自律神経失調症とのお付き合い(その103)~「ヨガ個人教室」編
●先週休んだヨガ教室、今日はキチンと行ってみた。ハッキリ言って今週はかなり具合が悪かった。ヨガ教室に行ってカラダをほぐさないと、具合が悪くなるかのようだ。
オマケに、左足がオカしい。アキレス腱がイタい。ビッコを引くように歩いてる。この病気にかかってから、左肩、左腕、左側頭部がイタくなる事がよくあるんだけど、とうとう左足までオカしくなったか。ああ、ブルーだ。

ボクのヨガ教室は、アラフォーと見える女のセンセイが、個人で開いている。最大で8人以上のクラスは組まない。少なければ3人程度でヨガのセッションとなる。結果、センセイは細かく目を配ってくれるから超初心者みたいなボクでも一応カタチになるように指導してくれる。今日も3人の予約が入ってるはずだったが、結局来たのはボクだけだ。あらら、図らずも個人レッスンとなった。


せっかくなので、ボクがやってる体操ってのを少し紹介しよう。
●もちろん、ド素人のボクから見た解説なので、マト外れだってのはカンベンしてください。それと、コレは「ヒーリング」クラスで、運動の強度としては最弱ランク、かつ基本中の基本のはずと思う。

「リンパポンプ」。
●準備運動的位置づけでやる動き。マットの上にうつぶせになり、タオルケットを丸めたものを骨盤の下に入れる。そんで、かかとを軸にして、足を上下する。結果その動きが体全体をユサユサ。「リンパポンプ」という言葉の意味はよくわかんないけど、足全体がカラダの血流/新陳代謝の大きなポイントになるってのは、タイ式マッサージにも出てくる発想だよね。多分、それに絡むコト?
ヨガ/リンパポンプ

●さて、この時に、不思議なイメージを思い描きながら深呼吸をする。
「骨盤の中や内臓で、呼吸をしてください…」……人間は肺で呼吸するモンで、その他の器官では呼吸しないモンだ…普通の生物の授業で知る範囲の知識だとね。しかし、イメージする。呼吸をする時に、その空気が骨盤や内臓に送り込まれていくかのようなイメージをしながら深呼吸をする。深呼吸のリズムと共に、ソレらの器官の緊張をホグしていくようなイメージで呼吸する。深くカラダの中を観察するイメージで。ヨガにはそんな場面がイッパイ出てくる。

ヨガでは骨盤が大事らしい。
●姿勢はマットの上で仰向け状態のママ。足を肩幅に開き、ヒザを立てる。そんで、ソレを左右に倒しながら、骨盤をコロコロと転がす。

ヨガ/骨盤転がし

●その延長で、今度は腕も一緒に動かす。まず、中空にテを差し出し、手のひらを外に向ける。そしてその手首をねじった状態のままで両手を組む。

ヨガ/遠心力

●組んだ手をアタマの上で弧を描くように動かしていく。ポイントは、肩甲骨と背骨の間を拡げるようなイメージで腕を動かす事。肩こり/背中こりのボクには気持ちイイ動きだ。


片足正座のポーズ。なんかちゃんとヨガ風の名前がついてるんだけど忘れた。
●まだマットの上で仰向け。次は、片足だけ正座の姿勢でヒザを折り、さらに骨盤を開く。

ヨガ/正座

●反対の片足は、ヒザを立てておく。カラダの固いボクには、実はこのポーズだけでかなりイタい。モモの前の筋肉がギリッと伸ばされる。股関節周りの筋肉、胴体と足を繋ぐ筋肉がコワバッテルのがわかる。カラダが柔らかい人には雑作もないでしょうけど。
●手首のソバに足の裏がくることになるが、カカトをグッと手のひらで押すと足の筋肉がかなり伸びるコトになる。反対の足を開くことで、骨盤を開く。恥骨のスキマが開いていくイメージを描いて。左右両方やるのは当然。


