●最近、ボヤーっと思った事。

●映画会社「シネカノン」が民事再生法適用へ。「パッチギ!」「フラガール」「誰も知らない」「ホテルハイビスカス」…古くは「月はどっちに出ている」…いい映画をイッパイ送り出してくれた会社でした。残念。

●NHK大河「龍馬伝」、ピエール瀧が、意外なほどシレッとハマってる。なのに…。

mixiのアプリ「サンシャイン牧場」に我が家のコドモたちが異常な関心を示している。ヒヨコ「ハタケのおセワをしないと!ムシにプシュプシュしないと!」…ボクのマイミクさん、最近コチョコチョ畑が荒らされてるとしたら、ソレはウチのコドモの犯行です。すいません!

●スピードスケートの高木美帆ちゃん。15歳のスーパー中学生。彼女、ボクの中で「ザワさん」とイメージがカブルんだよね。

高木美帆とザワさん

(三島衛里子「高校球児ザワさん」、ミニ連載のくせして既に単行本3巻まで。好き。)

半年ぶりに、髪の毛を切った。前回美容院に行ったのは去年の5月だよ。髪の毛ボサボサ、限界まで伸ばしました。ラーメン食うと、口の中に髪の毛が入ってくるほどでした。サッパリ切って、高木美帆ちゃん&ザワさんと同じくらいになりました。ワイフ「フツウのヒトになったね」…え?今までフツウのヒトじゃなかったの?


ハイチの地震で大勢の人が死んでしまいました…。

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●カリブ海のあのヘンも大地震が起こるようなバショなんだ…初めて知った。死者20万人…世界で最も貧しい国の一つなのに、環境破壊も最も深刻な国なのに、コレは厳しい出来事だ。
●アメリカにとってカリブ海の事情はヨソ様とは思えないのか、MTV はスゴいスピードでチャリティを仕掛けた。震災後わずか11日で MTV「HOPE FOR HAITI NOW」というイベントを開催。出演アーティストは、BONO、STING、STEVIE WONDER、MADONNA、BEYONCE、COLDPLAY、JOHN LEGEND、ALICIA KEYS…などなど。生放送から間髪置かず、ITMS でライブアルバムが配信開始。ネット上には色々なトコロで寄付の窓口が出来てる。技術革新がチャリティのスピードも上げてます。

さてさてハイチと言えば、WYCLEF JEAN です。
●唐突?いえいえ、だってカレ、ハイチ出身の移民さんだもん。オマケに伯父さんがハイチの駐米大使。今回の震災に際しても、伯父と連名で国際援助を求めるアピールを行ないました。ライブアルバム「HOPE FOR HAITI NOW」の曲順では彼がオオトリを務めてます。以前から基金を立ち上げて、ハイチの恵まれない子供に奨学金を与えてたりもしてました。ハイチの BOB MARLEY と呼ぶ人も言うくらいですから。だから今日はその WYCLEF JEAN を聴きます。

WYCLEF JEAN「CARNIVAL VOL.II - MEMOIR OF AN IMMIGRANT」

WYCLEF JEAN「CARNIVAL VOL.II - MEMOIR OF AN IMMIGRANT」2007年
●彼が世に出たのは THE FUGEES の頭脳としての活躍。しかし重要メンバー LAURYN HILL が離脱して THE FUGEES 自体は全然機能しなくなっちゃった。気づけば WYCLEF はピン立ちの敏腕プロデューサー/ラッパーとして引っ張りだこになっており、ソロアルバムも7枚リリースしちゃった。コレはそんなカレの6枚目のアルバム。「ある移民の記憶」という副題が、ハイチからニューヨークへと移り住んだモノの思いを象徴してるし、マルチカルチャーゴッダ煮移民都市ニューヨークの正体も絶妙に象徴してる。モチロン音楽の内容もね。
WYCLEF はヒップホップのプロデューサーだけども、そのヒップホップの枠組みを躊躇なく越境してしまうクリエーターでもある。だからこのアルバムもヒップホップのようで、全然ヒップホップじゃない。ウタモノ満載で実にポップス。むしろ移民のアイデンティティを見せつけるがごとく、貪欲に世界中の音楽を呑み込もうとしてる。彼の過去のアルバムに「THE ECLEFTIC」って作品があるが、コレは「WYCLEF」「THE ECLECTIC」(=折衷主義者)というコトバを合体させた造語。WYCLEF は確信的な折衷主義者だ。その折衷主義的音楽、折衷主義的挑戦がオモシロい。

●一曲目「RIOT」からもう冒険的な折衷主義が炸裂してます。サンプルネタはイギリスのヘビメタ IRON MAIDEN。フィーチャーアーティストもオモシロい。一人目はダンスホールレゲエの英雄 SIZZLA。カリブ海出身の WYCLEF としてはレゲエとの相性は悪いはずがない。しかしもう一人は実にユニークだと思った。SERJ TANKIAN。レバノン・ベイルート生まれのアルメニア系移民、そしてメタルロッカー。SYSTEM OF A DOWN のギタリストっていうと、あーコリャ濃いわ、と思って頂けるのでは?
●他に登場するゲストを上げましょう。AKON はセネガル系移民の子。愛おしいフォーク歌唱を聴かせてくれる NORAH JONES だって父親はインド人、世界的知名度を誇るシタール奏者 RAVI SHANKAR だもんね。中南米ラテンポップスの女王 SHAKIRA はズバリコロンビア人。彼女のバタ臭くもあり艶っぽくもある声は見事なキャッチになってる。そうそう、PAUL SIMON まで召喚。彼は完全ユダヤ系だけど、ワールドミュージックへの理解は非常に深い。WILL.I.AM はご存知 THE BLACK EYED PEAS の中心人物で、ヒップホップの辺境地帯へ出ていく度胸は誰にも負けない。「HOLLYWOOD MEETS BOLLYWOOD」という曲では本場インドのプロデューサーを招いて、マジモンのボリウッドサントラのようなトラックを制作させてる。移民こそが成し得る折衷主義コラボ。

●さて、WYCLEF は13歳の頃からニューヨークに住んでおり、そこでアーティストとしてのキャリアも起こした。ヒップホップは同じアメリカでもその土地や街で特色が出る音楽だから、WYCLEF の音楽もニューヨークのサウンドと非常に関係が深い。今回の折衷主義サウンドもニューヨークのアプローチって感じが濃厚。元来ニューヨークって中南米に開かれた街って印象がある。サルサもニューヨークで完成された気分があるし(FANIA ALL STARS)、アメリカで唯一レゲエが早くから根付いてたって事実もあるし(BULLWACKIE)、プエルトリコ移民がハウスミュージックを作ったり(MASTERS AT WORK)…、その文脈の延長で、ハイチ移民の WYCLEF は活躍してる。ニューヨーカーのアイデンティティとハイチ人としてのアイデンティティを2つ保持して生きる、そんな姿勢を許す包容力がニューヨークの強さなんだろな。

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