台風が過ぎたと思ったら、めっきり涼しくなってきた…。秋だねえ。
●昨日はシモキタザワのフレッシュネスバーガーでマンガを読んでたんだけど、夜の8時にもなると、もう窓際デッキでは寒い!チャイもすぐ冷めちゃうし。油断して薄着をすると、またカラダをおかしくしそうだよ。

かぱえぷしろん(写真はちょっと古いヤツです)

●そんなフレッシュネスバーガーの二階にあるCDショップ「かぱえぷしろん」が閉店セール。
あれークローズしちゃうんだ!結構ちょくちょく買物してたのに…。でも全品300円オフ!は嬉しい。また無駄遣いしちゃった…。一枚100円で16枚購入…。


で、こういう時に目につくのが、DEPECHE MODE なんだわ。
●テクノやハウス、エレクトロに先行するエレポップの重要バンドで、今なお現役。今週はたまたまテクノ/ハウスを聴いてるからついでに聴いてみるのだった。


DEPECHE MODE「SPEAK  SPELL」

DEPECHE MODE「SPEAK & SPELL」1981年
DEPECHE MODE のファーストアルバム。この頃のサウンドデザインの要は、VINCE CLARKE …なんだけど、彼はバンド立ち上げの功労者でありながらこの一枚目で脱退しちゃうのです。VINCE はその後、YAZOO ERASURE のユニットで活躍を続け、自らのゲイセクシュアリティを反映した音楽を作り続けます。打ち込みサウンドの冷ややかな質感の中に、繊細でグラマーな感覚が忍び込んでるのが、やはりゲイカルチャーから出発したハウスと似てる。でも、孤独で内向的な VINCE の性格を反映してるのか、とっても暗いんです。

DEPECHE MODE「VIOLATOR」

DEPECHE MODE「VIOLATOR」1990年
●日本のテクノポップってどこか冷静でありながら、基本は楽天的で明るい未来志向じゃないですか。Y.M.O.以降のあの三人組ってアイドルポップとか数々量産して楽しい80年代作りに貢献したイメージがある…。一方、DEPECHE MODE は暗い。VINCE CLARKE が抜けて暗黒志向が一層顕著になります。悲観的な未来観というか、デストピア志向というか。打ち込みサウンドの非人間的側面を強調するスタイル。コレを人呼んで「インダストリアル」と言います。ゴスの人たちからも支持を集めるようになります。
●そんで、そんなゴスでインダストリアルなキャリアも10年経ちました、ってのがコチラのアルバム。ジャケが暗い…。共同プロデューサーに FLOOD というオトコを招いての制作。この FLOOD という名前、覚えておくとトクです。80年代エレポップから90年代インダストリアルの名盤に数々関わっている。NEW ORDER のファースト、CABARET VOLTAIRE、PSYCHIC TV、NICK CAVE & THE BAD SEEDS などなど。一番ヒットしたのは U2 との仕事。U2「THE JOSHUA TREE」から「POP」まで、バンドにとっては激動の80年代後半~90年代前半のキャリアを、共同プロデューサーの立場でずっとソバで眺めてます(あ、今気づいたけど U2 DEPECHE MODE は同期デビューだ!)。
●鋼鉄の打ち込みビートと深いエコーに沈むロマンチックなボーカル。暗いメロディを黒いカーテンで包むようなシンセ使い。DEPECHE MODE の王道パターンがココに完成。そんでシングルヒットも英米両国を席巻しバンド史上最高級のセールスを記録。しかし、彼らはもうスタジアム級のロックバンドになってて、当時勃興してたテクノ/ハウス~レイヴ革命とは縁が薄い印象だ。それでも四つ打ちキックの強い曲はテンポを加速すればフロア映えする気がする。

DEPECHE MODE「EXCITER」

DEPECHE MODE「EXCITER」2001年
●さて、デビュー二十周年盤だ。だけど全然芸風変わってません。基本的にダーク。基本的にインダストリアル。細かいテクニックの部分も、BJORK も手掛けたプロデューサー MARK BELL を召喚して21世紀風にしっかりアップデート。ただ、今回はウタの響き方に力点を置いたというトコロは読み取れる。
●80年代の華々しい活躍に比べてアルバム生産ペースも落ちた90年代、連中はボーカルのドラッグ問題(オーバードーズで一度死にかけました)、リーダーのアル中問題、インダストリアルサウンドに貢献したメンバーの脱退劇など、様々なモンに苦しんでおりました。そんな修羅場をくぐり抜け、やっと新世紀を迎えたバンドが今一度注目したのはウタ。こんだけ非人間的な打ち込みサウンドに没入してきたのに、今さらウタかよ!というのは野暮ですよ。機械と20年も向き合って来たからこその再発見。ウタの響きにロックな説得力が備わりました。


この流れで、インダストリアル系の音源を聴く。


KMFDM「UAIOE」

KMFDM「UAIOE」1989年
「DEPECHE MODE」という言葉はドイツ語で「移りゆくファッション」という意味なんだけど、この連中は、ホンマモンのドイツ人。SASCHA KONIETZKO という男が中心になって、1984年にハンブルグで結成、鋼鉄ビートとヘヴィなギターリフにパンク魂を乗っけて、憎しみを世間に放射します。「KMFDM」という名前はドイツ語で「KEIN MEHRHEIT FUR DIE MITLEID」という意味、日本語に訳して「一般大衆に情け容赦は必要なし!」……骨の髄まで暗黒だね。こういうドイツ人の真面目に突き詰めて極端に振り切る感覚って、ジャーマンメタルやジャーマンテクノとかにも見えるよね。ボクは長らく「KILL MOTHER FUCKER DEPECHE MODE」の略だと思ってたんだけどね…。
DEPECHE MODE のメランコリックさを、そのまま外部への憎しみに裏返したようなサウンドが胸をムカつかせるほど強烈です。そんで注目なのが、ON-U SOUND の主宰で UK のニューウェーヴ・ダブ魔人 ADRIAN SHERWOOD がミキシングに参加してる曲があること。コレだけ珍しくボーカリストにレゲエ系のシンガー(というかDJ)をフィーチャーしてる。ベースラインもちょっとダブ。イカす!

KMFDM「SYMBOLS」

KMFDM「SYMBOLS」1997年
●しかし、このバンド、ジャケのセンスも一貫してて秀逸だよね。徹底した打ち込みインダストリアルビートは健在、ボーカルはよりデス声になり、ギターもよりメタルに接近します。時代はビッグビート勃興期、それでも時流に流されず、独自のミクスチャーテイスト、そしてバンド感を損なわないエレクトロ道を突き進んでいます。
●さて、この後バンドは一時的に解散、アルバム「ADIOS」をリリースして活動休止します。そんで中心人物 SASCHA は女子ボーカルを導入して「MDFMK」というバンドを結成します。…なんだよ、KMFDM を逆さまに並べただけじゃないかよ…。そんで2002年に MDFMK のメンバーと旧 KMFDM のメンバーを混在させて再始動。現在も元気に暗黒ビートを弾き出しております。

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