●今週はホントにワサワサした一週間だった。

金曜日。イライラな1日。
●激しく忙しかった5月がやっと終わり、静かに過ごしたかった6月1日だったが、結局イライラする出来事やトラブルが続発し、終始不機嫌な気持ちで過ごさなくてはならなかった。
●そんな日の夕方、以前に予約してた池尻大橋の病院へ。予約時間を大幅に遅刻して到着した病院はクローズ寸前でロビーは無人。今日最後の患者であるボクを診察する担当女医さんは、お終い仕事のリラックス気分だったのか、診察というよりボクの妙な人生相談話に付き合ってくれた。
●微に細にわたって仕事のことを話すボク。「水曜日はコレコレでテンパって、でそのまま3時間しか寝れなくって、そんでそのままアレしてソレもして……でもボクはこの程度の結果じゃダメだと思ってるんですよ」ボクはアホか、ココは病院だ、なんでこんな話してるんだ……。女医さんは多分ボクと同年代で、コドモも同年代っぽい。しかしこんな変人には慣れてるのか、普通に話を聞いてくれる。
「unimoさんの病気はクスリではもうよくならないんですよ。もう仕事の仕方を変えましょ。際限なく仕事にのめり込むタイプでしょうけど、メリハリつけましょ。営業時間を決めてそこで仕事を切るんです。私も子供を保育園から連れて帰るために仕事を終わらす時間はカッチリ決めてるんです」あ!じゃあボクが予約に遅れちゃったから今日は残業なんですねゴメンナサイ!「あ今日は大丈夫です、別の曜日だったらダメですけど」
●自分の家庭の事情を交えて会話してくれた医者なんて、生まれて初めて会った。イライラした今日に救いがあるとしたら、それはこの女医さんとの会話だったろう。実際になんか癒されたような気がしてる。


今週の火曜日から木曜日は、神戸に出張であった。
●4月末にも神戸出張があったが、今回の下準備のようなものだった。今週こそがこの3か月一番の大勝負であった。病人のボクが、ポンコツのカラダをだましだましこのプロジェクトをやりこなすのは、ホントにカミカゼ攻撃のようなモンであった。東京に生きて帰れるだろうか、仕事中にブッ倒れたら周りはヒクだろうなあ…と思ってたくらいだ。
●でもとにかく無事に仕事は終わった。大方のスタッフはとっとと新幹線で帰京したのだが、ボクは一人で神戸に残って3時間仮眠をとり、街をブラつく事にした。街歩きできる体力が残ってるなんて感動!

●今回のホテルは神戸ハーバーランドという、東京でいうトコロのお台場みたいなエリアにあったので、そこから散策を始めた。真新しいビルの中にいろんなお店が入ってる。神戸新聞の本社もあった。神戸新聞は地元に根強い支持を持つローカル新聞で、97年「酒鬼薔薇聖斗」神戸連続児童殺傷事件の時、あの不気味な犯行声明文が送りつけられたことで有名だ。
●そんな神戸新聞社の本社ビル下層階は、フツーにテナントが入っているお店エリアになってる。雑貨屋さんや古着屋さんがたくさん入っているのだよ。マイホームタウン下北沢でお世話になりまくってるヴィレッジヴァンガードもあった。東京で買い逃してしまってた奈良美智の本を買った。

●次にチェックしたのは、前回の神戸出張で知った雑貨屋さんエリア ”栄町” 周辺である。神戸のチャイナタウン南京町と、紀香陣内の盛大なパーティが行われたホテルオークラ神戸の間にあるエリアだ。

その他03(神戸海岸ビルヂング)

●ここで重厚な存在感で異彩を放つ建物を発見。「海岸ビルヂング」。神戸の海に近いエリアには、古めかしいレンガ作りの趣き深いビルヂングが点在している。そんなビルの中にユニークなお店やギャラリーが多々発見されるのだ。ちょうど京都の町家建築がモダンなカフェやお店に改装されてるのと同じような感じだ。重厚な入り口にはレトロな書体で「海岸ビルヂング」の文字。三階まで吹き抜けた空間の天井は、水色を基調としたステンドグラスがあしらわれて、きれいな日の光を落としている。

