパフォーマンスがスゴい。フランス語のMCをまくしたてて、最後に「戦うように楽しんでくれよぉぉお!」と日本語で絶叫!コレが彼らなりのケンカ腰のコミュニケーション。そんでスカという音楽が持つ「牙」の部分。たとえその耳触りがピースに響いても、たぎるカロリーの総量が違う。楽しいよ!



●1-03:TRICERATOPS「ヒゲとボイン」

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●このバンドとユニコーンの接点ってなんだろう?あんましわからない。レーベルも事務所もカブってないのにね。息子ノマドも大好きな恐竜トリケラトプスに由来する3ピースロックバンドの大きな特徴は、聴き間違いのないほど印象に残るハナにかかった甘いボーカルで、ロックを疾走するシンガー和田唱の存在でしょう。村上春樹の本でよくイラストを描く和田誠さんの息子さんってのは常識?

TRICERATOPS「MADE IN LOVE」
TRICERATOPS「MADE IN LOVE」2008年
●赤い小箱特別パッケージで入手してしまった彼らの近作。プロモビデオでは一時期の GORRILAZ も顔負けのアニメキャラに変身してスペースオペラを大展開。ああ、あのアニメ制作会社 GONZO と組んでるんだ…(たしか今、倒産のピンチ?)。あの甘い声に、本来からなんとなくつきまとってたSF感覚が絡み付いて、ダンス機能が向上しまくりました。



●1-05:真心ブラザーズ「エレジー」

photo_1_05真心ブラザーズ

●この曲「エレジー」は残念ながら原曲を知らないし、多分このチャーミングなアレンジは大幅に原型を崩しているに違いないので、コメントのしようがない…。しかし、彼らが出てきたら、語らずにはおれないバンドが出て来る!

O.P.KING「O.P.KING」

O.P.KING「O.P.KING」2003年
奥田民生、THE ピーズ 大木温之、THE PILLOWS佐藤シンイチロウ、真心ブラザースYO-KING の四人によるスーパーバンド。それぞれが超個性的なシンガーでもあるので、結果超オットコ前なロックンロールをドカドカ鳴らしてしまうパワフルなバンドになってしまった。特に大木温之のルードなバカロックに一番シビレちゃいます。
●基本2003年だけの期間限定のユニットだったはずなのに、なぜか去年の日テレ開局55周年キャンペーンで再集結し、「ニッテレ!ゴー!ゴー!」と熱唱しているのだからマジでビックリした。歌詞の中に CHUCK BERRY の名前が出て来る曲があるんだけど、そんでカバー曲もやってるんだけど、それだけでこの企画に乗っかってくれたのね。強面と見せかけて気さくな人たち。



●1-06:DOPING PANDA「ターボ意味なし」

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ハードコアの感覚と、シンセロックの高揚感を合体させたこのトリオ。原曲を知らないもんだから不思議に思ってるんだけど、ナゼか英語詞になってるの。ユニコーンってそんなシャレたコトしたっけ?2005年から具体的な活動を始めた新世代のアーティストには、ユニコーンなんてどんな風に見えるんだろう?カット&ペーストの格好の素材なのかな?メガネロックのクセして実に洗練されてます。ボーカルの声は実に伸びやかで耳に気持ちイイし。好き。

DOPING PANDA「MAJESTIC TRANCER feat. VERBAL(m-flo)」

DOPING PANDA「MAJESTIC TRANCER feat. VERBAL(m-flo)」2008年
m-flo のラッパー VERBAL まで召喚してハイブリッド度をさらに向上させたミクスチャーチューン。ピコピコキーボードのように聴こえてたリフラインはギターをタッピングして弾き出してたみたい。そういう意味ではとても技工派なのかしら。コーラスのトリッピーな解放感が、ダンスロック~ニューレイブ時代の気分を感じさせます。歌詞は日本語だったけど。
●このシングルの C/W 三曲目が、なんと29分以上のベスト選曲メガミックス、うんにゃ、スタジオ再録音メガメドレーになってる。その名も「MUGENDAI DANCE TIME」。一体何曲がどう繋がってるかワカランけど、このバンドが2分ちょっとでパッと完全燃焼する百凡のパンクバンドとは一線を画すコト、00年代ダンスロックの感覚を完全に消化/昇華してるコト、日本語詞と英語詞の間を自由に行き来出来るコト、でも根っこはハードロック/ハードコアパンクだってコト(ギターソロがもろハードロックな瞬間がある…そんでたったギター一本でスゴく饒舌になれる実力がある)がハッキリ分かる。ニューレイブ以降の欧米ダンスロックもたくさん聴いてきたが、ソレに見劣りしない迫力があります。



