日本テレビの朝番組「ズームイン!!SUPER」の絵本をゲット、コドモに読ませる。

「ズーミンとチャーミン こおりのくにをすくえ!」

「ズーミンとチャーミン こおりのくにをすくえ!」
「ズームイン!!SUPER」の番組キャラクター、ズーミン&チャーミン兄妹が地球温暖化を問う、子供向けと見せかけて意外とタフなメッセージが込められた絵本が今月全国発売。熱心なズーミン&チャーミンファンである我がコドモたちの熱心なリクエストを受けてゲットしてきた。もう二人とも爆読み状態である。…ウチの兄妹は多分自分たちとズーミン&チャーミンを同じようなモンだと思ってる節がある。

P1001378.jpg(黙々と読み耽るコドモ二人)

大事なトモダチ、ペンのムラが滅亡の危機!
ズーミン&チャーミンのトモダチで、こおりのくにに暮らすペンギンのペン。彼の故郷がピンチにさらされている。ナゼか気温が上昇してムラの氷がどんどん溶けてしまっているのだ。家が溶け、大地が溶け、大勢の仲間たちはわずかに残った島にひしめき合うように集まっている。さながら地球温暖化難民である。この天変地異の原因は「アツサノモト」という名の怪獣のしわざ。もちろん温室効果ガスを象徴するモノである。さあ、このピンチにズーミンはどう立ち向かうのか?

「ズーミンとチャーミン こおりのくにをすくえ!」抜粋

●友人の故郷が水没しようという時に、ナニもできないズーミンは自分の無力を思い知る。ノンキなズーミンワールドに襲いかかる運命は、その絵本をトーンを裏切るほどに苛烈。サイゴにはハッピーエンドが待ってるんだけどね。でも、21世紀のキッズにとってこの問題はリアルに解決を強いられるモノなわけで、このテの予行練習は必要なのである。

●娘ヒヨコは、今や住む家も失ったペンギンたちを、我が家が先月購入した新型冷蔵庫にかくまってあげたいと提案した。「エヴァンゲリオン」に登場する、葛城ミサトさんのペットペンギン「ペンペン」が冷蔵庫みたいなスペースで暮らしているのに着想を得たらしい。あげく「エコポイントをつかってもう一つレイゾウコをかって、もっとたくさんペンのトモダチをたすけてあげたい」だって。
●イヤイヤさすがにペンギンはウチの冷蔵庫には入らないだろう……あ、ウチのズーミンのヌイグルミはチッコイから、ヒヨコのアタマの中ではペンたちは身長10センチ以下の小動物なのね……じゃあさ、ヒヨコ、ペンのトモダチたちのお世話とかゼンブ出来るのか?きっと思いっきりサカナ臭いぞ?ヒヨコのガリガリ君もゼンブ食べちゃうぞ?ヒヨコがおフロ入ろうとしたら、ペンたちがおフロを氷水にして泳いでたらどうする?「うーんと、イッショにアソブ!」…ヒヨコ、キミのその根拠のナイ前向きさは時々マジ立派だと思うわ。



先日、ボクがヨガの運動を説明する絵を描いてたら、娘のヒヨコもマネして絵を描き出した。
●今月末に迫ったバレエの発表会の振り付けを説明する図です。

ヒヨコの振り付け図

●途中で描くのに頓挫しましたが、必ず髪の毛のおダンゴが描かれているのと、全員のオンナノコが笑顔なのがポイント。センセイには「常に笑顔!」と厳しく指導されてるかららしい。
バレエのメンバーの中ではトビキリのチビであり、しかもポッチャリ幼児体型のヒヨコは、完全に浮き立つキャラであり、むしろ幼稚園児以下のベビークラスの方がふさわしいくらいのルックス。しかし、半ばフツウの習い事感覚でバレエに通わされてる仲間たちに比べ、モチベーションだけは異常に高い。素朴にバレエが大好きで、他人に物怖じせず踊る根性はセンセイたちからも一目置かれるようになった。「ヒヨちゃんも、最近はなかなか立派なモンね」と一番エラいセンセイも言ってたくらいだから。しかし、意欲だけじゃやっていけないのがバレエの世界。遺伝的な体型や骨格の構造など本人の努力には及ばない所でダンサーとしての資質が決まってしまう非情な一面があるのも真実。ヒヨコのチンチクリンキャラであと何年出来るかな?ちなみに、今度の舞台でヒヨコは、お人形の役と、ひよこの役をするという。ヒヨコがひよこの役ね…。