お次は、うつ伏せになってみる。首、肩、鎖骨まわりを拡げるイメージ。
ヨガ/首を伸ばす

●アゴを床につけて、首、喉まわりの筋を伸ばすイメージ。あまり首の後ろが縮まないように、少しアゴを引きつつ、この鎖骨/首/アタマまわりへ空気を送り込むように呼吸する。そんで、一旦、お祈りのポーズのように休憩。呼吸を整える。
●アタマグリグリとは、頭頂部を床につけて、前後へコロコロと転がす事。気持ちのイイ場所を見つけるつもりで色々な方向に転がしてみる。頭蓋骨のスキマを少し緩めてやるようなイメージで。「アタマで呼吸して」というフレーズもよく言われます。

ヨガ/グイッとソる

●ソコまで行ったら、もう一回最初のうつ伏せポースに戻る。しかし今度はつま先を立てて。そしてそのまま腕を立てて首をグーッと反ってみせる。ヒザは床につけず、足の甲の部分で下半身の体重を支えて。


「ドッグポーズ」。
●この反ったポーズから、オシリをツンと突き出す「ドッグポーズ」へとヘンケイ。キレイな「ドッグポース」カラダがキレイな二等辺三角形みたいになっててカッコいい。が、ボクは自分のポーズがそうなってるかは自信がない。オシリの先っぽ尾骨と肋骨が胸の前で集合するポイントにある胸骨、そして肩と床を押す手のひらが一直線になるとキレイな上半身が作れる。その上で、足の指で床をグリップし、カカト側に体重を乗せてこのポーズを作る。……カカトが床にキチンとつけばカッコいいが、何気にアキレス腱が伸びきらず、イタい姿勢になる。
●で、一息ついたら、手のひらのバショまで足を歩かせるようにして、そのまま前屈姿勢。前屈で床に手が届かないボクは、そのままそんな姿勢に入れないので、テキトウにやってるけど。

ヨガ/ドッグポーズ

●そんで、足の裏全体を使って床をグリップ。ヒザを曲げオシリを突き出し、上半身は胸骨を持ち上げる感じ。で手は前に伸ばして合掌。このヘンなポーズを一瞬キープしたら、一気にカラダを上に伸ばーす。深呼吸して、胸の前で合掌。リラックス。
●直立した時、足の裏が地面にちゃんと安定してついているか意識して。ヘソの下「丹田」と地面を結びつけるようなイメージで。この「丹田」「第2チャクラ」のバショらしい。動いていると、このバショに熱が集まっているのを意識する事が、ごくたまにある。ヨガに馴染んでいる人はもっと明確に感じるのだろう。ちなみに「第1チャクラ」オシリの穴である。まだ他のチャクラのハナシは教えてもらってない。いや、教えてもらってるかもだけど、理解出来ない。


●再び、四つん這いに。今度は腕を棒のように立てて、背中を持ち上げる。
ヨガ/よつんばい

●腕の筋肉を使わずに、骨だけで立てて上半身を支える。その時イメージするのは、胸骨を持ち上げて背中をアーチ状に持ち上げ、その結果、背骨と肩甲骨の間を伸ばすように意識する。ここから再び、ドッグポースを作って、立ち上がる動作は以下同じ。


今度は立ち上がって、ポーズを作る。また名前を忘れたけど。
ヨガ/横に伸びる

●マットの角を利用して、足のポジションをキメル。角に後ろの足のカカトを置いて斜め45°に向けて固定。そっから50センチ前にもう片っぽの足を置く。コチラは正しく前へ。足の指をグッと開いてマットを強くグリップ。
●骨盤のムキを正しく前に向けつつ、後ろの足側の座骨を上に引っ張り上げるように。そんでブリック(レンガのような大きさのウレタン製ブロック)に軽く手を置きバランスを取る。
●そしてカラダを横に開いて、肩腕を高く上へ。その伸ばした腕の中指の先を見つめるように、ゆっくり首を回転させる。これで腰回りがイイ感じ。もちろん、左右両方やる。