●1-08:PUSHIM「珍しく寝覚めの良い木曜日」

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●ジャパニーズダンスホールレゲエの女王 PUSHIM が、ルードなロックステディにこの曲をアレンジしてそのソウルフルな喉で歌うと、見事なレゲエになってしまう。ユニコーン版で聴いてたら全然ピンと来なかったこの曲が、まさしく蘇ったような気持ちにさせられた。「服部仕立てのボブ・マーレー」ってコーラスの意味もやっとちゃんと響いてきた……字で書くと未だに意味不明だけど、妙な説得力が出て来てですね……多分このトリビュートの中で一番ハッとした楽曲になりました。

PUSHIM「QUEENDOM」

PUSHIM「QUEENDOM」2004年
●大阪のダンスホールレゲエが熱いというのはイツからの話だろうか?もう90年代のアタマからそんな話は聞いたことがある。PUSHIM はそんなシーンでもう15年近くのキャリアを積んでいる。そんだけのキャリアを持つ女性レゲエシンガーは、ちょっと他に名前が思いつかない。「QUEENDOM」というタイトルもそんな自信に裏打ちされたモンだろう。声が太く熱い。ヤワなR&B少女では敵わない貫禄を感じる。「FRESH!」みたいなルーツスタイルのリディムから、本場ジャマイカの暴れ象 ELEPHANT MAN との対決曲「SATISFACTION」があったりと、聴き所も満載だ。個人的には REBBECA のカバー「真夏の雨」(アルバム「POISON」1987年収録)がツボにハマった…。意外すぎる攻撃でズッボリ経絡秘孔を突かれた気分だ。
●ミニアルバム「PAK'S GROOVE」の頃に、なんとなく気付いたんだけど、彼女はコリアン。本名はパク・プシンというのだそうだ。この偏狭な日本でアッケラカンと自分のエスニシティを胸張って宣言するコトも、彼女の胆力の大きさを感じさせる。オフィシャルホームページに掲載されてる、自分で撮り貯めたジャマイカの写真も見応えがある。あの国の生命力を胸いっぱい呼吸する彼女の息吹を感じる。



●1-09:つじあやの「ミルク」

photo_1_09つじあやの

ウクレレを持つメガネ女子が、この曲の優しさを一流の癒し声でアンプリファイし、目が覚めるような改変をしてくれました。この曲、元のバージョンじゃ全然良さが分かんなかったけど、彼女にやってもらってやっと意味がわかった。ユニコーンってすげえなあ。アレンジでホントに楽曲の表情が変わる。

つじあやのと BEAT CRUSADERS「ありえないくらい奇跡」

つじあやのと BEAT CRUSADERS「ありえないくらい奇跡」2008年
つじ嬢とビークルが、劇場版「ケロロ軍曹」の主題歌でコラボ。コアなパンクを信条とするかのように見えて、実は普遍的なポップスセンスを持つ愛すべきバンドである BEAT CRUSADERSつじ嬢のウタゴコロを明るく支援するカッコで手堅くサポート。いいシングルです。2曲目のダンス☆マン REMIX ってのもムダにファンクでイイです。おまけトラックにはジブリ「猫の恩返し」の主題歌「風になる」アコースティックウクレレアレンジを収録。コドモが好きなのよコッチは。



●2-01:吉井和哉「与える男」

photo_2_01吉井和哉

イエモンの元フロントマンであり、ソロ活動も順調な吉井さんもトリビュートに参戦。でもなんでユニコーンに縁があるんだろう?ワリと全然違う世界でやってたような気がするけど。でもこの曲のメロディが、実はイエモンの世界に近いことが聴いててわかっちゃった。ちなみにこの曲でドラムを叩いているのは奥田民生自身らしい。

THE YELLOW MONKEY「TRIAD YEARS ACT1 ~THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY」

