むー。寒くなりました。で、ユニクロのヒートテック。

ヒートテック(パッケージが未来派。ヒートテック。)

●ワイフがユニクロで、話題のインナーウェア「ヒートテック」を買って来てくれました。たまたまユニクロ行ったら、1500円のトコロが990円のセール価格。本来の買物を忘れて、お店を一周するような行列に並んで購入したそうです。コレがビックリするほど暖かいんだわ。コレ一枚を下に着てると上着も薄手のモノで十分です。汗も程良く吸収し、保湿抗菌静電気防止効果も搭載。おーこれこそ21世紀の科学技術。パッケージも宇宙食みたいでクールです。
●そん時、ボクは、とある少年のファッションを思い出したのよね。未来を自分の野望にそぐうよう改変するため、ターミネーターみたいに未来社会から高性能ロボット/ブルーのスゲエヤツ「ドラえもん」を送り込んだオトコ、セワシくん。野比のび太の孫(の孫?)という設定だったっけ?カレって、未来人典型のファッションとして薄手のツナギスーツをオールシーズン着てたでしょ。たしか21エモンも。あのファッションは超機能主義であらゆる気候に順応出来る素材で出来てるって触れ込みだったはず。少年時代のボクは、藤子・F・不二雄のマンガを読んでは、21世紀は全員ツナギスーツを着て過ごすようになると信じてたもんね。
●00年代も終わっちまいそうな昨今、ココシャネル革命ピーコック革命に匹敵するような、ツナギスーツ・ファッションへの大変革が起こる気配は微塵もナイ。でも、この素っ気ない肌着であるユニクロ「ヒートテック」をミンナが行列して買い求めるって話を聞くと、コレが巡り巡ってアウターのメインアイテムに昇格し、セワシファッションがマジで今世紀のスタンダードになるんじゃないか、なーんて予感が胸に巻き起こるのです。そんで、F氏の慧眼の鋭さ、未来への幻視能力の素晴らしさに驚嘆するのです。

セワシ

(セワシくん。未来のファッションリーダー。のび太にソックリだけど、実は裸眼だから。)


自律神経失調症とのお付き合い(その112)~「赤坂の病院で初診察」編

新型インフルの予防接種。
●ぜんそくを持ってるボクは、ニュースで言うトコロの「新型インフルを優先的に接種出来る条件/基礎疾患を持っている人」に当てはまる。だからフツウの人に比べて早く予防接種をしようと頑張ってみた。息子ノマドもぜんそく持ちだし、ワイフも基礎疾患を持ってる。そんな病弱家族を最新鋭病原体で汚染させるわけにはいかないのです。
●とはいいつつも、新型インフルのワクチンは実にレアで、しかもいつ病院にやってくるか全然わからなかった。10月下旬段階で行きつけの呼吸器科に問い合わせると「ワクチン入荷の手続きをしたんだけど、いつどれだけ入荷出来るかはまだわからない、詳細が決まったらホームページですぐお知らせする」とのことだった。そっからは病院のホームページを毎日チェック。11月第一週にやっと「予約受付をデンワで行います」とのインフォが登場。予約受付日は、カイシャに遅刻するのもかまわず、コンサートのチケット予約をとるような気持ちで朝ッパラから連発コール攻撃。結果的にはそんなに手コズルコトなくアポをとることができてホッとしたが、受付の女性曰くなんとワクチンはたったの10人分しか入荷できなかったとのコト。やっぱレアなんだなと実感。来週にも入荷はあるがその数がハッキリするのはホント直前だって。
●やっと予約がとれた時間は、水曜日の午後イチ。サラリーマンにはヤヤコしい時間だがどうしようもない。カイシャを中抜けして病院へ。小さいクリニックの中はかつて見たことがないホドの人口密度で、ボクは座るバショもない。ワクチンは10人だけと聴いてたけど、おバアちゃんや子供は一人でくるわけでもなく、ビックリするほど人が多いのだ。しょうがないから小さな丸イスを出してもらってトイレの前に座ったよ。
●明らかにキャパオーバーの人数に医療事務の女性は完全テンパってて、看護師さんは増援部隊で強化、テキパキ注射を打ってた。お勘定は¥3600也。保険は利かない。そんで接種証明書ってヤツをもらった。区によっちゃ、コレを出すと補助を受けられるトコロもあるらしい。ボクの世田谷区はそういうサービスはないらしいが。