壁に向かって逆立ちっぽく。
●マットを壁に近づけて、その壁から50センチほど離れたトコロに肩のラインがくるようにネッ転がる。
ヨガ/壁に立つ
●そしておもむろに、足を壁の方に持ち上げてみる。手は腰に当ててソレを補助。壁に足がついたら、壁を歩くようにしてカラダを伸ばしてみる。体重が肩と首にノシカかってくるが、肩/首の関節/諸要素がその圧力で自然に広がっていく感じを狙う。うまくできない場合は、腰を支える腕の下にクッションを据えたりするといいかんじ。コレもポーズに名前がついてたけど忘れた。


「シャバーサナ」。
ヨガ/シャバーサナ

●最後の整理運動?90分ほどのセッションはコレでオシマイ。5~10分ほどマットの上で、仰向けに寝てココロを鎮める。コレは「シャバーサナ」と呼ばれている。意味は分からない。が、結構激しい動きを繰り返したカラダをチルアウトするにはちょうどイイ時間である。ちょっと、マジで眠りそうになる。


つーか、この話、ヤメときゃよかった…。
絵はヘタクソでワイフに笑われるし、毎週やってる動きなのに全然キチンと説明出来ないし。もっと繊細な動きがセンセイから指示されるし、ソレはイロイロなイメージを伴う呼吸とリンクして行われるから、今ボクがダラダラ説明したポーズをそのまま作ったとしても、ナンも意味がないと思う。

「ヨガ」ってのは、アッチの言葉で「繋ぐ」という意味らしい。…ボクのナカでは、自分の意識と、自分の肉体を「繋いで」コミュニケーションをはかる行為という意味で受け取った。普段は気にしない呼吸や骨、関節、筋肉の動きをモニターしてみる。そんで、気付かなかった事に気付く。「今日はウマく空気が肺に入るぜ」とか。
●コミュニケーションと言えば、コレはボクとインストラクターとのコミュニケーションでもある。Wii Fit でやるより、やっぱ人間と一緒にやった方がイイ。センセイに健康の心配な点を相談すれば、多少だけどソッチに振った動きを織り交ぜてくれるし。……あー織り交ぜてないかも……ただ、ボク自身が自分の不安との接点を、カラダの動きの中で自然と察知できるようにしてくれるのは感じる。コレは、ヨガってモンの動きが元からそんな風に考案されてるからかも知れない。
●だからいつも同じコトの繰り返しなのに同じように思えない。従って毎度毎度通ってしまう。別に新技とかも知りたいと思わないし…あ、新技は日々イロイロ突然登場してきます。でもヤリ切れないポーズに無理に挑戦すると、アトでカラダが痛くなるし…。
●今日のハナシ、あんま、参考にならないです、こりゃシッパイだ。ヨガはちゃんとしたセンセイにちゃんと教わった方がイイです。


●以前の「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-557.html




唐突だけど、ココからオーストラリアの音楽の話が始まります。興味のない方は時間のムダです。

●えーとですね、ヨガ教室のバショは最近移転して、以前の貸しスタジオから、マンションの一室に引越となった………センセイの住居と兼ねてるんだけどね。
●だから、なんとなくセンセイのプライベートなグッズもスタジオ(とはいってもマンションの12畳ほどのリビング)のスミッコには見受けられるわけですよ。冷蔵庫の上に、ちっちゃいハーブが育ててあったり、ベランダに虫除けグッズがぶら下がってたり。

●で、ボクはなんとなく、人の持ってるCDにすぐ目がいっちゃうタイプで。窓際のスミッコに5枚ほどのCDの束を見つけて、コッソリ眺めちゃった。……そしたら結構コレが渋いのです。
●やっぱ、癒しなレイドバック系がお好きと見えて、アフターサーフな JACK JOHNSON とかがあったんだけど、ボクが注目したのは、アフターサーフを通り抜けてジャムバンド系まで突破しちゃった物件。THE JOHN BUTLER TRIO がたくさんあったのですよ!