THE YELLOW MONKEY「TRIAD YEARS ACT1 ~THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY」1992~1996年
●リアルタイムの90年代においては、正直苦手だった…。ボクはヴィジュアル系が苦手で、比較的に後発として登場した彼らにもそういうイメージを持ってた。露骨にグラムロックを気取ってる部分とかも辛かった。
●……いや、ゴメンナサイ、違うな、コレは正確じゃない、ボクの友達の中でヴィジュアル系信者であったオンナノコがいて、その彼女が苦手だったのだ。彼女が絶賛するバンドに対しては全部イロメガネで見てたモンだ……奇縁なもんで、ヴィジュアル系はアメリカのゴス系ロック特集で「VISUAL-KEI」として TOKYO 発の飛び切りキッチュなカルチャーに成長したし、その彼女は現在音楽ライターとしてイロイロな雑誌で記事を書いているらしい。そんで仕事のお付き合いで大きなライブに行くと会っちゃったりすんだよね。顔合わせないように逃げたりしてんだけど。
●その子とは、イベント企画サークルの仲間という間柄で、彼女の考える企画は全てヴィジュアル系なのですよ。こちとらお金のリスクを背負って企画を動かすのに、自分の趣味じゃないアーティストで赤字が出ちゃったらマジ泣ける。実際全然知らないヴィジュアル系物件で痛い目にあったバカリだ……そこにこのイエモンの話が出た。学祭ライブというコトでバンドの感触も悪くない…不本意だが、イエモンを招聘してイベントを打つことになった。あれは、93年頃?「アバンギャルドで行こうよ」の頃だったような。

●しかし実際にイベント当日を迎えてみると、大変な盛況となり、ライブの内容もスゴくよかった。このベストに収録されてる曲よりも、もっと粘着質で淫猥な音楽だったような…カタツムリのウタとか…そんな感じ。ボクはスタッフとして大学講堂にPAや照明を搬入しリハの様子を見学してたのだが、吉井さんはステージには立たず、ガッチリきまったヘアスタイルと襟を高く立てたトレンチコートに身を包んで、客席の一つに深く腰かけて、スゴく恐い表情でステージを睨みつけていた……。パフォーマンスの直前のアーティストの姿ってのは、凶暴な獣のようにピリピリのオーラを放っていると、20歳そこそこのボクは思い知ったのであった。イエモンがその後破竹の勢いでスターダムに駆け上って行ったのは説明するまでもない。1996年、第一回フジロックのメインステージ大トリ一個前でもあったはず。そこのパフォーマンスも見たね。



●2-02:フジファブリック「開店休業」

photo_2_02フジファブリック

WIKIPEDIA によると、ボーカルギターの志村正彦くんは、奥田民生のライブに触発されてこのロック道を志したというハナシが書いてある。コレがトリビュートの縁なのかな?今では事務所の先輩後輩のカンケイだ。ナニゴトも頑張っていれば、自分の尊敬する人と一緒に共同作業が出来る機会がやってくる。チョッピリいいハナシだ。…でも、このバンド、なんかツカミドコロが難しくて、ボクにとってはヤヤコしい。

フジファブリック「TEENAGER」

フジファブリック「TEENAGER」2008年
●最近、新譜「CHRONICLE」が発売されたんだけど、買うか買わないか迷ってる。なんかこの音楽にイコゴチの悪さを感じるのよ。最初のフルアルバム「フジファブリック」2004年もセカンド「FAB BOX」2005年も聴いているんだけど、正直なんでセッセと聴いているのかと聞かれれば、ボクが彼らの音楽に感じる違和感の理由を突き止めたいからなんだと思う。
志村くんのボーカルは、多分ロックバンドのセンターに立つには微妙に貧弱かつマヌケで、かつレンジが狭くてメロディが深刻にドラマチックにならない…。ドカドカの本格ロックではなく、どっかパチモンくさい日本のロックの匂いがする。しかも、多分彼らはソレを狙いで計算/演出してる。英国風のロックをブリットポップというなら、同じ意味で、彼らのロックは折り目正しいジェイポップだ。そんな感じだからギターのフレーズはなんか懐かしい気分がして、オルガンの鳴りがなんともチープで、もしかしたらコレは00年代のグループサウンズなんじゃないか、という気分になる。「追ってけ 追ってけ」「マリアとアマゾネス」みたいな曲は他のバンドじゃ絶対に聴けない。……くそ、ボクはこのバンドの、くさやのような匂いに取り憑かれてるな。結果として彼らの思うツボで、キチンと軍門に下ってしまった。
●で、「TEENAGER」だ。メンバーは30歳前後で別に今さら若者気取りをする必要もないだろう。しかし音楽的には若々しく栄養を吸収して進化してる。アレンジはホーンとかエレクトロ機材を入れて分厚くなり、ボーカルの弱さもうまく制御できるようになってきた。一方、オルガンがぴーぴー言ってて、味になってるのはやっぱ変わってないし、メロディとツカミドコロのないリリックの微妙な珍味は健在。今だボクはこのバンドをどう評価してイイか分からない。……多分、この分だと新譜買っちまうだろうな、好きなバンドじゃないのに。