●この「海岸ビルヂング」で見つけた雑貨屋さんが「*PATY KOBE」。ヨーロッパのカワイい雑貨やロシアのお人形マトリョーシカ、”月光荘” という画材用バッグ専門ブランドの商品を扱ってます。ここで買ったのが、無地真っ白のマトリョーシカ。彩色する前のノッペラボー状態。これにお好きにおカオを書いてください、という代物だ。お土産としてコドモたちに与えたら、さっそく大騒ぎしながらカワイいカオを描き込んでいた。こういうハンドメイド感覚が、パンクなDIY精神に結びつくとオモシロイなとパパは夢想するのだ。

マトリョーシカ

●ちなみに、この雑貨屋さん、180度方向性の違うハードコアなヨーロッパ製ミニチュアカーの専門店「GARAGE EIGHT」さんと併設されてます。カワイい雑貨と超リアルかつオタッキーなミニカーが5:5の比率に同居した感覚はかなりヘンです。ご夫婦でミニカー屋さんと雑貨屋さんを分業してるのかな?奥さんによると「元はミニカー専門店だったんですが、ヨーロッパ方面と取引してるうちに、私の雑貨趣味のモノも仕入れるようになって、いつの間にか半分が雑貨になっちゃったんです」
・http://www.paty-zakka.com/

●もう一軒気になったお店が「MANUAL LABOUR」。神戸だけで展開しているアパレルブランドだ。デニムをベースに、でも上品なカジュアルを狙ってる雰囲気が好感。パンツを一本買ってしまいました。
●裾上げしてもらってる時間でオーナー&デザイナーさんと雑談。神戸にはこうしたレトロビルにオシャレなお店が入っててオモシロいですね。オーナーさん「でも、一番最初、8年前に入れてもらう時は結構大変でした。基本的に事務所じゃなきゃダメだと。今でもこのビルは、半分が昔からの海運関係の会社事務所ですからね」レトロビルヂングに美的センスやオシャレ感を見出したのは、あくまで外の人の視点で、ビルオーナー本人はそんな価値に後から気付かされたって訳か。「もっと前はいい建物がさらにたくさんあったんですけどね、地震でみんななくなっちゃったんですよ」ああなるほど…。それは残念なことです…。
http://manuallabour.jp/

●前回の神戸出張で発見した栄町の古着&雑貨屋さん「LIKE LIKE」は、このブログで報告したら結構大きな反響があったので、キチンとアクセスを記しておきます。新しいお店でオフィシャルホームページがないみたいなので…。ご夫婦でやってるんですって。
「LIKE LIKE」 神戸市中央区栄町通り3-1-13 TEL : 078-321-1703
・関連ブログ http://tamaruya.exblog.jp/i10

●さて、続いて向かったのは三ノ宮駅周辺。そごう神戸店神戸国際会館のウラ方面にも最近新しいインテリアショップがたくさん出現していると、この前新入社員研修でウチの職場にやってきた関西学院大学出身の女の子が言ってたから。たしかにポツポツと新しいお店がある。しかし、いつしか昔ながらの商店街みたいな所に彷徨い込んで、見つけたのは巨大な古本屋でありました。
●雑居テナントビル「神戸サンパル」3階に発見したのは「超書店MANYO」BOOK OFF の大型版みたいなもんです。でも在庫はその BOOK OFF ですら相手にしないであろうB級C級臭(&カビ臭)でプンプン。一部の売れ筋マンガだけが動いて売り上げがたってるんだろうけど、あとは完全に死蔵在庫。大判美術全集とか明治文学古典全集とか、時代遅れでもう役に立たなくなったノウハウ本とか、しょーもないものばっかり。これが西日本最大級の売り場面積に広がっているのである。でもこのダメ加減が好きなのよボクは。結局ルネサンス美術関係の古本を買っちゃった。
●なぜかエロマンガのコーナーの隣に、LPレコードもどっさり展開してるんだけど、ここからはサスガにイイものを見つける事はできなかった。郷ひろみとか近藤勝彦とか田原俊彦とか斉藤由貴とかさだまさしとか。しかも1枚1200円。ありえねー!この手の邦楽LPをわざわざ大量に買い取る感覚は、普通の中古レコード専門店ではありえないセンスだ。つーか暴挙。これをわざわざ買って重い思いして東京にもって帰る気になれなかった…。
●ただしCDコーナーには食指が動いてしまった。ケースボロボロの最低品質だけど、価格は105~315円。バカなボクは10枚買ってしまった…。
http://www.ise-ics.co.jp/manyo-shobou/