オーストラリアのジャムバンド。THE JOHN BUTLER TRIO。
●センセイ、エラく渋いの持ってるじゃないですか?! ジョンバトラーとか聴くんですか?「あら、そのバンドご存知なんですか?ワタシ、一度フジロックでこのバンド見てから好きになっちゃって」ジョンバトラーは聴きますが、実際に自分以外でジョンバトラーを聴いている人に初めて会いました。ボク、トモダチが圧倒的に少ないからな~。趣味を共有出来る人身近にいないんだよな。内ジャケでは、このトリオが演奏しているモノクロの写真が。スツールに腰かけたギタリスト JOHN BUTLER はギターをヒザの上に平たく乗せて、スティールギターな弾き方のポジションで構えてる。うーむ、やっぱカッコいい。

JOHN BUTLER

(コイツが JOHN BUTLER。自慢のドレッドロックは最近切っちゃったそうだけど。)

●だから、今日はこのバンド THE JOHN BUTLER TRIO を聴くのだ。

THE JOHN BUTLER TRIO「JOHN BUTLER」

THE JOHN BUTLER TRIO「JOHN BUTLER」1998年
●この JOHN BUTLER というオトコ。大学進学をキッカケに西オーストラリアの大都市パースに出てきて、それから路上でギターを弾きはじめた。それが評判を呼び、いつしかカセット3000本を売っちゃう勢いに。彼のギタースタイルはオープン・フィンガー・チューニングってヤツで、オマケにケルトやインドの音楽からも着想を得ている(←確かに微妙な隠し味になってる)。そんなギターの素朴な響きとシンプルなバンドグルーヴが、朗々と響く彼の声にウマくマッチして、聴く者の気持ちを澄み切ったモノにしてくれる。で、コレがそんな評判を受けて放ったデビューアルバムだ。一曲目「VALLEY」から8分越えだ。アルバムの聴き所「OCEAN」は12分のインスト曲。彼の自由な感性が光るギタープレイがタップリ堪能出来る。

THE JOHN BUTLER TRIO「THREE」

THE JOHN BUTLER TRIO「THREE」2001年
●トリオとしての一体感がより強調された印象。ロックボーカルとして JOHN BUTLER はより逞しく歌い、バンドは一丸となってダイナミックなロックを目指す。力強いリズム隊がうねるグルーヴを発散して、長尺曲のテンションを全く切らす事なく爆走を続ける。民族楽器ディジリドゥーまでが隠し味でブンブン唸ってる。聴き所は約15分の大曲「FOUNDATION」だろう。JOHN の奔放なギタープレイがバキバキと弾き出されて、まさしくジャムバンドとしてのソコチカラを見せつけてくれる。

THE JOHN BUTLER TRIO「SUNRISE OVER SEA」

THE JOHN BUTLER TRIO「SUNRISE OVER SEA」2004年
●このバンドが商業的成功を手にし始めたのはこの頃か。前後にジャムバンドとしてとても素晴らしいライブアルバムを出して高い評価を得ているという話だけど、ソレは残念、まだ聴いてないんです。(「LIVING 2001-2002」「LIVE AT ST. GALLEN」)。
●このアルバムでは、ダイナミックなジャムというよりは、グッとテンポを抑えたブルージーな質感が目立つ。テンションをパーッと解放させるのではなく、グッと圧力をかけてグラグラ煮えたぎらせる感じ。曲のボリュームも1曲を除いて4~5分台がメインになる。シングルヒット「ZEBRA」は今までやって来なかった直球レゲエアプローチを採用。もう一枚のシングル「WHAT YOU WANT」ではストリングスアレンジを加えてゴージャスな感じ。より進化していこうという意志がハッキリ感じ取れる。それでも「OLDMAN」等に見るジャムジャム攻撃も健在です。