●2-03:星グランマニエと東京シュガーボーイズ(FROM 氣志団)「SUGAR BOY」

photo_2_03星グランマニエ

●ナゼ氣志団が、ユニコーンと縁があるのか?今回初めて知ったけど、阿部義晴氏が、インディ時代の氣志団のプロデュースをしてたコトがあるんだって。知らなかった…。阿部氏、イロんなキャリアがあるねえ。そんでギタリストである星グランマニエがステージから落ちてケガしたときもアベBが代打でパフォーマンスしたりと、結構な縁である。……ただし、性急なビートで青春のヒリヒリを伝える名曲「SUGAR BOY」を、グズグズのスローテンポにアレンジしたのはどうかと…。コレも氣志団なりの特別なパロディ感覚だろうか?

矢島美容室「ニホンノミカタ ーネバダカラキマシター」

矢島美容室「ニホンノミカタ ーネバダカラキマシター」2008年
●しかし、氣志団、DJ OZMA、矢島美容室様々なペルソナを自由に操る彼らはマジでスゴいと思う。現行ジェイポップの一番の戦略家だし一流の自己演出家だよ。DJ OZMA を封印しつつスグに矢島美容室がスタート…。実は日本の DAVID BOWIE? 女装ってのも BOWIE と一緒だもん。とんねるずさんはおいといて、矢島ナオミはちょっとカワイいもん。ギラギラグラムのダンスミュージックとしても高性能。イロモノ扱いされてますけど、彼らはスゲエクレバーなアーティストです。



●2-04:キャプテンストライダム「ペケペケ」

photo_2_04キャプテンストライダム

●このバンドにとって「ペケペケ」は重要なライブのレパートリーなのか、シングル「人間ナニモノ!?」2008年の C/W 三曲目にも渋谷クワトロでのライブテイクが収録されてる。カバーとしてはストレートな解釈で、チャーミングなビートロックの楽しさをそのまま継承している。個人的には歳を重ねるにつれ、この曲のメッセージがジワリと効くようになってきた。エラそうでスカしたセリフをのたまう男に対して、女の子の方が「好きなコト言ってなさい いつも あたいがいなけりゃ ナニも出来やしない アンタはテディーベア」と強烈に皮肉るリリック。まさしくワイフとボクの力関係を文字通り表してる。ボクはワイフがいないとナンにも出来ない。キッチンのお湯の出し方も教えてもらわないといけなかったし。
キャプテンストライダム「音楽には希望がある」
キャプテンストライダム「音楽には希望がある」2008年
●この連中がメジャーデビューした瞬間、シングル「マウンテン・ア・ゴー・ゴー・ツー」の瞬間から、もうなぜかユニコーンの匂いがしてしょうがなかったんだよね。それが2003年のこと。多分ボーカルギターの永友聖也のリリック感性がユニコーン時代の奥田民生に近いのかもしれない。デビュー当時はその作詞能力に大瀧詠一が注目して面倒見ていた時期もあったが、現在はよりガレージロック路線へタフに変貌するため、内外の様々なプロデューサーと仕事したり、セルフでやってたりしてる。
●そんで早くも4枚目となったアルバムが本作。伸びのイイメロディに分かりやすいリリックが座りよく乗っかっててやっぱ楽しい。今コレを聴いてユニコーンを連想することはなくなったが、逞しいバンドに成長している手応えは感じる。「人間ナニモノ!?」「わがままチャック」とかは一回聴く価値のあるロックです。



●2-06:SPARKS GO GO「ケダモノの嵐」

photo_2_06SPARKS GO GO

●80年代末~90年代初頭の「バンドブーム」の中で後発組として現れたという印象の、3ピースロックバンド。ユニコーンとの縁は浅くなく、奥田民生+SPARKS GO GO THE BAND HAS NO NAME というユニットを組んでたし、ユニコーン解散後の阿部義晴とは ABEX GO GO というバンドを組んでた。つまり、あの時代からの仲良しさんなのです。

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SPARKS GO GO「SPARK PLUG」1990~1994年
●バンド結成から4年目までのキャリア初期をまとめたベスト。オトコ臭いロックが持ち味で、個人的には「ざまーない!」というシングル曲がリアルタイムから大好きです。「ネルシャツ脱いで Tシャツになれば 半年忘れてた ときめく胸があらわになって うずきだすしか ざまーない! 熱い夏はまだまだ続いてゆく ざまーない! 不埒な季節に ジタバタみな乱れてる」この季節にピッタリな痛快ロックチューンですわ。15年も前の曲なのに覚えてるくらいだもんね。