ちなみに息子ノマドの小児科は、連日インフル患者の子供が大勢やってきて、まるで野戦病院のような勢い。が故にセンセイが心配してくれて、ノマドが生まれた頃からの縁も含めて、ワクチンの手配も予約も早くから進めてくれた。それでも当初の予定から一週間ずれて、やっと昨日接種できたんだけど。
ワイフの病院はワリと有名な都内の大型総合病院だが、ワクチンの入荷量は500人分。数は多く見えるが、病院の規模がデカいだけに、小児科フロアに入院している子供たちと、通院してる妊婦さんであっという間になくなってしまうはず。他の病気の入院患者も折り込むと、ワイフに回って来るのはいつだか分からない。
4人家族のうち3人が優先接種できる立場なのに、病院はバラバラで全部まちまちな対応。いっぺんに一つの病院で三人分面倒見てくれるトコロがあればイイが、基本的に接種はかかりつけの病院じゃないと出来ないんだよね…。



●さてさてボクは、新しく通院することになった精神科クリニックに、先日初めて行ってみました。
●今度の病院は、赤坂の高層ビルの中にありました。うはー立派な建物だなー。広いエレベーターホールには、ガードマンさんがイッパイ立ってて、スーツを着たビジネスマンがイッパイいて、小僧のようなボロボロジーパンをはいているボクはとても場違いな気分でイッパイになるのです。たまたまエレベーターに乗り合わせた女性が、リクルートスーツを着こなせない就活学生さん風だったので、同じアウェーな者同士の親近感を感じちゃった。
赤坂サカスとかを見下ろしちゃうポジションにあるこのクリニック。実は精神科専門ではなく、内科や循環器科まで兼ねてます。季節性インフルエンザの予防接種までしてます。一人のセンセイがオールラウンダーとして様々な分野をカバーしているのです。内装はウッディなトーンを基調にしたオシャレ空間。コジンマリした待合室には大きな薄型液晶テレビがあって、TBS のニュースにチャンネルが合わせてありました。赤坂は TBS の城下町なんだな…。

さて、診察。
●ココのセンセイは、ボクの会社の産業医のセンセイの知合い。産業医のセンセイの名前を出すと「ああ、彼はボクの大学の後輩なんですよ」医者の世界で大学の先輩後輩ってのは結構強い結びつきらしい。見た目40歳代後半? 小柄でヤセ型だけど、二重の目だけが不釣り合いに大きい人。ボクの顔とPCの画面をギョロギョロ目玉が往復するのが気になってしょうがない。
●それと、自分の病歴を説明するのがマジ億劫。どっから話せばイイんだよ……。ボク「休職直前は、朝3時半に出勤して、そして終電で帰れるか帰れないかという時間まで働いてました。それを半年以上週5日ズーッと続けました」センセイ「えーっ!そりゃスゴい!そりゃオカシクなりますね」…もうそのフレーズ色んなトコで何回も聞いてきました。あと、2001年にぜんそくを発症しました。911テロの影響で激務に巻き込まれたのがキッカケです(←ある意味マジ)…酒は一滴も飲みませんがγ-GTP はアル中寸前の数値です…なぜか尿酸値も高くて痛風になりそうなのでクスリで抑えてます…胃カメラ飲んだら、米粒大の腫瘍っぽいモンが見つかりました…あとですね…えーと、なんかメンドクサイから今後おいおい話します。電子カルテの入力が全然追いついてないですもんね。
●センセイ「リワークプログラムもされてたそうですね?」あー半年ほど通いましたね。「そこでやったのはパソコンの練習とか?」いや、そういうのはしてないです。リワークって職業訓練っぽいのするんですよね、ボクが通った所は、皆さん障害者認定と生活保護を受けてる人たちばっかりで、カラオケとか料理とかトランプとかしてました。「それは精神科デイケアでは?」そうです。デイケアって呼んでました。「ほー!ソレは結構本格的な……」ボクの通った病院には閉鎖病棟に始まってあらゆるレベルの患者さんがいましたから、皆さん個性的で。「普通いやがる方もいるんですが…貴重な体験をされましたねえ」ええ、実にオモシロかったですよ。有意義な経験でした。この程度のコトをイヤがってる人間はその時点で別のビョウキだよ。
●センセイ「今日は、まず顔合わせってコトで。今後は二週間に一回のペースで来てください。ウチは予約は必要ありません。好きな時間に来てもらえれば。特に夕方が一番空いています」はい、よろしくお願いします。なんか、とりとめもなく始まったお付き合いだが、今後どんなコトになるのかな。そんでボクのビョウキはどこまで行ったら治ったことになるのかな?