THE JOHN BUTLER TRIO「GRAND NATIONAL」

THE JOHN BUTLER TRIO「GRAND NATIONAL」2007年
●2006年のフジロックに参加して日本での知名度も上げた彼ら。リラックスした楽しさを漂わせるアフターサーフなフォークテイストも備わって、まさしく時流に乗ったサウンドデザイン。BEASTIE BOYS に関わったヒップホップ系プロデューサーを招いたり、ファンクロックからカントリーロック、ブルースロックのようなスタイルを取り込んだり、ストリングスやホーンなど、コレまでのアルバムよりも沢山の楽器を導入したり。さあ、ゴッタ煮ミクスチャー度はどんどん高まってる。もっとジャムジャムしてくれよ!



オーストラリアのバンド、まだまだありまっせ、注目物件が。

OLD MAN RIVER「GOOD MORNING」

OLD MAN RIVER「GOOD MORNING」2007年
●ホントは THE JOHN BUTLER TRIO みたいなコトをしたいのかも知れない。しかし、OHAD REIN というオトコが仕切るこのシドニーのバンドにはもうちょっと色気が入っちゃって、結果 BECK のようなビート感覚を備えるに至った。根っ子には泥臭いフォーク感覚があるし、実はブッキラボウな歌い方が増々 BECK を連想させる。その上で、タイトなリズムにはヒップホップのミクスチャー感覚まで入り交じる。シタールまで使ってるのが BECK の不思議なコラージュ気分とも繋がるし、結果スゴくチャーミングな音楽になってる。シングル「SUNSHINE」「LA」がスゴくキャッチー。つーか BECK が聴きたくなった。
「OLD MAN RIVER」って言葉は、そもそもはミシシッピ川の愛称だ。「ジジイの川」。アメリカのド田舎のド真ん中を静かに流れる大河にふさわしいニックネームだと思う。そんな人懐っこさが、このバンドには備わってる。イイ感じ。


ダウン・トゥ・アースなレゲエミクスチャーバンド。

BLUE KING BROWN「STAND UP」

BLUE KING BROWN「STAND UP」2006年
●リードシンガーは NATALIE PA'APA'A というサモア系の女性。スゴくユニークな名前だよね。彼女を軸に地面から這い上がるような熱いグルーヴが総勢8人のグループから巻き起こる。彼女自身もパーカッショニストで、バンド全体のリズムパートは実に分厚く、ストレートなディープファンクからアフロビート、ラテン、ロックステディ、ルーツレゲエ、オルガンジャズなど様々な表情を次々と見せてくれる。オーストラリアという国が、様々な文化の影響を受けているのを象徴するかのような、幾層にも折重なった音楽的レイヤーを感じさせる。THE JOHN BUTLER TRIO のライブでパーカッションを担当した経験もあるとか。一曲だけ毛色が違うと言えば「SAMOA'S SONG」。NATALIE のルーツを強く意識した、スローテンポの曲で、哀愁漂うアコギとオルガンを軸にしつつも、南国ポリネシアの気分を漂わすコーラスワークがとても美しいです。
それに彼らを特徴づけているのは、その強いメッセージ性だと言う。彼らのCDはリサイクルを配慮してパッケージが紙ジャケになってるし、そんなんで人権団体からもサポートを受けている。でもコレは、デビュー音源でもある次のミニアルバムを聴いてもらった方がよく分かると思う。

BLUE KING BROWN「BLUE KING BROWN」
BLUE KING BROWN「BLUE KING BROWN EP」2005年
●コッチは、前述のフルアルバムを出す前にリリースしたミニアルバム。コレに収録された「WATER」という曲が、彼らの出世曲だ。オーストラリアの先住民族「アボリジニー」の人々が晒されている社会的差別について歌った強いメッセージソングだ。チョイと歌詞を引用しましょう。


