大人なノマド。
ウチのコドモは基本8時にはベッドに入る。それがルールだ。「世界まるみえテレビ特捜部」とかを最後まで見て、ワイフが「8時になったよー、コドモは寝てー」と声をかけた。すると息子ノマド8歳、ナニを思ったか一言シャウト、「オレはもうコドモじゃねー!」……なにソレ!あはは!オマエはちいこいコドモだよ!ちいこいちいこいノマドちゃんだよ!オマケにクラスでも一番チビじゃんか。いきなりナンのつもりだよ!あははは!
そんなノマドはヘタレのクセして自意識過剰でとてもアマノジャク。ワイフがナニかを提案してもまず否定から入る。二けたの足し算(例/48+26)って、繰り上がりの数「1」を筆算のスミにメモると間違いが減るでしょ?でもワイフがそうアドバイスしても、ソレは赤ん坊のやるコトだとガンと拒否するのである(で、結果として間違える)。オセロに勝つと猛烈に尊大になるし(8歳児に負けるワイフも問題だ)、負けるといつもポロポロ悔し泣きである。誰にこの性格似たんだ?…当然このボクである。ウンザリする。

加えて、息子ノマドは、大のカッコツケしーでもある。
●カードゲーム「バトルスピリッツ」が大好きなノマド。しかしこのゲーム、ちとルールが難しいと見えて、イマイチ小学生に浸透しきってない。だからゲームの相手にいつも困ってる。だからノマドは父親であるボクと勝負するしかなーい。
●ところが最近、同級生のタクくんが「バトスピ」愛好家であることが判明した。そこでノマドは、タクくんと勝負しようと思って彼のオウチに電話をしたのであった。電話の相手は快諾し、すぐさま我が家に来てくれると言ってくれた。……ところが、我が家にやってきたのは、小学5年生の男の子。
●誰? なんで? ワイフびっくり!5年生ともなると背も伸びて迫力満点、2年生のチビッコを迎えるつもりでいたワイフは、想定外の来客にビビったのであった。…実は、この5年生くんは、タクくんのお兄さん、ユウくん。ノマドは、タクくんのウチに電話したのだが、電話に出た相手がクラスメイトのお兄さんだとは気づかなかったらしい。しかも、タクくん以上にユウくんは真剣な「バトスピ」フリーク。多分オトウト相手の勝負に物足りなさを感じてた彼は、オトウトのトモダチから「バトスピしようよ」と誘われて、ホントにうれしくて我が家にやってきたのだった。ユウくんは、小学校の生徒会長を務める礼儀正しい少年で、後輩の面倒見もイイらしい。だからノマドとも普段から面識があったワケで、ユウくんは自然にノマドが自分に「バトスピ」対決をオファーしてきたと考えた。
●さて、一方のノマド、兄弟を勘違いして誘っちゃったにも関わらす、フツウに応対して年長のお客をもてなした。あまりにシレッとしてるノマドに、ワイフは「最初からお兄ちゃんを誘うつもりだったのかしら、ワタシだけ勘違い?」とますます戸惑う。「オニイちゃんがきてホントはビックリした」とノマドがやっと認めたのは、ユウくんが帰って数時間経った夕食ドキ。ノマドはノマドでヘンなトコロでカッコツケしーなのである。

●ちなみに今週行われたマラソン大会の順位も、プライドが邪魔してか、ヤツは絶対教えてくれない。今朝やっと白状したトコロによると30位。中の下ってトコだね。ちなみにイモウトの1年生ヒヨコは? 彼女はイイワケのつかない大差で全学年中の最下位でした。ひとつ前の子からも100m開けられて、ダントツのビリ独走。センセイに伴走されつつ、沿道で声援を送るお母さんたちに余裕の笑顔を振りまいて、堂々ゴールしたそうな。ソレはソレでワイフはガックリ落ち込んだのでした。



ボーイとガールの微妙なカンケイ。
●なんだか似たナマエのバンドを見つけたので、ちょいとその3枚をご紹介。

BOYS LIKE GIRLS「BOYS LIKE GIRLS」

BOYS LIKE GIRLS「BOYS LIKE GIRLS」2006年
「オトコノコはオンナノコが好き」…実に自明の理である。そんな思いを、00年代風のエモサウンド/ポップパンクで大熱唱。小気味イイパンクサウンドをバックに、伸びのイイハイトーンボイスでセイシュンの甘酸っぱいメロディを精一杯歌います。あのポーンと突き抜けたメリハリ感あるメロディは、エモとしては実に高性能&超典型的。…パンクが得意でないボクはエモのリスナーとしても二流三流だけど、これはそんな素人でも楽しいと思った。
エモって文字通り「エモーショナル」なロックって意味だよね。その源流は90年代後半からジワッと発生してたってハナシだけど、00年代のエモ隆盛は間違いなくこの時代を代表するムーヴメントだったのでは。メソメソヘコむわ…って気分も、オッシャ!アガるわ!って激情もダイナミックに盛り込んでドラマチックに展開するポッピュラーセンス、そんでその目的に奉仕するが故に様式分化して、スクリーモからピアノエモとバラエティ豊かに進化したのも00年代の象徴的事件じゃないでしょうか?