●2-07:PUFFY「働く男」

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奥田民生のキャリアを眺める時に、PUFFY の存在は忘れられないでしょう。ボクが生涯で最高に夢中になったアイドルは広末涼子と、このブログで以前ボクはカミングアウトしましたが、PUFFY の二人もアイドルと捉えてイイのであれば、ヒロスエ級にボクは二人にハマりました。もうね、VHS からツアー本、CD-ROM ソフト、アメリカのイラストレーター RODNEY GREENBLAT によるデザインのキーホルダーまで持ってたね。……二人は実はボクと同い年で、考えてみれば既にイイ年ブッこいたアラフォーになろうとしているが、相変わらず燦然とボクのアイドルとして輝いているのです。
●そもそも、奥田民生が女の子ユニットのプロデュースを準備しているという情報が入った段階でもうワクワクしたもんね。ユニコーン解散後の民生氏は、ワザと世捨て人のように振る舞い、バス釣りにハマったり、オッサン臭くふっくらしてみたり…。その彼が女子のプロデュースワークだなんてワクワクじゃないですか!しかも相棒は井上陽水!そして「アジアの純真」!それは1996年に起きた重要な奇跡の瞬間でした。
●収録曲「働く男」はアニメ「働きマン」主題歌としてシングルカットされたモノをそのまま流用してる。彼女たちのカバーワークは沢山あるからその中の一個という位置づけだけど、アイドル・ジェイポップと片づけられないオルタナ・ギターロック仕様は確実に信用出来る。だからボクは今だ彼女たちのファンなのだ(GLAYTM REVOLUTION とのケッコンだけは少々ガックリしたけど…)。

PUFFY「HONEYCREEPER」

PUFFY「HONEYCREEPER」2007年
●最新作「BRING IT !」は楽しみなんだけどマダ聴いてません。だから、2007年に発表された一つ前のオリジナルアルバムを紹介。コレは久々に本気で PUFFY がロックしてるアルバムでかなり愛聴してます。だって曲を提供している作家陣がスゴく豪華でロックな人ばっかなんだもん!
●一曲目は黄金のコンビ、井上陽水&奥田民生。ex. THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、現THE BIRTHDAY チバユウスケが2曲も本気のガレージロックを提供(サビのラインが BOOWY を連想させるんだけど?ボクだけ?)。ザ・クロマニヨンズ真島昌利も二曲担当、一曲はジブンのバンドでもセルフカバー。悪フザゲがダラダラ暑苦しい「妖怪PUFFY」グループ魂がガッツリ出演。THE PILLOWS のリーダー&ソングライター山中さわおも2曲でコラボ。元イエモン吉井和哉氏もタイアップ曲「くちびるモーション」でブギーロックを投入。アメリカのオルタナロックプロデューサー BUTCH WALKER やスウェーデンのバンド/プロデューサーチーム THE MERRYMAKERS の名前も。マッハなガレパン「BOOM BOOM BEAT」の作曲はこの北欧人。作詞にピエール瀧とかも。アルバムの中では異色なヤワいポップスをやってます。



●すんません、関連作品をあとちょっとだけ。

ジェット機「best」
ジェット機「MUST」

ジェット機「BEST」2003~2008年(コレは文字通りのベスト)
ジェット機「MUST」2008年(最後のリリース音源6曲入りミニアルバム)
●このバンドは、バンドブームでユニコーンとその人気を二分したビートパンクバンド JUN SKY WALKER(S) のボーカル宮田和弥ジェット機においては「宮田JET」と名乗ってた)と、ユニコーンドラムの川西幸一ジェット機においては、やはり「川西JET」と名乗ってた…RAMONS のマネ?)が組んでたモンです。2009年ユニコーン再結成に際して、こちらの方は2003年からの活動に、やはり2009年終止符を打ち、解散しました…。
ジュンスカの初心を全く忘れてない、コゾウっぽいパンクはオヤジになっても健在で、若手ポップパンクには負けねえぜ的な勢いは音源からヨク伝わります。宮田JET の少しだけ震えるシャウトも懐かしく感じたのでした。
●……でも、ネット見てたら、JUN SKY WALKER(S) も20周年を記念して再結成してるなあ……2007年に二晩だけライブしている…これ継続的なヤツなのかしら。WIKIPEDIA だとドラム小林現在塗装業ってコトになってるぞ? やっぱベース寺岡呼人が一番の勝ち組なんでしょうか。ゆずのプロデュースを当てて、自分のプロジェクトにユーミンまで引き込んでシングル出してたもんね~。GOLDEN CIRCLE feat. ゆず & 松任谷由実「ミュージック」、これイイ曲でしたよ。

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