「WATER」

水。ワタシは水がドコに行ったか分からない。山に登ったか?砂に沈んだか?
自分でもよく知らないけど、アタシは高いトコロが好きだし、高いトコロに行くのも好き。
でもそんな高台に上がったら、ヤツらがワタシたちを分け隔てる壁を作ってるのが見えた。
ヤツらが戦争を起こし、ワタシたちの平和を拒絶した。
ヤツらが土地を取り上げ、病気を持ってきた。

あの白人たちは、黒人たちのアイデンティティを奪い、
永遠に黒人たちのモノであったはずのあの土地を奪った。
ヤツらにはハートがない、そして権利もない。
アンタが戦うと決めてくれたら、アタシたちは一緒に戦うよ!

ワタシたちは水。水。水になる。
ワタシたちは水。ヤツらの炎に立ち向かう水になる。
ワタシたちは水。水。水になる。
ワタシたちは水。ヤツらの炎に立ち向かう水になる。

ヤツらはいつだって、見るもの全てを自分のポッケに入れてしまう。
結局ヤツらは世界中を巡って、土地の全てを取っていってしまった。
ありとあらゆる岩や石に自分の名前を書いていった。でもソコには微塵も神秘はない。
ヤツらは、子供たちを本来の祖先から遠ざけている。彼らの聖地から締め出している。
でもいつか、彼らが聖地を囲むフェンスを引き倒すのを、アタシは見たいと思ってる。

アタシにとってこの歴史は屈辱。でもアタシはまだ人間を信じてる。
アタシたちは全ての間違いを正しくひっくり返す事ができるはず。
みんなが毎日毎晩自由に歩けるように!だって、所詮「国家」なんて、
みんなが故郷と呼ぶこの地球の、細かい部品でしかないんだから。
そしてソレはアイデンティティを知るための大事なポイント。
もしアンタが、自分がやってきたバショを知らないのなら、知らない理由を知るべきよ。

WE'LL BE THE WATER, WATER, WATER.
WE'LL BE THE WATER FOR THIER FIRE.
WE'LL BE THE WATER, WATER, WATER.
WE'LL BE THE WATER FOR THIER FIRE.



「WATER」。オーストラリア人は「水」に敏感?
●オーストラリアってなんか解放的で、スケールがデカクて、自然がイッパイで、楽しい観光地ってイメージあるじゃん。ボクは行った事ないんだけどさ。でも最近のオーストラリアに関する記事や文章を読んでると、そう楽天的なバショでもないような気がする。
●地球温暖化のせいかどうかは分からないが、00年代に入ってからのオーストラリアの水不足、干ばつはマジで深刻なものになっている。10年以上も小雨状態が続いた上に、2006年には降雨量が三分の一まで減少、1900年以来最悪の干ばつが各地を襲った。農作物生産にも大ダメージを与え、世界の穀物価格にも影響を及ぼした。元から乾燥地域の多いオーストラリア大陸。その自然環境はボクらが思うほど丈夫に出来ていないようだ。
●この水不足は直接市民生活までに影響をもたらしている。今は落ち着いているのかな?でもネットのこの頃の記事によると、スゴい節水ルールが街中で定められててビックリする。例えば…。

「ガーデンの水遣りの規制(週2日の手撒き等)」
…スプリンクラー絶対ダメらしい。
「洗車はバケツでのみ(ホース厳禁)」
…ホースはダメなんだ!
「水鉄砲などの水遊び厳禁」
…水鉄砲ですら法律で禁止されるんだよ、スゴいでしょ!