GIRLS AGAINST BOYS「FREAKONIA」

GIRLS AGAINST BOYS「FREAKONIA」1998年
「オトコノコに対抗するオンナノコ」…というバンド名を名乗りながら、ムサくるしいオトコ4人組のバンドだ。ハードコア/エモの大源流と言われるパンクバンド FUGAZI の関係者が結成した90年代のオルタナティブロックバンド。90年代全部をしっかり活動した上での、90年代サイゴのアルバムである本作は、パンクロックスタイルにインダストリアル風味を盛り込んだ、ダークでグルーヴィーなデジロックの側面も持ってる。
●アレンジやサウンドプロデュースには細かい工夫もミクスチャー感覚も取り込んでるけど、00年代のエモ感覚から見ると、メロディのダイナミックな展開が全然ないのでちっともオモシロくないかも知れない。ただね、ボクは90年代のオトコだから、違和感感じないのです。…結果として今現在も経年劣化してない名曲はメロディも含めてしっかりした曲ばっかだと思うけど、90年代はメロディをないがしろにするのが一つのファッションだった時代だから。
オルタナロックはせっかくボーカルが歌っててもギターの音がデカ過ぎたりしてたし、ロウファイシーンはメロディ以前に録音として成り立ってないボロボロ加減が重要だった。ポストロック/音響派はボーカルパートがないもんね。これ、テクノ&ハウスヒップホップというダンスミュージックがサブカルチャーとして台頭した時の気分だと思う。ダンスミュージックは完全にグルーヴに従事するモンだったし、音楽的革新はロックじゃなくてダンスの分野でこそ活発だったと思うし。…メロディ回帰って、90年代視点から見ると反動にも見える瞬間がある。
●とはいいつつも、ぶっちゃけ、GIRLS AGAINST BOYS が90年代の音楽を代表出来るほどよく出来た音楽をやってたとまでは言わない。だってボクは RIOT GRRRL 系のガールズバンドと勘違いして買っちゃったくらいの中途半端な物件だから。

BOY MEETS GIRL「REEL MUSIC」

BOY MEETS GIRL「REEL MUSIC」1988年
「オトコノコはオンナノコに出会う」…このユニットは、ソングライターチームで実際の夫婦でもあった男女二人組。「WAITING FOR A STAR TO FALL」という大ヒット曲を放った80年代的一発屋的なイメージが伴う連中です。30歳~40歳程度の皆さんは絶対聴いた事のある曲ですわ。…でも聴かないと絶対思い出せないし、こんな人が歌ってたなんて知識は全然ないと思う。新橋の古本屋で300円で購入。その程度の価値。
●アーティストというより、裏方のライターチームだった彼らは、WHITNEY HOUSTON のナンバー1ヒットを書いたり、BETTE MIDLERDENIECE WILLIAMS の曲を手掛けたりしてる。そんな下積みを経てやっとデビューできた職人さん。作風は、ブラック/ホワイトの境目なく軽快なダンスポップを量産するタイプ。実にクリアなシンセ使いを前提に、華麗なサックスパートが実に華麗なシティポップス。ハイトーンな男女のボーカルが楽曲を分担するスタイルも洗練されてます。ダンスに徹する時はハイエナジーの匂いまでしてきます。
●そんな彼らの音楽は、80年代に極まれるこのツヤツヤしたハイファイサウンドの到達点のようなポジションにも見える。……しかし、ある意味では90年代のシーンはココからの大反動だったと言えるのでは。ブラックミュージック側から見れば、白人ライターがR&Bを書くなんて状況から離脱する為に濃ユイヒップホップ環境が進化したわけだし、ロック側は「オルタナティヴ」を自称して、サウンドバランスを欠いたデザイン、非ポップ的なメロディ展開、より極端に振り切れるアティチュードにまっしぐらになったんだと思う。……図らずも3つのディケイドの傾向と潮流が見えました。


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