今日は表参道ヒルズに行ってしまった。

P1001383.jpg

『篠山紀信写真展「KISHIN : BIJIN」 BIJIN of THE YEAR 2009』にわざわざ行ってしまったのですよ。
●1960年代初頭からの長いキャリアで、様々なグラビアフォトを撮影してきた重鎮。事実上日本でヘアヌードを解禁させた張本人。宮沢りえ「サンタフェ」1991年の新聞全面広告には当時高校生のボクは卒倒しそうになりました。「ボクと同い年のりえちゃんが、ヘアヌードになってる……ボクの人生はまだなんもスタートしてないのに…」そんなショックの受け方…マヌケ? 最近は「シノヤマキシン」とか「digi_KISHIN」とかヘンテコな名義分けや、「アカルイハダカ」などのシリーズで様々なトライに挑戦している。
●そんな大先生が、表参道ヒルズで写真展を開催。今回のテーマは “BIJIN”。今一番輝いていると思う「美人」を撮りおろした写真が披露される。そんで今回選ばれたモデルが6人。黒木メイサ(女優)、安蘭けい(元宝塚トップスター)、川上未映子(芥川賞作家/シンガー)、原紗央莉(モデル)、中村七之助(歌舞伎俳優)……そして、ボク的にわざわざ足を運んでしまった直接の理由にもなった、西尾由佳理(日本テレビアナウンサー)だ。
西尾由佳理さん、この人は不思議だ。ボクは毎朝「ズームイン!!SUPER」を見ているので、彼女の仕事ぶりは毎日見てるわけだが、どういうわけだが全然見飽きない。この人、アナウンサーらしくないんです。だって本質的にやる気レスなんだもん。ソコを仕事ダイスキ人間の羽鳥サンが絶妙に突っ込む。ましてや彼女が珍しくやる気を見せたり複雑なリアクションをしていると、毎日の固定視聴者であるボクはそのイレギュラーがオモシロくなっちゃう。
●で、意外な偶然か、篠山紀信さんも「ズームイン!!SUPER」の熱心な視聴者で、その縁からの大抜擢なんですって。黒木メイサ原紗央莉のヌードと、西尾さんが並ぶと思うと実に不思議だし、どんな撮られ方をしているのか実に気になる。

P1001384.jpg

●会場の中は撮影禁止なので、会場の外の看板を撮影したものしかお見せ出来ない。敢えて言葉で説明すしますが、19世紀スタイルのアンティーク家具に囲まれて、モノクロのヴィンテージカメラに収められた彼女は、黒いドレスに身を包み普段は見せないゴスなオーラを放つに至ってた。大きなマホガニーのテーブルに腰かけカメラを見つめる彼女は、黒いレースのロンググローブを身につけて、どこかメイドさん人形になったかのよう。
紀信センセイは、西尾サンへのアプローチに関しては、細かい注文を事細かに指示して完全にポースを極め込み、自由を完全に奪った上で撮影したらしい。日頃の朝番組イメージを裏切る仕上がりはこうして切り取られた。写真そのものには本人自身が一番ビックリしてたみたい。篠山紀信のスゴさは、こうしてモデルを完全に自分の自己表現の素材に変換してしまうチカラなのかも知れない。

KISHIN_BIJIN.jpg

●ぶっちゃけ、篠山紀信サンの写真をこんなにマジメに見たのは生まれて初めてでした。



シモキタザワの古本屋に行って、篠山紀信サンの写真集を立ち読み。

写真集「百恵」 

「百恵」
●昭和のトップアイドル、山口百恵。彼女の1973年のデビュー期から1980年の引退までを網羅した写真集。当然ボクはリアルタイムに彼女の活躍を知るはずもないし(だってボクは1973年生まれだもん)、その同時代の人が感じたオーラを知るはずがない…。でもこの写真集は強烈だと思った。だって、彼女、1973年当時、中学3年生でしょ? 14歳程度でしょ? 紀信サン、イケマセン!これは21世紀の感覚では児童ポルノ寸前です!
●スクール水着や薄手のキャミソールを身にまとう彼女は、今のグラビアアイドルに慣れた感覚だと、もう恐ろしいほどペチャパイで、腰回りも全然クビレテなくて(くわばたりえ以下)、オシリのカタチも不格好。まあ14歳なんだし未成熟というのも当然なんだけど……なのに、その薄手のキャミの下から透けるビーチクさんとか、膨らみの小さい謙虚なバストをキツく締め付ける水着からプックリ膨らんでるビーチクさんとか、紀信サンは見逃す事なく丁寧に撮影なさってまして……そりゃまあ見事に見るモノの禁忌感覚にドスコイと踏み込む内容で、おもわず生唾ごっくんなのです。
●で、そんな写真家のヨコシマな狙いを察知しているのかしていないのか全く分からない謎めいた表情で、彼女はコッチを見ているんですよ。少し口をユルく開き、どうぞ為すがママにワタシをイジクッテ下さいとでもいうような目線で。クールだわ…。笑顔で八重歯をこぼすカットより100倍セクシー。山口百恵というタレントのカリスマをかいま見た瞬間です。
紀信サンに撮影された女性は、撮影された写真の中の自分に皆驚くという。自分でも知らないような自分が写っていると。被写体を乗り越える写真のポテンシャルを、そのスキルで導き出すのが紀信サンの天才なのであるなら、ココに写る「山口百恵」紀信サンの創作物なのかも知れない。紀信サンスゴい。そして、「山口百恵」を引退して100%の一家庭人になりきった彼女は、「山口百恵」というイメージがこうした天才たち(ソングライターチームや映画関係者など)によって巧妙に組み上げられた虚像であることを正確に認知していたからこそ全てのメディアの前から姿を消したのでしょう。その意味で百恵サンは非常にクレバーな女性で、天才たちを引きつけたカリスマは正真正銘のモノだったにチガイありません。ああ、今度彼女の音楽キチンと聴いてみよう。



●21世紀の女性は、紀信サンのような男性視点のフィルターを通過して初めて存在するような、自分自身から疎外された存在じゃなくなった。堂々とジブン責任で言いたい事をぶちまけ、ジブンの汚点も容赦なくさらけ出す覚悟を備えた。そんなクリエイターが大勢登場している。ソレはソレでとても愉快で注目すべき事象だと思う。そのハナシはまた後日に。

スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://unimogroove.blog4.fc2.com/tb.php/715-8997871b