過酷なバレエ社会のリアリズム・マンガ。

山岸涼子「テレプシコーラ」全10巻

山岸涼子「テレプシコーラ」全10巻
山岸涼子には「アラベスク」というバレエ巨編があるんだけど、再びこの女性マンガの巨匠がバレエを題材に動き始めた。娘ヒヨコがバレエ教室に通い始めてからこの作品を読み始めたんだけど、ソレが故にその細かいリアリズム描写は実に生々しく感じられてしょうがない。どんなに才能や意欲があっても、思春期を迎えて体型が大人へ変化する中で、それがバレエ体型にそぐわない成長をしてしまったら、そのコのキャリアはソコでもうオシマイなのだ。もちろんバレエ教室に長く関わるためには、家庭にそれなりの資力だって必要だ。どんなに優れた身体能力を持っていても、経済力がなければ脱落するのみだ。
●主人公の千花&六花姉妹は、バレエ教室を営む母を持ち、キャリアを積むには絶好のポジションにいる。ましてや姉の千花には天才的なセンスと強い自信が備わっており、明るい未来を嘱望されていた。妹の六花ちゃんも、素朴に彼女を尊敬していた。しかし、度重なる不運が姉に襲いかかる。性格も技術も好対照なこの姉妹を軸に物語は展開していく…。
●バレエ社会は狭き門。その門の中に入るためには際限ない努力が要求される。高名な先生の指導を受けるために、新幹線で教室に通うようなことだってする。そして結局、そこに渦巻くのは嫉妬や足の引っ張り合い、心ない中傷や策謀だ。コドモには苛烈すぎる。思春期を迎えたばかりの少女たちにのしかかる過酷な運命。まだ年端もいかない少女なのに、人生の全てを決めるような瞬間をいくつも乗り越えなくてはイケナイ。そして、物語の終末に向けて取り返しのつかない悲劇が起こる!…その一方で、やはり幸運の糸に引かれて才能を開花させる少女もいる。

バレエの高いレベルには少年ダンサーも大勢登場する。
実は息子ノマドも一年だけバレエ教室に通わせていたのだが、絶対数が少ない男子ダンサーはなにげに重宝される。ノマドでさえ特別な関心を持って指導してもらえたし、ボチボチものになるまで続けさせれば、発表会のパートナーとして引っ張りだこになったかも知れない……。フツウの女性バレリーナが自分で発表会に出場するには大変なオカネがかかるが、男性パートナーはむしろそんな女性ダンサーからギャランティをもらって踊れる場合があるというのだ。稼げよノマド!
●でも、男の子はやっぱ関心が持続しないな…ノマドの一年先輩の男の子もスゴくフテクされて踊ってたし、ノマドよりも早くドロップアウトしちゃった。そしたらノマドも飽きちゃったみたいで…。ノマドの性格から言えば、オンナノコに囲まれるのは居心地の悪いモンじゃないはずで、むしろイイ感じにカワイガってもらってたんだけど、男子がたった一人じゃね……。それに、そんな片手間でこなせるのは子供の段階だけで、この作品に描かれるような本当の一線を目指すような段階では厳しい競争社会が待っているのです。


「テレプシコーラ」第二部2

「テレプシコーラ」は現在第二部に突入、2巻までが出ている。
●第一部の主人公・六花ちゃんは、どこかあどけない天然ぶり&お人好しさを残しつつも、いつしか独創的なコレオグラファーとしての才能に目覚め、海外のスカラーシップを得るために全世界から新人ダンサーが集まる有名な国際大会、ローザンヌ・バレエコンクールに出場する。
●ここでもひたすら徹底したリアリズムで、スイス・ローザンヌまでの移動トラブルとか、風邪感染防止の秘策とか、レッスンで審査員の関心を引くためのポジション取り、日本ではまだその教育手法が普及してないコンテンポラリーダンスの難しさなどが細かく描かれる。アンチドラマチックなテンションで淡々と描かれる一つ一つの段取りは退屈かもしれないが、その一つ一つに六花ちゃんが持ち前の感受性で、不測の事態を乗り越えていくのを眺めていると、いつしか「頑張れー!」と声援を送りたくなってくる。


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