●それではそんな神戸での2回の出張で買った音源を紹介。

LESS THAN JAKE「PEZCORE」

LESS THAN JAKE「PEZCORE」1995年
●アメリカはフロリダ出身の陽気なスカコアバンドだ。底抜けに明るい楽しさが取っ付きやすくて、パンクが苦手なボクでもこのバンドは聴けてしまう。このアルバムは彼らのデビューアルバム。ASIAN MAN というカリフォルニアのパンク専門インディレーベルからでてる。「PEZCORE」PEZ はあのお菓子のペッツのことみたい。315円也。

GELUGUGU

GELUGUGU「SKA BOOM !?」1998年
●コッチは日本は大阪池田のスカコアバンド、最初のアルバムだ。高速スカビートで突っ走る暴れん坊ぶりは、インディならではの凶暴なドキュメント。105円也。

MISFITS : BALZAC「DONT OPEN TIL DOOMSDAY」

MISFITS / BALZAC「DON'T OPEN 'TIL DOOMSDAY」2003年。
●ホラーパンクの日米両雄揃い立ちのスプリットシングル。骨格を描いたエゲツないシャツを着てるのが、大阪出身のパンクバンド BALZAC の皆さん。ややビジュアル系でもある。そしてゾンビメイク&ツノのように尖ったリーゼントのマッチョマンが MISFITS の中心人物 JERRY ONLY。70年代からこのルックスで活動する筋金入りの○○である。このあんまりな組み合わせのスプリットに感動して思わず購入してしまった。中身はとにかくパンクでした。なんじゃそりゃ。315円。

RE-BIRTH BRASS BAND「TAKE IT TO THE STREET」

RE-BIRTH BRASS BAND「TAKE IT TO THE STREET」1992年
●ニューオリンズにはお祭りやお葬式に登場してきて活躍するブラスバンドの伝統がある。その若手選手の位置づけに彼らがいるという。ブラスバンドは行進しながらプレイするので、固定型のドラムやアンプ楽器を使わない。ドラムは大太鼓&小太鼓(バスドラ&スネア)を二人が分担し、ベースをスーザフォンという大きな吹奏楽器が担当する。このスーザフォンの迫力がタマらん!本場仕込みのセカンドラインファンクから、STEEL PULSE のレゲエ、HERBIE HANCOCK のカバーまで網羅。このブラスバンドって分野、もうちょっと攻めてみたくなりました。1050円也。

THE NEVILLE BROTHERS「YELLOW MOON」

THE NEVILLE BROTHERS「YELLOW MOON」1989年
●ニューオリンズファンクの伝説バンド、80年代の作品。録音/ミックス
には DANIEL LANOIS。80年代の BOB DYLAN U2 を手がけた名プロデューサーだ。スキッとキレのあるクリアな音像を得意とする LANOIS の手さばきが、THE NEVILLES の呪術的グルーヴを細部まで照らし上げている。AARON NEVILLE の美しいファルセットが気持ちイイ。アナログで400円也。

DAVID GATES「GOODBYE GIRL」

DAVID GATES「GOODBYE GIRL」1978年
●元は BREAD というフォークロックバンドの中心人物。その後ソロに移行して成し得た最大のヒット曲が、このアルバムの表題曲。どこか温かみのある土の埃っぽい香りと、洗練されたアダルトオリエンテッドロックのちょうどイイ塩梅。アナログで240円也。

RANDY VANWARMER「WARMER」

RANDY VANWARMER「WARMER」1979年
●コッチはより分かりやすくアダルトオリエンテッドロック。メガネのひょろい兄さんが優しく爽やかに歌い上げます。「JUST WHEN I NEEDED YOU MOST」って曲だけがヒットした一発屋さんですよ。邦題「アメリカン・モーニング」。ああこの曲ね、と誰もが思う曲っす。これもアナログで240円也。

ART PEPPER「THE RETURN OF ART PEPPER」
ART PEPPER「THE ART OF PEPPER」

ART PEPPER「THE RETURN OF ART PEPPER」1957年
ART PEPPER「THE ART OF PEPPER」1957年
●西海岸ジャズを代表する白人アルトサックス奏者。腕はピカイチだがヘロイン中毒でヘロヘロというダメ人間。そんな彼が、見事クスリから足抜けして復帰を果たした頃の録音ってことらしい。これらのレコードは ALADDIN RECORDING とか OMEGATAPE と呼ばれる一連の同一セッションから切り出されてるみたい。軽やかで気分がよくなる。


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