●以前の「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-557.html



山崎豊子「不毛地帯」。主人公・壱岐正はニューヨーク現地法人の社長に就任。
●ボクは相変わらず「不毛地帯」の世界に浸っている。ワイフもこの本を読み始めたが全然オモシロく思えないらしい。どこがオモシロいのか?そう聞かれると、ボクは即答できない。うーん、実はオモシロくないかも知れない。どっちかっていうと不愉快かも。同じカイシャの中で足を引っ張り合ったり、金儲けのタメにシノギを削ったり。
●ボクは、もはやこの小説を楽しんでるんじゃなくて、小説の中に登場する連中から目が離せなくなってるだけかも知れない。社内での影響力を保つ為に心臓病を隠して激務に臨む副社長とかについて「オマエ、命と仕事、ドッチが大事なの?」とハラハラしながら読んでる。ビョウキになる以前のボク自身が、一種ヤケクソな特攻精神で仕事にノメり込んでた人間なので、他人事に思えないだけなのかも知れない。…そして、このクソみたいな過労状態に追いつめられてる人間は現代の社会にもイッパイいて、名を残すことなく、適正なギャラも手にすることもなく、ヒッソリ死んでるかも知れない。そんな連想が、ボクをこの小説に釘付けにする。


第三巻で描かれる時代は1969年あたり。そんでニューヨーク。だからその辺に縁がある音源を今日は聴く。

SIMON  GARFUNKEL「LIVE 1969」

SIMON & GARFUNKEL「LIVE 1969」1969年
●あの有名なフォークデュオは、ニューヨークの小学校で出会った幼馴染みなんですよね。二人のウタゴコロはニューヨーク育ち。名作「BRIDGE OVER TROUBLED WATER(明日に架ける橋)」1970年発売に先行した全米ツアーのライブ録音をコンパイル。「BRIDGE OVER TROUBLED WATER」は結果的に世界中でバカ売れするアルバムになったのに、この制作途中で二人は大ゲンカ、一回このデュオは解散してしまう。なんだ、トラブルウォーターを全然乗り越えられなかったじゃないか。
●だけどこのライブ盤は、解散までの彼らの傑作/代表作がテンコモリになっててナイスなベスト盤のようになってる。虚飾を排したコンパクトなバンドセットで、二人の美声を聴くと心が静まる。チルアウト。「SCARBOROUGH FAIR」の繊細なハーモニーや、映画「卒業」で有名になった「MRS. ROBINSON」「I AM A ROCK」の瑞々しい演奏が気持ちイイ。「59TH STREET BRIDGE SONG (FEELIN' GROOVY)」の飄々ぶりとかもイイ。この当時の未発表新曲「BOXER」「BRIDGE OVER TROUBLED WATER」もイイ感じに歌ってますよ。