・こっちは推奨行為なんですけど……。
「シャワーは1人4分まで、体を洗う時はシャワーを止め、バスタブを使用しない」
「洗濯機はフルの状態で回す」
「水を流しっ放しにして家事・炊事をしない(バケツや流しに前もって溜めてから使う)」
「プールの水を水道から足さない」
「家の外を洗わない(窓、外壁、塀など)」
「自宅の水道を使って動物を洗わない(再生水を使用してるペットショップで洗う)」
「水は冷蔵庫で冷やす(夏、水道水が温くても、冷たくなるまで流しっ放しにしない)」

●厳しー!細かいー!でも、おかげでオーストラリアの人たちの節水意識はスゴく進んで、シドニーでは70年代の水使用料から3割削減が達成されたようだよ。でも、コレは21世紀を生きるボクらのすぐ先の未来なんじゃないだろうか?日本だっていつこんなコトになってしまう事やら……「エヴァンゲリオン」の舞台、第三東京市では、一年中セミが鳴いている。アレは地球温暖化で日本から四季がなくなったコトを象徴しているんだって。


先住民族「アボリジニー」に対する差別。そんで「白豪主義」。
●あの映画「世界の中心で、愛をさけぶ」で、余命短い長澤まさみちゃんが、行ってみたいと最期まで言ってた名所「エアーズロック」アレに今後登れなくなる。コレが「WATER」の歌が叫ぶ「聖地」の一つだからだ。以下、読売新聞の記事を引用。

「世界遺産のエアーズロック入山禁止へ…豪当局」
オーストラリア観光の目玉として人気の巨大な岩山エアーズロックの登山が、早ければ2011年10月にも、全面的に禁止される見通しとなった。豪国立公園当局の計画案で明らかになった。
 この地を「ウルル」と呼び聖地と見なす先住民「アボリジニー」が、入山に強く反対してきたのが最大の理由。最近では、登山客によるゴミ投棄や、滑落事故の増加も問題となっていた。
 公園当局は、観光業への影響を懸念してきたが、観光客を対象とした最近の調査で、98%が「登山が禁止されても訪れたい」と回答したため、禁止案策定に踏み切った。政府の最終決定を経て実施される。ただ、国内では反対意見も根強い。エアーズロックはユネスコの世界遺産で、高さ348メートルの一枚岩。年間35万人の観光客が訪れ、このうち10万人以上が入山している。公園当局はこれまで、「入山自粛」を求めるアボリジニの希望を掲示する一方、登山するか否かの判断は観光客に委ねていた。


エアーズロック

(ただ眺めるだけでも十分だよね!そう思ってくれてる人が多いのが救いだよ。)

●無邪気に楽しい観光地と思ってた場所ですら、過去に誰かから収奪された大切な場所だった…ってのは、フクザツな気分だ。まあ、これは広いこの大陸での一例だ。貴重な水資源からアボリジニーが切り離されるとか、様々なトラブルがこの国にはある。

「白豪主義」ってのは、「オーストラリアは白人のモンだ!」という考え方の事だ。
●オーストラリアは、1970年代まで国の制度の中に白人系に偏った人種主義政策を持っていた。それが現在のようなマルチカルチャリズムに脱皮したのはそんなにムカシじゃない。そして制度上はなくなった人種主義は、今だ根深く人々の気持ちの中に残ってたりしている。
●2005年にはシドニーで中東~レバノン系住民が一部の暴徒に襲われる事件があった。5000人の若者が「ココは白人の国だ、気に入らないなら出て行け」と叫んだ。白人至上主義のネオナチ的な組織も存在するという。特に目の敵になっているのは、インド系、イスラム教徒、アボリジニー、東南アジア系、黒人、フィジーやニューギニアなどのメラネシア系(黒人さんと同じくらい肌の色が黒い)などだ。日本人だって例外ではないらしい。サモア系である BLUE KING BROWN のボーカル NATALIE はこの「白人」の外からこの国を見ている。そして挑発している。あの大地が干ばつで乾涸びてしまう前に、人種の枠を超えて協調し合える関係を作って欲しい。


●今回も、誰も読まないであろうハナシを長々と書いてしまった…。

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