●前回の記事で紹介した嵐のポスター、今日も撮影する人がイッパイで、とうとう警備員が1人ベタつきで立つ事となった。トラメガでお客を整理してる。「立ち止まらないでクダサーイ」、ホントスゴい。くそーこのフジのドラマ見るぞこのヤロウ!(←広告に負けました…。)


●先日は西のギャングスター 2PAC を発掘したバンド DIGITAL UNDERGROUND を紹介しました。
●今日は東のヒップホップリリシスト NAS を発掘したユニットを紹介します。

MAIN SOURCE「BREAKING ATOMS」

MAIN SOURCE「BREAKING ATOMS」1991年
LARGE PROFESSOR というMCがフロントマンを務めるニューヨークのユニット MAIN SOURCE のファーストアルバム。ココに収録されてる「LIVE AT THE BARBEQUE」という曲で NAS は初めてショービズの世界にデビューする。今やヒップホップ最高峰のリリシストとして名高い彼がシーンに登場する瞬間だ。当時の NAS はまだ二十歳前。天才は早熟でした。とは言いながら、何人かのMCがマイクをリレーするこの曲、ぶっちゃけどのヴァースが NAS のラップなのかボクにはよく分かりません。トホホ、情けない。
●この時代のニューヨークはヒップホップ界の新潮流、ニュースクールが台頭しつつある時期。NAS もその延長に位置するラッパーでしょうが、MAIN SOURCE もその時代の変革を推進する才能として機能してたっぽいです。……ボクの耳には微妙にミドルスクールからニュースクールへの過渡期を感じさせる質感もあるんだけど…。これは人それぞれの感じ方かな?この音源から聴こえるのは、ザラッとした質感のサンプルビート、ナニゲに太くて強いキック、時に速めのBPM、ファンク感溢れる疾走トラック。コレはミドルスクールの楽しみだよ。

ニュースクールは、ジャズなどの音源をサンプルしてストイックなトラックを構築し、文系体質なナヨナヨテイスト、または社会派のシリアスなメッセージをラップしました。DE LA SOUL、A TRIBE CALLED QUEST、GANGSTARR といった連中が代表選手でしょう。一方で、ブロックパーティを軸にして発生成長したヒップホップの古典派、つまりオールドスクールは享楽的なディスコテイストとパーティラップの側面が強いのでした。GRANDMASTER FLASH & THE FURIOUS FIVE SUGARHILL GANG を連想しといて下さい。
ミドルスクールってのは、多分ニュースクールという言葉が登場してから生まれた言葉っぽい気がします(ニューが登場してない時期に、自分たちをミドルと呼んだりはしないでしょ)。オールドとニューにジャンル分けしようとした時、そんなにザックリ分類できないよ、って連中が一杯いたので、そいつらをミドルと呼んだのですよ。RUN D.M.C. 、PUBLIC ENEMY、L.L.COOL J などですね。攻撃的な姿勢とソレを裏打ちする強力なファンクビート(時にロック、時にエレクトロ)、スピード感溢れるトラックが特徴的だとボクは思ってます。ヒップホップがザクザク歩いて行くスピードに落ち着くのはジャジーなニュースクール以降。ミドルは何気にBPMが速いです。EPMD しかり、MARLEY MARL のプロダクションしかり。サンプラーから弾き出されるスピード感とファンク感がミドルの楽しみであり、ボクの大好物であります。
DIGITAL UNDERGROUND もそれなりのスピード感を持つファンクでした。MAIN SOURCE は速いトラックと遅いトラックが五分五分。まさに過渡的存在。ジャズなサンプルセンスも見えますが、ファンクやレゲエからサンプルしてる方が多い。音だけならミドルっぽい。ラップのメッセージがニュースクールらしいけど、英語のワカランボクにはなんとも言えない。

そして LARGE PROFESSOR というオトコのキャリアがとっても過渡的。
MAIN SOURCE のその他のメンバーがカナダ・トロントから上京してきた連中だったのに対し、この「デカい教授」を名乗るオトコは生粋のニューヨークッ子。ヒップホップの滋養を思い切り吸い込んでますので、オールドもミドルもニューもないのです。実際、ミドルの大物 ERIC B. & RAKIM KOOL G RAP & DJ POLO、BIG DADDY KANE らのトラックを制作したと思えば、新世代ニュースクールの顔役たち、つまり NAS のファーストや C.L. SMOOTH & PETE ROCK にもトラックを提供してる。あげく、ジャズヒップホップを完成させる GANGSTARR DJ PREMIER にサンプラーの使い方を教えてあげたという伝説すらもがあるのです。さあ、時代の分水嶺をこの音源で確かめて下さいな。

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