LOU REED「ECSTASY」

LOU REED「ECSTASY」2000年
LOU REED がミュージシャンとしてのキャリアを本格的にスタートさせたのも1969年のコト。言わずと知れた、THE VELVET UNDERGROUND & NICO の始動だ。ANDY WARHOL のプロデュースでね。LOU REED も生粋のニューヨーカー。ニューヨークのことを歌った楽曲も数々ある。この一つ前のアルバムでも「NYC MAN」なんて直球タイトルな曲を歌ってる。
●このアルバムはタイトルが「エクスタシー」というだけあって、マヌケなほどの忘我の境地に至った LOU REED のツラがジャケにバシッと決まってます。イイ歳ブッこいたオヤジが「気持ちエエワ」と悦に入る表情を晒すってのは甚だ微妙だけど、さすが LOU REED、なんか意味不明な説得力があってカッコ悪く見えません。
●さて、この LOU REED って人は、超シンプルなエレキギターのリフだけで異常なほどのドライブ感を弾き出す達人です。THE VELVET UNDERGROUND の頃からこの技は劣化してません。オヤジロックともなると、枯淡の味わいで侘び寂び気分に入りたくなるモノですが、そんで時々 LOU もそういうアルバムを作りますが、コレはジワジワドライブするロックアルバムです。全然特別なことをしないのに、ボーカルなんて呪文をブツブツ唱えてるみたいなのに、なぜこんなにドライブするのか?世界の七不思議です。


BILLY JOEL「THE STRANGER」

BILLY JOEL「THE STRANGER」1977年
LOU REED はブルックリン生まれですが、BILLY JOEL はブロンクス生まれ。ニューヨークは詩人の街だな。都市吟遊詩人グルーヴ。
●言わずもがなのテッパンポップス名盤。ミンナが知ってる曲がイッパイ。「MOVIN' OUT」「JUST THE WAY YOU ARE」も知ってるでしょ。随所に仕掛けてあるポップ装置がニクいね。ピアノもサックスも絶妙に機能してます。ボクは楽しいポップス「SCENE FROM AN ITALIAN RESTAURANT」が好き。ちなみに参謀を務めたプロデューサーは PHIL RAMONE。あ、RAMONES のメンバーじゃないですよ。
●よーく見ると、ジャケで BILLY が見つめているのは日本のおかめの面じゃないか。あー今まで気づかなかった。ニューヨーカーはコスモポリタンだ。


NEW YORK DOLLS「NEW YORK DOLLS」

NEW YORK DOLLS「NEW YORK DOLLS」1973年
ニューヨークパンクの元祖は、前述 LOU REED率いる THE VELVET UNDERGROUND だってのが定説みたいなモンだけど、ロンドンパンクの大爆発 SEX PISTOLS 結成のキッカケになったのはこのバンドだってのも有名なハナシ。SEX PISTOLS の仕掛人 MALCOM MCLAREN はこのバンドのマネジャーをやって、破天荒なピンチラバンドの着想を得たんだもの。
ジャケの悪趣味な女装スタイルも、サイアクでサイコウです。場違いなモンを悪びれずに晒す感覚は、マンチェスターのオタク少年だった MORRISSEY にも影響を与えたという話。MORRISSEY NEW YORK DOLLS のファンジンを作ってたくらいだから。NEW YORK DOLLS がいなかったら、THE SMITHS も生まれなかった。
●でも音楽は、今の感覚でいうパンクとは随分手触りが違う。ホンキートンクピアノがけたたましく鳴り響く、ゴチャゴチャ賑やかなロックなのだ。後に夭折してパンクの天使になってしまう JOHNNY THUNDERS のギターはビリビリイッテるけど、パンクギターじゃありません。むしろ正統派で、ストーンズさえ連想させますわ。プロデューサーが TODD RUNDGREN ってのも関係あるかな?


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